KensCup2018振り返り

1. 魔王の作り方 2018
石井研究室 OB 10年目 原 大曜

2. Quoridor
• いい題材
• ルールがシンプル
• 二人ゼロ和完全情報ゲーム
• 運要素なし
• キングメーカー問題なし
• 探索空間もちょうどいい 一手100パターン程度
• 板の置き方 最大128通り
• 移動の仕方 最大5通り
• アイテムの追加ルールがよい
• 既存の研究をある程度無効化
• ゲーム性が損なわれていない
• 毎年これでもいいんじゃない？

3. ゲームの特性
• 板設置が盤面に与える影響が大きい
• 序盤で使い切ると負ける
• それなりに深く読めるAIが強い
• ある程度研究された定石がある
• シラーの定石 etc
• このあたりをどう組み込んだかが勝負

4. 既存の研究
• ゲームにおけるモンテカルロ着手選択の
動的勝率調整 (秋山ら ’11)
• The Great Escape (CodinGame)
• 考慮時間がもっと短い
= ヒューリスティクスが強い
• 1st, 3rd のアプローチが説明されている
• https://www.codingame.com/blog/the-great-escape-
top-codingamers-code-reviews/

5. CodinGame
The Great Escape

6. 魔王のアプローチ
• ２手先まで展開するMCTS
• 囲碁などで使われている
モンテカルロ法をベースにしたAI作成方法
• UCB1 (not Tuned)
• プレイアウトの改良
• 互いに板がなくなったら簡易的に決着 (Quiの手法)
• 秒間7000~8000手 (遅い)
• MCTSは去年も使った

7. や(ら or れ)なかったこと
• 盤面表現の高速化 (MCTSでは強さに直結する)
• 壁をおける格子点が8x8
ビットボードがよく効くはず
• プレイアウトの調整
• 強さの比較
• 他の手法
• パラメータ調整
• 今後の課題とさせていただきます

8. 今年も
ありがとうございました