旧北木小活用における実施体験案です

1. 石
切
り
の
杜
自
然
体
験
活
動
プ
ロ
グ
ラ
ム
笠岡市北木島宿泊研修所指定管理者業務
仕様書８の (13) に掲げる業務
特定非営利活動法人かさおか島づくり海社

2. これまで 10 年に渡って、私達かさおか島づくり海社
は、島民との協力のもとに、兵庫県のある私立中学校
の宿泊自然体験を受け入れ、食事などを含め数々の体
験プログラムを提供してきました。
この度の指定管理者応募の添付資料として、その時
の様子と内容について簡単に説明したものを用意いた
しました。
これらはほんの一例ではございますが、私達に指定
管理をお任せいただければ、ここに写る生徒たちのよ
うに、きっと施設の利用者を笑顔に、そして北木島お
よび笠岡諸島の体験を、いつまでも忘れられない印象
深いものにしてご覧にいれます。
ご検討の程、何卒よろしくお願い致します。
特定非営利活動法人かさおか島づくり海社
理事長 鳴本浩二

3. 中学生総勢 130 名を大浦港で
受入
北木島大浦港での生徒達の受け入れを行
う。今回のケースの受入人数は約 130 人。
天候などで変化する波の高さによって乗
り心地が変わる船でのアクセス。笠岡の港
を出てから北木島に着くまでの船上で、す
でに自然体験が始まっているともいえる。
施設到着後のオリエンテー
ション
開所式の様子。受け入れる島側を代表し
て、島づくり海社職員から歓迎のあいさつ
を行い、続いて引率の先生から、研修期間
中の過ごし方や注意事項の伝達などを行う。
これから島で過ごす数日間は研修である
という自覚を生徒達に持たせると共に、滞
在中の事件・事故などを未然に防ぐ意味も
ある。
調理体験
生徒達自身によって昼食を作る。調理技
術の習得を狙うと共に、上げ膳据え膳の家
庭のありがたさを実感する。
また共同作業を通じて助け合う大切さを
学び、今後も続く学生生活での、円滑なコ
ミュニケーションにも繋がる。

4. 底曳網漁体験その３
網の中には写真のように大きな魚が掛
かっていることも。この体験を通じて、笠
岡諸島周辺に生息する魚種などについて、
実物を目の前にして学ぶことが可能となる。
底曳網漁体験その２
網にかかった魚を選り分ける様子。
こうした仕事を通じても、漁業の大変さ、
また魚がどういった方法、状態で水揚げさ
れるのかを学ぶことが出来る。
底曳網漁体験その１
北木島の漁師の方を講師に迎え、底引き
網の体験を行う。
実際に魚が店頭に並ぶまで、どの様なプ
ロセスを経ているのかを学び、自給力の低
下が問題とされている国産の食料の供給に
関心を持たせると共に、漁業の現実につい
て漁師から話を聞き、現代社会が抱える課
題を把握するといった、社会教育的な意味
合いも持つ。

5. 字彫り体験
生徒自身がデザインし、北木島の石材業
者の技術指導の元、字彫り加工も見学・体
験し、世界に同じものが無いオリジナルの
石板作りを行う。
身近な存在だが成り立ちを知らない墓石
などについて、またそれを製作するプロセ
スついても説明を受け、地域資源を活用し
た産業の持つ意味や重要性を学ぶ。
採石業者による石割の説明
島内に 2 か所残る採石を行う事業者を講
師に、北木石の採石について、そしてその
過程の石割（いしわり）について解説を受け、
島の成り立ちなどと関わりの深い石の性質
について学ぶ
島の生徒、地域住民との交流
会
島の中学生や地域住民との交流会を行い、
親睦を深める。こうして交流を深めること
で、都市と離島といった環境・状況の異な
る地域同士の連携の大切さについて関心を
持たせるのが狙いであると共に、顔が浮か
ぶ関係性を築くことにより、笠岡諸島で過
ごした日々をより印象深いものすることに
も繋がる。

6. 海水浴体験
北木島下浦の、あまり観光地化されてい
ない、まるでプライベートビーチのような
海岸で、心行くまで北木島の自然を堪能し
てもらう。長いようで短い学生生活の思い
出作りに、きっと北木島の海岸は一役買っ
てくれることだろう。
釣り体験
白石島のマリンスポーツ業者と連携し、
海釣り用の道具を準備し、海釣りを体験し
てもらう。島民による指導も効果を発揮し、
魚を釣り上げる利用者が多数いる。
食料を調達する難しさを知ると共に、魚の
性質についても学習する。
シーカヤック体験
白石島のマリンスポーツ業者と連携し、
シーカヤックなどマリンスポーツグッズを
準備。島民をインストラクターとして技術
指導、体験提供を行う。
海上で安定した推進力を得るための手段
を学び、また波と一体となって海上を漂う
という得難い体験をした生徒たちは、ここ
で最高の笑顔を見せる。

7. 桟橋での見送りその１
紙テープを持ち合うといった船ならでは
の見送りを行い、別れをさらに印象深いも
のにすることを通じ、親睦を深め合う。
桟橋での見送りその２
船が見えなくなるまで手を振る。画像で
もわかるように、利用者たちは殆どが桟橋
側で手を振るために、船が傾いてしまって
いる。
その様子から、この数日間の滞在がどれ
ほどに彼らの心に強い印象を与えたか、有
意義だったかが分かる。我々受入側も安堵
すると共に、これだけ必死に手を振り会え
る間柄になれたことに涙する瞬間でもある。