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Google Appsの検証結果
- 1. IT コスト削減の手段としての Google Apps の評価 Google Apps ではマイクロソフト製品と同等の機能を実現することはできません。このため 、 コストをすぐに節約するための判断材料としてライセンスのみに着目することは避けること をお勧めします。 実際にお客様の業務において Google Apps を使用する前に、Google Apps が与える可能性 がある影響について理解しておくことをお勧めします。 SLA とサポートの違いについ サーバーにアクセス可能 て なユーザーを決めること Google は金銭的に補償のあるサービス レベル契約 だけがセキュリティでは (SLA) を用意していると主張しています。ところが、こ ない の契約はサービス クレジットに基づいており、10 分未 満のダウンタイムについては対象となっていません。ユー Google とマイクロソフトのどちらも、データ センター ザーに対して、10 分未満のダウンタイムが 1 か月に複 へのアクセスに対する物理的なセキュリティを非常に強 数回発生する可能性があり、その間ユーザーはサポート 固なものにしています。両社とも、サービスに関して を受けられないことが予想されます。実際、Google では、 SAS70 Type II といった基本的な業界の認証を受けてい ダウンタイムの長さにかかわらず、同社が負うペナルティ ます。ただし、マイクロソフトでは、セキュリティはもっ の金額に制限を設けています。Google では 24 時間年中 と幅広いものであり、全体的に対応する必要があると考 無休の Web サポートを提供していますが、電話での問 えています。たとえば、Google は、ユーザー間で “転 い合わせを受け付けているのは、一週間のうち限られた 送しない” や “表示のみ” など (Information Rights 時間帯のみです。また、以前に Google Apps 用にリリー Management の機能) のルールを使用して電子メールを スされた新機能は Google Labs の対象となっており、同 安全に送信する機能をサポートしていません。この機能 社の SLA ではサポートの対象とはなっていません。 がなければ、文書が簡単に漏えいしたり、個人情報が不 用意に共有されてしまったりする可能性があります。ユー ザーが “社外秘” のような透かし付きの文書を作成し ご存知でしたか? ても、Google ドキュメントに変換した場合には、このよ Microsoft Online® では、99.9% の稼働率を保証する、金銭 うな目に見える目印が削除されてしまう可能性がありま 的補償のある SLA が用意されています。また、Microsoft す。最終的に、IT のセキュリティ面での制御が弱まり、 Online では、ミッション クリティカルな環境において、 別の解決方法や侵害について現状より多くの注意を払わ 実験的な機能をユーザーに提供することもいたしません。 なければならなくなります。 電話サポートは、24 時間年中無休で、複数の言語にて提供 しています。 ご存知でしたか? Microsoft Exchange と Outlook を一緒に使用すると、電 子メールにデジタル署名を付ける機能や、アクセス権管 理の実施、さらにはメッセージの種類ごとにフラグを設 定する機能もサポートされます。Exchange は、社内運用 またはマイクロソフトのデータ センターでの利用のいず れの場合においても、携帯電話向けのセキュリティも完 全にサポートしています。お客様の IT 部門は安心して、 多層化されたセキュリティ防御の仕組みを利用すること ができます。
- 3. Google は Outlook をサポー Google が “オフライン” での 使用の課題を解決したと主張し トするという主張について ても、ブラウザーだけでは不十 Google App Sync for Microsoft Outlook® は、Exchange を置き換えても、引き続きエンド ユーザーが満足して 分 Google Apps のオフラインでの操作は、Google Gears とい Outlook を使い続けられる手段として位置付けられてい うブラウザー アドインによって実現されます。このアドイ ます。現実には、この同期ツールは、部分的な同期しか ンは、すべてのユーザーに展開する必要があり、 Google 行えず、ユーザーが 2 つの受信トレイを管理しなければ Apps SLA ではサポートされていません。さらに、このアド ならない状況も発生してしまいます。このため、IT 部門 インが提供するオフラインでの操作性では、現実には表示の では、クライアント側のコネクタをすべての PC に展開 みの操作しかできないに等しく、オフラインの間、ユーザー するとともに、グローバル アドレス帳を使用するために は新しい文書を作成したり、スプレッドシートやプレゼンテー Google Apps を LDAP と同期するサーバーをセットアッ ションを編集したりすることはできません。つまり、ユーザー プしなければなりません。このような複雑性が全体的に の生産性が低くなるにもかかわらず、IT 部門は余計なリスク 意味するのは、使用できる機能が少なくなるにもかかわ に対応しなければならなくなります。 らず、ユーザー トレーニング、生産性への影響、および 新しいソフトウェアの IT 環境への展開に、より大きな 注意が求められる可能性があるということです。Google ご存知でしたか? Apps SLA ではこのような注意を払う必要がある事柄に SharePoint Workspace を使用してファイルを同期すれば、 対してサポートはありません。 オフラインで作業できます。再接続したときに、SharePoint Workspace によって文書に対する変更の差分のみが送信され ます。また Outlook を使用すると、使える機能と使えない機 ご存知でしたか? 能を気にすることなく、オフラインで作業できます。 社内運用またはクラウドでの利用のいずれの場合におい ても、Exchange と共に使用することで Outlook の機能 は完全にサポートされます。 Google ドキュメントとスプレッドシートは、Microsoft Office からの置き換えや補完が可能という Google の主張に ついて Google では、Google Apps に複数の文書の種類をアッ ご存知でしたか? プロードできる機能を提供し、コラボレーション機能 SharePoint と Microsoft Office Web Apps を使用すると、自 を強化しようとしています。しかし、そのために 社運用またはクラウドのいずれの場合でも、機能面およびレ Google ではファイル サイズを制限し、文書を HTML イアウト変換時の忠実度の両方において、ユーザーは完全な に変換しています。この結果、変換された文書では図 コラボレーションを実現でき、優れた Web ベースの操作性 表が失われたり、文書のレイアウトが変更されたりす を利用できます。つまり、エンド ユーザーは安心してドキュ るなどのコンテンツの変更が行われてしまいます。レ メントを共有し、サポート コストを削減できます。 イアウトは永久に変更されてしまう可能性があり、結 果的にサポート コールが増えたり、コンテンツ消失の 潜在的リスクを抱えたり、レイアウトを元に戻すため のコストが増えたりしてしまいます。さらに、使用で きる機能が変わる可能性があり、同社がサポートする ブラウザーごとに操作性が異なったり、変更が行われ たりするでしょう。 ©2010 Microsoft Corporation. All rights reserved. Microsoft、Active Directory、Outlook、および SharePoint は、米国 Microsoft およびその関連会社の商標です。
- 4. Microsoft Online Services の詳細については、サービス担当者まで問い合わせるか、または www.whymicrosoft.com を参照してください。