小児訪問看護を立ち上げるに当たり、その必要性をまとめた資料をシェアします。

1. 小児訪問看護ステーションの
必要性
市場調査の別紙
株式会社 予防リハビリテーション研究所
代表取締役・作業療法士
中野大輔

2. 日本は少子化が進んでいるが…
日本は少子高齢社会を突き進んでいる。
これは日本社会における大きな問題で対策すべき問題。

3. 障がい児の数は増えている
障がい児の数は年々増加しているのが現状。
それに伴い大きな問題が出てきている。

4. 医療的ケア児童とは？
医療的ケア児という明確な定義はない。
臨床像として、NICU・ICU（PICU含む）の入院経験があり、NICU等退
院児の約６割以上が吸引や経管栄養を必要としており、約２割が人工呼
吸器管理を必要とするなど特に高度な医療を必要としている。

5. 医療的ケア児童とは？
重症心身障害児や超重症児の臨床像がそれに当たる？
大島分類
・1〜4を重症心身障害児という。
・5〜9は重症心身障害児の定義には当てはまらないが、
①絶えず医学的管理下に置くべきもの
②障害の状態が進行的と思われるもの
③合併症のあるもの
が多く、「周辺児」と呼ばれている。

6. 医療的ケア児童とは？

7. 医療的ケア児童の数

8. NICUの長期入院
NICU長期入院児は2010年以降再び増加傾向

9. NICUの長期入院

10. 重症心身障害児施設も満床

11. 医療ケア児が増えている理由
日本の周産期医療技術の発展
子どもは簡単に死なない
低体重児出生率の増加

12. 障害児を取り巻く環境
2016年診療報酬改定で、機能強化型訪問看護ステーションの算定要件に重症児数を加えた。
2013年から小児等在宅医療連携拠点事を行う。

13. 小児訪問看護・リハのニーズ
小児の訪問看護・リハ利用者数は増加傾向にある。

14. 小児訪問看護・リハの現状
需要は増えているが受け入れ可能ステーションは少ないのが現状
実質60％以上のステーションが小児受け入れ不可

15. 小児訪問看護・リハの必要性
小児の医療・福祉サービス利用率は低い。
しかし、相談先として訪問看護・リハの役割は大きい。

16. 小児訪問看護・リハの必要性
医療ケア、通常のリハビリテーションは当たり前
母親支援
障害児の親の離婚率は健常児の6倍、障害児の母親の正規雇用率は5％
母親の介護負担は尋常じゃない
出典：http://japangiving.jp/p/2099

17. 母親の介護負担

18. 小児訪問看護・リハの必要性
父親指導
父親へ協力を促すことが円満家庭を作る。
兄弟支援
兄弟児の抱える辛さや感情、訪問時の淋しさなどを理解し、参加させる。
家族が円満で生活することが、利用者のハッピーに繋がる。

19. 増えているのは肢体不自由児だけじゃな
い
自閉症、広汎性発達障がい児も増えている
こちらも我々が取り組むべき問題
精神科訪問看護により、看護師、作業療法士が訪問可能

20. 虐待児童も発達障害と捉える
新しい分類では、虐待児も発達障害児と捉えている。
出典：児童青年精神医学入門
http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/pdf/soudan/07/s11-2.pdf

21. 虐待児も増えている

22. 不登校児の心のケアと発達支援
20年前と比較すると不登校児は倍以上に増え、今や小学校で40％以上、中学
、高校では80％以上の学校で不登校児を抱えている。
不登校の原因の多くが情緒の問題と家庭の問題。

23. 小児がん患者のケア
在宅療養中の小児がん患者のケアや体力作りに貢献できる。
小児がんの7割は治る。だから、その後の生活を見据えた関わりが重要。
でも、3割の子どもは亡くなる。緩和ケアやグリーフケアが必要。
出典：http://www.childhoodcancer.jp/default.aspx