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GHE導入から社内普及までの軌跡
~エバンジェリストとしての取り組みについて~
1
2018/03/01
伊東 嗣音 (Shion ITO)
@シンプレクス株式会社
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アジェンダ
2
• 自己紹介
• GHE導入経緯
• エバンジェリストとしてやってきたこと(PM層向け)
• エバンジェリストとしてやってきたこと(エンジニア向け)
• 結論と今後の課題
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Who is ?
伊東 嗣音 (Shion ITO)
• 開発の現場で開発リーダーとか開発統括をやってます
• GHE導入時から社内エバンジェリストやってます
• GHE運用管理者を兼務してます
• 2008年に独立系SIerからシンプレクスへ中途入社
• FXや先物オプションをはじめとするリテール領域に従事
• その後、銀行等を対象とするキャピタル領域にて、市場系システムの開発を担当
• 現在は再びリテール領域に戻り、仮想通貨取引システムの開発チームをリード
@shionit
@shiopu999
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(百万円)連結売上高の推移
10,000
15,000
20,000
25,000
MBOに伴い
非上場化
一部上場
IPO
0
5,000
2017年3月期
20,131百万円
事業内容
金融機関の収益業務をサポートする
システム開発およびサービス業務
主要取引先
メガバンク、大手総合証券、保険会社
大手FX事業者、仮想通貨交換業者
連結売上高 20,131百万円(2017年3月期)
連結EBITDA 3,455百万円(2017年3月期)
連結従業員数 614人(2017年9月末)
URL http://www.simplex.ne.jp/
創業以来20年にわたり、日本を代表する金
融機関に向けて、収益業務に特化した金融
フロントソリューションを提供
金融とITの両方に深く精通したプロフェッシ
ョナルが、コンサルティングからシステム開発、
運用・保守に至るまで、一気通貫で支援
シンプレクス株式会社について
1997年
創業
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主なソリューション
5
メガバンク/大手総合証券 ネット証券/FX/仮想通貨事業者
製品
顧客
キャピタル系 リテール系
機関投資家向け
ディーリング&リスク管理システム
個人投資家向け
オンライン・トレーディングシステム
比較的長期プロジェクト
中長期計画に基づいたアプローチ
大規模案件多く、品質重視
比較的短期プロジェクト
機動的なビジネスチャレンジへの追従
安定的なシステム運営もMUST
特長
大きく分けると「キャピタル系」と「リテール系」の2つ
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GHE導入経緯
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GHE導入前
7
キャピタル系 リテール系
SVN中心で、草の根的に導入されたOSSクローンが点在…
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GHE導入前の課題
OSSクローンのインスタンスが点在・未統制
• 監査上の問題あり
OSSクローンのインスタンス運用管理におけるコスト増
• 各プロジェクトのインスタンス管理者が独自にバックアップ、リソース監視を実施
そもそもOSSクローンが点在すること自体が不健全!
やっぱりモダンな開発を当たり前にやりたい。
そういう環境が欲しい。でも会社がいつ導入して
くれるのが分からない。そもそも導入するかどうか
も不透明。ならば自分でやる。
⇒結果、草の根的にOSSクローンが点在
(GitLab、GitBucket、etc…)
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GHEを導入することで実現したかったこと
コードレビューを重視する企業文化の醸成
• コードの細部に至るまで魂を込められるようにしたい。とにかく品質を向上させたい
• 従来の「個別最適」から「全社標準」の開発プロセスを構築したい
有識者の知見をシェアできる仕組み作り
• レビュー内容をシェアすることで、若手エンジニアの育成につなげたい
• コーダーからレビュワーへのステップアップ短期化を図りたい
ストレスフリーなイケてる開発環境の整備
• エンジニアとしてモダンな開発を当たり前にやりたい
• 優秀なエンジニアの採用促進にもつなげたい
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GHEユーザー数の推移と主な出来事
10
0
100
200
300
400
500
600
700
2015/1
2015/2
2015/3
2015/4
2015/5
2015/6
2015/7
2015/8
2015/9
2015/10
2015/11
2015/12
2016/1
2016/2
2016/3
2016/4
2016/5
2016/6
2016/7
2016/8
2016/9
2016/10
2016/11
2016/12
2017/1
2017/2
2017/3
2017/4
2017/5
2017/6
2017/7
2017/8
2017/9
2017/10
2017/11
2017/12
2018/1
2018/2
GHEユーザー数
2017/12
630 seats
全エンジニアの約半数が利用
(全エンジニア=社員+パートナーの総数)
2016/4
310seats
リテールFX系グループ全体の
標準開発プロセスに採用
2015/11
170seats
ユーザはOSSクローンを導入していた
草の根プロジェクト中心にスタート
2015/7
GHE有志チームを組織
チームメンバーは7名
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GHEを導入して得られた成果
組織全体での開発効率が大きく向上
• 個別プロジェクトごとの開発ローカルルールが低減
• コードレビューが負担なく行える仕組みや文化が醸成されつつある
レビュー効率も飛躍的に向上
• ブラウザでの差分確認、レビュー指摘と反映確認により、レビュワー負荷が軽減
• レビュー記録(Excel/JIRA/Redmine)との往復が無く、ストレスフリー
開発チームのレベルアップ
• 有識者の育成/有識者ボトルネックの緩和につながった
• コーダーからレビュワーへのステップアップが短期化された
Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.12
GHEを導入するにあたり、エンジニアとして意識したこと
自分の開発プロジェクトで使い倒し、とにかく成功させまくる
• 携わった全案件でGHEを活用、圧倒的な当事者として有効性を証明する
• GHEを使ってPull Request開発すると、プロジェクトがスムーズに推進できることを証明
• 経験が浅いメンバーが大半を占める体制でも、コードレビュー率100%を達成
• あるプロジェクトでは、開発メンバー14名の内、5人がレビュワーにステップアップ
• 成功した開発プロセスなどのノウハウを、他プロジェクトへ横展開
キャピタル系 リテール系
GHE導入
ノウハウ
Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.13
GHEを導入するにあたり、エバンジェリストとして意識したこと
布教すべきターゲットを明確にし、キャズムを超える
• イノベーターやアーリーアダプターは放っておいても自発的に利用する
• ポイントはアーリーマジョリティに理解を広げて取り込み、キャズム超えすること
マネジメント層とエンジニア層の両方の理解を得る
• それぞれの目線でのメリットを理解してもらう
イノベーター
アーリー
アダプター
アーリー
マジョリティ
レイト
マジョリティ
ラガート
キャズム(深い溝)
初期利用者の大半 布教のターゲット
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エバンジェリストとしてやってきたこと(PM層向け)
技術理解のギャップをシンプルに埋める
• プレイングマネージャーではない、金融業務・マネジメント寄りのPMにも理解してもらう
• プロジェクトにどういう導入効果があるのか?どういうかたちで顧客のバリューにつながるのか?
1
2
3
4
用語の理解
導入したGHEの説明
結局それは何なの?
導入効果は?
• Git とは?
• GitHub とは?
• GitHub Enterprise とは?
• ソースコードは外部に出ませんよ
• こういった管理がされてますよ
• 巷ではみんな使ってますよー!
• GitHub=Innovativeなコードレビュー支援ツール
• GitHub Enterprise is CodeReview Helper.
• レビュー効率の向上による品質向上効果への期待
• 組織全体での開発効率向上への取組みの推進
• 開発チームのレベルアップ、採用におけるブランディング効果
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これより実際のPM向けプレゼン資料をご紹介
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Simplex GitHubとは?
17
Simplex に導入した GitHub Enterprise のことです
• Git とは?
• GitHub とは?
• GitHub Enterprise とは?
PM層向けプレゼン資料から抜粋
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Simplex GitHub 前提知識(1)
18
Git とは?
プログラムソースなどの変更履歴を管理する分散型のバージョン管理システムのことです。
もともとはLinuxの開発チームが使用して、徐々に世界中の技術者に広まっていきました。
CVS → SVN(Subversion)→ git という流れです
(Google Trends)
PM層向けプレゼン資料から抜粋
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Simplex GitHub 前提知識(2)
19
GitHub Enterprise とは?
インターネット上で提供されている Github.com サービスと同等の機能を
オンプレミス環境で利用可能にしたVMイメージ提供サービスのこと。(略称は GHE)
 Github.com のような社外ASPサービスにソースコードを預けられない企業が利用する
 Github.com の有償Plan(非公開リポジトリ機能)とは異なる
 10ユーザ(Seat)単位で利用者ごとに有償のライセンスが必要
GitHub とは?
Gitの仕組みを利用して、世界中の人々が自分の作品(プログラムコードやデザインデータなど)を
保存、公開することができるようにしたGitリポジトリのホスティング・ウェブサービスの名称です。
公開されているソースコードの閲覧や簡単なバグ管理機能、利用者間のコミュニケーション機能を
備えており、OpenSourceSoftware開発者にとって無くてはならないサービスです。
その名のとおり、Gitを使うためのハブです。
PM層向けプレゼン資料から抜粋
Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.
改めて GitHub とは何なのか?
20
PM層向けプレゼン資料から抜粋
GitHub Enterprise is CodeReview Helper.
コードレビューをするつもりがない、
コードレビューの重要性を理解していない、
といったチームが導入しても、効果はありません。
GitHubは、Innovativeなコードレビュー支援ツール
【補足追記】
GHE自体が多機能なサービスなので
分かりやすい効果に焦点を絞って紹介
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Simplex GitHub導入の効果
21
組織全体での開発効率向上への取組みの推進
• Pull Request(PR)ベースの開発は、OpenWeb な世界ではスタンダード
• 開発プロセスや運用ルールの標準化の契機としてのPR開発の導入
 個別プロジェクトごとの開発ローカルルール低減に寄与
開発チームのレベルアップ
• レビューの内容(品質目標)がシェアしやすい
 他者のレビュー記録表Excelを見に行く、面倒
 ソースコードの指摘内容がメールで流れてくる or ブラウザで他のPRを見るのは手軽
 他者のレビュー内容を把握しやすい、担当外の人から横槍もしやすい
• レビューできる人が増える(チームの成長)
 有識者の育成/有識者ボトルネックの緩和につながる
 コーダーからレビュワーへのステップアップ短期化
レビュー効率の向上による品質向上効果への期待
• ブラウザでの差分確認、レビュー指摘と反映確認が可能なので、レビュワ負荷の軽減
• レビュー記録(Excel/JIRA/Redmine)との行ったり来たり、が無い
• 「レビューOK!」→マージ、が1クリックで実行可能
PM層向けプレゼン資料から抜粋
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GitHub導入の副次的な効果
22
エンジニア採用におけるブランディング効果
• ここ数年、労働市場での優秀なエンジニアの流動性が大きく低下
• レガシーでクローズドな金融システム開発のイメージの払拭
• 仕事のしやすい開発環境は、特に経験者採用において重要な訴求ポイントのひとつとなりうる
採用担当のかたは、技術者向け魅力づけアピールにご活用ください!
PM層向けプレゼン資料から抜粋
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エバンジェリストとしてやってきたこと
(エンジニア層向け)
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エバンジェリストとしてやってきたこと(エンジニア層向け)
SVNからの移行・導入時のハードルをひたすら下げる
• 導入効果についてはPM向けと同様の内容を訴求(二枚舌にならないこと重要)
• 導入効果は理解しつつも、変化へのインパクト・導入コストで尻込みするパターンが多かった
1
2
3
4
• SVN→GHE 移行時の検討事項・手順をドキュメント共有
• 最低限の知識習得のための説明会・勉強会を実施
• 初心者向けgitキャッチアップ資料を作成
• 周辺サービスとの連携方法をガイド化
• Issueトラッカー(JIRA/Redmine)との連携
• CIツール(Jenkins)との連携
• Pull Requestを利用した開発プロセス定義の提供
• コミットのルール、ブランチ運用ガイド、タグ打ちルールの整備
• 従来の開発プロセス・ルールを維持したいチームの受容
• GHE共有会を毎週開催
• 管理運用情報の共有、継続的なバージョンアップ実施
• 利用ノウハウ・ベストプラクティス事例の共有
• 個別プロジェクト課題の共有と解決支援
移行・導入サポート
周辺サービスとの連携支援
開発プロセスの
標準セットの提供
アフターフォロー
Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.25
移行・導入サポート/周辺サービスとの連携支援
GHE 移行前
Release
Release
GHE 移行後
Web Hook
Build
Data
Transfer
Link
Clone
Check Out
&
Build
Link
SVN→GHE 移行時の検討事項・手順をドキュメントで共有
周辺サービスとの連携方法をガイド化
• Issueトラッカー(JIRA/Redmine)、CIツール(Jenkins)との連携
 Pull Requestのビルド(マージ前の検証)、masterマージ後のビルド&リリース
Feedback
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開発プロセスの標準セットの提供
実際に、私が開発リーダーを担当しているプロジェクトで用意・利用しているもの(効果実証済み)
Pull Requestを利用した開発プロセス定義 Pull Requestのテンプレート
コミットのルール、ブランチ運用ガイド、タグ打ちルール
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結論と今後の課題
Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.28
【結論】GHEの社内普及に必要な要素
パッション溢れるエバンジェリストがいること
• ひとりで頑張る必要はない。有志・公式を問わず、エバンジェリストチームであるべき
• 明るい未来を語る先導者には、膨大な牽引力(エナジー)が必要
• 「教える側」は「教わる側」より精通している必要がある。たゆまぬ努力
エバンジェリストに説得力があること
• 現場の問題の本質を理解できていない『ただの社内サービス管理者』であってはならない
• 独りよがりじゃない。組織・プロジェクトを成功させることで評価され、尊敬されるエバンジェリストに
組織がエバンジェリストを正しく評価すること
• 数値化や可視化が難しい「無形価値」を適切に評価することは、技術を生業とする企業の生命線
• 空気や文化醸成を主導するリーダシップを組織がどう評価できるかが肝
• 技術者みんながエバンジェりたくなるようなフィードバックが重要
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今後の課題
レイトマジョリティ層向け啓蒙活動
• レイトマジョリティ層の中には、SVNからの移行が目的化しているチームが存在する
• これでは本来狙っている効果が出るわけがないし、ドライブするエナジーも生まれない
• 標準マニュアル通りに開発プロセスを回すようにはなったものの、魂が込められていない
周辺サービスとのシームレス連携強化
• 周辺サービスともっとシームレスにつなげたい
• ローカル環境、社内IT環境とGHE-Jenkinsは連動
• 管理レベルの異なるSTG環境や、厳格に統制された本番環境への連携が未解決
運用管理者=有志メンバーの負荷軽減
• GHEが遅い、使えないシーンが発生すると、有志メンバーに即問い合わせがくる
• 今や大部分のビジネスを支える開発基盤。有志活動での運用も限界がある
• 運用管理も組織化、自動化して健全に可用性を担保していきたい
ウンウン分かる。その課題、うちはもうクリアしたよ。という方と懇親会でお話したいです☆
Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.30
最後に
エンジニア積極採用中!
仮想通貨取引システムを
つくってみたい。FinTechに興味ある。
高い技術力を身に付けたい
そして、活かしたい。
刺激的な仕事を通して
人生を豊かなものにしたい。
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ご清聴ありがとうございました。

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GHE導入から社内普及までの軌跡 - エバンジェリストとしての取り組みについて -

  • 1. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved. GHE導入から社内普及までの軌跡 ~エバンジェリストとしての取り組みについて~ 1 2018/03/01 伊東 嗣音 (Shion ITO) @シンプレクス株式会社
  • 2. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved. アジェンダ 2 • 自己紹介 • GHE導入経緯 • エバンジェリストとしてやってきたこと(PM層向け) • エバンジェリストとしてやってきたこと(エンジニア向け) • 結論と今後の課題
  • 3. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.3 Who is ? 伊東 嗣音 (Shion ITO) • 開発の現場で開発リーダーとか開発統括をやってます • GHE導入時から社内エバンジェリストやってます • GHE運用管理者を兼務してます • 2008年に独立系SIerからシンプレクスへ中途入社 • FXや先物オプションをはじめとするリテール領域に従事 • その後、銀行等を対象とするキャピタル領域にて、市場系システムの開発を担当 • 現在は再びリテール領域に戻り、仮想通貨取引システムの開発チームをリード @shionit @shiopu999
  • 4. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.4 (百万円)連結売上高の推移 10,000 15,000 20,000 25,000 MBOに伴い 非上場化 一部上場 IPO 0 5,000 2017年3月期 20,131百万円 事業内容 金融機関の収益業務をサポートする システム開発およびサービス業務 主要取引先 メガバンク、大手総合証券、保険会社 大手FX事業者、仮想通貨交換業者 連結売上高 20,131百万円(2017年3月期) 連結EBITDA 3,455百万円(2017年3月期) 連結従業員数 614人(2017年9月末) URL http://www.simplex.ne.jp/ 創業以来20年にわたり、日本を代表する金 融機関に向けて、収益業務に特化した金融 フロントソリューションを提供 金融とITの両方に深く精通したプロフェッシ ョナルが、コンサルティングからシステム開発、 運用・保守に至るまで、一気通貫で支援 シンプレクス株式会社について 1997年 創業
  • 5. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved. 主なソリューション 5 メガバンク/大手総合証券 ネット証券/FX/仮想通貨事業者 製品 顧客 キャピタル系 リテール系 機関投資家向け ディーリング&リスク管理システム 個人投資家向け オンライン・トレーディングシステム 比較的長期プロジェクト 中長期計画に基づいたアプローチ 大規模案件多く、品質重視 比較的短期プロジェクト 機動的なビジネスチャレンジへの追従 安定的なシステム運営もMUST 特長 大きく分けると「キャピタル系」と「リテール系」の2つ
  • 6. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.6 GHE導入経緯
  • 7. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved. GHE導入前 7 キャピタル系 リテール系 SVN中心で、草の根的に導入されたOSSクローンが点在…
  • 8. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.8 GHE導入前の課題 OSSクローンのインスタンスが点在・未統制 • 監査上の問題あり OSSクローンのインスタンス運用管理におけるコスト増 • 各プロジェクトのインスタンス管理者が独自にバックアップ、リソース監視を実施 そもそもOSSクローンが点在すること自体が不健全! やっぱりモダンな開発を当たり前にやりたい。 そういう環境が欲しい。でも会社がいつ導入して くれるのが分からない。そもそも導入するかどうか も不透明。ならば自分でやる。 ⇒結果、草の根的にOSSクローンが点在 (GitLab、GitBucket、etc…)
  • 9. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.9 GHEを導入することで実現したかったこと コードレビューを重視する企業文化の醸成 • コードの細部に至るまで魂を込められるようにしたい。とにかく品質を向上させたい • 従来の「個別最適」から「全社標準」の開発プロセスを構築したい 有識者の知見をシェアできる仕組み作り • レビュー内容をシェアすることで、若手エンジニアの育成につなげたい • コーダーからレビュワーへのステップアップ短期化を図りたい ストレスフリーなイケてる開発環境の整備 • エンジニアとしてモダンな開発を当たり前にやりたい • 優秀なエンジニアの採用促進にもつなげたい
  • 10. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved. GHEユーザー数の推移と主な出来事 10 0 100 200 300 400 500 600 700 2015/1 2015/2 2015/3 2015/4 2015/5 2015/6 2015/7 2015/8 2015/9 2015/10 2015/11 2015/12 2016/1 2016/2 2016/3 2016/4 2016/5 2016/6 2016/7 2016/8 2016/9 2016/10 2016/11 2016/12 2017/1 2017/2 2017/3 2017/4 2017/5 2017/6 2017/7 2017/8 2017/9 2017/10 2017/11 2017/12 2018/1 2018/2 GHEユーザー数 2017/12 630 seats 全エンジニアの約半数が利用 (全エンジニア=社員+パートナーの総数) 2016/4 310seats リテールFX系グループ全体の 標準開発プロセスに採用 2015/11 170seats ユーザはOSSクローンを導入していた 草の根プロジェクト中心にスタート 2015/7 GHE有志チームを組織 チームメンバーは7名
  • 11. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.11 GHEを導入して得られた成果 組織全体での開発効率が大きく向上 • 個別プロジェクトごとの開発ローカルルールが低減 • コードレビューが負担なく行える仕組みや文化が醸成されつつある レビュー効率も飛躍的に向上 • ブラウザでの差分確認、レビュー指摘と反映確認により、レビュワー負荷が軽減 • レビュー記録(Excel/JIRA/Redmine)との往復が無く、ストレスフリー 開発チームのレベルアップ • 有識者の育成/有識者ボトルネックの緩和につながった • コーダーからレビュワーへのステップアップが短期化された
  • 12. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.12 GHEを導入するにあたり、エンジニアとして意識したこと 自分の開発プロジェクトで使い倒し、とにかく成功させまくる • 携わった全案件でGHEを活用、圧倒的な当事者として有効性を証明する • GHEを使ってPull Request開発すると、プロジェクトがスムーズに推進できることを証明 • 経験が浅いメンバーが大半を占める体制でも、コードレビュー率100%を達成 • あるプロジェクトでは、開発メンバー14名の内、5人がレビュワーにステップアップ • 成功した開発プロセスなどのノウハウを、他プロジェクトへ横展開 キャピタル系 リテール系 GHE導入 ノウハウ
  • 13. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.13 GHEを導入するにあたり、エバンジェリストとして意識したこと 布教すべきターゲットを明確にし、キャズムを超える • イノベーターやアーリーアダプターは放っておいても自発的に利用する • ポイントはアーリーマジョリティに理解を広げて取り込み、キャズム超えすること マネジメント層とエンジニア層の両方の理解を得る • それぞれの目線でのメリットを理解してもらう イノベーター アーリー アダプター アーリー マジョリティ レイト マジョリティ ラガート キャズム(深い溝) 初期利用者の大半 布教のターゲット
  • 14. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.14
  • 15. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.15 エバンジェリストとしてやってきたこと(PM層向け) 技術理解のギャップをシンプルに埋める • プレイングマネージャーではない、金融業務・マネジメント寄りのPMにも理解してもらう • プロジェクトにどういう導入効果があるのか?どういうかたちで顧客のバリューにつながるのか? 1 2 3 4 用語の理解 導入したGHEの説明 結局それは何なの? 導入効果は? • Git とは? • GitHub とは? • GitHub Enterprise とは? • ソースコードは外部に出ませんよ • こういった管理がされてますよ • 巷ではみんな使ってますよー! • GitHub=Innovativeなコードレビュー支援ツール • GitHub Enterprise is CodeReview Helper. • レビュー効率の向上による品質向上効果への期待 • 組織全体での開発効率向上への取組みの推進 • 開発チームのレベルアップ、採用におけるブランディング効果
  • 16. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.16 これより実際のPM向けプレゼン資料をご紹介
  • 17. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved. Simplex GitHubとは? 17 Simplex に導入した GitHub Enterprise のことです • Git とは? • GitHub とは? • GitHub Enterprise とは? PM層向けプレゼン資料から抜粋
  • 18. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved. Simplex GitHub 前提知識(1) 18 Git とは? プログラムソースなどの変更履歴を管理する分散型のバージョン管理システムのことです。 もともとはLinuxの開発チームが使用して、徐々に世界中の技術者に広まっていきました。 CVS → SVN(Subversion)→ git という流れです (Google Trends) PM層向けプレゼン資料から抜粋
  • 19. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved. Simplex GitHub 前提知識(2) 19 GitHub Enterprise とは? インターネット上で提供されている Github.com サービスと同等の機能を オンプレミス環境で利用可能にしたVMイメージ提供サービスのこと。(略称は GHE)  Github.com のような社外ASPサービスにソースコードを預けられない企業が利用する  Github.com の有償Plan(非公開リポジトリ機能)とは異なる  10ユーザ(Seat)単位で利用者ごとに有償のライセンスが必要 GitHub とは? Gitの仕組みを利用して、世界中の人々が自分の作品(プログラムコードやデザインデータなど)を 保存、公開することができるようにしたGitリポジトリのホスティング・ウェブサービスの名称です。 公開されているソースコードの閲覧や簡単なバグ管理機能、利用者間のコミュニケーション機能を 備えており、OpenSourceSoftware開発者にとって無くてはならないサービスです。 その名のとおり、Gitを使うためのハブです。 PM層向けプレゼン資料から抜粋
  • 20. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved. 改めて GitHub とは何なのか? 20 PM層向けプレゼン資料から抜粋 GitHub Enterprise is CodeReview Helper. コードレビューをするつもりがない、 コードレビューの重要性を理解していない、 といったチームが導入しても、効果はありません。 GitHubは、Innovativeなコードレビュー支援ツール 【補足追記】 GHE自体が多機能なサービスなので 分かりやすい効果に焦点を絞って紹介
  • 21. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved. Simplex GitHub導入の効果 21 組織全体での開発効率向上への取組みの推進 • Pull Request(PR)ベースの開発は、OpenWeb な世界ではスタンダード • 開発プロセスや運用ルールの標準化の契機としてのPR開発の導入  個別プロジェクトごとの開発ローカルルール低減に寄与 開発チームのレベルアップ • レビューの内容(品質目標)がシェアしやすい  他者のレビュー記録表Excelを見に行く、面倒  ソースコードの指摘内容がメールで流れてくる or ブラウザで他のPRを見るのは手軽  他者のレビュー内容を把握しやすい、担当外の人から横槍もしやすい • レビューできる人が増える(チームの成長)  有識者の育成/有識者ボトルネックの緩和につながる  コーダーからレビュワーへのステップアップ短期化 レビュー効率の向上による品質向上効果への期待 • ブラウザでの差分確認、レビュー指摘と反映確認が可能なので、レビュワ負荷の軽減 • レビュー記録(Excel/JIRA/Redmine)との行ったり来たり、が無い • 「レビューOK!」→マージ、が1クリックで実行可能 PM層向けプレゼン資料から抜粋
  • 22. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved. GitHub導入の副次的な効果 22 エンジニア採用におけるブランディング効果 • ここ数年、労働市場での優秀なエンジニアの流動性が大きく低下 • レガシーでクローズドな金融システム開発のイメージの払拭 • 仕事のしやすい開発環境は、特に経験者採用において重要な訴求ポイントのひとつとなりうる 採用担当のかたは、技術者向け魅力づけアピールにご活用ください! PM層向けプレゼン資料から抜粋
  • 23. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.23 エバンジェリストとしてやってきたこと (エンジニア層向け)
  • 24. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.24 エバンジェリストとしてやってきたこと(エンジニア層向け) SVNからの移行・導入時のハードルをひたすら下げる • 導入効果についてはPM向けと同様の内容を訴求(二枚舌にならないこと重要) • 導入効果は理解しつつも、変化へのインパクト・導入コストで尻込みするパターンが多かった 1 2 3 4 • SVN→GHE 移行時の検討事項・手順をドキュメント共有 • 最低限の知識習得のための説明会・勉強会を実施 • 初心者向けgitキャッチアップ資料を作成 • 周辺サービスとの連携方法をガイド化 • Issueトラッカー(JIRA/Redmine)との連携 • CIツール(Jenkins)との連携 • Pull Requestを利用した開発プロセス定義の提供 • コミットのルール、ブランチ運用ガイド、タグ打ちルールの整備 • 従来の開発プロセス・ルールを維持したいチームの受容 • GHE共有会を毎週開催 • 管理運用情報の共有、継続的なバージョンアップ実施 • 利用ノウハウ・ベストプラクティス事例の共有 • 個別プロジェクト課題の共有と解決支援 移行・導入サポート 周辺サービスとの連携支援 開発プロセスの 標準セットの提供 アフターフォロー
  • 25. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.25 移行・導入サポート/周辺サービスとの連携支援 GHE 移行前 Release Release GHE 移行後 Web Hook Build Data Transfer Link Clone Check Out & Build Link SVN→GHE 移行時の検討事項・手順をドキュメントで共有 周辺サービスとの連携方法をガイド化 • Issueトラッカー(JIRA/Redmine)、CIツール(Jenkins)との連携  Pull Requestのビルド(マージ前の検証)、masterマージ後のビルド&リリース Feedback
  • 26. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.26 開発プロセスの標準セットの提供 実際に、私が開発リーダーを担当しているプロジェクトで用意・利用しているもの(効果実証済み) Pull Requestを利用した開発プロセス定義 Pull Requestのテンプレート コミットのルール、ブランチ運用ガイド、タグ打ちルール
  • 27. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.27 結論と今後の課題
  • 28. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.28 【結論】GHEの社内普及に必要な要素 パッション溢れるエバンジェリストがいること • ひとりで頑張る必要はない。有志・公式を問わず、エバンジェリストチームであるべき • 明るい未来を語る先導者には、膨大な牽引力(エナジー)が必要 • 「教える側」は「教わる側」より精通している必要がある。たゆまぬ努力 エバンジェリストに説得力があること • 現場の問題の本質を理解できていない『ただの社内サービス管理者』であってはならない • 独りよがりじゃない。組織・プロジェクトを成功させることで評価され、尊敬されるエバンジェリストに 組織がエバンジェリストを正しく評価すること • 数値化や可視化が難しい「無形価値」を適切に評価することは、技術を生業とする企業の生命線 • 空気や文化醸成を主導するリーダシップを組織がどう評価できるかが肝 • 技術者みんながエバンジェりたくなるようなフィードバックが重要
  • 29. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.29 今後の課題 レイトマジョリティ層向け啓蒙活動 • レイトマジョリティ層の中には、SVNからの移行が目的化しているチームが存在する • これでは本来狙っている効果が出るわけがないし、ドライブするエナジーも生まれない • 標準マニュアル通りに開発プロセスを回すようにはなったものの、魂が込められていない 周辺サービスとのシームレス連携強化 • 周辺サービスともっとシームレスにつなげたい • ローカル環境、社内IT環境とGHE-Jenkinsは連動 • 管理レベルの異なるSTG環境や、厳格に統制された本番環境への連携が未解決 運用管理者=有志メンバーの負荷軽減 • GHEが遅い、使えないシーンが発生すると、有志メンバーに即問い合わせがくる • 今や大部分のビジネスを支える開発基盤。有志活動での運用も限界がある • 運用管理も組織化、自動化して健全に可用性を担保していきたい ウンウン分かる。その課題、うちはもうクリアしたよ。という方と懇親会でお話したいです☆
  • 30. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.30 最後に エンジニア積極採用中! 仮想通貨取引システムを つくってみたい。FinTechに興味ある。 高い技術力を身に付けたい そして、活かしたい。 刺激的な仕事を通して 人生を豊かなものにしたい。
  • 31. Copyright © 2018 Simplex Inc. All rights reserved.31 ご清聴ありがとうございました。

Editor's Notes

  1. GitHubで開発すること自体が先進的技術に取り組んでいる会社だと認識されることに起因