Web3という概念が
生まれるまでとこれから
Hello!
I am Atsushi Sasaki(佐々木篤)
Brave Software Asia
User Support Engineer/Community Facilitator
Twitter: @a_t_s_ushi
2
“
Web3 is about grabbing
some of the power back.
3
https://www.npr.org/2021/11/21/1056988346/web3-internet-jargon-or-future-vision
“
4
https://twitter.com/bcrypt/status/1442718901696012290
“
“Web” の冠がつくからには
“Web3” はカルチャーを支えるイ
ンフラであるべきだ
5
Atsushi Sasaki
Web3.0が支えるカルチャーとは...
6
NFT Metaverse
DAO
(分散型自律組織)
暗号資産
ゲーム ??? ??? ???
アジェンダ
● Web1.0→2.0
● Web2.0の問題点
● Web3.0とは?
● DAOって何?
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注意事項
● Web3.0/Web3と表記が入り乱れていたらご了承く
ださい。同じものを指します。
● “Web3.0” と書いている場合も “ウェブスリー(web
three)”と読みます。
● セマンティック・ウェブに関しては触れません
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1.
Braveについて
アジェンダにはないけれど...
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● JavaScript考案者/Mozilla/Firefox 共同創業者 Brendan Eichにより創
業
● ChroniumベースのWebブラウザ
● [Brave Shields]ユーザにとって不必要な広告/トラッカーをブロック
● [Brave Rewards]Brave独自の広告を受け取ると報酬がもらえる
● [Brave Creators]コンテンツクリエイターにチップを送れる/チップが受け取れる
● [Brave Wallet]ブラウザに標準搭載されている暗号資産ウォレット
● Brave Talk/Brave News/Brave Search/Tor/ipfs/etc...
Web3.0時代のブラウザです。
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https://twitter.com/CryptoJobsList/status/1482990825009483779
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https://www.linkedin.com/pulse/tech-trends-expect-2022-sarah-walker-leptich
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https://www.forbes.com/advisor/business/software/secure-browsers/
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https://twitter.com/brianbondy/status/1492917092793954319
https://twitter.com/BrendanEich/status/1493053024570249217
2.
web1.0→2.0
当時は1.0と呼んでいませんでしたが...
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静的Webページ
ホームページビルダー
とか使ってftpでレンタ
ルサーバに自分のホー
ムページを公開したりし
てましたね。
Blog(Weblogとも呼
ばれていた)が出てきた
頃がWeb2.0への転換
期でしょうか。
掲示板とか
ここからいろんな可能性
が広がっているような気
がしていました。知らな
い人と話をしたり、出
会ったり...
P2P
Napster/WinMX/Wi
nny/BitTorrent、色々
ありましたね。
あれなコンテンツは基本
ローカルのハードディス
クに保存して、世界中と
共有して、という時代で
した。
著作権侵害の問題。
web1.0の特徴
● はじめてのインターネット
● 掲示板とかチャットで色んな人に出会えた時代
● 無法地帯的な状況が徐々に整理されていった
● コレクションを「所有」(iPodとかに入れてましたよね?)
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その後気がついたら2.0と呼ばれていました...
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スマートフォン/SNS
手元にパソコンがなくて
も情報にアクセスでき
る、情報が発信できるよ
うになる。SNSによる新
たな「繋がり」
クラウドプラットフォーム
サブスクリプションサー
ビスの普及により膨大
なライブラリへ容易にア
クセス可能になり、そし
て楽曲や動画を単体で
買う必要がなくなる。「所
有」という概念の喪失。
データドリブン
プラットフォーマーに
データが集まり、データ
をビジネスに活用。
ML/DLなどのAI技術の
飛躍。
web2.0の特徴
● スマートフォンとSNS(Social Media)
● BigTech(GAFA)
● クラウドプラットフォーム
● 購買からサブスクリプションへ
● 膨大なライブラリへのアクセスが可能となる
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3.
web2.0の問題点
あれ、何か変。と世界が気づきはじめた
プライバシーをめぐる一連の問題
● 3rdPartyCookieによるトラッキング
● スノーデンによるアメリカ政府大規模トラッキングの暴
露(2013)
● Facebookの5000万人の個人情報、トランプ陣営が
不正利用か(2016)
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https://ja.wikipedia.org/wiki/エドワード・スノーデン
https://service.aainc.co.jp/product/letro/article/what-is-cookie
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1803/19/news057.html
ビジネス/統制のあり方
● Epic Games対Apple訴訟(2020)
● Spotifyはアーティストへの支払い方法を変えるべき
か?
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https://ja.wikipedia.org/wiki/Epic_Games%E5%AF%BEApple%E8%A8%B4%E8%A8%9F
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/29596
あれ、何か変。と世界が気づきはじめた
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プラットフォーマーはビ
ジネスのルールを自分
本意で変えることができ
てしまう。
ストリーミングでまともに
Make Moneyできるク
リエイターは極一部の
Big Nameのみ。ま
た、ライブラリが誇大化
して利用者がアクセス
するコンテンツ自体に限
界がある。
「あれ、なんか監視され
てるみたい」というユー
ザの違和感。(そもそも
の “user” という単語を
使うことへの考察も)
では、皆さんはwebはどのようにあるべき
だと考えますか?
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4.
web3.0とは?
Gavin Wood氏によるWeb3.0の提唱(2014)
Web3.0、あるいは "Post Snowden Web" と呼ばれるものは、
すでに利用しているWebを再構築したものである。公開すべき情
報は公開され、合意されたものは台帳に記録され、プライベートで
あるべき情報は公開されない。コミュニケーションは常に暗号化さ
れ、エンドポイントとしては常に仮のIDのみが利用される。IPアドレ
スなど追跡可能なものは一切使用しない。政府や企業は信用でき
ないので、事前に想定したことを数学的に強制させるシステムを設
計する。
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https://zenn.dev/braveyweb3/articles/24ed308d6600b8
Gavin Wood氏によるblog(2018)
● (私が共同考案した)Ethereumが管理者を必要としないやりと
りを可能にする。
● Web3の技術はHTTP、AJAX、MySQLなどの既存の技術に
代わりあらたなアプリケーション開発の手法となる。
● Web 3.0は「恣意的な独裁者に対抗する個人の自由の基礎」
もし社会がWeb3.0の思想を受け入れないのなら、Webは腐
敗が続き破綻するだろう。
● Web3.0の技術としてbitcoin、ipfsに言及。
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https://gavofyork.medium.com/why-we-need-web-3-0-5da4f2bf95ab
Gavin Wood氏によるblog(2018)
● ブラウザは “ウォレット” や “キーストア” と呼ばれるようになり、
個人の資産やアイデンティティをオンライン上で示し、何かを購
入することができ、銀行や本人確認に頼ることなく自分自身が
何者であるかを示すようになる。
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https://gavofyork.medium.com/why-we-need-web-3-0-5da4f2bf95ab
“Web3” という言葉に明確な定義はありませんが
世の中的に言われているWeb3とは
● (Public)Blockchainを用いた
Webアプリケーション
● スマートコントラクトと呼ばれること
がある
● Dapps/dApps/DAppsと呼ばれ
ることもある
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ちなみに、Dappsとスマコンは厳密には定義は異なります。また、 Blockchainを使わない
Dappsのようなものも存在します。
Blockchainをざっくり雑に説明すると
● 「誰が」「誰に」「何を」「どれくらい」送付した
かを記録している台帳
● データが分散して複数の場所で管理され
ている
● 一度作成された履歴は改ざん/修正できな
い
● 「誰」というところは「ウォレット」として管理
される
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ちなみに私は、Web3を以下のように定義します。
● ユーザプライバシーを
尊重したWeb
● 分散分権化/非中央集権化された
特定の管理者がいないWebシス
テム
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https://randomthoughts.hatenablog.com/entry/2019/09/08/220604
https://en.wikipedia.org/wiki/Decentralized_web
https://en.wikipedia.org/wiki/Web3
特徴として
● Community主導による運営
● ユーザへのインセンティブ
● 利用者情報を運営者に預けなく
てよい。
● 改めて「所有」する時代に
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Web3.0はWeb2.0に対するカウンターであり、
不思議とWeb1.0に戻っているようにも感じるのです。
ただし、カルチャー的な側面で言えば決定打はまだ出ていません。
これから何が起こるのかがとても楽しみです。
Web2.0のWeb広告モデル
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● サイトを横断してトラッキ
ングされる
● トラッキングにより取得し
たユーザ属性を元にユー
ザ毎にカスタマイズされ
た広告を表示
● Webサイト管理者は広
告のクリック数に応じて
報酬を獲得
● ユーザデータでマネタイ
ズするもユーザへの報酬
はなし
● ユーザは無条件に広告
を受け入れなければなら
ない
サイトB (広告が表示)
tracker 3rd party cookie
広告会社
Web閲覧履歴を蓄積
広告を表示
Click This Ad!
サイトA (商品を閲覧)
Brave Adsの広告モデル
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Publisher
Brave
Brave
User
広告を出稿
広告を閲覧
広告を配信
広告費の70%を独自
トークン(BAT)でユー
ザに配布
● ユーザを追跡せずに広
告を配信
● 広告閲覧に対する報酬
がユーザに支払われる
● ユーザは獲得したトーク
ンをチップとして使用する
ことができる
● ユーザは広告を受け取ら
ないという選択も可
受け取ったBATで応援してい
るCreatorにチップで支援
ストリーミングのマネタイズモデル
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● ユーザはプラットフォー
マーに課金
● プラットフォーマーは自身
の裁量に基づいてクリエ
イターに料金を分配
ユーザ
ユーザ
ユーザ
ストリーミングサー
ビス
(プラットフォー
マー)
クリエ
イター
クリエ
イター
クリエ
イター
Web3.0のマネタイズモデル
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● クリエイターがプラット
フォームに出品。ガス代
が発生。
● ユーザの購入時の料金
はクリエイターとプラット
フォーマーの両方に支払
い(*1)別途ガス代が発
生。
購入者
プラットフォーマー
クリエ
イター
マイナー
出品
ガス代
所有権の移転
料金
料金
ガス代
(*1)もともとの料金自体が手数料込みの料金。大体料金の 5%とかだった記憶。
Web3.0のマネタイズモデル(転売)
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● 基本的にはさっきの絵と
変わらないが、クリエイ
ターにも手数料収益が発
生する。
購入者
クリエイター
販売者
マイナー
出品
ガス代
所有権の移転
料金
料金
ガス代
プラットフォーマー
ガス代とは?
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● Blockchainではトラン
ザクションの承認には
“マイニング” という儀式
が必要(やってることは
hashの計算)
● マイニングを行なった人
は報酬が貰える。
● マイナーへの報酬として
支払うのがガス代。
https://zenn.dev/braveyweb3/articles/d6f06350f2fd3a
Web3.0のマネタイズモデル(マイニング)
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● 保留ブロックは第三者に
承認される必要がある。
● ブロックを承認するには
非常に困難な計算を行う
必要がある。
● がんばって計算、承認を
した人は報酬がもらえ
る。
Pending
Block
New Block
Latest Block
・・・
マイナー
保留ブロックを承認
報酬がもらえる
ガス代高騰問題
bitcoinを除くと最もポピュラーな
blockchainだが、ガス代が高すぎることが
問題になっている。
ガス代が安い/ほぼかからないが、どれがデファ
クトスタンダードとも言い難い。
Blockchain戦国時代
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Web3ではCrypto Walletを接続することで
Webサービスを利用する。ユーザ情報の登録は不要。
Web3のウォレット接続をもう少し詳しくすると
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まず、ウォレット(ノンカストディア
ルウォレット)を作成する(簡単)
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Dappsサイトでウォレット接続ボ
タンを押下
以上
簡単ですよー
Web3のウォレット接続をもう少し詳しくすると
Be Brave
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ご静聴ありがとうございました。
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Web3という概念が生まれるまでとこれから