都留文科大学 アニメ・声優研究会 2019-5-13活動資料 【布教活動】 おすすめコンテンツや好きなモノについて熱く自由に語りましょう！

1. 2019年はSFが現実と融合する1年に！
2019年が舞台のアニメ

2. 2019年は名作SF作品の舞台
◆西暦2019年は傑作SFの舞台
➔“SFが予言”した「未来の中」たる特別＆特異な年！
◆寓話的批判と予言的期待。
➔高度に複雑化し、また流動化する現代世界を映す“鏡”
➔フィクションとして描かれた世界は現実？ 非現実？
・誰もが希望に胸を膨らませるユートピアなのか？
・“人間らしさ”すら失うディストピアなのか？

3. 2019年は名作SF作品の舞台
【メイン作品】
1. 大友克洋『AKIRA』
2. 有川浩『図書館戦争』
3. 科学ADV『ROBOTICS;NOTES』
【その他紹介作品】
①伊藤計劃『ハーモニー』
②神山健治『攻殻機動隊 S.A.C.』
③P.K.D『ブレードランナー』
④マイケル・ベイ監督『アイランド』
⑤『PSYCHO-PASS』

4. 1. 大友克洋『AKIRA』
A.ストーリー
舞台は新首都・ネオ東京。
主人公の金田たちがバイクで暴
走中に不良仲間の鉄雄が事故を起
こし、超能力に目覚める。暴走す
る鉄雄を、金田は助けようとする
も───
【作品の概要】
・アニメ：映画（124分）
・映画公開：1988年
・原作漫画連載：1982年～1990年

5. 1. 大友克洋『AKIRA』
B. 2019年の世界観
・1988年に日本の関東地区に核爆弾が投下→WW3が勃発。
➔日本は30年余で驚異的な復興を遂げ、成長。
➔東京湾上に築かれたメガロポリス＝ネオ東京が舞台。
・2020年に「東京オリンピック」開催が予定されている。
➔物語の主要舞台の1つが建設途中の「国立競技場」
・ネオ東京は建設ラッシュ＆イデオロギー闘争勃発
➔開発が進む都市部 ←→ スラム街化した郊外
➔反政府ゲリラ vs. 強権的な軍部 (その他新興宗教etc.)
・日本を代表するSF漫画＆映画！
➔S.スピルバーグの映画にも金田
バイクが登場！
・内容は難しい(ってか訳わからん)
➔『2001年宇宙の旅』みたい。
・「対社会反抗」と「友情」の
テーマがひとつ主題だと思う。

6. 2. 有川浩『図書館戦争』
A.ストーリー
・「メディア良化法」により政府
の検閲体制が確立した日本。
・検閲に抵抗した公立図書は武装
組織＝図書館隊を創設し、自主
防衛へ。
・主人公・笠原郁は上官や同期ら
と共に図書と自由を守る戦いに
身を投じていく。
【作品の概要】
・アニメ放送：2008年
・アニメ概要：ノイタミナ放送 (12話)
・原作小説：2006年～2007年

7. 2. 有川浩『図書館戦争』
B. 2019年の世界観
・1988年(昭和63)に「メディア良化法」が成立・施行。
➔メディア監視権を行使する良化委員会が設立＝検閲体制。
・公立図書館は「図書館の自由法」より図書館隊を設立。
➔根拠：図書館の自由に関する宣言 (現実に存在する綱領)
・作中の西暦2019年＝元号「正化31」
➔「平成・修文・正化」は昭和から平成へ改元時の候補。
・本屋大賞や星雲賞受賞の有名作。
・「改元」のテーマがタイムリー！
・【自由】を守る姿が格好良いし、
ラブコメ(?)もあり見易い作品！
・人権侵害や自由侵害を「読む自
由」との対立で描く点が見事！

8. 3. 科学ADV『ROBOTICS;NOTES』
A.ストーリー
・主人公は種子島の高校にある
「ロボット研究部」の2人。
➔廃部の危機に瀕したロボ部を復
活させるべく起死回生の策とし
て「ロボコン」に出場すること
を決める。
【作品の概要】
・アニメ放送：2012年
・アニメ概要：ノイタミナ放送 (22話)
・原作ゲーム：2012年発売

9. 3.『ROBOTICS;NOTES』
B. 2019年の世界観
・「科学ADVシリーズ」の共通背景が存在。
➔2009年に渋谷地震(『CHAOS;HEAD』)
➔2010年に秋葉原でタイムマシン事件(『STEINS;GATE』）
・携帯端末「ポケコン」が普及。
➔拡張現実(AR)サービスが拡大→人々の生活の一部に浸透。
・ロボット工学や電子機器研究、再エネ利用等が大きく進展。
・現在まさに「AR, VR, MR, SR, XR」等の「◯◯現実」が爆発的に普及。
➔物語の中に最新技術を挿入する構成＆展開はさすが科学ADV!
・超胸熱＆ワクワクの青春群像劇で、前向きなヒロインが最高だし、物
語のポップで、最も見易いアニメ作品！(科学ADV知らなくてOK)
・キャッチコピーは《世界を救うのはヒーローじゃない、オタクだ》

10. ① 伊藤計劃『ハーモニー』
A.世界観＆ストーリー
高度な医療技術による福祉社会。
WHO職員の霧慧トァンは、全世界で同時
に6千人以上が自殺した事件の調査を行う。
【作品の概要】
・アニメ：映画（120分）
・映画公開：2015年（ノイタミナ系）
・原作小説：2008年出版
B. 2019年の世界観
2019年に発生した戦争とパンデミック「大災禍」で各国は
崩壊。その後、高度な医療技術に基づき人民を管理する《生
府》が各国に設立されていく。
・現代に蘇った「ディストピア小説」の傑作と謳われる本作を見事に映像化。
・虚無感めいた幸福と絶望感満ちた淡い台詞を映像化した、凛としたアニメは必見！

11. ② 神山健治『攻殻機動隊 S.A.C.』
A.世界観＆ストーリー
ネットやサイボーグ技術が高度に発達し
た2030年の日本。超特A級ハッカー草薙素
子を中心とする攻性諜報機関「公安9課」
の活躍を描く近未来サイバーパンク作品。
【作品の概要】
・アニメ放送：2002年～（1st:26話 ＋ 2st :26話）
・原作：士郎正宗『攻殻機動隊』
B. 2019年の世界観
2019年には、物語のキーとなる「電脳硬化症」が報告され
る。これは電脳化した脳が硬化し死に至る謎の病とされる。
※電脳化：脳を直接ネットに接続可能な状態にしたもの。
・世界に誇る士郎正宗の原作をTVアニメ化した作品。
➔ネット犯罪や医療問題、戦争＆難民問題…etc.と現代に通じる社会問題を組み込む。

12. ③ P.K.D『ブレードランナー』
A.世界観＆ストーリー
惑星開拓用のネクサス6型レプリカント
(=人造人間)がある星から脱走し地球に逃亡。
引退したブレードランナー(=捜査官)のリッ
ク・デッカードは捜査に乗り出す。
【作品の概要】
・原作：フィリップ・K・ディック（1668年発表）
・映画：リドリー・スコット監督／1982年公開
B. 2019年の世界観
地球が環境破壊で荒廃する中、人類は宇宙の星に植民地を
造り移住するようになる。その惑星開拓に従事したのがタイ
レル社による人造人間「レプリカント」。
・「2019年が舞台の作品」といえば、まず挙がる世界的な超有名作。
・映画は、R.スコット監督(『エイリアン』etc.)の映像は素晴らしいが、個人的には小
説版の方が思考的で好み。

13. ④ M.ベイ監督『アイランド』
A.世界観＆ストーリー
汚染環境を避けるべく、人々は地下コロ
ニーで生活。彼らの唯一の希望は至高の楽
園「アイランド」に行くことだが、主人公
はコロニーの謎と真相を知ってしまう──
【作品の概要】
・映画：マイケル・ベイ監督／2005年公開
B. 2019年の世界観
『アイランド』内で描かれる2019年は─────
(ここが一番の肝心なネタバレに直結するので伏せます)
・強いて言うなら、「貧富の格差社会」とかでしょうか。
・『アルマゲドン』や『トランスフォーマー』を手掛け、“破壊王”の異名を持つマイ
ケル・ベイ監督のアクション映画。普通に映画として楽しめます(笑)
・肝心なネタバレ部分は「なるほどな」という感じ。

14. ⑤ ノイタミナ『PSYCHO-PASS』
A.世界観＆ストーリー
巨大監視ネットワーク「シュビラシステ
ム」により心理傾向や危険度を数値化でき
るようになった近未来の日本。一定数値以
上の人物を逮捕＆隔離or即時死刑を行う公
安捜査官の活躍を描く。
【作品の概要】
・アニメ放送：2012年～ (※2019秋に第3期放送)
（1st:22話 + 2st :11話 + 劇場版4作）
B. 2019年の世界観
物語のメイン舞台は「2112年」から。しかし、丁度100年後
の日本を描く物語は明らかに現在の日本を風刺している。
・虚淵玄や深見真, 冲方丁ら日本を代表するSF脚本家による濃厚な物語が素晴らしい。
・社会問題への切込みや問題提起と、監視管理社会を舞台に見事なディストピア作品。