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1 © NEC Corporation 2019
エンタープライズ領域への
テスト効率化推進
- 5年間いろいろやってみました -
システムテスト自動化カンファレンス2019
坂下 聡
2 © NEC Corporation 2019
自己紹介
坂下 聡(さかした さとし)
所属:ソフトウェアエンジニアリング本部
業務:社内のテスト効率化推進チーム
(ツール提供、PJ支援)
趣味:猫のお世話(先日、里親になりました)
eスポーツ(GT Sport 走行仲間募集中)
saka78san
PSN OnlineID
3 © NEC Corporation 2019
本発表の背景
5年間続けてきたテスト効率化の普及に伴う苦労をお話しします
2019/3/24に行われた「SeleniumConf Tokyo 2019 事前勉強会」で
発表した「テスト効率化を推進するチームがテストを自動化しないわけ
にはいかない」の続編になります
みなさん、苦労してますよね?
4 © NEC Corporation 2019
導入期:身近なUIテストツールの作成
「身近なテストを自動化する」を目的とする
 PJメンバーのスキルにばらつきがあっても利用できる
 身近なOAツールでテスト処理が書ける
テストコードのプログラミング作業からの卒業
 テストスクリプトはExcelファイル
 キーワード駆動を採用
 SeleniumをC#のプログラムでラッピング
 Internet Explolerでもスクロールキャプチャーを実現
5 © NEC Corporation 2019
(再掲)SeleniumConf Tokyo 2019 事前勉強会(2019/3/24)
「テスト効率化を推進するチームがテストを自動化しないわけにはいかない」
6 © NEC Corporation 2019
導入期:社内プロモーション活動
こつこつと口コミで拡散
 全社会議で紹介
 引き合いのあったPJにローラー作戦で個別説明実施
アンテナの高い人が飛びつく
 アンテナ感度のいい人が飛びついてきた!
 Seleniumでソースコード作成に疲れた人も!
7 © NEC Corporation 2019
成長期:ツール改善
利用者の反応
 Excelで書くのも面倒
 もっと直感的に作成したい
要望に応じた改善
 Internet Explolerで操作内容を記録
 記録した操作をJavaコードに変換
利用効果
 テストスクリプト作成工数が50%に!
 テスト実行の工数が70%減少
8 © NEC Corporation 2019
成長期:社内プロモーションの方法変更
さまざまな手段を利用
 社内ツール活用のWBTを実施
 各部門の会議に訪問して説明
 テスト効率化に関するトピックスを定期発信
 社内検索サイトのトップに表示
プロモーション効果
 利用PJ数は提供から延べ795PJ
 長期利用や連続運転での効果が顕著
 テスト利用以外の運用での利用
 社内認知度64%まで向上!
9 © NEC Corporation 2019
成熟期:さらなる改善
利用者の反応
 テストシナリオ作成の初期コストが課題
 テスト結果の確認作業も効率化し、工数削減したい
コスト削減に向けた改善
 規定形式の機能設計書からテストスクリプトを自動生成
 WinMergeやReg-cliを組み合わせた画像比較を紹介
利用効果
 特定のテスト仕様書でテスト項目の網羅率100%を達成!
 約2000枚の画像比較を1分で完了
10 © NEC Corporation 2019
成熟期:テスト自動化に対する誤解
利用者の誤解
 「自動化」=何でもできる魔法のツール
 簡単に使えると思っている
 すべての操作が記録できないから使えない
 エラーが出てやり直ししないといけないが、効果あるの?
 ツール導入費用は計画時に見積りに入れてないけど…
 炎上しているPJで使おうとしがち
11 © NEC Corporation 2019
現状:活動の見直し
現在の状況にあわせた活動へのシフト
 テスト自動化リテラシーの向上
 クラウドも含めた社内外のテストサービス利用
 開発フレームワークに合わせたOSSツールの検証と情報提供
12 © NEC Corporation 2019
今後:個人的なチャレンジ
小さなことだが大切なことをライフワークに
 テストツール組み合わせソリューションの提供
(ちょっとしたツールの組み合わせだけでもPJでは役に立つ)
 テスト自動化に関する基礎知識(大切さ)を、新入社員教育で
語る(仲間を増やす)
 の継続ウォッチ(ビジネスメールでしかログイン
できなくなったのは残念)
13 © NEC Corporation 2019
まとめ
5年間続けてきたテスト効率化の普及に伴う苦労をお話しました
私と同様に自社内で普及展開を担っている方の気づきになることを期待
しています
皆さんのいろいろな苦労や活動を共有したいので、Slackで情報交換が
できればと思います。気軽にお声がけください
saka78san
seleniumjp.slack.com
14 © NEC Corporation 2019
ご清聴ありがとうございました
エンタープライズ領域へのテスト効率化推進 - 5年間いろいろやってみました -

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  • 4. 4 © NEC Corporation 2019 導入期:身近なUIテストツールの作成 「身近なテストを自動化する」を目的とする  PJメンバーのスキルにばらつきがあっても利用できる  身近なOAツールでテスト処理が書ける テストコードのプログラミング作業からの卒業  テストスクリプトはExcelファイル  キーワード駆動を採用  SeleniumをC#のプログラムでラッピング  Internet Explolerでもスクロールキャプチャーを実現
  • 5. 5 © NEC Corporation 2019 (再掲)SeleniumConf Tokyo 2019 事前勉強会(2019/3/24) 「テスト効率化を推進するチームがテストを自動化しないわけにはいかない」
  • 6. 6 © NEC Corporation 2019 導入期:社内プロモーション活動 こつこつと口コミで拡散  全社会議で紹介  引き合いのあったPJにローラー作戦で個別説明実施 アンテナの高い人が飛びつく  アンテナ感度のいい人が飛びついてきた!  Seleniumでソースコード作成に疲れた人も!
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  • 11. 11 © NEC Corporation 2019 現状:活動の見直し 現在の状況にあわせた活動へのシフト  テスト自動化リテラシーの向上  クラウドも含めた社内外のテストサービス利用  開発フレームワークに合わせたOSSツールの検証と情報提供
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Editor's Notes

  1. Seleniumの導入容易性を大幅に向上