110213tokushima
- 4. ① 寸関尺 腎 脾 肝 肺 心 命門 上焦 下焦 六部定位脈診 右 尺 関 寸 左
- 36. 診断と治療方針 選穴 選経 手技 選穴 選経 手技 精気の虚 病因 病理の虚 寒熱の発生 臓腑経絡に波及 病症 本治法 標治法
Editor's Notes
- 六部定位脈診(普通科)で分かること 病気の位置 ① 精気の虚の位置(本治法) ② 寒熱の波及した部位の虚実(標治法)
- 病気とは、 どこが、どのように、虚実寒熱状態を表しているか? しかるべき部位(経・深さ)に適切な補瀉を加える。 ① 浮に属す脈が現われている場合。 病理=浮は気が陽経に多く集まっている時に現われる。その病理はいろいろあるが、浮実であれば外邪によるものであり、浮虚であれば陰虚 ( 血か津液の虚 ) によるものである。 補瀉=基本的には浅く刺して補うが、浮実であれば陰経を補ってから陽経を瀉すことがある。浮で虚なら陰経を補うだけか、時には陽経も補う。 ② 沈に属す脈が現われている場合。 病理=沈は気が陰経や臓腑に多くなっている時に現われる。病理はいろいろあるが、沈実であれば血や熱の停滞がある。沈虚であれば水が多いか、陽気が少なくて寒が多くなっていることを示している。 補瀉=基本的には少し深く刺す。ただし、沈で虚であれば浅く刺して陰経も陽経も補わないといけない。沈で実なら陰経を瀉すことがある。 ③ 遅に属す脈が現われている場合。 病理=遅は慢性的に冷えがあり、それが血にまで及んでいる時に現われる。遅で実であれば血の停滞がある。遅で虚なら冷えと水の停滞がある。 補瀉=基本的にはゆっくりと刺して置鍼する。ただし、遅で実であれば少し深く置鍼する。遅で虚なら長時間の補法が必要になる。あるいは灸で補う。 ④ 数に属す脈が現われている場合。 病理=数は熱がある時に現われるが、数で実ならどこかに熱の停滞がある。数で虚なら血と津液の不足である。 補瀉=基本的には速刺速抜で熱を取る刺法を用いる。ただし、数で虚の時は補法を中心とする。 祖脈によってだいたいの脈状は分類できたが、浮沈、遅数、虚実に属す脈はいろいろある。そこでこれら祖脈の内容を更に詳しく分類しようというのが脈状診である。各脈状については後に詳しく説明するが、脈状を区別するのは次のような意味がある。 脈状を知ることによって、より詳しい病位、病因、病理、病証がわかり、病態把握が容易になる。 病位、病因、病理、病証がわかれば、さまざまな手技手法を間違いなく使えるようになり、誤治も少なく治癒が早まる。 あちこちが虚しているために脈差では決定できなかった証が、脈状から病理を考えることによって誤診しなくなる。
- 病気のメカニズムが解れば、治療すべき経絡・経穴が解り、そこにどの様な手技を加えればいいかが解る。
- 夏期大学でも、ステップアップできるようにしている 六部定位脈診がよくできすぎていて、ステップアップを邪魔している 置鍼 2009/8/7 大上勝行 [email_address] http://blog.livedoor.jp/tjm_toku/ 平成 21 年夏期大学研究科 脈状と病理病証
- 2009/8/7 大上勝行 [email_address] http://blog.livedoor.jp/tjm_toku/ 平成 21 年夏期大学研究科 脈状と病理病証
- 五味の性質を応用して、病理に対応した選穴をする。 鹹は腎の陽気を助け、水の巡りをよくする。 2009/8/7 大上勝行 [email_address] http://blog.livedoor.jp/tjm_toku/ 平成 21 年夏期大学研究科 脈状と病理病証
- ① 大小 材質・太さ ② 迎随 補う時には流れに従って、瀉す時には流れを迎えて、 ③ 深浅 浅く 表・腑・陽 深く 裏・臓・陰 ④ 呼吸 補 吐くとともに刺鍼し、吸うとともに抜鍼する 瀉 吸うとともに刺鍼し、吐くとともに抜鍼する ⑤ 出内 補 徐刺速抜 瀉 速刺徐抜 徐刺 陽気を集める 速刺 素速く治療点まで到達する(他の部位の気を傷らない) 徐抜 陽気を拡散する 速抜 陽気を留める。他の部位に気を傷らない。 開闔 提按 弾爪 捻転 揺動 2009/8/7 大上勝行 [email_address] http://blog.livedoor.jp/tjm_toku/ 平成 21 年夏期大学研究科 脈状と病理病証
- 2009/8/7 大上勝行 [email_address] http://blog.livedoor.jp/tjm_toku/ 平成 21 年夏期大学研究科 脈状と病理病証
- 2009/8/7 大上勝行 [email_address] http://blog.livedoor.jp/tjm_toku/ 平成 21 年夏期大学研究科 脈状と病理病証
- 2009/8/7 大上勝行 [email_address] http://blog.livedoor.jp/tjm_toku/ 平成 21 年夏期大学研究科 脈状と病理病証
- 2009/8/7 大上勝行 [email_address] http://blog.livedoor.jp/tjm_toku/ 平成 21 年夏期大学研究科 脈状と病理病証
- 病気のメカニズムが解れば、治療すべき経絡・経穴が解り、そこにどの様な手技を加えればいいかが解る。 2009/8/7 大上勝行 [email_address] http://blog.livedoor.jp/tjm_toku/ 平成 21 年夏期大学研究科 脈状と病理病証
- 2009/8/7 大上勝行 [email_address] http://blog.livedoor.jp/tjm_toku/ 平成 21 年夏期大学研究科 脈状と病理病証
- 病気とは、 どこが、どのように、虚実寒熱状態を表しているか? しかるべき部位(経・深さ)に適切な補瀉を加える。 ① 浮に属す脈が現われている場合。 病理=浮は気が陽経に多く集まっている時に現われる。その病理はいろいろあるが、浮実であれば外邪によるものであり、浮虚であれば陰虚 ( 血か津液の虚 ) によるものである。 補瀉=基本的には浅く刺して補うが、浮実であれば陰経を補ってから陽経を瀉すことがある。浮で虚なら陰経を補うだけか、時には陽経も補う。 ② 沈に属す脈が現われている場合。 病理=沈は気が陰経や臓腑に多くなっている時に現われる。病理はいろいろあるが、沈実であれば血や熱の停滞がある。沈虚であれば水が多いか、陽気が少なくて寒が多くなっていることを示している。 補瀉=基本的には少し深く刺す。ただし、沈で虚であれば浅く刺して陰経も陽経も補わないといけない。沈で実なら陰経を瀉すことがある。 ③ 遅に属す脈が現われている場合。 病理=遅は慢性的に冷えがあり、それが血にまで及んでいる時に現われる。遅で実であれば血の停滞がある。遅で虚なら冷えと水の停滞がある。 補瀉=基本的にはゆっくりと刺して置鍼する。ただし、遅で実であれば少し深く置鍼する。遅で虚なら長時間の補法が必要になる。あるいは灸で補う。 ④ 数に属す脈が現われている場合。 病理=数は熱がある時に現われるが、数で実ならどこかに熱の停滞がある。数で虚なら血と津液の不足である。 補瀉=基本的には速刺速抜で熱を取る刺法を用いる。ただし、数で虚の時は補法を中心とする。 祖脈によってだいたいの脈状は分類できたが、浮沈、遅数、虚実に属す脈はいろいろある。そこでこれら祖脈の内容を更に詳しく分類しようというのが脈状診である。各脈状については後に詳しく説明するが、脈状を区別するのは次のような意味がある。 脈状を知ることによって、より詳しい病位、病因、病理、病証がわかり、病態把握が容易になる。 病位、病因、病理、病証がわかれば、さまざまな手技手法を間違いなく使えるようになり、誤治も少なく治癒が早まる。 あちこちが虚しているために脈差では決定できなかった証が、脈状から病理を考えることによって誤診しなくなる。 2009/8/7 大上勝行 [email_address] http://blog.livedoor.jp/tjm_toku/ 平成 21 年夏期大学研究科 脈状と病理病証