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「プラチナ構想ネットワーク」第3回シンポジウム
「プラチナ構想ネットワーク」第3回シンポジウム
~高齢者に優しい自動車開発プロジェクト、福岡発 紙おむつリサイクルシステム~
~高齢者に優しい自動車開発プロジェクト、福岡発 紙おむつリサイクルシステム~




           平成2
           平成24年1月27日
                  27日



               福岡県
1 高齢者にやさしい自動車開発 (1)

                                社 会 的 背 景
○高齢化の進展
  高齢化の
  我が国は、2005年に高齢化率20%と世界一の高齢社会に入り、今後も世界に例を見ない速度で高齢化が進展
○高齢ドライバーの増加
  高齢ドライバー
    ドライバーの
  高齢化の進展に伴い、65歳以上の高齢ドライバーは今後急速に増加する見込み
  
  (2010年 1,280万人 → 2030年 2,840万人  ※(財)日本自動車研究所による推計
○高齢ドライバーによる事故の増加
 高齢ドライバーによる事故の
   ドライバーによる事故
  高齢ドライバーの増加に伴い、高齢ドライバーによる交通事故も年々増加
   (2000年 72,000件 → 2010年 106,000件)
○高齢ドライバーの運転目的
 高齢ドライバーの
   ドライバー
  高齢ドライバーの主な運転目的は日用品の買い物や通院など、日常生活中心




  ○高齢者にとって自動車は、日用品等の買い物、病院への通院など日常の足として必要不可欠であり、
   高齢者にとって自動車は 日用品等の
      にとって自動車           病院への通院など日常の として必要不可欠であり、
                          への通院など日常     必要不可欠であり
   とりわけ、公共交通機関が不十分な地方では、自動車なしには生活が成り立たない
   とりわけ、公共交通機関が不十分な地方では、自動車なしには生活が
                     では    なしには生活
  ○自動車は、高齢者が生涯を通して社会に参加し、充実した人生を送るための重要な手段
   自動車は 高齢者が生涯を して社会 参加し 充実した人生を るための重要
                  社会に      した人生      重要な



                    高齢者の視点に った新しい自動車が
                    高齢者の視点に立った新しい自動車が必要
                                 自動車
                                                      1
1 高齢者にやさしい自動車開発 (2)
       推 進 体 制
       推 進 体 制                                      検 討 結 果
                                                    検 討 結 果
                                                                                     ※主なものを記載
                                                  1.高齢ドライバー事故分析
                                                    高齢ドライバー事故分析
                                                      ドライバー
        高齢者にやさしい自動車開発推進知事連合
        高齢者にやさしい自動車開発推進知事連合
           にやさしい                                     高齢ドライバーが引き起こした事故を分析し、事故につながる特性
                 (会長 福岡県知事)         ※2009年5月設立      (身体的、心理的)や行動を抽出し、事故を防止するために必要な機
     ○目 的                                           能を検討。
        高齢者が自立し、いきいきと生活できる活力ある地域社会の実現             (特性と事故につながる行動の例)
      に向けて、高齢者が颯爽と運転する安全な自動車の開発を推進する               ○有効視野の狭小化 → 赤信号や一時停止線の見落とし
                                                   ○動体視力の低下   → 対向車両の位置、速度の見誤り
     ○事業内容
                                                   ○同時処理力の低下 → 減速、停止、左右確認が不十分    等
        高齢者にやさしい自動車のコンセプトを提案し、自動車メーカーに
      開発・実用化を促す
     ○構 成                                                   ●事故を防止するために必要な機能
                                                             事故を防止するために必要な
                                                                  するために必要
        本事業に賛同する36道府県知事
                                                  2.高齢ドライバーアンケート調査分析
                                                    高齢ドライバーアンケート調査分析
                                                      ドライバーアンケート
                                                      高齢ドライバー1万人を対象にしたアンケート調査を実施し、車に対
      高齢者にやさしい自動車開発委員会
      高齢者にやさしい自動車開発委員会             
         にやさしい                                       する不満や要望、車の使用実態を把握し、運転能力を補完するため
                                      (委員長 (財        の機能や車の使用実態に適した車両を検討
             )日本自動車研究所所長 小林敏雄)     ※2009年7月設置     普段1回の運転距離          普段の乗車人員       高速道路の運転頻度
       (委 員)             
                         
        ・学識経験者
                                                                       3人以上
                                                                        人以上        月に数回
          自動車工学分野(機械、制御・ITS、安全、材料)                 30km以上
                                                       以上              約10%
                                                                          %        約10%
                                                                                      %
          高齢者分野(交通社会学、加齢医学、老年精神医学、人間工学)             約20%
                                                       %
                                                                                          ほとんど
        ・高齢者・女性代表                                           10km程度
                                                              km程度
                                                              km             1人
                                                 20km程度               2人    約40%
                                                                               %            しない
                                                                                            しない
          高齢者団体代表、女性団体代表、モータージャーナリスト               km程度
                                                   km        約60%%   約50%
                                                                                   年に数回
                                                                                           約50%
                                                  約20%%                 %          約40%
                                                                                      %
                                                                                           約 %
        ・自動車メーカー
          トヨタ自動車(株)、日産自動車(株)、本田技研工業(株)、
          ダイハツ工業(株)、スズキ(株)
       (顧 問)
        ・経済産業省製造産業局、国土交通省道路局
         国土交通省自動車局、警察庁交通局                                    ●運転能力を補完するための機能
                                                              運転能力を補完するための機能
                                                                     するための
                                                             ●車の使用実態に適した車両
                                                                使用実態に した車両
                                                                                                2
1 高齢者にやさしい自動車開発 (3)
  支 援 機 能
  支 援 機 能
                                                         運転能力向上機能
                                                         運転能力向上機能
   事故防止機能
   事故防止機能                                        (5)知覚機能を補助する機能
                                                    知覚機能を補助する機能
                                                           する
(1)アクセルとブレーキの踏み間違い事故を防止する機能
   アクセルとブレーキの  間違い事故を防止する機能
                       する                         ①夜間や雨の日、トンネルに入ったときでも周囲を見やすくし、
 ①踏み間違いを感知し自動で止まる機能                                前方の歩行者等を知らせる機能
 ②踏み間違いを防ぐペダルの配置や構造                               ②見やすくシンプルなメーターやスイッチ類
                                                  ③首を振らずに左右後方の確認ができる機能
(2)出会い頭事故を防止する機能
   出会い頭事故を防止する機能
            する                                    ④夜間に対向車のライトによるまぶしさを防止する機能
 ①赤信号や一時停止線を知らせ、減速                                ⑤サイレンや踏切音を知らせる機能
  しない場合に警告し、自動で止まる機能                               (6)体力・筋骨格系機能を補助する機能
                                                      体力・筋骨格系機能を補助する機能
                                                                  する
 ②死角から接近する側方車を知らせ、衝突の
                                                   ①楽にトランクやドアの開閉ができる機能
  可能性が高いときに自動で止まる機能                                ②乗り降りしやすく、周囲を見渡しやすい車体構造
 ③交差点の状況を感知し、発進を支援する機能                              (広い乗降口、座りやすいシート高 等)
                                                   ③取り出しやすいシートベルト
(3)右折時の事故を防止する機能
   右折時の事故を防止する機能
            する                                     ④楽な姿勢でバックの運転ができ、ぶつかりそうに
                                                    なると自動で止まる機能
①対向直進車の接近を知らせ、発進を支援する機能
②横断歩道を通行する自転車や歩行者の存在を知らせ、       (4)追突事故を防止する機能
                                   追突事故を防止する機能
                                          する         (7)情報処理機能を補助する機能
                                                        情報処理機能を補助する機能
                                                                 する
 衝突の可能性が高いときに自動で止まる機能          ①前方車への接近を知らせる機能       ①交差点での右折を避けて目的地まで案内する機能
                               ②車間距離を維持する機能          ②車線の逸脱や車の横滑りを防止する機能
                               ③前方車が停止している状態で発進      ③スーパーの駐車場から道路に出る場合などで合流を
                                しようとすると自動で止まる機能       支援する機能
                                                     ④車幅や前後の間隔の判断を支援する機能
   車   両                                             ⑤疲れによる集中力低下を知らせる機能
   車   両
       両
       両
                                           近距離専用の
                                           近距離専用の               ミニカー
      区  分              軽自動車
                                            人乗り
                                           2人乗り小型車          (第1種原動機付自転車)

      高速道路               走行可                走行不可                  走行不可
                    フルラップ前面衝突50km/h   走行する道路や 最高速度等に
                                       走行する道路や、最高速度等に
                                         する道路
     衝突安全基準        オフセット前面衝突56km/h 等                              な  し
                                           じた基準
                                             基準が
                                          応じた基準が必要
      定  員                4名                 2名                    1名
                                                                              3
1 高齢者にやさしい自動車開発 (4)
         平成23年度の取組 ~社会実証実験~
         平成 年度の取組 ~社会実証実験~
         平成23年度 取組 ~社会実証実験
         平成 年度 の取組 ~社会実証実験~
             年度の
             年度    ~社会実証実験~
                   ~社会実証実験                                           実 験 車 両
 コンセプトの車両(2人乗り小型車)が、高齢者に受け入れられるかどうか検証を行う
と同時に、走行距離や走行速度等の走行データの収集や混在交通下における問題点
を把握するための実証実験を実施。
                                                          コムス     日産ニューモビリティコンセプト     e-ZONE
<アンケート調査結果(速報値)>
 アンケート調査結果(速報値)>
      調査結果                                              (トヨタ車体)   ※国土交通省より、公道走行を可能    (韓国:CT&T)
                                                                  とするための大臣認定を取得
●のべ96名のモニターのうち、約半数の方が、「将来2人乗り小型車を利用したい」と回答
               約半数の
               約半数   、「将来2人乗り小型車を利用したい」
                       将来          したい



            2人乗り小型車に対する評価
             人乗り小型車に する評価
              人乗り小型車に する評価                            2人乗り小型車に対する課題
                                                       人乗り小型車に する課題
                                                        人乗り小型車に する課題
                                                       2人乗り小型車に対する課題
             2人乗り小型車に対する評価

小回りがきく                               75%   衝突時の安全性
                                                                                      43%
                                           が不安
駐車スペースが
                               63%         後続車両のあおり
小さくてすむ
                                           が気になる                     29%        64%
気軽に乗れる                       56%
                                           後続車両の渋滞
                                                                     29%
日常生活に                                      が気になる
                             56%
丁度いい
                                           他の車両に認識
                                                         14%
駐車が楽                   50%                 されているか不安

                                           前方車に視界を
操作が楽             38%                       遮られて不安        14%

                ※今後の集計により数値が変わることがあります                         ※今後の集計により数値が変わることがあります




              1.国に対し新たな車両規格の創設を要請
                     たな車両規格の創設を
                        車両規格
                自動車メーカー
                   メーカーに   コンセプトに対応した
                                   した車 開発を
              2.自動車メーカーに対しコンセプトに対応した車の開発を要請                                                       4
1 高齢者にやさしい自動車開発 (5)
       ダイハツ工業㈱ がコンセプトを具体化した2人乗り小型車を 開発
       ダイハツ工業㈱がコンセプトを具体化した2人乗り小型車を開発
       ダイハツ工業 ㈱ コンセプトを具体化した 2人乗り小型車を
       ダイハツ工業
           工業㈱ コンセプトを具体化した 人乗り小型車を
           工業            した2
                         した




    東京モーターショー2011でダイハツ工業㈱ 初出展した2人乗り小型車「PICO」
    東京モーターショー2011でダイハツ工業㈱が初出展した2人乗り小型車「PICO」
      モーターショー2011     工業     した                5
2 福岡発 自治体による紙おむつリサイクルの確立(1)
    背   景
        景
        景
    背   景




                        紙おむつの生産量(千トン/年)
                                          300
 ○紙おむつの排出量 増加
   おむつの排出量 
       排出量                                       乳幼児用
                                          250    大人用
 ○市町村の処理負担 増加
  市町村の処理負担 
                                          200
 ○再資源化の取り組み状況
  再資源化の                                   150

   ・ 事業系(病院等) △                           100

                                           50
   ・ 家庭系       ×
                                            0
    紙おむつ排出推定量(福岡県内)                             平成元年    平成11年    平成21年
         約220t/日
    家庭系:約70% 事業系:約30%
                                                        (社)日本衛生材料工業連合会調べ




   取 組 概 要
   取 組 概 要

○福岡県リサイクル総合研究センターの共同研究
  福岡県リサイクル総合研究センターの
      リサイクル総合研究センター
  ・メンバー:大木町、リサイクル事業者等
  ・目  的:家庭からの紙おむつを回収・再生利用するシステムの構築
  大木町のモデル地区 分別回収実証実験等を実施。
          地区で
○大木町のモデル地区で分別回収実証実験等を実施。
2 福岡発 紙おむつリサイクルの確立(2)
  リサイクルシステムの概要(分別回収・再資源化)
  リサイクルシステムの概要(分別回収・再資源化)
  リサイクルシステムの概要(分別回収・再資源化)
  リサイクルシステムの概要(分別回収・再資源化)

○大木町では、昨年10月1日から、全国で初めて、家庭から排出される  紙おむつの分別回収を開始。
○回収ボックスは紙おむつメーカー5社の協力を得て公民館など町内51ヶ所に設置。            全国初
○回収された紙おむつは水溶化処理され、再生パルプとして耐火ボードなどの建築資材に再利用。



    一般家庭                                       大木町

                                          ・町内51ヶ所の回収
              指                            拠点から紙おむつを
              定
              回                            収集運搬
              収
              袋

                     回収拠点(回収ボックス)


     建材メーカー
     建材メーカー                                リサイクル施設
                                           リサイクル施設
                                      再
                                      生
                                      パ
                                      ル
                                      プ
                                           トータルケア・システム(株)
       建築資材                                    (大牟田市)
2 福岡発 紙おむつリサイクルの確立(3)

  大木町の 回収目標
  大木町の回収目標
  大木町の
  大木町の
                105t/年(回収率90%)
                105t/年 回収率90%)
                   t/     90
          ○ 大木町の家庭からの紙おむつ排出量:117t/年
            大木町の家庭からの おむつ排出量 117t/
                  からの紙   排出量:   t/年
          ○ 大木町人口:14,549人(平成23年11月末)
            大木町人口:14,549人 平成23年11月末
                            23   月末)




  事業効果の 予測
  事業効果の予測
  事業効果の
  事業効果の
 ○ 大木町が焼却処理しているごみの約10%が削減される。
   大木町が焼却処理しているごみの約10% 削減される。
           しているごみの       される
 ○ 従来の焼却に比べて約4割のCO2が削減される。
   従来の焼却に べて約       削減される
                      される。




         福岡県発のリサイクルシステムとして、
         福岡県発のリサイクルシステムとして、
                       として
         県内外の自治体への普及を目指す
         県内外の自治体への普及を目指す。
                への普及
                                       9
ご静聴ありがとうございます。




   福岡県知事 小川 洋
   福岡県知事 小川 
      知事 

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高齢者に優しい自動車開発プロジェクト、福岡発 紙おむつリサイクルシステム

  • 2. 1 高齢者にやさしい自動車開発 (1) 社 会 的 背 景 ○高齢化の進展 高齢化の   我が国は、2005年に高齢化率20%と世界一の高齢社会に入り、今後も世界に例を見ない速度で高齢化が進展 ○高齢ドライバーの増加 高齢ドライバー ドライバーの   高齢化の進展に伴い、65歳以上の高齢ドライバーは今後急速に増加する見込み      (2010年 1,280万人 → 2030年 2,840万人  ※(財)日本自動車研究所による推計 ○高齢ドライバーによる事故の増加 高齢ドライバーによる事故の ドライバーによる事故   高齢ドライバーの増加に伴い、高齢ドライバーによる交通事故も年々増加    (2000年 72,000件 → 2010年 106,000件) ○高齢ドライバーの運転目的 高齢ドライバーの ドライバー   高齢ドライバーの主な運転目的は日用品の買い物や通院など、日常生活中心 ○高齢者にとって自動車は、日用品等の買い物、病院への通院など日常の足として必要不可欠であり、 高齢者にとって自動車は 日用品等の にとって自動車 病院への通院など日常の として必要不可欠であり、 への通院など日常 必要不可欠であり  とりわけ、公共交通機関が不十分な地方では、自動車なしには生活が成り立たない とりわけ、公共交通機関が不十分な地方では、自動車なしには生活が では なしには生活 ○自動車は、高齢者が生涯を通して社会に参加し、充実した人生を送るための重要な手段 自動車は 高齢者が生涯を して社会 参加し 充実した人生を るための重要 社会に した人生 重要な 高齢者の視点に った新しい自動車が 高齢者の視点に立った新しい自動車が必要 自動車 1
  • 3. 1 高齢者にやさしい自動車開発 (2) 推 進 体 制 推 進 体 制 検 討 結 果 検 討 結 果 ※主なものを記載 1.高齢ドライバー事故分析 高齢ドライバー事故分析 ドライバー 高齢者にやさしい自動車開発推進知事連合 高齢者にやさしい自動車開発推進知事連合 にやさしい  高齢ドライバーが引き起こした事故を分析し、事故につながる特性 (会長 福岡県知事) ※2009年5月設立 (身体的、心理的)や行動を抽出し、事故を防止するために必要な機 ○目 的 能を検討。    高齢者が自立し、いきいきと生活できる活力ある地域社会の実現 (特性と事故につながる行動の例)  に向けて、高齢者が颯爽と運転する安全な自動車の開発を推進する  ○有効視野の狭小化 → 赤信号や一時停止線の見落とし  ○動体視力の低下   → 対向車両の位置、速度の見誤り ○事業内容  ○同時処理力の低下 → 減速、停止、左右確認が不十分    等    高齢者にやさしい自動車のコンセプトを提案し、自動車メーカーに  開発・実用化を促す ○構 成 ●事故を防止するために必要な機能 事故を防止するために必要な するために必要    本事業に賛同する36道府県知事 2.高齢ドライバーアンケート調査分析 高齢ドライバーアンケート調査分析 ドライバーアンケート  高齢ドライバー1万人を対象にしたアンケート調査を実施し、車に対 高齢者にやさしい自動車開発委員会 高齢者にやさしい自動車開発委員会              にやさしい する不満や要望、車の使用実態を把握し、運転能力を補完するため                                  (委員長 (財 の機能や車の使用実態に適した車両を検討 )日本自動車研究所所長 小林敏雄) ※2009年7月設置 普段1回の運転距離 普段の乗車人員 高速道路の運転頻度    (委 員)             ・学識経験者 3人以上 人以上 月に数回           自動車工学分野(機械、制御・ITS、安全、材料) 30km以上 以上 約10% % 約10% %           高齢者分野(交通社会学、加齢医学、老年精神医学、人間工学) 約20% % ほとんど         ・高齢者・女性代表 10km程度 km程度 km 1人 20km程度 2人 約40% %     しない     しない           高齢者団体代表、女性団体代表、モータージャーナリスト km程度 km 約60%% 約50% 年に数回   約50% 約20%% % 約40% %   約 %       ・自動車メーカー           トヨタ自動車(株)、日産自動車(株)、本田技研工業(株)、           ダイハツ工業(株)、スズキ(株)   (顧 問)         ・経済産業省製造産業局、国土交通省道路局          国土交通省自動車局、警察庁交通局       ●運転能力を補完するための機能 運転能力を補完するための機能 するための ●車の使用実態に適した車両 使用実態に した車両 2
  • 4. 1 高齢者にやさしい自動車開発 (3) 支 援 機 能 支 援 機 能 運転能力向上機能 運転能力向上機能 事故防止機能 事故防止機能 (5)知覚機能を補助する機能 知覚機能を補助する機能 する (1)アクセルとブレーキの踏み間違い事故を防止する機能 アクセルとブレーキの 間違い事故を防止する機能 する ①夜間や雨の日、トンネルに入ったときでも周囲を見やすくし、 ①踏み間違いを感知し自動で止まる機能  前方の歩行者等を知らせる機能 ②踏み間違いを防ぐペダルの配置や構造 ②見やすくシンプルなメーターやスイッチ類 ③首を振らずに左右後方の確認ができる機能 (2)出会い頭事故を防止する機能 出会い頭事故を防止する機能 する ④夜間に対向車のライトによるまぶしさを防止する機能 ①赤信号や一時停止線を知らせ、減速 ⑤サイレンや踏切音を知らせる機能  しない場合に警告し、自動で止まる機能 (6)体力・筋骨格系機能を補助する機能 体力・筋骨格系機能を補助する機能 する ②死角から接近する側方車を知らせ、衝突の ①楽にトランクやドアの開閉ができる機能  可能性が高いときに自動で止まる機能 ②乗り降りしやすく、周囲を見渡しやすい車体構造 ③交差点の状況を感知し、発進を支援する機能  (広い乗降口、座りやすいシート高 等) ③取り出しやすいシートベルト (3)右折時の事故を防止する機能 右折時の事故を防止する機能 する ④楽な姿勢でバックの運転ができ、ぶつかりそうに  なると自動で止まる機能 ①対向直進車の接近を知らせ、発進を支援する機能 ②横断歩道を通行する自転車や歩行者の存在を知らせ、 (4)追突事故を防止する機能 追突事故を防止する機能 する (7)情報処理機能を補助する機能 情報処理機能を補助する機能 する  衝突の可能性が高いときに自動で止まる機能 ①前方車への接近を知らせる機能 ①交差点での右折を避けて目的地まで案内する機能 ②車間距離を維持する機能 ②車線の逸脱や車の横滑りを防止する機能 ③前方車が停止している状態で発進 ③スーパーの駐車場から道路に出る場合などで合流を  しようとすると自動で止まる機能  支援する機能 ④車幅や前後の間隔の判断を支援する機能 車   両 ⑤疲れによる集中力低下を知らせる機能 車   両    両    両 近距離専用の 近距離専用の ミニカー 区  分 軽自動車 人乗り 2人乗り小型車 (第1種原動機付自転車) 高速道路 走行可 走行不可 走行不可 フルラップ前面衝突50km/h 走行する道路や 最高速度等に 走行する道路や、最高速度等に する道路 衝突安全基準 オフセット前面衝突56km/h 等 な  し じた基準 基準が 応じた基準が必要 定  員 4名 2名 1名 3
  • 5. 1 高齢者にやさしい自動車開発 (4) 平成23年度の取組 ~社会実証実験~ 平成 年度の取組 ~社会実証実験~ 平成23年度 取組 ~社会実証実験 平成 年度 の取組 ~社会実証実験~ 年度の 年度  ~社会実証実験~  ~社会実証実験 実 験 車 両  コンセプトの車両(2人乗り小型車)が、高齢者に受け入れられるかどうか検証を行う と同時に、走行距離や走行速度等の走行データの収集や混在交通下における問題点 を把握するための実証実験を実施。 コムス 日産ニューモビリティコンセプト e-ZONE <アンケート調査結果(速報値)> アンケート調査結果(速報値)> 調査結果 (トヨタ車体) ※国土交通省より、公道走行を可能 (韓国:CT&T) とするための大臣認定を取得 ●のべ96名のモニターのうち、約半数の方が、「将来2人乗り小型車を利用したい」と回答 約半数の 約半数 、「将来2人乗り小型車を利用したい」 将来 したい 2人乗り小型車に対する評価 人乗り小型車に する評価 人乗り小型車に する評価 2人乗り小型車に対する課題 人乗り小型車に する課題 人乗り小型車に する課題 2人乗り小型車に対する課題 2人乗り小型車に対する評価 小回りがきく 75% 衝突時の安全性 43% が不安 駐車スペースが 63% 後続車両のあおり 小さくてすむ が気になる 29% 64% 気軽に乗れる 56% 後続車両の渋滞 29% 日常生活に が気になる 56% 丁度いい 他の車両に認識 14% 駐車が楽 50% されているか不安 前方車に視界を 操作が楽 38% 遮られて不安 14% ※今後の集計により数値が変わることがあります ※今後の集計により数値が変わることがあります 1.国に対し新たな車両規格の創設を要請 たな車両規格の創設を 車両規格 自動車メーカー メーカーに コンセプトに対応した した車 開発を 2.自動車メーカーに対しコンセプトに対応した車の開発を要請 4
  • 6. 1 高齢者にやさしい自動車開発 (5) ダイハツ工業㈱ がコンセプトを具体化した2人乗り小型車を 開発 ダイハツ工業㈱がコンセプトを具体化した2人乗り小型車を開発 ダイハツ工業 ㈱ コンセプトを具体化した 2人乗り小型車を ダイハツ工業 工業㈱ コンセプトを具体化した 人乗り小型車を 工業 した2 した 東京モーターショー2011でダイハツ工業㈱ 初出展した2人乗り小型車「PICO」 東京モーターショー2011でダイハツ工業㈱が初出展した2人乗り小型車「PICO」 モーターショー2011 工業 した 5
  • 7. 2 福岡発 自治体による紙おむつリサイクルの確立(1) 背   景    景    景 背   景 紙おむつの生産量(千トン/年) 300 ○紙おむつの排出量 増加 おむつの排出量  排出量 乳幼児用 250 大人用 ○市町村の処理負担 増加 市町村の処理負担  200 ○再資源化の取り組み状況 再資源化の 150   ・ 事業系(病院等) △ 100 50   ・ 家庭系       × 0 紙おむつ排出推定量(福岡県内) 平成元年 平成11年 平成21年 約220t/日 家庭系:約70% 事業系:約30%   (社)日本衛生材料工業連合会調べ 取 組 概 要 取 組 概 要 ○福岡県リサイクル総合研究センターの共同研究 福岡県リサイクル総合研究センターの リサイクル総合研究センター   ・メンバー:大木町、リサイクル事業者等   ・目  的:家庭からの紙おむつを回収・再生利用するシステムの構築 大木町のモデル地区 分別回収実証実験等を実施。 地区で ○大木町のモデル地区で分別回収実証実験等を実施。
  • 8. 2 福岡発 紙おむつリサイクルの確立(2) リサイクルシステムの概要(分別回収・再資源化) リサイクルシステムの概要(分別回収・再資源化) リサイクルシステムの概要(分別回収・再資源化) リサイクルシステムの概要(分別回収・再資源化) ○大木町では、昨年10月1日から、全国で初めて、家庭から排出される  紙おむつの分別回収を開始。 ○回収ボックスは紙おむつメーカー5社の協力を得て公民館など町内51ヶ所に設置。 全国初 ○回収された紙おむつは水溶化処理され、再生パルプとして耐火ボードなどの建築資材に再利用。 一般家庭 大木町 ・町内51ヶ所の回収 指 拠点から紙おむつを 定 回 収集運搬 収 袋 回収拠点(回収ボックス) 建材メーカー 建材メーカー リサイクル施設 リサイクル施設 再 生 パ ル プ トータルケア・システム(株) 建築資材 (大牟田市)
  • 9. 2 福岡発 紙おむつリサイクルの確立(3) 大木町の 回収目標 大木町の回収目標 大木町の 大木町の  105t/年(回収率90%) 105t/年 回収率90%) t/ 90   ○ 大木町の家庭からの紙おむつ排出量:117t/年 大木町の家庭からの おむつ排出量 117t/ からの紙 排出量: t/年 ○ 大木町人口:14,549人(平成23年11月末) 大木町人口:14,549人 平成23年11月末 23 月末) 事業効果の 予測 事業効果の予測 事業効果の 事業効果の ○ 大木町が焼却処理しているごみの約10%が削減される。 大木町が焼却処理しているごみの約10% 削減される。 しているごみの される ○ 従来の焼却に比べて約4割のCO2が削減される。 従来の焼却に べて約 削減される される。 福岡県発のリサイクルシステムとして、 福岡県発のリサイクルシステムとして、 として 県内外の自治体への普及を目指す 県内外の自治体への普及を目指す。 への普及 9