2019年5月2日、第24回AI美芸研「宗教と数理脳」での中ザワヒデキの小講演
https://www.aibigeiken.com/research/024.html
AIに宗教心は芽生えるか
神と脳については、神が脳をつくったのか、脳が神をつくったのかと問うことができる。万物は神の被造物だとするなら前者だが、唯物論の立場であれば「神は人間の脳がつくりだした概念」すなわち後者である。
神とAIについては、AIが神となるのか、AIが神を信じるのかと問うことができる。人間が自分で考えずにAI任せのAI教となるなら前者だが、AIをヒトの脳に似せて作るのであれば、やがてAIは神という概念さえつくりだし宗教心も芽生えて後者となるだろう。
一つ目の問いの後者と二つ目の問いの後者は「神という概念をつくりださずにはいられない知能」を前提としている。これを、因果性を希求する仕組みと読み替えて、AIへの実装を考えたい。
※中ザワヒデキという表記の美術家名は医学部在籍時より使用。バカCGを経て方法主義宣言、新・方法主義宣言、人工知能美学芸術宣言。ビットマップ3D特許。著書『現代美術史日本篇』。元・文化庁メディア芸術祭審査委員。
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