Successfully reported this slideshow.
We use your LinkedIn profile and activity data to personalize ads and to show you more relevant ads. You can change your ad preferences anytime.

人工知能・美学・芸術 - 「機械美学/機械芸術」に至る道程 (文化庁メ芸愛知展トークセッション)

473 views

Published on

※このスライドは下記イベントで中ザワが15分間の小講演に使用したものです。
※オリジナルのスライドにはナンカロウ「自動演奏ピアノのための習作第21番」の動画がありました。
------------------------------
トークセッションⅤ 「ヒトを超える芸術 ―私と私の次なるもの― 」
2018 年 1月14日(日) 14:00〜 15:30 【事前申込制・定員70名】
出演
中ザワヒデキ(美術家)
石黒  浩(ロボット工学者/大阪大学教授/ATR石黒浩特別研究室室長)
池上 高志(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系教授)
モデレーター
森山 朋絵(東京都現代美術館学芸員/メディアアートキュレーター)
http://www.mediaarts-aichi.com/special_lecture/

Published in: Art & Photos
  • Be the first to comment

人工知能・美学・芸術 - 「機械美学/機械芸術」に至る道程 (文化庁メ芸愛知展トークセッション)

  1. 1. 人工知能・美学・芸術 「機械美学/機械芸術」に至る道程 中ザワヒデキ 美術家/人工知能美学芸術研究会発起人代表 文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員
  2. 2. 人工知能・美学・芸術 「機械美学/機械芸術」に至る道程 中ザワヒデキ 美術家/人工知能美学芸術研究会発起人代表 文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員
  3. 3. 人工知能はそもそも不穏である(1/3) • 真のAIはまだ実現していない。現時点のAIは人間の為の従順な道具に過ぎない。 • 真のAIの実現は唯物論の勝利=世の中に神秘は無い=人間もただの機械 • 真のAI芸術もまだ実現していない。現時点のAI芸術は人間の芸術に過ぎない。 • 真のAI芸術は機械が自身の為に自身の美学を以て自律的に作られたものの筈。 • 「人工知能美学芸術展」は、真のAI芸術に照準している。 • それはⅠⅡⅢⅣ分類の「Ⅳ:機械美学/機械芸術」だ。まだ実現していない。
  4. 4. 人工知能はそもそも不穏である(2/3) • 「Ⅱ:機械美学/人間芸術」(エッフェル塔)は、美学の変化や生成を示唆。 • 評価関数なしに機械界に美学が生じるか?人工知能に美意識は芽生えるか? • 真善美はそれ自体で価値を持つ。他の目的に奉仕しない。芸術の為の芸術。 • チンパンジーはバナナ(報酬)の為でなく絵を描く。しかしどうやって、機械界に? • 「芸術の為の芸術」が発生する為の第1段:AIが自身の目標を生成する。 • 銅谷賢治「ロボットは自分の目標を見つけられる」……適者生存、進化 • 「芸術の為の芸術」が発生する為の第2段:方法の目的化=副目標の主目標化 • 山川宏「強化学習の本質は価値予測」「主目標の為に副目標が自動生成される」
  5. 5. 人工知能はそもそも不穏である(3/3) • 機械界での「芸術の為の芸術」の発生の次は: • 機械界のそれと人間界のそれとの異同…天才型(アール・ブリュット)も 秀才型(美術史家)も有り得る • AI駆動美学芸術へ
  6. 6. 「機械美学/機械芸術」に至る道程 人間が目標を与えれば、人工知能プログラムはよく動く。ブランコロボット はわずか十数分で人間以上の漕ぎ方を編み出すし、AI囲碁同士の対戦は人間 の理解を超えた神の闘いとなる。だから人間が人間の美学を自明的な目標と して与えれば、人工知能は芸術を作る。これが「人間美学/機械芸術」だ。 ところが人間の美学は自明ではなく、たとえば機械計算でできたエッフェル 塔は芸術家から美的でないと当初非難された。こうした「機械美学/人間芸 術」は、芸術自体を目標化した「芸術の為の芸術」に行き着く。さて今日、 人工知能は自分の目標を見つけられない。しかしこの前提が崩れれば、人工 知能は機械美学を目標とした芸術を作り得る。これが「芸術の為の芸術」に 行き着けば、人間の理解を超えた「機械美学/機械芸術」が出現する。
  7. 7. 唯物論的美意識発生仮説(1/2) • 主目標:遺伝子の保全(ドーキンス『利己的な遺伝子』) • →副目標:個体ならびに近親者の生存 • →副目標:個体ならびに近親者の自己複製 • ・・・・・・・・・・化学物質から生物への進化、下等生物から高等生物への進化 • →→副々目標:集団内での競争(異性獲得の為の美意識的なもの) • →→副々目標:集団全体の拡大再生産的発展(集団IDの美意識的なもの) • ・・・・・・・・・・高等生物からヒトへの進化
  8. 8. 唯物論的美意識発生仮説(2/2) • 仮説追加:「生成された副目標は、主目標と矛盾しない限り淘汰されない」「主目 標、副目標、副々目標、副々々目標、…の間に主副のヒエラルキーは(無意識下 では)無い」「ヒトは伝聞的知識からも目標を生成できる(歴史から学べる)」 • 「目標:国王(や神)を称えるための技術」=「美しい技術」=「芸術」 の発生 • 技術と芸術の分離…1王権(神権)失墜 2写真の登場 • しかし存続…1既成権威によらずそれ自体で権威 2実用によらずそれ自体で価値 • 芸術の自律性…芸術の為の芸術 • 芸術と娯楽の分離(揶揄対象としてのイラスト、劇伴、売文)
  9. 9. 人工知能・美学・芸術 「機械美学/機械芸術」に至る道程 中ザワヒデキ 美術家/人工知能美学芸術研究会発起人代表 文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員

×