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JPIERE-0153:検収基準売上計上
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= 検収基準売上計上 =
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検収基準売上計上概要
検収基準売上計上概要
IFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)では、「物品の所有に伴う重要なリスク及び経
済価値が買い手に移転したこと」を収益の認識の要件としており、この要件を満たすのは買
い手が検証した時点とする「検収基準」で売上を認識する事が求められるとされています。
「検収基準」で売上を計上するためには、買い手から検証した旨の情報を受け取らないと
いけません。しかし、相手がある事であり、買い手側にも負担を強いる事になるので、実務
的には、買い手から検証した旨の情報をタイムリーかつ確実に受け取るようにする事は困難
でしょう。その場合、「みなし検収基準」で、出荷から納品(検収)が完了するまでの期間
を見積もっておき、その期間を経過した日に収益を認識する事になります。
JPiereでは「みなし検収基準」として、システムコンフィグ設定でみなし検収基準で売上
を計上するための経過期間の日数をデフォルト値として組織毎に設定する事ができます。そ
してデフォルト値では処理できない例外対応として、「倉庫」と「販売地域」をキー情報と
して、みなし検収基準の日数を設定し、出荷納品伝票の日付に、みなし検収基準の日数を加
算した日で、売上請求伝票を作成する事ができます。
そして、みなし検収基準で売上を計上するための経過期間の日数に、休日を含めるかどう
か伝票タイプの設定で制御する事ができます。
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検収基準売上計上概要
出荷納品伝票における検収基準の処理概要
出荷納品伝票 [ 選択レコード/表示レコード数]
OSS ERP Solutions
出荷納品伝票(標準入力)
クライアント* 本社組織*
伝票ステータス更新
- ステータス
納品伝票タイプ* ▼ MMS-10000XX伝票番号
得意先注文番号20XX/8/8注文日付
20XX/8/10転記日付*
社内担当者*
得意先01取引先* 千葉県印西市取引先住所* 取引先担当者
OES本社倉庫倉庫* ▼ 在庫がある分だけ出荷出荷ルール* ▼
草案伝票ステータス*
説明*
SOO-1000088受注伝票*
20XX/8/10移動日付*
受注伝票をもとに明細行を作成
- 納品情報
自社配送配送方法* ▼納品先選択
20XX/8/10出荷予定日
費用収益対応の原則により、原則として売上の計上日と売上原価の計上日は同じ日付であ
る必要があります。iDempiereの標準機能では、売上は売上請求伝票で計上され、売上原価
は出荷納品伝票で計上されます。そのため検収基準で売上を計上するという事は、出荷納品
伝票にも検収基準が適用される必要があります。
検収基準で出荷納品伝票を作成するためには、出荷予定日フィールドに、日付が入力され
ている必要があります。出荷予定日フィールドに入力されている日付をもとに、出荷納品伝
票の新規作成時にみなし検収基準日を計算し、転記日付に設定します。システムコンフィグ
設定の設定により転記日付だけでなく移動日付も更新する事ができます。
そして、出荷日が入力されている場合、システムコンフィグの設定により、出荷納品伝票
の完成時に、出荷日でみなし検収基準日を再計算し、転記日付や移動日付を再設定する事が
できます。
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検収基準売上計上概要
出荷日(ShipDate)について
出荷納品伝票を”完成”にする際に、出荷日が入力されておりシステムコンフィグ設定で
の”JP_INSPECTION_RECALCULATE_BY_SHIPDATE”が”Y”の場合は、完成時に出荷日を
もとにみなし検収日を再計算し、転記日付を更新します。
転記日付だけでなく、移動日付にもみなし検収日を設定したい場合は、システムコンフィ
グ設定ウィンドウで” JP_INSPECTION_MOVEMENTDATE”を”Y”に設定して下さい。
出荷予定日(JP_ScheduledInOutDate)について
伝票タイプの”検収基準で請求伝票を作成する”フラグがONの場合に、伝票の新規作成時
に出荷予定日フィールドの日付をもとに、みなし検収基準日を加算した日付を転記日付に自
動設定します。転記日付だけでなく、移動日付にもみなし検収日を設定したい場合は、シス
テムコンフィグ設定ウィンドウで”JP_INSPECTION_MOVEMENTDATE”を”Y”に設定して下
さい。
出荷予定日フィールドに入力がされていない場合は、移動日付と同じ日付が保存時に代入
されます。
次のケースは例外的に、伝票タイプの”検収基準で請求伝票を作成する”フラグがONの場
合でもみなし検収基準の処理の対象外となります。
• 受注伝票と結びついていない場合
• 受注伝票のサブ伝票タイプが、”請求受発注”、”POS受発注”、”前払受発注”の場合
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みなし検収基準のシステムコンフィグ設定
JPiereで「みなし検収基準」に関係するシステムコンフィグ設定を紹介します。
みなし検収基準のシステムコンフィグ設定
みなし検収基準のデフォルト値
JP_DEFAULT_INSPECTION_DAYS
システムコンフィグ設定 [ 選択レコード/表示レコード数]
システムコンフィグ設定
株式会社OESクライアント* *組織*
アクティブ
JP_DEFAULT_INSPECTION_DAYS名称*
説明
JPiereエンティティタイプ* ▼
(IsActive)
▼
3設定値
組織コンフィグレベルl ▼
下記の例ではみなし検収基準として、出荷納品伝票の移動日付の3日後に、転記日付が
セットされる事を想定した設定です。そして売上請求伝票も出荷納品伝票の転記日付と同日
で作成する事を想定しています。
【補足説明】みなし検収基準で売上を計上するための経過期間の日数の計算に休日を除
外する。
みなし検収基準で売上を計上するための経過期間の日数に、休日を含めるかどうかの設定は出荷納品伝
票で使用する伝票タイプで制御する事ができます。出荷納品伝票で使用する伝票タイプの“休日は検品し
ない(IsHolidayNotInspectionJP)”フラグをONにすると、みなし検収基準で売上を計上するための経過期
間の日数の計算に休日を除外します。休日を除外するためには会計カレンダーに休日の設定が行われてい
る必要があります。
みなし検収基準の売上計上日を計算するためのユーティリティーメソッドとして、MDeliveryDaysクラ
スにgetInvoiceDate(MInOut io, boolean isHolidayNotInspection, String DateColumn)メソッドが用
意されています。このメソッドに、出荷納品伝票のインスタンスと、みなし検収基準で売上を計上するた
めの経過期間の日数の計算に休日を含めるかどうかのブーリアン(休日を除外する場合はtrue)と、みなし
検収基準の売上計上日を算出する基準となる日付を保持しているカラム名を渡すと、売上計上日を取得す
る事ができます。※DateColumnの日付が取得できない場合は、出荷納品伝票の転記日付を返します。
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みなし検収基準のシステムコンフィグ設定
移動日付にみなし検収基準日を設定する
JP_INSPECTION_MOVEMENTDATE
システムコンフィグ設定 [ 選択レコード/表示レコード数]
システムコンフィグ設定
株式会社OESクライアント* *組織*
アクティブ
JP_INSPECTION_MOVEMENTDATE名称*
説明
JPiereエンティティタイプ* ▼
(IsActive)
▼
Y設定値
組織コンフィグレベルl ▼
システムコンフィグ設定でJP_INSPECTION_MOVEMENTDATEの設定値をYにする事で、
出荷納品伝票の移動日付をみなし検収日で更新する事ができます。
完成時に出荷日で検収日を再計算する
JP_INSPECTION_RECALCULATE_BY_SHIPDATE
システムコンフィグ設定 [ 選択レコード/表示レコード数]
システムコンフィグ設定
株式会社OESクライアント* *組織*
アクティブ
JP_INSPECTION_RECALCULATE_BY_SHIPDATE名称*
説明
JPiereエンティティタイプ* ▼
(IsActive)
▼
Y設定値
組織コンフィグレベルl ▼
システムコンフィグ設定でJP_INSPECTION_RECALCULATE_BY_SHIPDATEの設定値を
Yにする事で、出荷納品伝票の完成時に出荷日が入力されている場合は、出荷日をもとに検
収日を再計算する事ができます。
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みなし検収基準日数設定
システムコンフィグ設定に、みなし検収基準日が設定されていない場合や、そのデフォル
ト 値 以 外 で 例 外 的 に み な し 検 収 基 準 の 日 数 を 指 定 し た い 場 合 、 JPiere で は 「 倉 庫
(M_Warehouse_ID)」と「販売地域(C_SalesRegion_ID)」をキーに、みなし検収基準日
を設定し、システムコンフィグ設定のデフォルト値を上書きする事ができます。
JPiereでは、倉庫と販売地域をキーとしたみなし検収基準の日数を設定する画面として、
iDempiereの標準画面であるウィンドウと、JPiereのマトリクスウィンドウ(JPIERE-0098)
の2種類の画面を用意しています。
みなし検収基準日数設定ウィンドウイメージ
みなし検収基準日数設定
みなし検収基準日数タブ(JP_DeliveryDays)
みなし検収基準日数 [ 選択レコード/表示レコード数]
OSS ERP Solutions
みなし検収基準日数設定
クライアント* *組織*
説明
アクティブ
本社倉庫倉庫* ▼ 関東販売地域*
みなし検収基準の日数情報はクライアントレベルのレコードとして、組織は”*”のみ入力できます。そ
のため、初期値は0として、読取専用フィールドになります。
組織
※倉庫と販売地域でユニーク制約。
1日数
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みなし検収基準の日数設定
みなし検収基準の日数設定マトリクスウィンドウイメージ
販売地域
販売地域A
販売地域B
販売地域C
販売地域D
販売地域E
…
倉庫A
1
日数 日数
2 3
日数 日数
4 5
日数 日数
6
2 4
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
マトリクスウィンドウ
販売地域階層レベル2
検索 保存
検索条件
登録 プロセス
倉庫B 倉庫C 倉庫D 倉庫E 倉庫F
選択した販売地域階層のレベル2に属する販売地域がマトリクスウィンドウに表示されます。
販売地域階層レベル2(任意入力)
選択した販売地域階層のレベル1に属する販売地域がマトリクスウィンドウに表示されます。
販売地域階層レベル1(任意入力)
販売地域階層レベル1
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出荷納品伝票と同じ転記日付で売上伝票作成(プロセス)
「出荷納品伝票と同じ転記日付で売上伝票作成(プロセス)」は、納品がされていて、まだ
請求されていない受注伝票のデータを対象に、出荷納品伝票の転記日付と同じ日付で売上請
求伝票を作成します。
会計の”費用収益対応の原則”により、売上請求伝票から自動仕訳で起票される売上と、出
荷納品伝票から自動仕訳で起票される売上原価を対応させる必要がある事から、出荷納品伝
票の「転記日付(DateAcct)」と売上請求伝票の「転記日付」とを同じ日付になるようにする
事を目的としたプロセスです。
出荷納品伝票と同じ転記日付で売上伝票作成(プロセス)
出荷納品伝票と同じ転記日付で売上伝票作成(プロセス)の条件入力画面
出荷納品伝票と同じ転記日付で
売上請求伝票作成(プロセス)
組織 ▼
Save Parameters ▼
伝票タイプ ▼
完成にする伝票ステータス更新* ▼
移動日付* -
出荷納品伝票と同じ転記日付で売上伝票作成(プロセス)の条件入力画面イメージ
出荷納品伝票と同じ転記日付で売上伝票作成(プロセス)の条件入力パラメータ
選択した組織の受注伝票を処理対象とします。
組織(任意入力)
選択した伝票タイプの受注伝票を処理の対象とします。
伝票タイプ(任意入力)
選択した出荷納品伝票の移動日付を処理の対象とします。
移動日付(必須入力)
作成する売上請求伝票の伝票ステータス更新処理を選択します。完成にする以外を選択した場合は、確
認中にする処理が実施されます。
伝票ステータス更新(必須入力)
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出荷納品伝票と同じ転記日付で売上伝票作成(プロセス)
出荷納品伝票と同じ転記日付で売上伝票作成(プロセス)の処理フロー
処理対象となる受注伝票を取得する
プロセスの条件入力パラメータをもとに、処理対象となる受注伝票を取得します。
取得した受注伝票をもとに、取引先の情報を取得する
出荷/納品先となる取引先マスタ(以下”納品先”)を取得する
出荷納品伝票の納品先取引先フィールド(DropShip_BPartner_ID)の情報が入力されていれば、その取
引先マスタを”納品先”として使用します。納品先取引先フィールドが空欄(DropShip_BPrtner_ID=0)の
場合は、取引先フィールド(C_BPartner_ID)に入力されている取引先マスタを”納品先”として使用します。
出荷納品伝票の転記日付と同じ日付で売上請求伝票を作成する
請求先となる取引先マスタ(以下”請求先”)を取得する
売上請求伝票は、作成する日付と受注伝票単位で作成します。
売上請求伝票の作成に使用するため、請求先となる取引先マスタ(Bill_BPartner_ID)の情報を取得しま
す。
- 11. Copyright © 2015 OSS ERP Solutions All Right Reserved. 10
で売上伝票作成(マニュアル)
「出荷納品伝票と同じ転記日付で売上伝票作成(マニュアル)」は、納品がされていて、ま
だ請求されていない受注伝票のデータを検索ウィンドウに一覧表示し、その中から選択され
た受注伝票に対して、売上請求伝票を作成します。
そして、会計の”費用収益対応の原則”により、売上請求伝票から自動仕訳で起票される売
上と、出荷納品伝票から自動仕訳で起票される売上原価を対応させる必要がある事から、出
荷納品伝票の「転記日付(DateAcct)」と同じ日付で売上請求伝票を作成します。
出荷納品伝票と同じ転記日付で売上伝票作成(マニュアル)
出荷納品伝票と同じ転記日付で売上請求伝票作成(マニュアル)の画面
出荷納品伝票と同じ転記日付で
売上請求伝票作成(マニュアル)
本社 標準受注 SOO-1000XX1 得意先01 20XX/XX/XXXXX,XXX,XXX
本社 標準受注 SOO-1000XX2 得意先02 20XX/XX/XXXXX,XXX,XXX
組織 伝票タイプ 伝票番号 取引先 注文日付明細行合計
本社 標準受注 SOO-1000XX3 得意先03 20XX/XX/XXXXX,XXX,XXX
本社 標準受注 SOO-1000XX4 得意先04 20XX/XX/XXXXX,XXX,XXX
本社組織 ▼ 伝票タイプ ▼
□
□
□
□
□
移動日付>=
取引先
売上請求伝票作成(マニュアル)
移動日付<=
20XX/XX/XX
20XX/XX/XX
移動日付
20XX/XX/XX
20XX/XX/XX
出荷納品伝票と同じ転記日付で売上伝票作成(マニュアル)の画面イメージ
検索条件を入力し、一覧表示された受注伝票の中から、売上請求伝票を作成したいデータ
を選択して"出荷納品伝票と同じ転記日付で売上請求伝票作成(マニュアル)"ボタンを押しま
す。
- 12. Copyright © 2015 OSS ERP Solutions All Right Reserved. 11
出荷納品伝票と同じ転記日付で売上伝票作成(マニュアル)
出荷納品伝票と同じ転記日付で売上伝票作成(マニュアル)の検索条件
選択した組織の受注伝票が表示されます。
組織(任意入力)
選択した伝票タイプの受注伝票が表示されます。
伝票タイプ(任意入力)
選択した出荷納品伝票の移動日付の範囲内の受注伝票が表示されます。
移動日付(必須入力)
選択した取引先の受注伝票が表示されます。
取引先(任意入力)
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入出荷伝票の完成時に売上仕入請求伝票を作成する
伝票タイプの設定で入荷伝票/出荷納品伝票を完成にした時に、仕入請求伝票/売上請求
伝票を自動作成する事ができます。
入出荷伝票の完成時に売上仕入請求伝票を作成する
伝票タイプの設定
伝票タイプ [ 選択レコード/表示レコード数]
伝票タイプ
(AD_Client_ID)クライアント* (AD_Org_ID)組織*
アクティブ
(PrintName)印刷テキスト*
(Name)名称*
(IsActive)
(Description)説明
▼
デフォルト(IsDefalut)
(GL_Category_ID)仕訳カテゴリ* ▼
(DocumentNote)メモ
(DocBaseType)ベース伝票タイプ* ▼ (DocSubTypeSO)受発注サブ伝票タイプ ▼
差異分割で入出荷伝票を作成しておく(IsPrepareSplitDocument)
移動確認(IsInTransit)
(AD_PrintFormat_ID)印刷書式 ▼ (DocumentCopies)印刷部数*
販売(ON)/購買(OFF)(IsSOTrx)
(C_DocTypeInvoice_ID)請求伝票の伝票タイプ ▼ (C_DocTypeShipment_ID)入出荷伝票の伝票タイプ ▼
伝票番号自動採番(IsDocNoControlled) (DocNoSequence_ID)伝票番号シーケンス ▼
完成時伝票番号上書き(IsOverWriteSeqOnComplete) (DefiniteSequence_ID)上書き伝票番号シーケンス ▼
完成時日付上書き(IsOverwiteDateONComplete)
ピック/QA確認(IsPickQAConfirm) 入出荷確認(IsShipConfirm)
差異分割(IsSplitWhenDifference) (C_DocTypeDifference_ID)差異分割伝票タイプ ▼
カウンター伝票作成(IsCreateCounter) デフォルトカウンター伝票(IsDefaultCounterDoc)
品目もしくは料金タイプ必須(IsChargeOrProductMangatory)
- JPiere
表示する伝票タイプ(IsDisplayDocTypeJP)
確認伝票の完成時に入出荷伝票を
完成にする
(IsInOutCompleteJP)
完成時に売上仕入請求伝票を作成
する
(IsCreateInvoiceJP) 検収基準で請求伝票を作成する(IsInspectionInvoiceJP)
休日は検品しない(IsHolidayNotInspectionHP)
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入出荷伝票の完成時に売上仕入請求伝票を作成する
完成時に売上仕入請求伝票を作成するフラグをONにすると、入荷伝票を完成にした時に仕
入請求伝票が自動作成され、出荷納品伝票を完成にした時に売上請求伝票が自動作成されま
す。
"出荷納品伝票"と"入荷伝票"を完成にすると同時に、"売上請求伝票"と"仕入請求伝票"を
作成する機能は、みなし検収基準を実現するための機能でもあります。みなし検収基準で売
上を計上する場合は、出荷納品伝票で使用する伝票タイプの"検収基準で売上請求伝票を作
成する(IsInspectionInvoiceJP)"フラグをONにして下さい。
みなし検収基準で売上を計上する際に、休日は検収期間とみなさない場合は、同じく出荷
納品伝票で使用する伝票タイプの"休日は検品しない(IsHolidayNotInspectionJP)"フラグを
ONにして下さい。
"出荷納品伝票"と"入荷伝票"を完成にすると同時に、"売上請求伝票"と"仕入請求伝票"を
作成していた場合、その伝票を取消するといわゆる"赤伝"が作成されるため、その赤伝に対
応するマイナスの"売上請求伝票"と"仕入請求伝票"も作成されます。"売上請求伝票"と"仕
入請求伝票"は、赤黒の伝票が未決済の状態で残っていますので、あとで決済して消し込ん
で下さい。
出荷納品伝票のヘッダーに設定されている"受注伝票"が"入金伝票"と結びついており前受
金処理されている場合、"売上請求伝票"を作成した後で"入金伝票"との消込処理も行われま
す。
入荷伝票のヘッダーに設定されている"発注伝票"が"支払伝票"と結びついており、前払金
処理されている場合、"仕入請求伝票"を作成した後で"支払伝票"との消込処理も行われます。
【補足説明】売上仕入請求伝票が作成されない場合
■売上/仕入請求伝票を作成する際に使用する伝票タイプは、出荷納品伝票/入荷伝票と結びついている受注伝票/発注伝票の伝票タ
イプに設定されている"請求伝票の伝票タイプ"です。そのため、その設定がされていない場合は売上/仕入請求伝票は作成されません。
■入荷伝票の場合は発注伝票と結びついてない場合は、仕入請求伝票は作成されません。
■受注伝票/発注伝票の伝票タイプのサブ伝票タイプが次の場合は、別途売上請求伝票を作成する仕組みになっていますので、ここの
処理では売上請求伝票では作成しません。
請求受発注
前払受発注
POS受発注
検収基準による売上請求伝票/仕入請求伝票の作成
売上請求伝票を自動作成した出荷納品伝票の取り消し
前受金と前払金の消し込み
- 15. Copyright © 2015 OSS ERP Solutions All Right Reserved. 14
Add-Onテーブル
販売地域の階層化
iDempiereの標準機能では販売地域のマスタは階層構造化して管理できるようにはなって
いませんが、JPiereでは販売地域マスタを階層構造化して管理できるようにしました。
JPiereの標準設定では3階層としていますが、テーブルを追加する事により何階層にでも
できるように拡張性を持たせています。
この事により、より細かく販売地域を設定しミクロ的なデータ分析と、各階層レベルで合
計する事によるマクロ的なデータ分析の両方を行う事ができます。
販売地域階層のテーブル関係
C_SalesRegion
販売地域
JP_SalesRegionL1
販売地域階層レベル1
JP_SalesRegionL2
販売地域階層レベル2
販売地域の階層化
- 16. Copyright © 2015 OSS ERP Solutions All Right Reserved. 15
販売地域の階層化
追加テーブル(Add-Onテーブル)
JP_SalesRegionL1
JP_SalesRegionL1テーブルは、iDempiere標準の販売地域(C_SalesRegion)を束ねるた
めのテーブルです。テーブル名称はSales Region Level1(販売地域階層レベル1)の意味です。
JP_SalesRegionL1_Trl
JP_SalesRegionL1の翻訳テーブルです。
JP_SalesRegionL2
JP_SalesRegionL2テーブルは、JP_SalesRegionL1を束ねるためのテーブルです。テーブ
ル名称はSales Region Level2(販売地域階層レベル2)の意味です。
JP_SalesRegionL2_Trl
JP_ProductCategoryL2の翻訳テーブルです。
- 17. Copyright © 2015 OSS ERP Solutions All Right Reserved. 16
販売地域の階層化
ウィンドウイメージ
販売地域階層レベル2タブ(JP_SalesRegionL2)
販売地域階層レベル2 [ 選択レコード/表示レコード数]
OSS ERP Solutions
販売地域階層
クライアント* 組織*
検索キー
名称*
説明
アクティブ
販売地域階層レベル1タブ(JP_SalesRegionL1)
販売地域階層レベル2 > 販売地域階層レベル1 [ 選択レコード/表示レコード数]
OSS ERP Solutions
販売地域階層
クライアント* 組織*
検索キー
名称*
説明
アクティブ
販売地域階層レベル2*
※クライアントと検索キーでユニーク制約。
※クライアントと検索キーでユニーク制約。
- 18. Copyright © 2015 OSS ERP Solutions All Right Reserved. 17
販売地域の階層化
販売地域タブ(C_SalesRegion)
販売地域階層レベル2 > 販売地域階層レベル1 > 販売地域 [ 選択レコード/表示レコード数]
OSS ERP Solutions
販売地域
クライアント* 組織*
検索キー
名称*
説明
アクティブ
販売地域階層レベル1*
社内担当者* ▼
デフォルト
Add-On
サマリレベル
- 19. Copyright © 2015 OSS ERP Solutions All Right Reserved. 18
販売地域グループ
販売地域グループ
販売地域グループは、販売地域階層とはまったく関係なく、販売地域のマスタを自由にグ
ルーピングできる機能です。
売上等を合計しマクロ的に分析する場合、あらかじめ階層化された構造をもとに集計する
他にも、自由に組み合わせて集計したい場合があります。そこで販売地域グループでは、販
売地域を自由に組み合わせてグルーピングできるようにしています。
Add-Onテーブル
販売地域グループのテーブル関係
C_SalesRegion
販売地域
JP_SalesRegionG
販売地域グループ
JP_SalesRegionGLine
グループ所属販売地域
追加テーブル(Add-Onテーブル)
JP_SalesRegionG
JP_SalesRegionG_Trl
JP_SalesRegionGLine
販売地域グループは、販売地域グループテーブル(JP_SalesRegionG)のレコードと販売地
域テーブル(C_SalesRegion)のレコードを、JP_SalesRegionGLineテーブルが結びつける事
により、 N:Nで自由な組み合わせがいくつでもできるようにしています。
そして多言語対応のため 、JP_SalesRegionGテーブルには対応する翻訳テーブル
JP_SalesRegionG_Trlがあります。
- 20. Copyright © 2015 OSS ERP Solutions All Right Reserved. 19
販売地域グループ
ウィンドウイメージ
販売地域グループタブ(JP_SalesRegionG)
販売地域グループ [ 選択レコード/表示レコード数]
OSS ERP Solutions
販売地域グループ
クライアント* 組織*
検索キー
名称*
説明
アクティブ
グループ所属販売地域タブ(JP_SalesRegionGLine)
販売地域グループ > グループ所属販売地域 [ 選択レコード/表示レコード数]
OSS ERP Solutions
販売地域グループ
クライアント* 組織*
説明
アクティブ
販売地域グループ*
※クライアントと検索キーでユニーク制約。
※販売地域グループと販売地域でユニーク制約。
販売地域*
- 21. Copyright © 2015 OSS ERP Solutions All Right Reserved. 20
検収基準売上計上 – カスタマイズ一覧
検収基準売上計上 – カスタマイズ一覧
【JPIERE-0151】販売地域の階層化:JPCS/JPBP
【JPIERE-0153】みなし検収基準日数設定
【JPIERE-0152】販売地域グループ
【JPIERE-0154】出荷納品伝票と同じ転記日付で売上請求伝票作成(プロセス)
【JPIERE-0155】出荷納品伝票と同じ転記日付で売上請求伝票作成(マニュアル)
【JPIERE-0219】入出荷伝票の完成時に売上仕入請求伝票を作成する
【JPIERE-0220】みなし検収基準のデフォルト値をシステムコンフィグに設定
【JPIERE-0229】出荷納品伝票に出荷予定日の追加とみあい検収基準日の処理ロジック修正
【JPIERE-0231】転記日付が一致しない出荷納品伝票と売上請求伝票チェックリスト
【JPIERE-0232】転記日付が一致しない得意先返品入荷伝票と売上請求伝票チェックリスト
- 22. Copyright © 2015 OSS ERP Solutions All Right Reserved. 21
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