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A.Asano,KansaiUniv.
2015年度秋学期 応用数学(解析)
浅野 晃
関西大学総合情報学部
第3部・微分方程式に関する話題
生存時間分布と半減期
第10回
A.Asano,KansaiUniv.
A.Asano,KansaiUniv.
今日は
「寿命」を扱う微分方程式
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
寿命は「確率変数」
人間の寿命は,各個人によってばらばら
機械の寿命も,同じ型でも個体によって
ばらばら
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
寿命は「確率変数」
人間の寿命は,各個人によってばらばら
機械の寿命も,同じ型でも個体によって
ばらばら
その理由は「偶然」
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
寿命は「確率変数」
人間の寿命は,各個人によってばらばら
機械の寿命も,同じ型でも個体によって
ばらばら
その理由は「偶然」
寿命は[確率変数]であるという
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
寿命は「確率変数」
人間の寿命は,各個人によってばらばら
機械の寿命も,同じ型でも個体によって
ばらばら
その理由は「偶然」
寿命は[確率変数]であるという
寿命がいくらである確率がどのくらい
であるかを表すのが[確率分布]
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
寿命の確率分布を考える
寿命を表す確率変数 T
(時刻0に誕生した人が死亡する時刻)
これを寿命の確率分布といいます。
誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ
義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t).
き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である
」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が
します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後
の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,
つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
寿命の確率分布を考える
寿命を表す確率変数 T
(時刻0に誕生した人が死亡する時刻)
これを寿命の確率分布といいます。
誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ
義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t).
き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である
」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が
します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後
の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,
つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し
時刻 t までは確かに生存している人が
時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する
確率
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
寿命の確率分布を考える
寿命を表す確率変数 T
(時刻0に誕生した人が死亡する時刻)
これを寿命の確率分布といいます。
誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ
義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t).
き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である
」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が
します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後
の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,
つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し
時刻 t までは確かに生存している人が
時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する
確率
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
寿命の確率分布を考える
寿命を表す確率変数 T
(時刻0に誕生した人が死亡する時刻)
これを寿命の確率分布といいます。
誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ
義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t).
き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である
」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が
します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後
の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,
つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し
時刻 t までは確かに生存している人が
時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する
確率
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
寿命の確率分布を考える
寿命を表す確率変数 T
(時刻0に誕生した人が死亡する時刻)
これを寿命の確率分布といいます。
誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ
義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t).
き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である
」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が
します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後
の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,
つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し
時刻 t までは確かに生存している人が
時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する
確率
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
寿命の確率分布を考える
寿命を表す確率変数 T
(時刻0に誕生した人が死亡する時刻)
これを寿命の確率分布といいます。
誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ
義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t).
き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である
」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が
します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後
の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,
つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し
時刻 t までは確かに生存している人が
時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する
確率
単位時間
あたり
2015年度秋学期 
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寿命の確率分布を考える
寿命を表す確率変数 T
(時刻0に誕生した人が死亡する時刻)
これを寿命の確率分布といいます。
誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ
義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t).
き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である
」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が
します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後
の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,
つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し
時刻 t までは確かに生存している人が
時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する
確率
単位時間
あたり
2015年度秋学期 
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寿命の確率分布を考える
寿命を表す確率変数 T
(時刻0に誕生した人が死亡する時刻)
これを寿命の確率分布といいます。
誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ
義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t).
き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である
」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が
します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後
の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,
つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し
時刻 t までは確かに生存している人が
時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する
確率
単位時間
あたり
次の瞬間
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A.Asano,KansaiUniv.
寿命の確率分布を考える
寿命を表す確率変数 T
(時刻0に誕生した人が死亡する時刻)
これを寿命の確率分布といいます。
誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ
義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t).
き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である
」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が
します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後
の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,
つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し
時刻 t までは確かに生存している人が
時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する
確率
単位時間
あたり
次の瞬間
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
寿命の確率分布を考える
寿命を表す確率変数 T
(時刻0に誕生した人が死亡する時刻)
これを寿命の確率分布といいます。
誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ
義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t).
き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である
」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が
します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後
の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,
つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し
時刻 t までは確かに生存している人が
時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する
確率
単位時間
あたり
次の瞬間
l(t) は
時刻tまで生存している人が
次の瞬間に死ぬ危険の度合
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
寿命の確率分布を考える
寿命を表す確率変数 T
(時刻0に誕生した人が死亡する時刻)
これを寿命の確率分布といいます。
誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ
義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t).
き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である
」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が
します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後
の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,
つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し
時刻 t までは確かに生存している人が
時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する
確率
単位時間
あたり
次の瞬間
l(t) は
時刻tまで生存している人が
次の瞬間に死ぬ危険の度合
[ハザード関数]
2015年度秋学期 
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累積分布関数と「生存関数」
確率変数 T に対して
 を[累積分布関数]
の確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます
F(t) = P(T ≤ t)
命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼び
危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関
で時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている
死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法
(t) は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/
すこともできます。
2015年度秋学期 
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累積分布関数と「生存関数」
確率変数 T に対して
 を[累積分布関数]
の確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます
F(t) = P(T ≤ t)
命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼び
危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関
で時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている
死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法
(t) は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/
すこともできます。
この場合
寿命が t 以下である確率
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
累積分布関数と「生存関数」
確率変数 T に対して
 を[累積分布関数]
の確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます
F(t) = P(T ≤ t)
命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼び
危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関
で時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている
死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法
(t) は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/
すこともできます。
この場合
寿命が t 以下である確率
て,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
る確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード
のに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あ
き,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現し
個体の集団について考えると,大数の法則によって,累
時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている
[生存関数]
2015年度秋学期 
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累積分布関数と「生存関数」
時刻 t の時点で
まだ生きている確率
確率変数 T に対して
 を[累積分布関数]
の確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます
F(t) = P(T ≤ t)
命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼び
危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関
で時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている
死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法
(t) は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/
すこともできます。
この場合
寿命が t 以下である確率
て,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
る確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード
のに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あ
き,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現し
個体の集団について考えると,大数の法則によって,累
時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている
[生存関数]
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累積分布関数と「生存関数」
時刻 t の時点で
まだ生きている確率
ハザード関数は「瞬間瞬間の死亡の危険」
確率変数 T に対して
 を[累積分布関数]
の確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます
F(t) = P(T ≤ t)
命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼び
危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関
で時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている
死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法
(t) は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/
すこともできます。
この場合
寿命が t 以下である確率
て,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
る確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード
のに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あ
き,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現し
個体の集団について考えると,大数の法則によって,累
時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている
[生存関数]
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累積分布関数と「生存関数」
時刻 t の時点で
まだ生きている確率
ハザード関数は「瞬間瞬間の死亡の危険」
確率変数 T に対して
 を[累積分布関数]
の確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます
F(t) = P(T ≤ t)
命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼び
危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関
で時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている
死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法
(t) は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/
すこともできます。
この場合
寿命が t 以下である確率
て,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
る確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード
のに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あ
き,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現し
個体の集団について考えると,大数の法則によって,累
時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている
[生存関数]
生存関数は,ある時間がたったとき,まだ生きている
確率
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生存関数とハザード関数
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
f(t)
(4)
寿命 T ハザード関数 l(t)
累積分布関数 F(t)
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生存関数とハザード関数
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
f(t)
(4)
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t) (4)
寿命 T ハザード関数 l(t)
累積分布関数 F(t)
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生存関数とハザード関数
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
f(t)
(4)
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t) (4)
(条件付確率の定義)
寿命 T ハザード関数 l(t)
累積分布関数 F(t)
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生存関数とハザード関数
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
f(t)
(4)
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t) (4)
(条件付確率の定義)
寿命 T ハザード関数 l(t)
累積分布関数 F(t)
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生存関数とハザード関数
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
f(t)
(4)
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t) (4)
(条件付確率の定義)
寿命 T ハザード関数 l(t)
累積分布関数 F(t)
2015年度秋学期 
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生存関数とハザード関数
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
f(t)
(4)
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t) (4)
(条件付確率の定義)
含まれる
寿命 T ハザード関数 l(t)
累積分布関数 F(t)
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生存関数とハザード関数
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
f(t)
(4)
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t) (4)
(条件付確率の定義)
含まれる
寿命 T ハザード関数 l(t)
累積分布関数 F(t)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
f(t)
(4)
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t) (4)
(条件付確率の定義)
含まれる
次のような関数 l(t) を定義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T
この関数のうち,条件付き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「
t < T < t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存
に死亡する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったも
密度であり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存して
ということになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは
死亡する危険の度合」で,これをハザード関数といいます。
さて,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考え
F(t) = P(T ≤ t)
F(t) は「寿命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t
寿命 T ハザード関数 l(t)
累積分布関数 F(t)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
f(t)
(4)
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t) (4)
(条件付確率の定義)
含まれる
次のような関数 l(t) を定義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T
この関数のうち,条件付き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「
t < T < t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存
に死亡する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったも
密度であり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存して
ということになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは
死亡する危険の度合」で,これをハザード関数といいます。
さて,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考え
F(t) = P(T ≤ t)
F(t) は「寿命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t
(累積分布関数の定義)
寿命 T ハザード関数 l(t)
累積分布関数 F(t)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
f(t)
(4)
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t) (4)
(条件付確率の定義)
含まれる
次のような関数 l(t) を定義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T
この関数のうち,条件付き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「
t < T < t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存
に死亡する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったも
密度であり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存して
ということになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは
死亡する危険の度合」で,これをハザード関数といいます。
さて,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考え
F(t) = P(T ≤ t)
F(t) は「寿命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t
(累積分布関数の定義)
寿命 T ハザード関数 l(t)
累積分布関数 F(t)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
f(t)
(4)
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t) (4)
(条件付確率の定義)
含まれる
次のような関数 l(t) を定義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T
この関数のうち,条件付き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「
t < T < t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存
に死亡する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったも
密度であり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存して
ということになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは
死亡する危険の度合」で,これをハザード関数といいます。
さて,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考え
F(t) = P(T ≤ t)
F(t) は「寿命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t
(累積分布関数の定義)
寿命 T ハザード関数 l(t)
累積分布関数 F(t)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
f(t)
(4)
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t) (4)
(条件付確率の定義)
含まれる
次のような関数 l(t) を定義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T
この関数のうち,条件付き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「
t < T < t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存
に死亡する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったも
密度であり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存して
ということになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは
死亡する危険の度合」で,これをハザード関数といいます。
さて,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考え
F(t) = P(T ≤ t)
F(t) は「寿命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t
(累積分布関数の定義)
寿命 T ハザード関数 l(t)
累積分布関数 F(t)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
f(t)
(4)
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t) (4)
(条件付確率の定義)
含まれる
次のような関数 l(t) を定義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T
この関数のうち,条件付き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「
t < T < t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存
に死亡する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったも
密度であり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存して
ということになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは
死亡する危険の度合」で,これをハザード関数といいます。
さて,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考え
F(t) = P(T ≤ t)
F(t) は「寿命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t
(累積分布関数の定義)
寿命 T ハザード関数 l(t)
累積分布関数 F(t)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
f(t)
(4)
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t) (4)
(条件付確率の定義)
含まれる
次のような関数 l(t) を定義します。
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T
この関数のうち,条件付き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「
t < T < t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存
に死亡する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったも
密度であり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存して
ということになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは
死亡する危険の度合」で,これをハザード関数といいます。
さて,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考え
F(t) = P(T ≤ t)
F(t) は「寿命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t
(累積分布関数の定義)
出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
1 ′
寿命 T ハザード関数 l(t)
累積分布関数 F(t)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
るので)= lim
∆→0 ∆
·
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
るので)= lim
∆→0 ∆
·
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
(微分の定義)
るので)= lim
∆→0 ∆
·
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
(微分の定義)
るので)= lim
∆→0 ∆
·
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
(微分の定義)
るので)= lim
∆→0 ∆
·
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T <
(条件付き確率の定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T
(T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T <
P(T >
1 F
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
(微分の定義)
るので)= lim
∆→0 ∆
·
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T <
(条件付き確率の定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T
(T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T <
P(T >
1 F
l(t) = lim
∆→0 ∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
(1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
(6)
でに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
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生存関数とハザード関数
(微分の定義)
るので)= lim
∆→0 ∆
·
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(3) 式より)=
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S(t)
(4)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T <
(条件付き確率の定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T
(T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T <
P(T >
1 F
l(t) = lim
∆→0 ∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
(1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
(6)
でに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
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·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
2015年度秋学期 
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生存関数とハザード関数
(微分の定義)
るので)= lim
∆→0 ∆
·
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T <
(条件付き確率の定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T
(T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T <
P(T >
1 F
l(t) = lim
∆→0 ∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
(1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
(6)
でに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時
する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の
あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の
ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して
る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。
,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
「寿命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ
亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t)
刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を
立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって
である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆
」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの
の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確
ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次
度合」で,これをハザード関数といいます。
率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が
を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと
時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま
する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関
は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
(微分の定義)
(生存関数の定義)
るので)= lim
∆→0 ∆
·
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T <
(条件付き確率の定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T
(T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim
∆→0
1
∆
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P(t < T <
P(T >
1 F
l(t) = lim
∆→0 ∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
(1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
(6)
でに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時
する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の
あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の
ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して
る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。
,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
「寿命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ
亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t)
刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を
立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって
である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆
」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの
の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確
ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次
度合」で,これをハザード関数といいます。
率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が
を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと
時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま
する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関
は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
(微分の定義)
(生存関数の定義)
るので)= lim
∆→0 ∆
·
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T <
(条件付き確率の定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T
(T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T <
P(T >
1 F
l(t) = lim
∆→0 ∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
(1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
(6)
でに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時
する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の
あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の
ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して
る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。
,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
「寿命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ
亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t)
刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を
立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって
である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆
」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの
の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確
ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次
度合」で,これをハザード関数といいます。
率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が
を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと
時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま
する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関
は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
(微分の定義)
(生存関数の定義)
るので)= lim
∆→0 ∆
·
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T <
(条件付き確率の定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T
(T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T <
P(T >
1 F
l(t) = lim
∆→0 ∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
(1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
(6)
でに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時
する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の
あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の
ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して
る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。
,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
「寿命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ
亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t)
刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を
立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって
である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆
」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの
の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確
ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次
度合」で,これをハザード関数といいます。
率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が
を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと
時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま
する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関
は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
(微分の定義)
(生存関数の定義)
るので)= lim
∆→0 ∆
·
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T <
(条件付き確率の定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T
(T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T <
P(T >
1 F
l(t) = lim
∆→0 ∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
(1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
(6)
でに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時
する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の
あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の
ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して
る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。
,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
「寿命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ
亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t)
刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を
立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって
である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆
」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの
の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確
ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次
度合」で,これをハザード関数といいます。
率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が
を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと
時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま
する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関
は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の
(条件付き確率の定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t +
P(
(T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t +
P(T > t)
((2) 式と累積分布関数の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t +
(微分の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(確率密度関数の定義と (3) 式より)=
f(t)
S(t)
得られます。ここで,(3) 式より
S′
(t) = (1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t)
すから,これを (4) 式に代入すると
l(t) = −
S′(t)
S(t)
いう微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
(微分の定義)
(生存関数の定義)
るので)= lim
∆→0 ∆
·
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T <
(条件付き確率の定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T
(T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T <
P(T >
1 F
l(t) = lim
∆→0 ∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
(1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
(6)
でに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時
する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の
あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の
ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して
る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。
,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
「寿命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ
亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t)
刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を
立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって
である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆
」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの
の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確
ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次
度合」で,これをハザード関数といいます。
率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が
を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと
時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま
する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関
は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の
(条件付き確率の定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t +
P(
(T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t +
P(T > t)
((2) 式と累積分布関数の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t +
(微分の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(確率密度関数の定義と (3) 式より)=
f(t)
S(t)
得られます。ここで,(3) 式より
S′
(t) = (1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t)
すから,これを (4) 式に代入すると
l(t) = −
S′(t)
S(t)
いう微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
(微分の定義)
(生存関数の定義)
るので)= lim
∆→0 ∆
·
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T <
(条件付き確率の定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T
(T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T <
P(T >
1 F
l(t) = lim
∆→0 ∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
(1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
(6)
でに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時
する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の
あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の
ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して
る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。
,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
「寿命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ
亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t)
刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を
立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって
である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆
」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの
の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確
ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次
度合」で,これをハザード関数といいます。
率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が
を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと
時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま
する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関
は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の
(条件付き確率の定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t +
P(
(T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t +
P(T > t)
((2) 式と累積分布関数の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t +
(微分の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(確率密度関数の定義と (3) 式より)=
f(t)
S(t)
得られます。ここで,(3) 式より
S′
(t) = (1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t)
すから,これを (4) 式に代入すると
l(t) = −
S′(t)
S(t)
いう微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存
以上から
∆→0 ∆ P(T > t)
累積分布関数の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
(微分の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
関数の定義と (3) 式より)=
f(t)
S(t)
3) 式より
S′
(t) = (1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t)
に代入すると
l(t) = −
S′(t)
S(t)
れます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確
という微分方程式が
得られる
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
生存関数とハザード関数
(微分の定義)
(生存関数の定義)
るので)= lim
∆→0 ∆
·
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
に出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
S(t)
(6)
,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか
て (6) 式の微分方程式を解くと,
とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T <
(条件付き確率の定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T
(T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T <
P(T >
1 F
l(t) = lim
∆→0 ∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
るので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
3) 式より)=
f(t)
S(t)
(4)
(1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t) (5)
l(t) = −
S′(t)
(6)
でに出てきた式を用いると
l(t) = lim
∆→0
1
∆
P(t < T < t + ∆|T > t)
定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t + ∆) and (T > t)}
P(T > t)
れるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t + ∆)
P(T > t)
t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時
する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の
あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の
ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して
る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。
,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
「寿命が t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ
亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t)
刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を
立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって
である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆
」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの
の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確
ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次
度合」で,これをハザード関数といいます。
率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。
F(t) = P(T ≤ t)
t 以下である確率」です。さらに
S(t) = 1 − F(t) = P(T > t)
点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が
を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと
時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま
する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関
は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の
(条件付き確率の定義より)= lim
∆→0
1
∆
·
P{(t < T < t +
P(
(T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim
∆→0
1
∆
·
P(t < T < t +
P(T > t)
((2) 式と累積分布関数の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t +
(微分の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
(確率密度関数の定義と (3) 式より)=
f(t)
S(t)
得られます。ここで,(3) 式より
S′
(t) = (1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t)
すから,これを (4) 式に代入すると
l(t) = −
S′(t)
S(t)
いう微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存
以上から
∆→0 ∆ P(T > t)
累積分布関数の定義より)=
1
P(T > t)
lim
∆→0
F(t + ∆) − F(t)
∆
(微分の定義より)=
1
P(T > t)
F′
(t)
関数の定義と (3) 式より)=
f(t)
S(t)
3) 式より
S′
(t) = (1 − F(t))′
= −F′
(t) = −f(t)
に代入すると
l(t) = −
S′(t)
S(t)
れます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確
という微分方程式が
得られる
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している
です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C
ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
こでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
p は正の実数),(7) 式に代入すると,
S(t) = exp −
t
λp(λu)p−1
du
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している
です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C
ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
こでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
p は正の実数),(7) 式に代入すると,
S(t) = exp −
t
λp(λu)p−1
du
(両辺を積分)
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している
です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C
ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
こでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
p は正の実数),(7) 式に代入すると,
S(t) = exp −
t
λp(λu)p−1
du
(両辺を積分)
う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生
S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1
うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
て,ここでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると,
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している
です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C
ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
こでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
p は正の実数),(7) 式に代入すると,
S(t) = exp −
t
λp(λu)p−1
du
(両辺を積分)
う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生
S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1
うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
て,ここでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると,
時刻0,つまり誕生の瞬間
に生存している確率は1
つまり S(0) = 1
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している
です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C
ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
こでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
p は正の実数),(7) 式に代入すると,
S(t) = exp −
t
λp(λu)p−1
du
(両辺を積分)
う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生
S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1
うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
て,ここでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると,
時刻0,つまり誕生の瞬間
に生存している確率は1
つまり S(0) = 1
t = 0 のとき S(0) = 1 だから
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している
です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C
ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
こでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
p は正の実数),(7) 式に代入すると,
S(t) = exp −
t
λp(λu)p−1
du
(両辺を積分)
う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生
S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1
うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
て,ここでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると,
時刻0,つまり誕生の瞬間
に生存している確率は1
つまり S(0) = 1
t = 0 のとき S(0) = 1 だから
0
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している
です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C
ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
こでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
p は正の実数),(7) 式に代入すると,
S(t) = exp −
t
λp(λu)p−1
du
(両辺を積分)
う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生
S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1
うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
て,ここでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると,
時刻0,つまり誕生の瞬間
に生存している確率は1
つまり S(0) = 1
t = 0 のとき S(0) = 1 だから
0
0
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している
です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C
ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
こでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
p は正の実数),(7) 式に代入すると,
S(t) = exp −
t
λp(λu)p−1
du
(両辺を積分)
う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生
S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1
うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
て,ここでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると,
時刻0,つまり誕生の瞬間
に生存している確率は1
つまり S(0) = 1
t = 0 のとき S(0) = 1 だから
0
0
0
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している
です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C
ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
こでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
p は正の実数),(7) 式に代入すると,
S(t) = exp −
t
λp(λu)p−1
du
(両辺を積分)
う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生
S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1
うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
て,ここでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると,
時刻0,つまり誕生の瞬間
に生存している確率は1
つまり S(0) = 1
t = 0 のとき S(0) = 1 だから
0
0
0
1
2015年度秋学期 
A.Asano,KansaiUniv.
微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している
です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C
ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
こでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
p は正の実数),(7) 式に代入すると,
S(t) = exp −
t
λp(λu)p−1
du
(両辺を積分)
う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生
S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと,
l(t) = −
S′(t)
S(t)
= −
d
dt
(log S(t))
−
t
0
l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数)
S(t) = exp −
t
0
l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1
うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。
て,ここでハザード関数 l(t) を
l(t) = λp(λt)p−1
いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると,
時刻0,つまり誕生の瞬間
に生存している確率は1
つまり S(0) = 1
t = 0 のとき S(0) = 1 だから
0
0
0
10
2015年度秋学期 応用数学(解析) 第10回 生存時間分布と半減期 (2015. 11. 26)
2015年度秋学期 応用数学(解析) 第10回 生存時間分布と半減期 (2015. 11. 26)
2015年度秋学期 応用数学(解析) 第10回 生存時間分布と半減期 (2015. 11. 26)
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2015年度秋学期 応用数学(解析) 第10回 生存時間分布と半減期 (2015. 11. 26)

  • 8. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 寿命の確率分布を考える 寿命を表す確率変数 T (時刻0に誕生した人が死亡する時刻) これを寿命の確率分布といいます。 誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ 義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t). き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である 」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の, つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し
  • 9. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 寿命の確率分布を考える 寿命を表す確率変数 T (時刻0に誕生した人が死亡する時刻) これを寿命の確率分布といいます。 誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ 義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t). き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である 」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の, つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し 時刻 t までは確かに生存している人が 時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する 確率
  • 10. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 寿命の確率分布を考える 寿命を表す確率変数 T (時刻0に誕生した人が死亡する時刻) これを寿命の確率分布といいます。 誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ 義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t). き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である 」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の, つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し 時刻 t までは確かに生存している人が 時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する 確率
  • 11. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 寿命の確率分布を考える 寿命を表す確率変数 T (時刻0に誕生した人が死亡する時刻) これを寿命の確率分布といいます。 誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ 義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t). き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である 」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の, つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し 時刻 t までは確かに生存している人が 時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する 確率
  • 12. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 寿命の確率分布を考える 寿命を表す確率変数 T (時刻0に誕生した人が死亡する時刻) これを寿命の確率分布といいます。 誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ 義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t). き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である 」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の, つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し 時刻 t までは確かに生存している人が 時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する 確率
  • 13. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 寿命の確率分布を考える 寿命を表す確率変数 T (時刻0に誕生した人が死亡する時刻) これを寿命の確率分布といいます。 誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ 義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t). き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である 」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の, つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し 時刻 t までは確かに生存している人が 時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する 確率 単位時間 あたり
  • 14. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 寿命の確率分布を考える 寿命を表す確率変数 T (時刻0に誕生した人が死亡する時刻) これを寿命の確率分布といいます。 誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ 義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t). き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である 」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の, つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し 時刻 t までは確かに生存している人が 時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する 確率 単位時間 あたり
  • 15. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 寿命の確率分布を考える 寿命を表す確率変数 T (時刻0に誕生した人が死亡する時刻) これを寿命の確率分布といいます。 誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ 義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t). き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である 」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の, つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し 時刻 t までは確かに生存している人が 時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する 確率 単位時間 あたり 次の瞬間
  • 16. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 寿命の確率分布を考える 寿命を表す確率変数 T (時刻0に誕生した人が死亡する時刻) これを寿命の確率分布といいます。 誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ 義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t). き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である 」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の, つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し 時刻 t までは確かに生存している人が 時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する 確率 単位時間 あたり 次の瞬間
  • 17. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 寿命の確率分布を考える 寿命を表す確率変数 T (時刻0に誕生した人が死亡する時刻) これを寿命の確率分布といいます。 誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ 義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t). き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である 」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の, つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し 時刻 t までは確かに生存している人が 時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する 確率 単位時間 あたり 次の瞬間 l(t) は 時刻tまで生存している人が 次の瞬間に死ぬ危険の度合
  • 18. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 寿命の確率分布を考える 寿命を表す確率変数 T (時刻0に誕生した人が死亡する時刻) これを寿命の確率分布といいます。 誕生した人が死亡する時刻は,確率変数であり,これ 義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t). き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「T > t である 」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の, つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存し 時刻 t までは確かに生存している人が 時刻 t 以後,時間Δの間に死亡する 確率 単位時間 あたり 次の瞬間 l(t) は 時刻tまで生存している人が 次の瞬間に死ぬ危険の度合 [ハザード関数]
  • 19. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 累積分布関数と「生存関数」 確率変数 T に対して  を[累積分布関数] の確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます F(t) = P(T ≤ t) 命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼び 危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関 で時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている 死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法 (t) は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/ すこともできます。
  • 20. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 累積分布関数と「生存関数」 確率変数 T に対して  を[累積分布関数] の確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます F(t) = P(T ≤ t) 命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼び 危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関 で時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている 死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法 (t) は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/ すこともできます。 この場合 寿命が t 以下である確率
  • 21. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 累積分布関数と「生存関数」 確率変数 T に対して  を[累積分布関数] の確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます F(t) = P(T ≤ t) 命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼び 危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関 で時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている 死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法 (t) は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/ すこともできます。 この場合 寿命が t 以下である確率 て,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) 率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) る確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード のに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あ き,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現し 個体の集団について考えると,大数の法則によって,累 時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている [生存関数]
  • 22. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 累積分布関数と「生存関数」 時刻 t の時点で まだ生きている確率 確率変数 T に対して  を[累積分布関数] の確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます F(t) = P(T ≤ t) 命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼び 危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関 で時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている 死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法 (t) は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/ すこともできます。 この場合 寿命が t 以下である確率 て,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) 率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) る確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード のに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あ き,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現し 個体の集団について考えると,大数の法則によって,累 時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている [生存関数]
  • 23. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 累積分布関数と「生存関数」 時刻 t の時点で まだ生きている確率 ハザード関数は「瞬間瞬間の死亡の危険」 確率変数 T に対して  を[累積分布関数] の確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます F(t) = P(T ≤ t) 命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼び 危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関 で時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている 死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法 (t) は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/ すこともできます。 この場合 寿命が t 以下である確率 て,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) 率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) る確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード のに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あ き,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現し 個体の集団について考えると,大数の法則によって,累 時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている [生存関数]
  • 24. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 累積分布関数と「生存関数」 時刻 t の時点で まだ生きている確率 ハザード関数は「瞬間瞬間の死亡の危険」 確率変数 T に対して  を[累積分布関数] の確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます F(t) = P(T ≤ t) 命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼び 危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関 で時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている 死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法 (t) は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/ すこともできます。 この場合 寿命が t 以下である確率 て,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) 率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) る確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード のに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あ き,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現し 個体の集団について考えると,大数の法則によって,累 時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている [生存関数] 生存関数は,ある時間がたったとき,まだ生きている 確率
  • 25. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) f(t) (4) 寿命 T ハザード関数 l(t) 累積分布関数 F(t)
  • 26. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) f(t) (4) に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (4) 寿命 T ハザード関数 l(t) 累積分布関数 F(t)
  • 27. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) f(t) (4) に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (4) (条件付確率の定義) 寿命 T ハザード関数 l(t) 累積分布関数 F(t)
  • 28. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) f(t) (4) に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (4) (条件付確率の定義) 寿命 T ハザード関数 l(t) 累積分布関数 F(t)
  • 29. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) f(t) (4) に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (4) (条件付確率の定義) 寿命 T ハザード関数 l(t) 累積分布関数 F(t)
  • 30. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) f(t) (4) に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (4) (条件付確率の定義) 含まれる 寿命 T ハザード関数 l(t) 累積分布関数 F(t)
  • 31. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) f(t) (4) に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (4) (条件付確率の定義) 含まれる 寿命 T ハザード関数 l(t) 累積分布関数 F(t)
  • 32. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) f(t) (4) に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (4) (条件付確率の定義) 含まれる 次のような関数 l(t) を定義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T この関数のうち,条件付き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「 t < T < t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存 に死亡する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったも 密度であり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存して ということになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは 死亡する危険の度合」で,これをハザード関数といいます。 さて,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考え F(t) = P(T ≤ t) F(t) は「寿命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t 寿命 T ハザード関数 l(t) 累積分布関数 F(t)
  • 33. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) f(t) (4) に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (4) (条件付確率の定義) 含まれる 次のような関数 l(t) を定義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T この関数のうち,条件付き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「 t < T < t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存 に死亡する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったも 密度であり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存して ということになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは 死亡する危険の度合」で,これをハザード関数といいます。 さて,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考え F(t) = P(T ≤ t) F(t) は「寿命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t (累積分布関数の定義) 寿命 T ハザード関数 l(t) 累積分布関数 F(t)
  • 34. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) f(t) (4) に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (4) (条件付確率の定義) 含まれる 次のような関数 l(t) を定義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T この関数のうち,条件付き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「 t < T < t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存 に死亡する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったも 密度であり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存して ということになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは 死亡する危険の度合」で,これをハザード関数といいます。 さて,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考え F(t) = P(T ≤ t) F(t) は「寿命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t (累積分布関数の定義) 寿命 T ハザード関数 l(t) 累積分布関数 F(t)
  • 35. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) f(t) (4) に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (4) (条件付確率の定義) 含まれる 次のような関数 l(t) を定義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T この関数のうち,条件付き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「 t < T < t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存 に死亡する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったも 密度であり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存して ということになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは 死亡する危険の度合」で,これをハザード関数といいます。 さて,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考え F(t) = P(T ≤ t) F(t) は「寿命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t (累積分布関数の定義) 寿命 T ハザード関数 l(t) 累積分布関数 F(t)
  • 36. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) f(t) (4) に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (4) (条件付確率の定義) 含まれる 次のような関数 l(t) を定義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T この関数のうち,条件付き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「 t < T < t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存 に死亡する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったも 密度であり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存して ということになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは 死亡する危険の度合」で,これをハザード関数といいます。 さて,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考え F(t) = P(T ≤ t) F(t) は「寿命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t (累積分布関数の定義) 寿命 T ハザード関数 l(t) 累積分布関数 F(t)
  • 37. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) f(t) (4) に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (4) (条件付確率の定義) 含まれる 次のような関数 l(t) を定義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T この関数のうち,条件付き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「 t < T < t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存 に死亡する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったも 密度であり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存して ということになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは 死亡する危険の度合」で,これをハザード関数といいます。 さて,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考え F(t) = P(T ≤ t) F(t) は「寿命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t (累積分布関数の定義) 寿命 T ハザード関数 l(t) 累積分布関数 F(t)
  • 38. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) f(t) (4) に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (4) (条件付確率の定義) 含まれる 次のような関数 l(t) を定義します。 l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T この関数のうち,条件付き確率 P(t < T < t + ∆|T > t) は,「 t < T < t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存 に死亡する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったも 密度であり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存して ということになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは 死亡する危険の度合」で,これをハザード関数といいます。 さて,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考え F(t) = P(T ≤ t) F(t) は「寿命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t (累積分布関数の定義) 出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 1 ′ 寿命 T ハザード関数 l(t) 累積分布関数 F(t)
  • 39. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 るので)= lim ∆→0 ∆ · P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (3) 式より)= f(t) S(t) (4)
  • 40. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 るので)= lim ∆→0 ∆ · P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (3) 式より)= f(t) S(t) (4)
  • 41. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 (微分の定義) るので)= lim ∆→0 ∆ · P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (3) 式より)= f(t) S(t) (4)
  • 42. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 (微分の定義) るので)= lim ∆→0 ∆ · P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (3) 式より)= f(t) S(t) (4) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと,
  • 43. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 (微分の定義) るので)= lim ∆→0 ∆ · P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (3) 式より)= f(t) S(t) (4) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < (条件付き確率の定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T (T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < P(T > 1 F
  • 44. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 (微分の定義) るので)= lim ∆→0 ∆ · P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (3) 式より)= f(t) S(t) (4) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < (条件付き確率の定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T (T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < P(T > 1 F l(t) = lim ∆→0 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) (6) でに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t)
  • 45. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 (微分の定義) るので)= lim ∆→0 ∆ · P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (3) 式より)= f(t) S(t) (4) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < (条件付き確率の定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T (T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < P(T > 1 F l(t) = lim ∆→0 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) (6) でに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t)
  • 46. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 (微分の定義) るので)= lim ∆→0 ∆ · P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (3) 式より)= f(t) S(t) (4) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < (条件付き確率の定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T (T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < P(T > 1 F l(t) = lim ∆→0 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) (6) でに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時 する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。 ,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) 「寿命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ 亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) 刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を 立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆ 」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確 ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次 度合」で,これをハザード関数といいます。 率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと 時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関 は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の
  • 47. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 (微分の定義) (生存関数の定義) るので)= lim ∆→0 ∆ · P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (3) 式より)= f(t) S(t) (4) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < (条件付き確率の定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T (T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < P(T > 1 F l(t) = lim ∆→0 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) (6) でに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時 する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。 ,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) 「寿命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ 亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) 刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を 立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆ 」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確 ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次 度合」で,これをハザード関数といいます。 率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと 時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関 は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の
  • 48. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 (微分の定義) (生存関数の定義) るので)= lim ∆→0 ∆ · P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (3) 式より)= f(t) S(t) (4) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < (条件付き確率の定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T (T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < P(T > 1 F l(t) = lim ∆→0 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) (6) でに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時 する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。 ,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) 「寿命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ 亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) 刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を 立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆ 」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確 ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次 度合」で,これをハザード関数といいます。 率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと 時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関 は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の
  • 49. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 (微分の定義) (生存関数の定義) るので)= lim ∆→0 ∆ · P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (3) 式より)= f(t) S(t) (4) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < (条件付き確率の定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T (T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < P(T > 1 F l(t) = lim ∆→0 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) (6) でに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時 する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。 ,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) 「寿命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ 亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) 刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を 立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆ 」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確 ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次 度合」で,これをハザード関数といいます。 率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと 時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関 は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の
  • 50. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 (微分の定義) (生存関数の定義) るので)= lim ∆→0 ∆ · P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (3) 式より)= f(t) S(t) (4) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < (条件付き確率の定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T (T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < P(T > 1 F l(t) = lim ∆→0 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) (6) でに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時 する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。 ,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) 「寿命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ 亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) 刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を 立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆ 」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確 ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次 度合」で,これをハザード関数といいます。 率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと 時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関 は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の (条件付き確率の定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + P( (T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + P(T > t) ((2) 式と累積分布関数の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + (微分の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (確率密度関数の定義と (3) 式より)= f(t) S(t) 得られます。ここで,(3) 式より S′ (t) = (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) すから,これを (4) 式に代入すると l(t) = − S′(t) S(t) いう微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存
  • 51. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 (微分の定義) (生存関数の定義) るので)= lim ∆→0 ∆ · P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (3) 式より)= f(t) S(t) (4) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < (条件付き確率の定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T (T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < P(T > 1 F l(t) = lim ∆→0 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) (6) でに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時 する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。 ,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) 「寿命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ 亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) 刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を 立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆ 」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確 ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次 度合」で,これをハザード関数といいます。 率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと 時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関 は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の (条件付き確率の定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + P( (T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + P(T > t) ((2) 式と累積分布関数の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + (微分の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (確率密度関数の定義と (3) 式より)= f(t) S(t) 得られます。ここで,(3) 式より S′ (t) = (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) すから,これを (4) 式に代入すると l(t) = − S′(t) S(t) いう微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存
  • 52. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 (微分の定義) (生存関数の定義) るので)= lim ∆→0 ∆ · P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (3) 式より)= f(t) S(t) (4) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < (条件付き確率の定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T (T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < P(T > 1 F l(t) = lim ∆→0 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) (6) でに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時 する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。 ,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) 「寿命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ 亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) 刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を 立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆ 」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確 ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次 度合」で,これをハザード関数といいます。 率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと 時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関 は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の (条件付き確率の定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + P( (T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + P(T > t) ((2) 式と累積分布関数の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + (微分の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (確率密度関数の定義と (3) 式より)= f(t) S(t) 得られます。ここで,(3) 式より S′ (t) = (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) すから,これを (4) 式に代入すると l(t) = − S′(t) S(t) いう微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存 以上から ∆→0 ∆ P(T > t) 累積分布関数の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ (微分の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 関数の定義と (3) 式より)= f(t) S(t) 3) 式より S′ (t) = (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) に代入すると l(t) = − S′(t) S(t) れます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確 という微分方程式が 得られる
  • 53. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 生存関数とハザード関数 (微分の定義) (生存関数の定義) るので)= lim ∆→0 ∆ · P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, に出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (3) 式より)= f(t) S(t) (4) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) 定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ 定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) 1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) S(t) (6) ,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確率は 1 ですか て (6) 式の微分方程式を解くと, とする[確率密度関数]関数を f(t) = F′(t) として,これまでに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < (条件付き確率の定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T (T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < P(T > 1 F l(t) = lim ∆→0 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) るので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 3) 式より)= f(t) S(t) (4) (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) (5) l(t) = − S′(t) (6) でに出てきた式を用いると l(t) = lim ∆→0 1 ∆ P(t < T < t + ∆|T > t) 定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + ∆) and (T > t)} P(T > t) れるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + ∆) P(T > t) t + ∆ である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時 する確率」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の あり,その ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の ことになります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存して る危険の度合」で,これをハザード関数といいます。 ,この確率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) 「寿命が t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 刻 t の時点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハ 亡の危険を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) 刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を 立に死亡する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって である確率」,すなわち「時刻 t までは確かに生存している人が,時刻 t 以後 ∆ 」を意味します 1。ですから,それを ∆ で割ったものは,t 以後の時間あたりの の ∆ → 0 の極限は「時刻 t までは確かに生存していた人の,次の瞬間の死亡確 ります。つまり,この関数 l(t) は「時刻 t までは確かに生存している人が,次 度合」で,これをハザード関数といいます。 率変数 T に対して,次の累積分布関数 F(t) を考えます。 F(t) = P(T ≤ t) t 以下である確率」です。さらに S(t) = 1 − F(t) = P(T > t) 点でまだ生きている確率」であり,これを生存関数と呼びます。ハザード関数が を表現しているのに対して,累積分布関数 F(t) や生存関数 S(t) は「あるひと 時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている確率」を表現していま する十分多くの個体の集団について考えると,大数の法則によって,累積分布関 は「時刻 t まで時間が過ぎたとき,すでに死んでいる/まだ生きている個体の (条件付き確率の定義より)= lim ∆→0 1 ∆ · P{(t < T < t + P( (T > t は t < T < t + ∆に含まれるので)= lim ∆→0 1 ∆ · P(t < T < t + P(T > t) ((2) 式と累積分布関数の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + (微分の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) (確率密度関数の定義と (3) 式より)= f(t) S(t) 得られます。ここで,(3) 式より S′ (t) = (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) すから,これを (4) 式に代入すると l(t) = − S′(t) S(t) いう微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存 以上から ∆→0 ∆ P(T > t) 累積分布関数の定義より)= 1 P(T > t) lim ∆→0 F(t + ∆) − F(t) ∆ (微分の定義より)= 1 P(T > t) F′ (t) 関数の定義と (3) 式より)= f(t) S(t) 3) 式より S′ (t) = (1 − F(t))′ = −F′ (t) = −f(t) に代入すると l(t) = − S′(t) S(t) れます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している確 という微分方程式が 得られる
  • 54. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 こでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 p は正の実数),(7) 式に代入すると, S(t) = exp − t λp(λu)p−1 du
  • 55. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 こでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 p は正の実数),(7) 式に代入すると, S(t) = exp − t λp(λu)p−1 du (両辺を積分)
  • 56. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 こでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 p は正の実数),(7) 式に代入すると, S(t) = exp − t λp(λu)p−1 du (両辺を積分) う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生 S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 て,ここでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると,
  • 57. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 こでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 p は正の実数),(7) 式に代入すると, S(t) = exp − t λp(λu)p−1 du (両辺を積分) う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生 S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 て,ここでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると, 時刻0,つまり誕生の瞬間 に生存している確率は1 つまり S(0) = 1
  • 58. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 こでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 p は正の実数),(7) 式に代入すると, S(t) = exp − t λp(λu)p−1 du (両辺を積分) う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生 S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 て,ここでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると, 時刻0,つまり誕生の瞬間 に生存している確率は1 つまり S(0) = 1 t = 0 のとき S(0) = 1 だから
  • 59. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 こでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 p は正の実数),(7) 式に代入すると, S(t) = exp − t λp(λu)p−1 du (両辺を積分) う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生 S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 て,ここでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると, 時刻0,つまり誕生の瞬間 に生存している確率は1 つまり S(0) = 1 t = 0 のとき S(0) = 1 だから 0
  • 60. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 こでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 p は正の実数),(7) 式に代入すると, S(t) = exp − t λp(λu)p−1 du (両辺を積分) う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生 S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 て,ここでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると, 時刻0,つまり誕生の瞬間 に生存している確率は1 つまり S(0) = 1 t = 0 のとき S(0) = 1 だから 0 0
  • 61. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 こでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 p は正の実数),(7) 式に代入すると, S(t) = exp − t λp(λu)p−1 du (両辺を積分) う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生 S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 て,ここでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると, 時刻0,つまり誕生の瞬間 に生存している確率は1 つまり S(0) = 1 t = 0 のとき S(0) = 1 だから 0 0 0
  • 62. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 こでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 p は正の実数),(7) 式に代入すると, S(t) = exp − t λp(λu)p−1 du (両辺を積分) う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生 S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 て,ここでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると, 時刻0,つまり誕生の瞬間 に生存している確率は1 つまり S(0) = 1 t = 0 のとき S(0) = 1 だから 0 0 0 1
  • 63. 2015年度秋学期  A.Asano,KansaiUniv. 微分方程式を解く方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生存している です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 なので,C ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 こでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 p は正の実数),(7) 式に代入すると, S(t) = exp − t λp(λu)p−1 du (両辺を積分) う微分方程式が得られます。ここで,時刻 0,すなわち誕生の瞬間に生 S(0) = 1 です。これを初期条件として (6) 式の微分方程式を解くと, l(t) = − S′(t) S(t) = − d dt (log S(t)) − t 0 l(u)du = log S(t) + C (C は積分定数) S(t) = exp − t 0 l(u)du (t = 0 のとき S(0) = 1 うに,ハザード関数と生存関数との関係が得られます。 て,ここでハザード関数 l(t) を l(t) = λp(λt)p−1 いて(λ, p は正の実数),(7) 式に代入すると, 時刻0,つまり誕生の瞬間 に生存している確率は1 つまり S(0) = 1 t = 0 のとき S(0) = 1 だから 0 0 0 10