「さあ、マイクとレコーダーを手に
外に飛び出してみよう!」
㈱Studio10 岡本 仁志
SIG-AUDIO #18 オンライン
~サウンド効果音セミナー~
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・本セッションのターゲット
これからフィールドレコーディングに挑戦してみたい、
・若手のサウンドクリエイター
・サウンドクリエイター志望の学生
・自作ゲームに環境音を取り入れたいインディゲームクリエイター
が中心となります。
●概要
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・フィールドレコーディング (野外録音)とは?
屋外で音をレコーディングすること。
本物の環境音の収録。
自然環境での音の鳴り方を知り、ゲームに反映させる。
・フィールドレコーディング (野外録音)の目的
●本題に入る前に
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・自己紹介
●本題に入る前に
<岡本 仁志 ㈱Studio10 サウンドデザイナー>
約15年のインハウスクリエイターを経て、2017年にフリーランスのサウン
ドデザイナーとして独立。
SE制作やデータ実装をメインに行う。
2022年1月に法人化し、肩書が「代表取締役」となったものの、やることは
特に変わらず日々サウンド制作に邁進中。
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1.どんな機材が必要?
2.どこで収録すればよい?
3.注意事項や知ってると便利なこと
●目次
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1.どんな機材が必要?
①マイク付きのフィールドレコーダー
②外部マイク+フィールドレコーダー
③USB接続マイク+スマホ
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1.どんな機材が必要?
・Simple is Best!!
マイク付きフィールドレコーダーが一番シンプル。
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・おススメのマイク付きフィールドレコーダー
~エントリークラス~
~特徴~
●メリット
・価格がリーズナブル
・小型で持ち運びが容易
・歴史と信頼のあるメーカーのレコーダー
●デメリット
・マイクの交換ができず、また、外部マイクが使えない
メーカー:ZOOM
商品名:H1n
お値段:¥12,000 前後
1.どんな機材が必要?
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~ミドルクラス~
~特徴~
●メリット
・内臓マイクだけでも多様な設定が可能
・外部マイクが使える
・歴史と信頼のあるメーカーのレコーダー
●デメリット
・実際に見ると、想像よりかなり大きい
メーカー:SONY
商品名:PCM-D10
お値段:¥50,000 ~ ¥60,000 前後
・おススメのマイク付きフィールドレコーダー
1.どんな機材が必要?
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~岡本のメインレコーダー~
~特徴~
●メリット
・32bit float録音が可能
・外部マイクが使える
・最大6ch同時録音が可能
●デメリット
・発売当初は品切れだった
メーカー:TASCAM
商品名:Portacupture X8
お値段:¥60,000 ~ ¥70,000 前後
・おススメのマイク付きフィールドレコーダー
1.どんな機材が必要?
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・おススメのマイク付きフィールドレコーダー
~過去に使ったことがあるレコーダー~
メーカー:SONY
商品名:PCM D50
お値段:¥50,000 ~ ¥60,000 前後
~特徴~
●メリット
・マイクの角度が調整可能
・作りが堅牢(マイクのガードが心強かった)
●デメリット
・現在は生産中止になっている模様
1.どんな機材が必要?
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・おススメのマイク付きフィールドレコーダー
~過去に使ったことがあるレコーダー~
メーカー:KORG
商品名:MR-2
お値段:¥50,000 ~ ¥60,000 前後
~特徴~
●メリット
・DSD(ダイレクト・ストリーム・デジタル)で録音ができる
・小型で軽量のため、持ち運びが非常に楽
●デメリット
・マイクの幅が狭く、ステレオ録音しても広がりがあまり感じられない。
1.どんな機材が必要?
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・マイク付きフィールドレコーダーを使っての所感
★これ1台で録音できるので、初心者におススメ。
★荷物にならないので、機動力が確保できる。
★コストを抑えることができる。
1.どんな機材が必要?
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・外部マイク + フィールドレコーダー
1.どんな機材が必要?
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・おススメのフィールドレコーダー
~エントリークラス~ ※岡本のメインレコーダーのひとつ
メーカー:ZOOM
商品名:F3
お値段:¥35,000 前後
~特徴~
●メリット
・ステレオで32bit float 録音が可能
・小型で軽量のため、持ち運びが非常に楽
●デメリット
・供給不足で入荷未定のショップが多い
・48V のオンオフを表示するボタンがない
1.どんな機材が必要?
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・おススメのフィールドレコーダー
~ミドルクラス~
メーカー:ZOOM
商品名:F6
お値段:¥70,000 ~ ¥80,000 前後
~特徴~
●メリット
・32bit float 録音が可能
・6トラック同時録音が可能
●デメリット
・供給不足で入荷未定のショップが多い
1.どんな機材が必要?
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・おススメのフィールドレコーダー
~ハイエンドクラス~
メーカー:SOUND DEVICES
商品名:MixPre-10 II
お値段:¥300,000 前後
~特徴~
●メリット
・映像業界御用達(らしい)
・インプットチャンネルが10ある
●デメリット
・高い
1.どんな機材が必要?
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・おススメのフィールドレコーダー
メーカー:ROLAND
商品名:R-44
お値段:¥80,000 前後
~特徴~
●メリット
・4ch 同時録音が可能
・付属マイクがあるので、とっさに録音したい時にマイクなしで録音できる
●デメリット
・やや大きい
・生産中止になっている
~過去に使ったことがあるレコーダー~
1.どんな機材が必要?
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・おススメの野外録音用マイク
1.どんな機材が必要?
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主に以下のタイプ別に分類される
・ガンマイク
・コンデンサーマイク(ステレオペアマッチ)
・小型マイク
・おススメの野外録音用マイク
1.どんな機材が必要?
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<ガンマイク>
・おススメの野外録音用マイク
野鳥の鳴き声や人のセリフなど、周りの音をカットしたいシーンでの録音で多用されるマイク。
1.どんな機材が必要?
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・おススメの野外録音用マイク
~よく使われているガンマイク~
メーカー:ゼンハイザー
商品名:MKH416
お値段:¥140,000 前後
※放送業界御用達のマイクだが、ゲームサウンド界隈でも使用者は多い。
メーカー:SANKEN
商品名:CSS-50
お値段:¥140,000 前後
※モノラルとステレオの切り替えが可能。個人的に欲しいマイク。
1.どんな機材が必要?
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<コンデンサーマイク>
・おススメの野外録音用マイク
主にステレオの音を収録する時に使用するマイク。
2本セットで使うため、ペアマッチングタイプのものがおススメ。
1.どんな機材が必要?
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・おススメの野外録音用マイク
~よく使われているペンシル型マイク~
メーカー:ZOOM
商品名:ZPC-1
お値段:¥20,000 前後
※ペアマッチングのマイクのため、2本セットでこの値段。
メーカー:SONY
商品名:ECM-100U MP(マッチドペア)
お値段:¥200,000 前後(2本で)
※岡本のメインマイク。割といいお値段のため、使うときに気を使う・・・。
1.どんな機材が必要?
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<小型マイク>
・おススメの野外録音用マイク
主にスマートフォンに接続して使用するマイク。
1.どんな機材が必要?
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・おススメの野外録音用マイク
~よく使われている小型マイク~
メーカー:ZOOM
商品名:AM7
お値段:¥12,000 前後
メーカー:SHURE
商品名:MV88+
お値段:¥30,000 前後
※ MV88+は岡本が所有しているマイク。モノラル、ステレオの切り替えが可能。
1.どんな機材が必要?
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・外部マイクを使っての所感
・マイク付きのレコーダーより圧倒的に音質がいい。
・荷物が増えてしまい、移動が大変。
・コンデンサーマイクを使う場合、電池やバッテリーの残量に注意が必要。
1.どんな機材が必要?
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・初めてフィールドレコーディングをする人向けのおススメ装備
1.どんな機材が必要?
メーカー:ZOOM
商品名:H1n
お値段:¥12,000 前後
~その1~
~その2~
メーカー:SHURE
商品名:MV88+
お値段:¥30,000 前後
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・初心者向けおススメ装備
1.どんな機材が必要?
~その3~
メーカー:ZOOM
商品名:ZPC-1
お値段:¥20,000 前後
メーカー:SONY
商品名:PCM-D10
お値段:¥50,000 ~ ¥60,000 前後
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・<参考>岡本が現在使っている機材(重装備)
<マイク>
メーカー:SONY
商品名:ECM-100U MP(マッチドペア)
お値段:¥200,000 前後
<レコーダー>
メーカー:TASCAM
商品名:Portacupture X8
お値段:¥60,000 ~ ¥70,000 前後
1.どんな機材が必要?
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・<参考>岡本が現在使っている機材(軽装備)
<マイク>
メーカー:SONY
商品名:ECM-100U MP(マッチドペア)
お値段:¥200,000 前後
1.どんな機材が必要?
メーカー:ZOOM
商品名:F3
お値段:¥30,000 ~ ¥40,000 前後
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・<参考>自作マイクケースの作り方
1.どんな機材が必要?
・付属のマイクケース
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・<参考>自作マイクケースの作り方
1.どんな機材が必要?
・必要なもの
100均のプラスチックケース
100均のスポンジ
付属の風防
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蓋を占めて完成
・<参考>自作マイクケースの作り方
1.どんな機材が必要?
・大きさを比べると・・・
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・<参考>御岳山でのフィールドレコーディング
1.どんな機材が必要?
MV88+ 使用
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https://youtu.be/nKA8ud_Xiac
・<参考>とある公園でのフィールドレコーディング
1.どんな機材が必要?
ECM-100U 使用
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ttps://youtu.be/9sPs-wvG3yE
<アクセス>
東急大井町線等々力駅より徒歩3分
<録れる音>
水流の音、鳥の鳴き声、虫の鳴き声
<所感>
初めての野外録音としてはおススメだが、
環八のそばなので走行音に注意。
・等々力渓谷(東京都世田谷区)
2.どこで収録すればよい?
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<アクセス>
JR青梅線奥多摩駅よりバスで5分
<録れる音>
水流の音、水琴窟の音、洞窟の環境音
<所感>
遠い(東京駅から2時間ほど)。
洞窟内では水滴に注意。
・日原鍾乳洞(東京都奥多摩町)
2.どこで収録すればよい?
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<アクセス>
秩父鉄道ひろせ野鳥の森駅より徒歩で3分
<録れる音>
水流の音、野鳥の鳴き声、草木のなびく音
<所感>
遠い(東京駅から90分ほど) 。
野鳥の森のとなりにゴルフ場がある。
2.どこで収録すればよい?
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・荒川大麻生公園(埼玉県熊谷市) ※おおあそうこうえん
<アクセス>
京急金沢八景駅よりバスで15分
<録れる音>
水流の音、野鳥の鳴き声、草木のなびく音
<所感>
都心からのアクセスがよく、平日は人は少ない。
飛行機の音に注意。
事前の許可が必要(商用でなくても)。
・横浜自然観察の森(神奈川県横浜市)
2.どこで収録すればよい?
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<アクセス>
JR内房線で館山駅
<録れる音>
水流の音、波の音、防空壕の音
<所感>
レンタサイクルでの移動がおススメ。
電車より、東京駅からのバスのほうが楽。
・千葉県館山市
2.どこで収録すればよい?
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<アクセス>
京王線高尾山口駅
<録れる音>
水流の音、野鳥の声、草木のなびく音
<所感>
小さな水流が多い。
アクセスがよく、登山も楽しめる。
ただし、平日でも人が多い。
・高尾山(東京都)
2.どこで収録すればよい?
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<アクセス>
浜松町より高速船で90分ほど。
<録れる音>
波の音、野鳥の声、草木のなびく音
<所感>
野鳥が多い。
車も少ないので、録音しやすい。
移動は車、自転車などが必須。
・伊豆大島(東京都)
2.どこで収録すればよい?
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・御岳山 ※みたけさんと読む
<アクセス>
JR青梅線御嶽(みたけ)駅から
バス+ケーブルカーで30分ほど。
<録れる音>
水流の音、滝の音、鳥の鳴き声、風の音など。
<所感>
遠い(東京駅から2時間30分ほど)。
平日だと人が少なく、また飛行機も少ない。
季節のよって水量が異なるので注意。
2.どこで収録すればよい?
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<アクセス>
東武東上線成増駅からバスで10分ほど。
<録れる音>
鹿威しの音、風の音など。
<所感>
近くにバッティングセンターがあるので注意。
2.どこで収録すればよい?
・赤塚植物園
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<アクセス>
JR本千葉駅から徒歩で15分ほど。
<録れる音>
火縄銃の発砲音。
<所感>
毎年8月半ば頃に行われる。
観客の歓声がネック。
2.どこで収録すればよい?
・火縄銃演武(千葉市立郷土博物館)
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<アクセス>
JR彦根駅から徒歩10分ほど。
<録れる音>
時報鐘の音。
6時、9時、12時、15時、18時に3回鳴る。
<所感>
午後以降は人が多いので注意。
・彦根城(滋賀県)
2.どこで収録すればよい?
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・彦根城(滋賀県)
ココ!
2.どこで収録すればよい?
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・大峠トンネル(福島と山形の県境)
2.どこで収録すればよい?
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・大峠トンネル
3kmほどの直線のトンネル。
車がほとんど通らず、音の響きが非常にきれい。
サンプリングリバーブにおススメ。
2.どこで収録すればよい?
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・残したい日本の音風景100選
環境省指定の音風景。
2.どこで収録すればよい?
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3.注意事項や知ってると便利なこと
・注意すべきこと
・マイクは騒音を思った以上に拾う。
・公園など、施設内での録音は事前に確認したほうがよい。
・商用の場合は、必ず許可が必要。
・不審者扱いされる可能性がある。
・季節ごとに問題がある(夏の蝉、秋の鈴虫など)
・野生動物との遭遇には注意する。
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・OSO(オソ)18 問題
2022年9月10日現在、牛を65頭殺傷したヒグマが北海道で存在している。
地元民からは処分を望む声が上がっているが、
本州の動物愛護や自然保護団体がこのヒグマの保護を主張。
「かわいそう」 、 「動物虐待だ」と役場に抗議し、問題は解決していない。
<岡本の経験談>
黒い手すりに絡んでいた2mほどの蛇に気づかず、そのまま通り過ぎたが、
後続の方が叫び声をあげ、その存在に気付いた。
秋口はこの手の問題が発生するので、特に注意してほしい。
3.注意事項や知ってると便利なこと
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・飛行経路検索サイト(freight trader 24)
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3.注意事項や知ってると便利なこと
・野外録音で重要なのは移動力
・おススメの移動手段
<フォールディングバイク>
折り畳み式の自転車。
<キックボード>
地面を蹴って進むハンドル付きの乗物。
3.注意事項や知ってると便利なこと
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・地域経済貢献について
4.最後に
・フィールドレコーディングをして思うのが
「地方経済の活気が落ちているのでは?」
である。
<個人的な活動>
経済を回すために、その地域で作られた商品(主に酒)を購入している。
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質疑応答
4.最後に
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・サウンドデザイナー募集中!!
4.最後に
業務拡張のため、効果音制作やデータ実装のキャリアがあるサウンドデザイナーを募集しております。
弊社に興味を持っていただけましたら、Web で、
『株式会社Studio10』
で検索、もしくは、以下の弊社のお問い合わせページよりご連絡頂けましたら幸いです。
https://studio10.jp/contact/
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SIG-Audio18セミナー1「さあ、マイクとレコーダーを手に外に飛び出してみよう!」