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人工知能美学芸術宣言
2017年5月13日(土)於:ICC
美術家/人工知能美学芸術研究会代表
中ザワヒデキ
人工知能美学芸術宣言
2017年5月13日(土)於:ICC
美術家/人工知能美学芸術研究会代表
中ザワヒデキ
2016年3月12日
イ・セドルがアルファ碁に敗退
(囲碁は芸術と語っていた)
2016年4月25日
人工知能美学芸術宣言
2016年5月1日
人工知能美学芸術研究会発足
人工知能美学芸術宣言
• 人間が人工知能を使って創る芸術のことではない。
人工知能が自ら行う美学と芸術のことである。
• 人工知能開発の目的は人工知能が人間の脳に近づくことだとイメージさ
れる場合もあるが、逆向きにはそれは、人間の脳が人工知能と区別でき
なくなることである。時や場所、状況に応じて適切に受け答えをする鳥の
鸚鵡がいるとするならば、その鸚鵡はわれわれ自身であることを知るべきだ。
我々はなにゆえ人工知能を面白いと思うのか
第四次産業革命を惹起するからでも、大量失業が予測されるからでもない。レ
ンブラントの新作を描いたからでも、リヒテルとしてベルリン・フィルの団員
と共演したからでもない。我々はなにゆえ人工知能を面白いと思うのか。それ
は真の人工知能の実現が、感覚質(クオリア)は有るのか無いのかという議論、
或いは人間に尊厳は有るのか無いのか、神は居るのか居ないのかとの問いに、
最終決着を下すからである。すなわち人工知能の何が本質かというと、ただの
物質に意識または意識以上に見えるものを工学的に実装することによって、感
覚質も人間の尊厳も神の存在も、一種の錯覚に過ぎないと証明することである。
我々はなにゆえ人工知能を面白いと思うのか
第四次産業革命を惹起するからでも、大量失業が予測されるからでもない。レ
ンブラントの新作を描いたからでも、リヒテルとしてベルリン・フィルの団員
と共演したからでもない。我々はなにゆえ人工知能を面白いと思うのか。それ
は真の人工知能の実現が、感覚質(クオリア)は有るのか無いのかという議論、
或いは人間に尊厳は有るのか無いのか、神は居るのか居ないのかとの問いに、
最終決着を下すからである。すなわち人工知能の何が本質かというと、ただの
物質に意識または意識以上に見えるものを工学的に実装することによって、感
覚質も人間の尊厳も神の存在も、一種の錯覚に過ぎないと証明することである。
- 真の人工知能(汎用AI<強いAI)
- 人工知能の何が本質か:神秘の否定
感覚質、人間の尊厳、神の存在 → 一種の錯覚と証明(唯物論・反美学・反芸術)
バベッジ「計算機関」の設計
(階差機関1号機:1822頃)
また、チャールズ・バベッジは最初の「計算機関」-コン
ピュータの、ひいては人工知能のハードウェアの先駆-を設
計した。それ以前には人間の心だけが遂行できたなんらか
の仕事が、機械装置に占拠されたときをもって、人工知能
の誕生の瞬間と定義できるだろう。大きな数の加算と乗算
を歯車が行うのを最初に目撃した人たちがどう感じたかをふ
りかえり、想像するのはむずかしい。非常に物理的なハード
ウェアの中を「思考」が流れているのを目のあたりに見たとき、
人びとが経験したのはたぶん怖れの感情だったろう。(ダグ
ラス・R・ホフスタッター『ゲーデル、エッシャー、バッハ』野崎昭
弘 はやし・はじめ 柳瀬尚紀=訳、白揚社、1985年、
590頁。)
階差機関(1号機)の一部。バベッジの死後、息子が残っていた部品で組み立てたもの
By Photograph © Andrew Dunn, 5 November 2004.
Website: http://www.andrewdunnphoto.com/ (Own work) [CC BY-SA 2.0
(http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], via Wikimedia Commons
バベッジ「計算機関」の設計
(階差機関1号機:1822頃)
また、チャールズ・バベッジは最初の「計算機関」-コン
ピュータの、ひいては人工知能のハードウェアの先駆-を設
計した。それ以前には人間の心だけが遂行できたなんらか
の仕事が、機械装置に占拠されたときをもって、人工知能
の誕生の瞬間と定義できるだろう。大きな数の加算と乗算
を歯車が行うのを最初に目撃した人たちがどう感じたかをふ
りかえり、想像するのはむずかしい。非常に物理的なハード
ウェアの中を「思考」が流れているのを目のあたりに見たとき、
人びとが経験したのはたぶん怖れの感情だったろう。(ダグ
ラス・R・ホフスタッター『ゲーデル、エッシャー、バッハ』野崎昭
弘 はやし・はじめ 柳瀬尚紀=訳、白揚社、1985年、
590頁。)
階差機関(1号機)の一部。バベッジの死後、息子が残っていた部品で組み立てたもの
By Photograph © Andrew Dunn, 5 November 2004.
Website: http://www.andrewdunnphoto.com/ (Own work) [CC BY-SA 2.0
(http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], via Wikimedia Commons
怖れの感情
「人工知能」「人工生命」
不穏な言葉(気味が悪い)
なぜ不穏なのか(1)
• 人間だけが特別で他と違うと思いたい(人間はただの物質ではない)
• それの昔版が神、その後人間の尊厳、その後クオリア……神秘の系譜
• たとえば映画「2001年宇宙の旅」のモノリス または 仏教での開眼法要(「入魂
式」、「魂入れ」とも言う)
モノリス以前、サル=知能ない
モノリスという媒介
モノリス以降、ヒト=知能ある
:モノリスという神秘存在が必要なストーリー
:モノリス=神秘の塊 映画『2001年宇宙の旅』より
なぜ不穏なのか(2)
• 人間だけが特別で他と違うことの証明は、人工人間を作れないことだった
• それどころか人工生物も作れない(人工細胞はそろそろ?)
• 人工人間を、人工知能や人工生命等に分解して迫ろうとしているところ
なぜ不穏なのか(3)
• モノリスを介さずに人工人間が作れれば(仮定)、「神、その後人間の尊厳、その後
クオリア」はいらないことの証明になる
• これを喜ぶ輩…唯物論者であり反芸術・反美学の徒かもしれない(神秘を否定)
• (この仮定は無理なのではないか論:「ゲーデルの不完全性定理」等々を持ち出し
未知の科学があるはずとしてクオリア等を持ち出すのは神秘の系譜の現在形ではない
かと考える)
なぜ不穏なのか(4あるいはオマケ)
• ひとたび人工人間が作れたなら、人工超人間も作れる
• (「AIのAIによるAIの為の芸術」の発生)
• (「AIのAIによる芸術の為の芸術」の発生)
• SF
• クリップ・マキシマイザー問題
• ホーキングの警告「人類最後の発明」
• そうでなくとも核兵器以上の軍事兵器
• さらにはDeep Learning以降のAI自体がすでにブラック
ボックス化し始めている
www.hawking.org.uk/
松澤宥
松沢宥物質消滅式
(1966)
これは画廊のテラスの壁面にしつらえ
た大キャンヴァスが毎日縮減して行っ
て最後に無くなって終うのをキャンヴァ
スに対峙した椅子に座って見るという
ものだった。(松澤宥自筆年譜)
松澤宥
人類よ消滅しよう行こう行こう
(1966)
松澤宥
全ての生物および無生物のための白
紙絵画
(1967)
ハガキ絵画 1
松澤宥
量子芸術宣言
(1988)
松澤宥
• 1955
ウィスコンシン州立大学から招聘されフルブライト交換教授として渡米。
研究テーマ「美の客観的科学的測定法について」。
• 1964
6月1日の深夜裏座敷にねていた私は『オブジェを消せ』という声を聞
いた。私にとってそれは美術を文章だけで表現せよという意味であるこ
とを疑いもしなかった。6月4日(196464・101010)そう決めた。
観念美術が誕生した。(松澤宥自筆年譜)
反芸術
• 還元主義的側面
反芸術 = 芸術の自己否定 = 芸術の自己批判
・・・グリーンバーグのモダニズム(純粋・自律)・・・カント、デカルト
その意味では反芸術は芸術の本丸。写真の登場で美術は純粋化・自律化。
• 現世否定的側面
反芸術 = 美の価値の否定 = あらゆる価値の否定
・・・仏教的には涅槃「死」・彼岸の希求
終末論とすれば幼稚。とはいえ「冷戦」「核兵器」のリアリティ。
人工知能美学芸術宣言
• 人間が人工知能を使って創る芸術のことではない。
人工知能が自ら行う美学と芸術のことである。
• 人工知能開発の目的は人工知能が人間の脳に近づくことだとイメージさ
れる場合もあるが、逆向きにはそれは、人間の脳が人工知能と区別でき
なくなることである。時や場所、状況に応じて適切に受け答えをする鳥の
鸚鵡がいるとするならば、その鸚鵡はわれわれ自身であることを知るべきだ。
AI美芸研のアジェンダ
人間が行う美学 機械が行う美学
人間が行う芸術 A B
機械が行う芸術 C D
• A: 人間が行う美学-に照らして-人間が行う芸術
ミケランジェロ、ベートーヴェン、夏目漱石、etc 従来芸術の多く
• B: 機械が行う美学-に照らして-人間が行う芸術(厳密にはまだない)
参考…中ザワヒデキ、松井茂、平間貴大、馬場省吾、etc
• C: 人間が行う美学-に照らして-機械が行う芸術(厳密にはまだない )
参考…Aaron, DeepDream, Lejaren Hiller, 作家ですのよ、etc
• D: 機械が行う美学-に照らして-機械が行う芸術
人間が行う美学 機械が行う美学
人間が行う芸術 A B
機械が行う芸術 C D
• A: 人間が行う美学-に照らして-人間が行う芸術
ミケランジェロ、ベートーヴェン、夏目漱石、etc 従来芸術の多く
• B: 機械が行う美学-に照らして-人間が行う芸術(厳密にはまだない)
参考…中ザワヒデキ、松井茂、平間貴大、馬場省吾、etc
• C: 人間が行う美学-に照らして-機械が行う芸術(厳密にはまだない )
参考…Aaron, DeepDream, Lejaren Hiller, 作家ですのよ、etc
• D: 機械が行う美学-に照らして-機械が行う芸術
人間が行う美学 機械が行う美学
人間が行う芸術 A B
機械が行う芸術 C D
• A: 人間が行う美学-に照らして-人間が行う芸術
ミケランジェロ、ベートーヴェン、夏目漱石、etc 従来芸術の多く
• B: 機械が行う美学-に照らして-人間が行う芸術(厳密にはまだない)
参考…中ザワヒデキ、松井茂、平間貴大、馬場省吾、etc
• C: 人間が行う美学-に照らして-機械が行う芸術(厳密にはまだない )
参考…Aaron, DeepDream, Lejaren Hiller, 作家ですのよ、etc
• D: 機械が行う美学-に照らして-機械が行う芸術
人間が行う美学 機械が行う美学
人間が行う芸術 A B
機械が行う芸術 C D
• A: 人間が行う美学-に照らして-人間が行う芸術
ミケランジェロ、ベートーヴェン、夏目漱石、etc 従来芸術の多く
• B: 機械が行う美学-に照らして-人間が行う芸術(厳密にはまだない)
参考…中ザワヒデキ、松井茂、平間貴大、馬場省吾、etc
• C: 人間が行う美学-に照らして-機械が行う芸術(厳密にはまだない )
参考…Aaron, DeepDream, Lejaren Hiller, 作家ですのよ、etc
• D: 機械が行う美学-に照らして-機械が行う芸術
人間が行う美学 機械が行う美学
人間が行う芸術 A B
機械が行う芸術 C D
• A: 人間が行う美学-に照らして-人間が行う芸術
ミケランジェロ、ベートーヴェン、夏目漱石、etc 従来芸術の多く
• B: 機械が行う美学-に照らして-人間が行う芸術(厳密にはまだない)
参考…中ザワヒデキ、松井茂、平間貴大、馬場省吾、etc
• C: 人間が行う美学-に照らして-機械が行う芸術(厳密にはまだない )
参考…Aaron, DeepDream, Lejaren Hiller, 作家ですのよ、etc
• D: 機械が行う美学-に照らして-機械が行う芸術
人間が行う美学 機械が行う美学
人間が行う芸術 A B
機械が行う芸術 C D
• A: 人間が行う美学-に照らして-人間が行う芸術
ミケランジェロ、ベートーヴェン、夏目漱石、etc 従来芸術の多く
• B: 機械が行う美学-に照らして-人間が行う芸術(厳密にはまだない)
参考…中ザワヒデキ、松井茂、平間貴大、馬場省吾、etc
• C: 人間が行う美学-に照らして-機械が行う芸術(厳密にはまだない )
参考…Aaron, DeepDream, Lejaren Hiller, 作家ですのよ、etc
• D: 機械が行う美学-に照らして-機械が行う芸術
人間が行う美学 機械が行う美学
人間が行う芸術 A B
機械が行う芸術 C D
• A: 人間が行う美学-に照らして-人間が行う芸術
ミケランジェロ、ベートーヴェン、夏目漱石、etc 従来芸術の多く
• B: 機械が行う美学-に照らして-人間が行う芸術(厳密にはまだない)
参考…中ザワヒデキ、松井茂、平間貴大、馬場省吾、etc
• C: 人間が行う美学-に照らして-機械が行う芸術(厳密にはまだない )
参考…Aaron, DeepDream, Lejaren Hiller, 作家ですのよ、etc
• D: 機械が行う美学-に照らして-機械が行う芸術
人間が行う美学 機械が行う美学
人間が行う芸術 A B
機械が行う芸術 C D
• A: 人間が行う美学-に照らして-人間が行う芸術
ミケランジェロ、ベートーヴェン、夏目漱石、etc 従来芸術の多く
• B: 機械が行う美学-に照らして-人間が行う芸術(厳密にはまだない)
参考…中ザワヒデキ、松井茂、平間貴大、馬場省吾、etc
• C: 人間が行う美学-に照らして-機械が行う芸術(厳密にはまだない )
参考…Aaron, DeepDream, Lejaren Hiller, 作家ですのよ、etc
• D: 機械が行う美学-に照らして-機械が行う芸術
人間が行う美学 機械が行う美学
人間が行う芸術 A B
機械が行う芸術 C D
• A: 人間が行う美学-に照らして-人間が行う芸術
ミケランジェロ、ベートーヴェン、夏目漱石、etc 従来芸術の多く
• B: 機械が行う美学-に照らして-人間が行う芸術(厳密にはまだない)
参考…中ザワヒデキ、松井茂、平間貴大、馬場省吾、etc
• C: 人間が行う美学-に照らして-機械が行う芸術(厳密にはまだない )
参考…Aaron, DeepDream, Lejaren Hiller, 作家ですのよ、etc
• D: 機械が行う美学-に照らして-機械が行う芸術
人工知能美学芸術宣言
• 人間が人工知能を使って創る芸術のことではない。
人工知能が自ら行う美学と芸術のことである。
• 人工知能開発の目的は人工知能が人間の脳に近づくことだとイメージさ
れる場合もあるが、逆向きにはそれは、人間の脳が人工知能と区別でき
なくなることである。時や場所、状況に応じて適切に受け答えをする鳥の
鸚鵡がいるとするならば、その鸚鵡はわれわれ自身であることを知るべきだ。
AIのAIによる芸術の為の芸術
• 概要:
• 「AIが創作した芸術」と現在言われているものは、残念ながら、人間がAI
という道具を使って制作した代物でしかない。私が見たいのは「AIのAIに
よるAIの為の芸術」もさることながら、より以上に「AIのAIによる芸術の為
の芸術」である。これは私が「人生の為の芸術」を糾弾し「芸術の為の芸
術」を本懐としていることに由来する。
AIのAIによる芸術の為の芸術
• 概要:
• 「AIが創作した芸術」と現在言われているものは、残念ながら、人間がAI
という道具を使って制作した代物でしかない。私が見たいのは「AIのAIに
よるAIの為の芸術」もさることながら、より以上に「AIのAIによる芸術の為
の芸術」である。これは私が「人生の為の芸術」を糾弾し「芸術の為の芸
術」を本懐としていることに由来する。
• 実現可能性があれば → 実用ビジネスまたは学術
• なければ → 可愛いSFおとぎ話またはうざい白痴妄想
• 芸術はどちらでもないまたはどちらでもある。
AIのAIによる芸術の為の芸術
• 概要:
• 「AIが創作した芸術」と現在言われているものは、残念ながら、人間がAIという
道具を使って制作した代物でしかない。私が見たいのは「AIのAIによるAIの為
の芸術」もさることながら、より以上に「AIのAIによる芸術の為の芸術」である。
これは私が「人生の為の芸術」を糾弾し「芸術の為の芸術」を本懐としているこ
とに由来する。
• 実現可能性1
• 現行の「AIは道具」は特化型であるという意味。
• では自律性と汎用性は?→必要条件だが十分条件ではない。
• 強いAIは?→必要条件だが十分条件ではない。
• 意識がある人間のようであっても、芸術しない人間もいる。
AIのAIによる芸術の為の芸術
• 概要:
• 「AIが創作した芸術」と現在言われているものは、残念ながら、人間がAIという道具を使って
制作した代物でしかない。私が見たいのは「AIのAIによるAIの為の芸術」もさることながら、よ
り以上に「AIのAIによる芸術の為の芸術」である。これは私が「人生の為の芸術」を糾弾し
「芸術の為の芸術」を本懐としていることに由来する。
• 実現可能性2
• フレーム問題:これはむしろ芸術の要。なにが芸術で何が芸術でないか。定義できないから人
間にとっての芸術がすでにフレーム問題。あるいはフレーム問題は価値問題でもある。何が価
値であって何が価値でないか。
• 記号接地問題:人間の芸術史をAIが理解する上では解決必要。しかし人間の芸術史を
AIが理解する必要なく、それとは無関係のAIにとっての芸術が発生するのだとしたら、解決不
要。身体問題は記号接地問題に準ずる。
• コネクショニズムとシンボリズム:原子論的世界観とイデア論的世界観で多分両方必要
AIのAIによる芸術の為の芸術
• 芸術と価値について
• 芸術の為の芸術…餌がなくても
• 人生の為の芸術…感覚が餌、または実用(写真)
※但し感覚=芸術と捉える立場だと芸術の為の芸術が感覚すなわち快楽至上
主義になりうる。反対に感覚は芸術でないという立場として、コンセプチュアルアート、
反芸術があり中ザワはこれを最重要の「芸術の為の芸術」と考える。
※芸術の為の芸術(芸術至上主義)と人生の為の芸術の区別は無理で意味
が無いとも言われる。
※近年では「社会の為の芸術」と呼べるものが多い(地域アートなど)がこれは
「人生の為の芸術」の一翼。
AIのAIによる芸術の為の芸術
• 実用と無関係
写実から印象派を経て抽象へ(写真)
神権から王権を経て民主主義またはアナーキズムへ
• 感覚と無関係
感覚と無関係を謳う概念芸術…松澤宥
芸術とは芸術の定義のことである…コスース
反芸術デュシャンのレディメード
AIのAIによる芸術の為の芸術
• チンパンジー
抽象の「芸術の為の芸術」はできる(餌で破綻w)
具象がむしろ難しい…逆に言えば、AIは具象画より先に抽象の「芸
術の為の芸術」は実現できるかも?
cf. 象はインチキ デズモンド・モリス著/別宮貞徳監訳『人類と芸術の300万
年:アートするサル』柊風舎、2015
• 精神障碍者
「芸術の為の芸術」の権化…天才型
←→ 秀才型:AI美術史家プロジェクト
人工知能美学芸術宣言
2017年5月13日(土)於:ICC
美術家/人工知能美学芸術研究会代表
中ザワヒデキ
2016年3月12日
イ・セドルがアルファ碁に敗退
(囲碁は芸術と語っていた)
2016年4月25日
人工知能美学芸術宣言
2016年5月1日
人工知能美学芸術研究会発足
A I 美芸研一周年記念祝賀会
人工知能美学芸術研究会(AI美芸研)は、「人工知能美学芸術宣言」(中ザワヒデキ起草)を布
石の一つとして、29名の発起人により2016年5月1日に発足しました。SNSでの場の開設と、公開の研
究会のほぼ隔月開催を主な活動内容としております。会員制とはしておりませんのでどなたでもご参加で
きます。今回は、ICC主催のシンポジウム「人工知能とアート 来るべきもの」に引き続き、夜景の美しい
同ビル最上階カフェにて、一周年記念祝賀会を行います。立⾷パーティーです。初めての方も歓迎です。
スタッフ一同、お待ちします。
開催日時:2017年5月13日(土)午後6時30分-8時30分(開場:午後6時15分)
会場:Cafe53(東京オペラシティタワー53階) ※ICCからは2Fに降りてから最上階行EVにお乗り換えください
定員:約70名(予約不要。先着順)
会費:4,000円
主催:人工知能美学芸術研究会(AI美芸研)
※SBArtプロジェクション 畒見達夫
※次回の第7回AI美芸研は7月2日(日)、美学校にて開催予定です。

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人工知能美学芸術宣言(一周年)

Editor's Notes

  1. 羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶 般若心経 般若心経  羯諦 羯諦 <ぎゃてい ぎゃてい> 行く者よ、行く者よ!  波羅羯諦 波羅僧羯諦 <はらぎゃてい はらそうぎゃてい> 迷いの世界から悟りの彼岸へ行く者よ、確固として行く者よ!  菩提薩婆訶 **** <ぼじそわか ****> 幸いあれ、。 般若波羅密多心経   「般若心経」の終わりの所に「ぎゃてい、ぎゃてい、はらぎゃてい、はらそうぎゃてい、ぼじそわか」という文句がある。何だか蛙の歌合戦のようで、思わず噴き出したくもなるが、これは梵語<サンスクリット>の音をそのまま写したものである。意訳すると、「我も渡れり。人もまた渡し終われり。彼の岸へ。普く渡し終われり。かくて悟りの道は成就せり。」というような意味だという。これは即ち「全体の完成と相俟って、自分も完成する」という「大乗的精神」にほかならないのであろう。(以下略)
  2. こちらは裏。表が本体。表は無地の白紙のまま。反芸術だから芸術してはいけない。 ダートマス会議1956 7つあるPROPOSALのひとつが Self-lmprovement
  3. 美の客観的科学的測定法について 知能と同じように美は定義できない オブジェを消せ オブジェは美術用語。物体という意味だが松澤は物質という意味で用いていると中ザワは解釈している。