2015年2月13日に開催された「豊能地区の事例から学ぶみんなで取り組む協働のまちづくり」でのディスカバー千里の活動紹介のスライド。

1. 豊中市協働事業市民提案制度に基づく
「ディスカバー千里プロジェクト」
の紹介
2015.2.13 千里グッズの会
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2. ２
１．「ディスカバー千里プロジェクト」の概要
■事業の正式名称
■豊中市協働事業市民提案制度
・豊中市が、市民公益活動団体から日頃の活動を通じて感じ
た地域課題への解決につながる事業企画提案を募集
・提案が採用された団体は、市と協働しながら事業を実施
…事業に当っては、団体の専門性やニーズ把握力、地域とのつながりを活用
“千里ニュータウンの地域情報の
「蓄積・編集・発信」システムの開発事業”
・平成23（2010）年度～平成26（2014）年度
■事業の実施期間

3. ２．「千里グッズの会 」の紹介
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■発足の経緯
・平成14年（2002）７月、千里ニュータウンのお
土産やグッズをつ くることを目的として発足
・「魅力ある街には魅力的な絵葉書がある」とい
う発想から千里絵葉書プロジェクト開始
・以降、地域情報の蓄積・編集・発信活動を実践
■メンバー
・千里ニュータウン住民、 建築・まちづくり専門家、
大学教員・学生
■活動拠点
・ひがしまち街角広場
…千里ニュータウン東町近隣センターのコミュニティ・カフェ
…住民の暮らしの話や資料の収集、絵葉書販売など
の拠点
千里絵葉書
ひがしまち街角広場

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■千里グッズの会のこれまでの主な活動
◇発行物
・千里絵葉書、街角広場アーカイブ、千里ニュータウンウオ
ークガイド
◇展覧会等の企画・運営
・2006年「千里ﾆｭｰﾀｳﾝ展」 （豊中市、吹田市）
・2009年「思い出のﾆｭｰﾀｳﾝ写真展」（豊中市千里図書館と共同）
・2013年千里ﾆｭｰﾀｳﾝ情報館開館１周年企画展（吹田市）
「51年目のまちづくり～千里ﾆｭｰﾀｳﾝで今、始まっていること～」
・ 2014年「３世代で語る千里ﾆｭｰﾀｳﾝ」（豊中市千里文化ｾﾝﾀｰ）
◇アーカイブ活動
・千里ニュータウンに関する写真・資料収集
・住民や計画者へのインタビュー
・千里ニュータウン内外での活動成果発表
◇受賞等
・2012年「大きな本」が「おおさかカンヴァス」に選出され、
水都大阪フェス＠中之島と新千里東町で屋外展示
・ 2014都市住宅学会賞・業績賞受賞

5. ■短期間での多くの集合住宅の建替え（高層化）
→人口の増加と高齢化率の下降
→急激な景観・環境の変化、暮らし方・コミュニティの変化
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３．千里ニュータウンの変化
◇人口の推移 ◇高齢化率の推移

6. 新千里東町・2003年 現 在
6府営新千里東住宅・2010年 現 在
◇景観・環境の変化（暮らし方・コミュニティの変化）

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４．ディスカバー千里プロジェクトの必要性と意義
◇景観・環境・人・コミュニティの変化
・開発当初からの居住者（まちの語り部）の高齢化
・新住民の増加→新旧住民の間の地域意識・情報の格差
・景観・環境・暮らし方・コミュニティの変化→まちの歴史や記憶の希薄化
◇まとまった暮らしの記録の不備
・千里の暮らしを記録・蓄積・発信する組織や活動の不在
・暮らしの歴史・記憶の喪失と生活の歴史的資料散逸の恐れ
◇団地やニュータウンへの関心の高まり
・ニュータウン研究やまち歩きのための情報整理・発信の必要性
■千里ニュータウンの地域情報の「蓄積・編集・発信」の必要性
◇地域密着性・専門性・信頼性を持ったプロジェクトの実践
・千里グッズの会が持つ住民とのネットワークと研究者・専門家の資料
収集・ 蓄積・編集・発信能力
・豊中市の行政レベルの地域情報の蓄積と情報収集・公表に当たっ て
の住民の信頼
■地域情報に関する千里グッズの会と豊中市との協働の意義

8. ■プロジェクト３つの柱
千里を『知る・楽しむ・伝える』
ための情報を提供する。
◆特に、転入者への千里案内
…買物、、子育て、地域活動など
◆地域資源の活用や地域参加への貢献
プロジェクトの成果を千里をはじめ、広く国内外
に発信し、『情報交流・人的交流』に役立てる。
千里の暮らしの知恵や生活の
ものがたりを記録し、伝え、活かす。
◆暮らしの歴史の記録・蓄積・伝達
◆まちの魅力の再発見
◆千里のこれからを考えるための手がかり
◆ｺﾐｭﾆﾃｨ（新旧住民）交流のきっかけづくり
暮らしの歴史アーカイブ事業 ウエルカムパック事業
情報の発信
５．ディスカバー千里プロジェクトの内容
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9. ■活動概要
暮らしの歴史アーカイブ事業
◇インタビュー
＜主なインタビュー対象者＞
・千里ニュータウン豊中市域の住民 の方たち
・上新田（ﾆｭｰﾀｳﾝ以前の農村集落を受け継いだ地区）の住民の方たち
・近隣センターの商業者の方たち
＜新千里東町でのインタビューの様子＞
ニュータウン第１世代の方たちへのインタビュー（70～80歳代） 第２世代へのインタビュー（40歳代）
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10. ◇写真やモノの収集
・最近は千里グッズの会の活動が地域に知られ、住民の方たち
からの写真や資料提供が少しづつ増加
・インタビューや地域の催しの際に提供を依頼している。
＜住民の方から提供していただいた写真の例＞
1976（昭和51）年の新千里東町 1966（昭和41）年頃の府営住宅囲みの中庭
1970（昭和45）年頃 大雪の新千里東町
101967（昭和42）年頃 建設前の千里中央

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＜住民の方から提供していただいたモノの例＞
1962（昭和37）年10月25日 朝日新聞
…千里ニュータウンまちびらき式典（11/2）の１週間前の記事
1969（昭和44）年４月発行米穀通帳
1998（平成10）年東町分館・社協・防犯
創立周年記念誌

12. コミュニティコミュニティコミュニティコミュニティFM番組案内番組案内番組案内番組案内
ウエルカムパック事業
◇千里ウエルカムパックの制作・配布
千里ウエルカムパック
◇行政から… ◇商店街や民間企業から… ◇住民グループから…
千里ニュータウン千里ニュータウン千里ニュータウン千里ニュータウン
マップマップマップマップ
千里文化センター千里文化センター千里文化センター千里文化センター
施設案内施設案内施設案内施設案内
商店街紹介商店街紹介商店街紹介商店街紹介
文化教室案内文化教室案内文化教室案内文化教室案内
市民活動案内市民活動案内市民活動案内市民活動案内
市民グループ紹介市民グループ紹介市民グループ紹介市民グループ紹介
コラボ市民活動紹介コラボ市民活動紹介コラボ市民活動紹介コラボ市民活動紹介
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転入者に配布
●千里文化センター内の新千里
出張所にて年間約900部を配布
●ウエルカムパックの透明ファイ
ルは千里関連企業からの協賛
金で購入

13. 情報の発信
◇千里文化センター「コラボ」や地域の催しでの成果発表
◇ＷＥＢによる成果発信
・ディスカバー千里 http://discover-senri.jimdo.com/
・ニュータウン・スケッチ http://senri.xii.jp/newtown-sketch/
千里文化センターでの年１回の成果発表
（写真：2014年3月「3世代で語る千里ニュータウン」）
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地域の催しでの成果発表
（写真：ひがしまち街角広場周年記念）

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６．ディスカバー千里プロジェクトの成果と課題
■成 果
◇これまでにないニュータウンの暮らしの歴史の蓄積
・写真や語りの収集による民俗学的な視点でのニュータウンの
歴史の蓄積と編集・発信
◇千里の暮らしの歴史への関心の醸成
・千里文化センター（コラボ）や地域の集まりなどでの成果発表
・千里観光冊子づくり（豊中市事業）や豊中市域のまち開き50年
の催しへの資料提供
＊これらは関心の 醸成とともに、世代間交流にも貢献している。
◇千里を知り楽しむことへの貢献
・千里文化センター市民実行委員会主催のまち歩きやキャンドルナイ
トコンサート、地域団体のまち歩きへの資料提供・アドバイス
・転入者の千里魅力発見の手引きとしてのウエルカムパック配布
（千里文化センター新千里出張所）

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■今後に向けての課題
◇協働の中での市民団体と行政との分担のあり方
・市民団体と行政双方の視点や立場を活かした作業分担が必要
→千里の団地や集合住宅の特徴的な設備や付属物（アルファベット
住棟表示、ほくさんバスオール、西日除けテントなど）は行政による
収集が望ましいなど。
◇ディスカバー千里の成果の千里まちづくりへの活用
・千里の魅力発見や地域自治のきっかけづくりなど、今後の千里の
あり方に関わる事業への活用の検討が必要
◇協働事業終了後の成果の取り扱いと活動の継承
・収集情報の保管・活用やアーカイブ活動、ウエルカムパック配布の
継承のための検討が必要