2017 岩佐 世界のiwasaへ
- 28. 28
ジャパンエキスポ や 見本市 に 出展
http://www.japanpromotion.org/event/guid
e2016/
http://japanworld.info/shigemasa-
nakashima/2013/08/21/je2013-e/
職人技術を間近で
伝えることができる
- 32. ORIGAMI BAG:9セル
Who What How
顧客価値
①歴史や伝統を
重んじつつも
現状に飽きている
西欧人
②日本×伝統×職人
=日常への新たなスパイス
③・取り入れやすさ
・真の日本らしさ
( 伝統 ・職人による手作り)
利益 ④商品購入者
⑤儲ける商品
(鞄・チャーム)
儲けない商品
(ORIGAMI BAG ミニ)
⑥時間をかけて
プロセス
⑨
• Web会社
• 出版社
• 生地会社
⑧
・職人さんの技術
・老舗のつながり
・草履や鞄作りの歴史
⑦雑誌で広告展開。webサイ
トへ飛んでもらう。興味持っ
た人が ORIGAMI BAGを購入。
お礼のメッセージと共に動画
によるチャームや新型バッグ
の広告をし、手紙と折り紙の
プレゼントで再訪につなげる。
32
Editor's Notes
- 海外展開班 黒川 中川 中本 細川 による 発表をさせていただきます。題して 日本の岩佐から 世界の岩佐へ です。 よろしくお願いいたします。
2016年 8月3日に 私たちは 岩佐さんに海外展開の意向をお尋ねしました。
そこで岩佐さんは、ターゲット国は伝統や文化に理解のある イギリスやフランス、そして岩佐の技術で日本の底力を見せたいとおっしゃっていました。
私たちはこの2つを前提として企画を進めてきました。
- 考えた企画を
このような目次に沿って説明していきます。
- 岩佐の歴史を少したどってみます。
1928年モノづくりの中心地ともいえる大阪で鼻緒のメーカーとして岩佐は誕生しました。なんとこの年は第一回普通選挙の日ということで大変驚きました。
それから35年後 、1963年 和装向けハンドバッグの販売開始、そして1981年フォーマルバッグの生産を開始。当時は聖子ちゃんカットが流行ったそうです。
このように 日本の女性のライフスタイルとともに 岩佐は新しい商品を提供し続けてきました。
フォーマルバッグの生産開始から36年経ち、 もちろん 大きくファッションスタイルも変わってます。
そこで私たちは提案します。
岩佐の世界展開とともに 今 新しい商品を 創り出してみることは いかがでしょうか?
- 岩佐は 今年で創業89年です。 鼻緒からフォーマルバッグへと 進化を遂げている岩佐ですが、一貫して変わらないものがあります。
それは、人の手によるモノづくり、日本ならではの美しさの追及、そして国産へのこだわり です。
海外展開するに あたってもこの3つのモノづくりに対しての根幹は絶対に変えてはいけないと私たちは考えています。
そして、この3つの良さを 海外の人にいち早く知ってもらい、深いところで実感してもらいたいです。
そこで企画コンセプトとして
- 岩佐 海外認知度UPを掲げます。
まず、海外展開というお話をいただいたときに私たちは、岩佐さんの現在のラインナップで そのまま 海外に進出することを考えてみました。海外の葬式事情を調べてみたところ,
葬式のカジュアル化が進み、ブラックフォーマルバッグの需要は減少傾向にありました。
また岩佐さんの主力商品である草履で考えてみると、草履は石畳などが多い 海外での生活に 浸透しにくいので草履単体での販売は難しいという結論に至りました。
- あれこれ悩み、岩佐社長に様々なお話しを伺う中で、私たちはあるエピソードに注目しました。それは、ファッションデザイナーの桂由美さんがフランスで開く店に岩佐さんの和装バッグをいくつかセレクトし持っていったところ、バッグは完売したというお話です。また、海外の人は和装バッグをドレスとコーディネートして楽しんでいるというお話も大変興味深かったのです。
そして近年では グッチ、ドルチェ&ガッパーナ、シャネルなど 海外有名ブランドが数々 日本からインスピレーションを受けて 洋服やバッグをデザインしています。
この状況や桂由美さんのエピソードから 海外の人は和柄、和装bagは 着物と合わすものという概念にとらわれていない。すなわち
純粋に日本の独特の色遣いや日本人らしい美意識を楽しんでいるのではないか と考えました。
- そこで 向こうに住んでいる海外のライフスタイルにそのまま取り入れやすい 伝統的な本当の日本らしさ を 提供できたら と考えました。それは海外デザイナーが日本から影響を受けて作った日本語ティシャツなどでもなく、海外のライフスタイルに馴染みにくそうなコケシや掛け軸でもありません。日本の伝統職人が海外の人のことを考えた今までにない新しい商品なのです。
日本人の美意識に寄り添ってきた岩佐さんが行うことにより この意味合いはさらに強く なると思います。
では何を商品とすれば 伝統的な日本らしさを提供できるのか。私たちが考え抜き、提案させてもらうのがコチラ!
- 折り紙バッグです。
- 折り紙バッグは、
自国の歴史や伝統を重んじている けども、 イタリアや フランスなどの老舗ブランドの提案とは違う、歴史や伝統を感じる 新しい 何かを求めている 人に刺さる提案になります。
- 「グッチ(Gucci)」が、ハンドバッグなどをカスタマイズできるプログラムGucci DIYを開始したり、フェンデイが 付け替え可能なバッグのストラップやフェンディルミという着ぐるみのような チャームを販売したり、 カスタマイズで 個性を 見せることができる、人と差をつけれる サービスを 始めているのです。
モノがたくさんあふれ、SNSで写真をシェアするこの世の中で 人と被りたくないという ニーズに応えた サービスなのです。
このような老舗ブランドが新しい取り組みを行うのは 海外セレブ達が歴史や伝統に加え 新たなアクセントを求めていると考えられます。
- 折り紙バッグは正方形からなる、折り紙の折り方でできる、リバーシブル使用のバッグです。
顧客にあらかじめ表生地と裏生地の2種類の柄を選択していただきます。
(見せながら)岩佐さんには芯材に貼り合わせの技術で、表と裏に顧客の選んだ柄を貼っていただきます。柄は西陣織などの和柄の生地を使用します。
また、希望があれば刺繍のサービスも行います。
これらのサービスはすべてネットで提供します。
- なぜ?なぜ折り紙なの? と思った方がいらっしゃると思います。
折り紙を用いる理由としてこちらの2つがあります。
- 一つ目の理由は現在折り紙が、 世界的に注目されているからです。左は日本折紙協会のウエブサイトのリンク集の写真です。アメリカ、イギリス、スペインなど世界各国に折紙協会が存在していることがわかります。右はイギリスのロンドンで開催された折紙イベントの写真です。この写真にローマ字で ORIGAMI とあるように日本の折り紙は海外でも おりがみ の呼び名で広まっていることがわかります。
- さらに 折り紙の技術は様々な場面でも用いられています。例えばスターバックスのドリップコーヒーのパックに使われたり、車のエアーバッグや宇宙に太陽光発電を持っていく技術へと応用されています。
このような世界的ブームの折り紙をバッグに取り入れることで、岩佐にも 注目が集まると考えられます。
- 2つ目の理由は折り紙と岩佐さんのものづくりにはいくつかの共通項があるからです。
折り紙と岩佐さんの特徴をあげてみました。上から2つは折り紙と岩佐さんの共通項です。
日本人の手先の器用さを世に知らしめたものが折り紙 といわれています。
折り紙とコラボレーションすることで、岩佐職人ならではの手先の器用さが さらに顧客に伝わると考えます。
- そして、最大の共通項は
相手を思いやる心を込めている
ということです。
折り鶴や のしなどの 日本の伝統折り紙は、折る際に思いを込めて手作業で折られてきます。岩佐さんのフォーマルバッグは持つ人がフォーマルシーンで失敗のないようにと、思いを込めて、素材や見えない部分も丁寧にこだわります。そして日本ならではの美しさを真摯に追求し、人の手でバッグや草履を作り上げます。このように岩佐さんのものづくり精神と日本の折り紙の精神というものは相手を思いやる心で繋がっているのです
- origami bag のプロモーションはまずは雑誌を考えています。
雑誌は何らかのテーマや狙っているターゲット層がいます。
私たちはイギリスのファッション&カルチャー雑誌であるAnOther magazine での掲載を考えています。一流のクリエイターが創り出すハイセンスで洗練された誌面には世界中のファッショニスタやデザイナーが注目しています。
ブランドの宣伝広告も多く、私たちのターゲットである 現状に飽きていて刺激が欲しい人 の目に止まりやすい と考えました。
右の写真は日本のファッションデザイナー三宅一生さんの展覧会を取り上げたものです。このように日本のことも取り上げたことがある雑誌です。
またフランスの Marie Claire という雑誌もよいのではと思います。
- 雑誌に載せる際の広告イメージを作ってみました。
こちら(左側)ではバラエティにとんだ日本を連想させるものを載せ、そのイメージカラーを当てはめています。このイメージカラーが鞄の柄につながっていきます。
また、こちら(右側)では折り紙の折り方でできることを表し、この部分でリバーシブルで使えることも示しています。
- 雑誌のふろくとしてorigami bag ミニも付ければ 折り紙バッグのカタチと ブランド名の認知度はさらに拡大すると期待できます。
ミニのサイズはお弁当が入るようなサイズのイメージです。(イメージを見せる)
2面あるうちの1面は岩佐さんのフォーマルバッグに使う黒生地に岩佐ロゴ。もう一面は和柄を考えています。以前岩佐さんに帯の1番豪華な部分以外は捨ててしまうと伺い、大変もったいないなと思っていました。そこで和柄の生地はそのようなあまり生地を使い、購入者一人一人違う生地にすることで和柄の豊富さや希少性を知っていただきたいと考えています。
- 岩佐のホームページを検索すると、付録の折り紙バックミニの使い方等の動画が載っているページが出てきます。同じページ上に折り紙バックの宣伝を載せ、岩佐が折り紙バックを販売していることを知ってもらいます。
- 顧客に鞄の色を選択してもらう際にこれらのようないくつかの組み合わせの中から好きなものを2つ選んでもらいます。こちらはイメージ図です。これらの言葉を連想する色で組み合わせてみました。色の組み合わせは長年和柄を扱ってきた岩佐さんの知識を活用していただきたいです。
- こちらは折り紙バックのオーダーページのイメージ図です。この鞄では桜と富士山が組み合わせてあります。表が桜、裏が富士山です。顧客は色の組み合わせを選択する他にも持ち手の形や文字の刺繍を選択することができます
- 雑誌の購入者は付録である折り紙バッグミニを誌面や動画を見て作ります。それを使うことによって商品の具体的なイメージを実感してもらい、購入へ繋げます。また、雑誌購入者以外にも、新聞紙などの紙を正方形に切り、折ってもらえれば、カタチや大きさを確かめてもらうことができます。これは折り紙を用いたデザインだからこそ行えることです。
- さらにオリガミチャームの販売も提案します。こちらもバッグと同様、折り紙で折ることが出来る デザインで、購入前に 形を把握してもらったり、手作業の難しさを実感していただくことができると思います。現在、様々な折り紙の作品がありますので、時間をかけずにチャームの種類を増やすことが可能です。
そして、このようなチャームを販売することで、より 一人ひとりに合った お洒落の楽しさを提供することができます。
- ご購入頂いた後は「ご購入ありがとうございました。」のメッセージとともに 西陣織などの材料を紹介する動画を送り、岩佐商品の品質の高さを 知ってもらいます。そうすることで商品への 信頼に 繋がると考えます。他にも チャームや新型バッグを紹介するなどして ホームページへの再訪に繋げます。
また、レビュー機能を付け、顧客の不満や意見を チャームの種類や新型バッグに生かしたり、ウェブの改善を行うなど、サービス向上を図ります。
- さらに購入者には折り紙で作った新作チャームや折り鶴などを 手書きの お礼の手紙とともに 商品に同封して送ります。これは顧客にチャームの存在を広めるための戦略です。また、手紙でホームページ内にあるレビュー機能の利用を促し、購入者の声をできるだけ集めます。さきほど言ったようにこれはサービス向上のためです。
このようにして、商品が届いたときにちょっとしたプレゼントと日本人らしい丁寧さをもって顧客満足度を高めます。
- さらなる認知度アップのために私たちが是非していただきたい提案です。
- それはジャパンエキスポや見本市などにブースを出展してもらうことです。
ジャパンエキスポとは、2000年からフランスで開催されている日本の文化をヨーロッパの人々が知ることができるイベントです。日本の伝統文化から漫画、アニメ、音楽に至るまで様々なブースが出展されています。
以前、岩佐さんの工房に伺ったときに、職人さんの間近でお仕事を見させてもらったことで、細かな技術に本当に感動しました。なので、ぜひとも実演の場を海外にもてればと私たちは考えました。
このようなイベントに来る方の中には、自国の文化に飽きて、他国の文化を知りたい、という、まさに折り紙バッグのターゲット層が来場しています。
見本市にブースを出展すれば、岩佐ブランドをさらに広めることができ、すでに商品を知っている人も 岩佐さんのモノづくりに 深く感動できると思います。
- 出展するブースはこのようにできたらとイメージしてます!岩佐の職人が製造過程を実演していたり、ORIGAMIバッグやチャームシリーズを展示し商品の良さを知ってもらえます。(見本を見せながら)さらに、折り紙バッグを紙で作れるようにした通称FREE ORIGAMIを会場で配布し、折り紙バッグのイメージを気軽に実感してもらいます。
- まとめに入ります。
- こちらはこれまで説明させていただいた顧客が商品を購入する前から、購入した後までのプロセスの流れです。
ありきたりなものに飽きている顧客に対して雑誌広告で折り紙バッグの認知を広めます。ORIGAMI BAG miniを付録につけることで岩佐の認識をさらに高めます。また、雑誌購入者の折り紙バッグミニの使用が、購入者以外への広告活動になることを期待します。
誌面だけでは伝わりにくい折り紙バッグミニの使い方はHPに載せてある動画を視聴してもらい、UI良好なホームページを提供することで、岩佐商品注文までスムーズにつなげます。
顧客に商品が届くまでの待ち時間には、材料や製造方法などを紹介した動画を送ります。これは商品の品質保証の意味を込めた動画になります。
そして商品が届いたら これぞ本当の日本だと思わせる、今までにない日常への新たなスパイスを体感してもらい、その後レビューの対応、感謝の手紙、レコメンド動画で 、再訪につなげます。
- 今回の企画、“折り紙バッグ事業”のナインセルになります。ターゲットは 歴史や伝統を重んじつつも現状に飽きている西欧の方で、日本・伝統・職人を かけ合わせた折り紙バッグで日常への新たなスパイスを感じてもらうことができます。こけしや掛け軸などに比べて、【海外での生活に取り入れやすい】 ことや 日本を模倣した海外製品でもない。。。【日本人の考え方や伝統技術が詰まった 本当の日本らしさ】 が違いになります。
利益は折り紙バッグ、チャーム購入者から取り、広告効果が強いと考えられる 雑誌の付録の折り紙バッグミニは利益を考えません。また、雑誌やイベントに出店などで 認知度を高める時間が必要なため 時間がかかっての儲け方になると考えます。
7番 プロセスは先ほどのスライドで説明させていただいた通りです。
この事業には 株式会社岩佐の強みである、職人さんの技術、伝統織物を提供してくれる老舗の繋がり、そして、草履や鞄作りの歴史が あってこそのものです。
取り組むにあたって、HPを作るWEB会社や 雑誌広告を載せる出版社、生地会社との 連携がいると考えました。
以上で海外展開班の企画提案を終わります。
2020年 東京オリンピックに訪れる 多くの外国人が岩佐のバッグを手にしていることを 願っています。
ご清聴ありがとうございました。