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アプリ解析とWeb解析の違い
- 2. Web 解析ツールを使ったアプリ解析の問題点
デジタルメディアを展開している企業にとって、Web サイトへの解析ツールの導入は一
般的となっています。しかしモバイルアプリに対して Web サイトと同じの解析ツールをそ
のまま導入すると、計測の質に関わる様々な問題が発生します。
モバイルアプリ特有の動作環境への対応
モバイルアプリは端末依存度が高く、Web サイトでは不可能なデバイス API への接続、
アプリ固有の保存領域の利用、リソースファイルへのアクセスなどが実行できます。また
モバイルアプリ解析では、このようなアプリ固有の API に接続することで、個別にページ
タグを貼り付けていくことなく、端末の詳細情報やロケーション情報、端末の傾斜やセッ
ションの継続時間などを計測できるようになります。
Web ベースの解析ツールでは、こうしたアプリの利用に関わるデータの多くが欠落して
います。そのため時間や費用をかけて Web 解析ツールをアプリに導入しても、不正確で不
十分なレポートとなる恐れがあります。
オフライン利用環境への対応
モバイル端末は、利用環境に制限がないことが特徴です。そのためアプリ解析には、ど
こからでも、またネットワークに繋がらなくても動作するモバイルアプリの特性を踏まえ
て、端末のバッテリー持続時間に悪影響を与えずに正確な計測を行うことが求められます。
モバイルアプリ向けに最適化された解析ツールは、端末のローカル保存領域に計測デー
タを一時的にキャッシュし、圧縮されたログデータを特定周期で定期送信する仕組みにな
っています。解析ツールを通じて収集された操作ログは、データの送信時刻ではなく実際
の操作時刻でタイムスタンプに記録され、過去分を含むデータを定期的に再集計すること
で、正しい時刻のアクセスログがレポート画面に反映されるようになっています。
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