【JSTQB_ALTM】シラバス第4章
- 9. 4.2.1 欠陥ワークフローと状態
• 発見した欠陥に対してテストチームが対応すべき3つの状態(ステータス)
状 態 別 名 説 明
初期
「オープン」
「新規」
・欠陥を解決する人が不正を再現できるよう、テストチームが必要な
情報を収集する
返却
「拒否」
「明確化」
・レポートの受取人が拒否or追加情報を依頼している
┗初期の情報orテスト自体が不十分だったことを意味する
・テスト担当者は、追加情報の提供or実際に拒否されるべきものであ
ることの確認を行う
・TMは、返却の割合が過剰でないかをモニタリングする
確認テスト
「解決済み」
「検証」
・確認テストを実行し、解決策により問題が解決されたかを確認する
┗欠陥の修正が示唆される場合、レポートをクローズする
┗修正が示唆されない場合、以前の所有者にレポートを割り当てる
- 17. • 欠陥マネジメント委員会が行うこと
1. ミーティングの開催
• 不正が欠陥マネジメントツールに登録された後
2. 欠陥レポートの検証
• レポートが有効な欠陥を示しているか
3. 解決or延期の意思決定
• それぞれ(解決・延期)のメリット、リスク、コストの検討
• (解決の場合)優先度の決定
• TM(テストチーム)→決定のための客観的情報を提供する
4.2.3 クロスファンクショナルな欠陥マネジメント
- 21. • データは、3つの目的を満たす必要がある
• 1 : 欠陥ライフサイクル全体でのレポートのマネジメント
• 2 : PJステータスのアセスメント(特にプロダクト品質とテスト進捗)
• 3 : プロセス能力のアセスメント(4.4節参照)
• 1と2のために必要なデータは、欠陥の検出タイミングによって異なる
• 早い段階であればあるほど、必要な情報は少なくなる
• ただし、核となる情報はライフサイクル全体で、かつ
(理想的には)全PJで一貫している必要がある
• Why?→プロセスに関連する欠陥データの比較ができるように
4.3 欠陥レポート情報
- 23. • 収集するべき欠陥データ(1/4)
4.3 欠陥レポート情報
データ 備考
欠陥の発見者 役割(エンドユーザー、開発者、テクニカルサポートなど)も
問題の概要・詳細
再現手順・実際の結果と期待結果 可能な場合はスクリーンショット、データベースダンプ、ログ
欠陥混入、検出、除去したフェーズ 可能な場合はテストレベルも
欠陥が混入した成果物
ステークホルダへのインパクトの重要度 システムの技術的振る舞いにより決定する
問題を解決する優先度 故障のビジネスインパクトにより決定する
- 24. • 収集するべき欠陥データ(2/4)
4.3 欠陥レポート情報
データ 備考
欠陥が存在するサブシステムor
コンポーネント
欠陥の偏在の分析に活用
検出時に実行していたPJ活動
問題を明らかにした識別方法 レビュー、静的解析、動的テスト、実運用など
欠陥の種類 使用する欠陥分類法に対応する
欠陥により影響を受ける品質特性
欠陥を観察したテスト環境
問題が存在するPJとプロダクト
- 25. • 収集するべき欠陥データ(3/4)
4.3 欠陥レポート情報
データ 備考
現在の所有者 問題に関する作業が現在割り当てられている人
レポートの現在の状態
欠陥追跡ツールによりライフサイクルの一部としてマネジメン
トする
問題を観察 及び 解決した特定の成果物 テストアイテムとそのリリース番号など
プロジェクトorプロダクト
ステークホルダの利害へのインパクト
問題を解決するためのアクションの実行
または不実行に関する結論、提案、承認
欠陥を解決する、または解決しない場合の
リスク、コスト、機会、メリット
- 26. • 収集するべき欠陥データ(4/4)
4.3 欠陥レポート情報
データ 備考
欠陥ライフサイクルの遷移に伴う情報
・欠陥ライフサイクルのさまざまな遷移が発生した日付
・各遷移でのレポートの所有者
・欠陥の特定、修正および、解決を検証するためにプロジェク
トチームメンバが行ったアクション
欠陥を最終的に解決した方法、および
解決策をテストするための推奨策
欠陥をソフトウェアの変更により解決した場合
その他の情報
・欠陥を明らかにしたテスト
・欠陥に関連するリスク、要件、
・他のテストベース要素など(動的テストの場合)
- 27. • 収集すべきデータを決定するのに役立つ、標準やドキュメント
• ISO 9126 / IEEE 829 / IEEE 1044 / 直交欠陥分類法
収集すべきだと決定した情報が何であろうと
「完全、簡潔、正確、客観的、適切、タイムリー」な情報の入力が重要
• 欠陥レポートに関する問題は...
• 「個々の欠陥の解決のため」なら、手動操作や対面コミュニケーション
によりカバーできることもある
• 一方で「PJステータス、テスト進捗、プロセス能力の適切なアセスメン
トのため」においては「解決不可能な障害」をもたらす可能性がある
4.3 欠陥レポート情報