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2010fall guidance08
- 4. 文科省定義におけるいじめの様態
• 以前
・言葉での脅し ・冷やかし、からかい ・持ち物隠し
・仲間はずれ ・集団による無視 ・暴力を振るう
・たかり ・お節介、親切の押し付け ・その他
• 現在
– 冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、イヤなことを言われる。
– 仲間はずれ、集団による無視をされる。
– 軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする。
– 酷くぶつかられたり、叩かれたり、蹴られたりする。
– 金品をたかられる。
– 金品を隠されたり、盗まれたり、壊されたり、捨てられたりする。
– 嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをされたり、させられたりする。
– パソコンや携帯電話で、誹謗中傷やイヤなことをされる。 ・その他
- 8. いじめへの対応
• 組織的対応
• いじめの発見
– チェックシート等の活用
• 教師の態度
– 教師もいじめを生み出した集団の一人である
• 被害者の保護
– 被害者ケアが最初のステップ
• 加害者への指導
– 家庭の問題や心の問題があることが多い
• 学級経営上の工夫
– 特に傍観者への指導(傍観者はいじめを持続させる)
• いじめの予防
– 情動制御,言語的文化の醸成,家庭環境,ネット環境
- 9. 心理学的アプローチによるいじめ対応
• 予防のためのプログラム例
– アンガー・マネジメント
• 怒りのメカニズムの理解,怒りを静める技法,適切
な表現方法
• 本田(2002) 『キレやすい子の理解と対応:学校でのアンガー
マネージメント・プログラム』(ほんの森出版)
– 共感性トレーニング
• 特に道具的攻撃を行う者に対して
• 自他の感情の認識,他者の視点理解,共感的関わり方
例)セカンド・ステップ(Committee for Children)
• 起こってしまったいじめへの対応例
– 支援グループ・アプローチ(Sue Young)
・・・ソリューション・フォーカスト・アプローチを応用した手法
- 11. 支援グループ・アプローチの手順
1. 被害者への面接
2. 支援グループへの集団面接
– 協力を依頼し,支援目標を設定
– 「対象児が困っている。みんななら助けられる」
– 具体的援助案と発案者を板書して整理
3. 被害者への面接
– 学校生活がどう良くなったか尋ねる
– 状況の好転に自分はどう貢献できるか尋ねる
4. 支援グループへの集団面接
– 支援目標が果たせたかどうかは聞かない
– 問題についての報告は求めない
(問題解決まで反復:通常3週間程度)
11
1週間
の間隔
- 13. 1. 子どもに選択肢の中から答えを選ばせる
2. それぞれの回答について話し合う
3. そのシーンを演じて,みんなでその台詞を言う
4. 学んだことを振りかえる
課題カード(本田,2002)
当番の子が押していた給食のワゴンがあなたの足に当
たってしまいました。あなたはどうしますか?
A) 「なにすんだよー。痛いじゃないか」とワゴンを蹴る。
B) 「ワゴンがぶつかって足が痛いよ。今度から気をつけて
ね」と言う。
C) 何も言わないで保健室へ行く。
表現方法を知る
ためのワーク