"オープン"を文化に
~インターネットがつくる新しいデータの世界~
武田英明
takeda@nii.ac.jp
国立情報学研究所(NII)
ORCID: 0000-0002-2909-7163
オープンデータ×サイエンスデータ活用セミナー,新潟大学駅南キャンパスときめいと , 2015年12月11日
Who am I?
• 武田英明
– 国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系 教授
• 専門は人工知能、Web情報学、セマンティックWeb
– 国立情報学研究所 学術リポジトリ推進室 室員
– 特定非営利活動法人リンクト・オープン・データ・イニシアティ
ブ 理事長
– 独立行政法人 情報処理推進機構 専門員
– 内閣官房 オープンデータ実務者会議 構成員
– 一般社団法人オープン&ビッグデータ活用・地方創生推進
機構 技術部会 副査
– ジャパン・リンク・センター 共同運営委員長
– ORCID 理事
いまなぜオープンデータ、オープ
ンサイエンスなのだろう
2つの例
東日本大震災の教訓
~東京電力計画データの例~
1.東京電力が計画停電の予定をPDFで公開
東日本大震災の教訓
~東京電力計画データの例~
2.誰かがcsvに変換して公開
http://code.xenophy.com/?p=1323
東日本大震災の教訓
~東京電力計画データの例~
3.誰かがアプリケーションにして公開
小保方氏問題
• 匿名者からの論文捏造指摘
• 2ちゃんねるなどでの多人数による検証
– Nnature Article vs. 博士論文
– 博士論文 vs. 外部の論文、Web
小保方問題(の一部)
小保方晴子のSTAP細胞論文の疑惑 http://stapcells.blogspot.jp/ (2015/12/07アクセス) より
• Nature Article:画像の流用
• 博士論文:Webサイトからの無断利用
– “Background”の文章のほとんどが http://NIHのサイト(Stem Cell Basics)から
の剽窃 http://stemcells.nih.gov/info/basics/pages/basics1.aspx
– Figure 1も、NIHサイト(Appendix A: Early Development)のFigure A5の図(©
2001 Terese Winslow, Caitlin Duckwall)から剽窃(盗用)
– 小保方晴子氏の博士論文のFig2は、幹細胞研究会のホームページに掲載の
図を切り貼りして作製したもの
– …
どちらもInternet/Web普及以前
では起こらなかった
Internet/webが我々の社
会・生活を変えた
Law
Norm
Market
Architecture
four modalities of regulation (Lawrence Lessig)
ArchitectureとしてのInternet/Web
• 分散性 (Internet/Web)
• オープン性 (Internet/Web)
• 経済性 (Internet/Web)
• 簡単さ (Web)
分散性
• どこにも中央がないこと
– Cf. 中央集権型システム・ネットワーク
• 物理的な分散性
– 中央のないネットワーク
• 管理の分散性
– どこにもコントールされない
オープン性
• オープン性:自由に参加できる,自由に関係をつ
くれる.
– これはインターネットの特性の一つ
“インターネット精神”
自由に参加できる 自由に関係が作れる
インターネット ノード(計算機)のネッ
トワークへの追加
どの計算機間でも通信が
できる
Web だれでもWebページを作
れる
Webページ間のハイパーリ
ンクが自由にできる
経済性
• 経済性:やりとりする情報量にコストが比例し
ない
–これもインターネットの特性
–既存の情報提供メディアのコストは提供する情報
量と範囲に依存
–個人にとっての魅力
• 個人のとっては初めての情報提供メディア
–企業にとっての魅力的
• ローコスト
簡単さ
• 簡単さ:専門家でなくても使える
– これはインターネットにはない特性
• インターネットは計算機専門家のための技術
• Webは非計算機専門家のための技術
ArchitectureとしてのInternet/Web
• 分散性
• オープン性
• 経済性
• 簡単さ
オープン/フラットなArchitecture
Law
Norm
Market
Architecture
four modalities of regulation (Lawrence Lessig)
Internet/Web時代の社会
オープン性/フラット性
オープンで/フラットな社会への変化
• 国・統治のあり方
– オープンガバメント
• 経済活動のあり方
– オープンイノベーション
• 科学技術のあり方
– オープンサイエンス
オープンガバメント
• 透明性 (transparency)
• 市民参加 (participation)
• 政府内および官民の協働 (collaboration)
– President Barack Obama, Memorandum for the Heads of Executive
Departments and Agencies, 2012/2
オープンガバメント
オープンデータ ガバメントデータ
透明性/市民参加/連携
オープン・(ガバメント)・データ
科学のオープン性
• 社会からの要請
– 社会における知の共有
– 公的資金の説明責任
• 科学内部からの要請
– 科学の自律的発展のため
• “巨人の肩にのる”
• “Standing on the shoulders of giants”
– 再現性
データ・情報の共有 データ・情報のオープン化
オープン・データとは何か
オープンデータとは
• データを公開するということ?
• 情報公開とは違うの?
オープンデータとは
• オープンデータとは、誰でも自由に使えて再
利用もでき、かつ再配布できるようなデータで
ある。課すべき決まりは、たかだか「作者のク
レジットを残す」あるいは「同じ条件で配布す
る」程度である。
http://opendatahandbook.org/ja/what-is-open-data/
• “A piece of data or content is open if anyone is free
to use, reuse, and redistribute it — subject only, at
most, to the requirement to attribute and/or share-
alike.” http://opendefinition.org/
オープンデータとは
• 利用できる、そしてアクセスできる
– データ全体を丸ごと使えないといけないし、再作成に必要以上
のコストがかかってはいけない。望ましいのは、インターネット
経由でダウンロードできるようにすることだ。また、データは使
いやすく変更可能な形式で存在しなければならない。
• 再利用と再配布ができる
– データを提供するにあたって、再利用や再配布を許可しなけ
ればならない。また、他のデータセットと組み合わせて使うこと
も許可しなければならない。
• 誰でも使える
– 誰もが利用、再利用、再配布をできなければならない。データ
の使い道、人種、所属団体などによる差別をしてはいけない。
たとえば「非営利目的での利用に限る」などという制限をすると
商用での利用を制限してしまうし「教育目的での利用に限る」
などの制限も許されない。
http://opendatahandbook.org/ja/what-is-open-data/
データは情報流通社会の資源
自由に利用 自由に再加工 自由に再配布
石黒毅雄さん
オープンデータに必要なもの
• オープンライセンス
• 機械可読フォーマット
オープンライセンス
• 情報を最小限の制約以外で自由に使うことを
許すライセンス
CC0
権利放棄
CC BY
表示
CC BY-SA
表示 - 継承
CC BY-NC
表示 – 非営利
CC BY-ND
表示 – 改変禁止
CC BY-NC-SA
表示 -非営利-継承
CC BY-NC-ND
表示 -非営利-改変禁止
全ての権利の主張
CCライセンス
いくつかの権利の主張
オープンライセンス
機械可読フォーマット
• 再利用性を高める
– 内容を切ったり、はったりできること
• 機械(コンピュータ)が内容を処理できる形式
が望ましい
– 特定のプログラムで処理できる
– オープンなフォーマットで公開
– Webのようにつながる
オープンデータへの5つのステップ
どんなフォーマットでよいからオープンラインセスでデー
タ公開 例:PDF, jpg
コンピュータが処理可能なフォーマットで公
開
例:xls, doc
オープンに利用できる
フォーマットで公開 例:
csv
RDF(とSPARQL)でデータ
公開 例:RDFa, RDFストア
他へのリンクを入
れたデータを公開
ライセンスをつけずにデータをWebで公開
オープン・(ガバメント)・データ
日本政府の動き
電子行政オープンデータ戦略
• 1.透明性・信頼性の向上
– 公共データが二次利用可能な形で提供されることにより、国民が自ら又は民
間のサービスを通じて、政府の政策等に関して十分な分析、判断を行うこと
が可能になる。それにより、行政の透明性が高まり、行政への国民からの信
頼を高めることができる。
• 2.国民参加・官民協働の推進
– 広範な主体による公共データの活用が進展し、官民の情報共有が図られる
ことにより、官民の協働による公共サービスの提供、さらには行政が提供し
た情報による民間サービスの創出が促進される。これにより、創意工夫を活
かした多様な公共サービスが迅速かつ効率的に提供され、厳しい財政状況、
諸活動におけるニーズや価値観の多様化、情報通信技術の高度化等我が
国を取り巻く諸状況にも適切に対応することができる。
• 3.経済の活性化・行政の効率化
– 公共データを二次利用可能な形で提供することにより、市場における編集、
加工、分析等の各段階を通じて、様々な新ビジネスの創出や企業活動の効
率化等が促され、我が国全体の経済活性化が図られる。また、国や地方公
共団体においても、政策決定等において公共データを用いて分析等を行うこ
とで、業務の効率化、高度化が図られる。
電子行政オープンデータ戦略に関する提言, 2012年(平成24年)6月20日電子行政に関するタスクフォース
G8オープンデータ憲章
• 原則1:原則としてのオープンデータ
– 15.我々は、以下のことを実施する。
• …この憲章で示されているように、政府のデータ全ては、原則としてオープン化して公表される
という期待を醸成する。
• 原則2:質と量
– 18.我々は、以下のことを実施することとする。
• 時宜を得た、包括的かつ正確な質の高いオープンデータを公表する。…
• …データの情報は平易で明瞭な用語で記述されていることを保証する。
• …データの特性が十分に説明されることを確保する。
• 可能な限り早くデータを公表し、…
• 原則3:全ての者が利用できる
– 22.我々は以下のことを実施する。
• 可能であればオープンなフォーマットでデータを公表することとし、…
• 可能な限り多くのデータを公表することとし、…
• 原則4:改善されたガバナンスのためのデータの公表
– 25.我々は以下のことを実施する。
• お互いに、また国家間で技術的専門性と経験を共有することにより…
• …我々のデータ収集や基準、公表プロセスについて透明化する
• 原則5:技術革新のためのデータの公表
2013年6月
日本政府の取り組み
• 内閣官房
– ロードマップ
– 電子行政オープンデータ実務者会議
– 政府ポータルの立ち上げ
– 政府標準利用規約
• 総務省
– 一般社団法人オープン&ビッグデータ活用・地方創生推
進機構
– 実証実験
• 経産省
– OPEN DATA METI (経産省データポータル)
– IMI共通語彙基盤
データカタログ(ポータルサイト)の整備・運用
電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(工程表)
平成25年度下期 平成26年度
地方公共団体のデータの公開に関する考え方の整理・提示
平成25年度上期
機械判読に
適したデータ
形式での公開
の拡大
平成27年度以降
統計情報データベース以外のデータも、今後インターネットを通じて公開する
データについて、機械判読に適した構造・データ形式でも公開 (重点分野
(白書、防災・減災情報、地理空間情報、人の移動に関する情報、予算・決算・
調達情報)から優先的に取り組む。)
併せて当該データのURLリストの公開も行う。APIの整備も考慮。
普及・啓発、
評価
実務者会議の検討を踏まえ、各府省ホームページにおける
利用ルールの見直し(二次利用を認めるのを原則とし、制限
のあるコンテンツは個別に表示)
その他のルールについて、考え方の整理に基づく対応
可能な部分からより高度なデータ形式での公開を順次拡大
独立行政法人、地方公共団体等への周知・普及(有効事例の創出・普及を
含む。)
全府省
実務者会議の検討を踏まえ、英語表記のコンテンツの充実
データカタログ
(ポータルサイト)
の整備
新規にインターネットを通じて公開するコストが低いデータや利用者のニーズ(要望)の強いデータについて、
公開できないもの・二次利用が認められないものを除き、公開を拡大
実証事業等によるデータカタログに求められる機能等の検討・検証 内閣官房、総務省、経済産業省
実務者会議
取組の実施に当たって必要な事項の検討・整理
レビュー、フォローアップを踏まえた必要な取組の検討・整理
二次利用を
促進する利用
ルールの整備
公開データ
の拡大
全府省
全府省 全府省
内閣官房、全府省
全府省
全府省
内閣官房、関係府省内閣官房、関係府省
内閣官房、関係府省
内閣官房、関係府省
ニーズの発掘・喚起、新たなサービス・ビジネスの創出等のための普及行事の開催・参加等の利活用の支援 内閣官房、全府省
コードの公開の促進、コードの対応関係の整理等の活用促進 全府省
有用な情報を紹介するサイト(リンク集等)の構築 内閣官房、関係府省
実務者会議の検討を踏まえ、重点分野について、公開するデータの拡大
関係府省
別紙
実務者会議の検討を踏まえ、取組の費用・効果の把握、評価を実施
レビュー、フォローアップを踏まえた必要な取組内容の見直し 内閣官房、全府省
ニーズ・意見を把握し、取組に反映させる仕組みの構築 内閣官房、全府省
連係
統計情報データベースを通じた情報提供を含む統計情報の電子的提供の推進 最適化計画(改定)に基づく取組の推進
関係府省
重点分野以外のデータについて、機械判読に適した構造・データ形式での公開を
拡大 全府省
地理情報を活用した統計データの拡充、統計データの機械アクセス性等の利便性の向上 総務省、関係府省
組織によって異なる用語やその定義の標準化、ツール等の整備 内閣官房、総務省、経済産業省
関係府省
試行データカタログ(ポータルサイト)による公開
内閣官房、全府省
他の先進国と同水準のオープンデータの公開と利用を実
現
平成27年度末
吸収
38
● 我が国は「電子行政オープンデータ戦略」、「世界最先端IT国家創造宣言」等に基づきオープンデータを推進
● これまでの間、
・ 公共データの二次利用を可能とするルールの策定(2014年6月)
・ データカタログサイトの整備(試行版:2013年12月、本格版:2014年10月)
・ 「地方公共団体オープンデータ推進ガイドライン」の公表(2015年2月) 等
⇒ データ公開面では一定の成果を挙げつつあるものの、今後は利活用面にも焦点を当てる必要あり
<重点的に取り組む事項>
<データの利活用の推進>今後のオープンデータの展開に
向けた基本的考え方
 これまでの取組を継承しつつ、利活用を見
据えた効果的・効率的な展開を図る必
要
 「課題解決型のオープンデータの推進」に
発想を転換
 府省庁の重要施策等の検討に当たっては、
課題の発見(見える化)・解決の一手
段としてオープンデータの活用可否を検討
(政策決定過程にオープンデータをビルト
イン化)
 このような発想の転換とともに、「重点的に
取り組む事項」を整理し、政府一体となっ
て取り組む
<データ公開の推進>
 政府のみならず、独立行政法人、公益企
業等におけるオープンデータも推進
 公開データ(データカタログサイト等)の質・
量両面での拡充
①従来のWeb中心からWeb非掲載データへの拡充
②機械判読可能な形式のファイルや外国語データの
比率向上
③国際ランキング(19位)の向上に向けた取組強化
(政府標準利用規約の見直し、評価項目の見直し
の提案)
④制度上の制約(要承認、有料等)が存在するデータ
の整理
⑤KPIの見直しや各府省庁の目標設定
 国内の取組
①オープンデータの利活用の普及・啓発
・活用事例の収集・情報提供
(オープンデータ100の選定、開発者
フォーラムの設置等)
・横展開のためのオープンデータ伝道
師の任命・支援
②利活用に係る評価指標のあり方、
KPIの項目や目標値の設定
 国際展開の推進
①アプリやシステム、ノウハウ等をパッケージ化
し、アジア等へ発信
②国際的評価指標(グローバルインデック
ス)づくりに参画、海外展開
 地方公共団体の取組への支援
①民間有識者等の人材の派遣、横展開の支援
(※地方創生IT利活用推進プランにも盛り込み)
②自治体特有のデータ形式(タグ、分類等)の標準化
③法令に基づき自治体が作成するデータの公開の可
否が不明確なものの整理
< >
(平成27年6月30日 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部決定)
政府標準利用規約(第1.0版)
• 1.基本的なコンテンツの利用ルール
• ホームページで公開しているコンテンツは、2.の別の理由ルールが適用されるコンテンツを除き、
1)~7)に従って、自由に利用(複製、翻案等)できる。
• 1)出典の記載
– ア 利用する際は、出典を記載すること。
– イ コンテンツを編集・加工等して利用する場合は、出典とは別に、編集・加工等を行ったことを記載すること。
また、編集・加工した情報を、あたかも国が作成したかのような態様で公表・利用することは禁止。
• 2)第三者の権利を侵害しないようにすること
– コンテンツの中に第三者(国以外の者)が著作権等の権利を有しているものがある場合、利用者の責任で当該第
三者から利用の許諾を得ること。
• 3)一定の利用形態の禁止
– 法令、条例又は公序良俗に反する利用や国家・国民の安全に脅威を与える利用は禁止。
• 4)個別法令による利用の制約があるコンテンツについての注意
• 5)準拠法と合意管轄
• 6)免責
• 7)その他
– 本利用ルールについては、平成27年度に見直しの検討を行うものとする。
• 2.別の利用ルールが適用されるコンテンツについて
• 各府省において、1.とは異なる利用ルールが適用されるコンテンツを定めることができる。
• (その具体的・合理的な根拠と併せ、該当するコンテンツを示すことが必要。)
2.0で削除
予定!
IMI共通語彙基盤
自治体におけるオープンデータ
オープンデータによる情報流通
• これまでの公共情報の流通
公共機関など
市民
情報提供
必要なデータを
必要な方法で
請求、要望
様々な要望
に応えるの
は大変
我々の要望
に応えてく
れないなあ
オープンデータによる情報流通
公共機関など
市民
要求、要望
のシェア
サードバーティ=市民、プログラマー、企業
データの
み公開
欲しい方式
(形式、アプリ)へ
公開データ 公開アプリケーション
http://fukuno.jig.jp/2012/wcconcierge(c)taisukef CED
(C)福野泰介 / @taisukef
日本のオープンデータ都市
http://fukuno.jig.jp/2013/opendatamap
科学データの
データ共有とオープンデータ
Data Life Cycle
• データは作られ, 共有され, 公開され, 保存される
– 多くは共有からオープンに公開へ
– 一部(プラバシーデータ、セキュリティデータ)は共有の
まま
• データのライフサイクルを通じたサポート
Data ShareCreate Publish Preserve
Research Phase In Progress Results
Stakeholder
Research Institute
Researcher/R. Group
リポジトリ
データ共有のアーキテクチャ
識別子(ID)
データ
フォーマット
メタデータ
メタデータ・スキーマ
レイヤーを跨いだ有機的な連携
各レイヤーでの相互運用性
メタデータ記述言語、メタデータDB、メタデータ変換 …
ス スキーマ記述言語、スキーマの収集・検索、スキーマ変換…
システム開発、コミュニティ、API …
管理 運営組織、システム、ID連携 …
リポジトリ
データ共有のアーキテクチャ
識別子(ID)
データ
フォーマット
メタデータ
メタデータ・スキーマ
DOI ORCID FundRef
DataCite CrossRef JaLC Dublin Core DCAT Linked Data
Organization Schema Technology
競争と協調
Dspace Fedora CKAN Weko
DOI (Digital Object Identifier)
• デジタルオブジェクトの識別子とその解決を行うサー
ビス
– 識別子の付与
– デジタルオブジェクトの識別子から存在するURIへの変換
• 分散型管理
– International DOI Foundation (IDF)
• 全体DBの管理、RAをまとめ役
– Registration Agency (RA)
• DOIの登録業務を請け負う組織
– 登録者
• コンテンツを持っている組織
http://dx.doi.org/10.1000/182
DOI: 10.1000/182
ORCID: 0000-0002-2909-7163
http://orcid.org/0000-0002-2909-7163
データの公開、共有の技術
Linked Data
Linked Open Data (LOD)
オープンデータへの5つのステップ
どんなフォーマットでよいからオープンラインセスでデー
タ公開 例:PDF, jpg
コンピュータが処理可能なフォーマットで公開
例:xls, doc
オープンに利用できるフォーマットで公開
例:csv
RDF(とSPARQL)でデータ公開
例:RDFa, RDFストア
他へのリンクを入
れたデータを公開
文書のWeb
データのWeb
このデータに
対応する別の
データ
このデータに
別のデータと
同じ
この属性の意
味は?
異なるデータ源のデータが相互に結びつく
沢山のデータがあっても、つながっていない…
Linked Open Data (LOD)
• オープンでリンクできるデータ
– 今のWebが“文書のWeb” 、LODは“データのWeb”
• Linked Dataの4原則
– 事物をURIを使って名前付けしよう
– 事物の参照がHTTP URIでできるようにしよう
– URIを参照したときに関連情報が手に入るようにしよ
う
– 外部へのリンクも含めよう
(必ずしもオープンとは限らない⇒Linked Data)
Linked Dataの記述のしかた
• RDF(+RDFS, OWL)の利用
– 簡便な記述方法:<主語> <述語> <目的語> .
<http://www-kasm.nii.ac.jp/~takeda#me> rdfs:type foaf:Person .
<http://www-kasm.nii.ac.jp/~takeda#me> foaf:name “武田英明” .
<http://www-kasm.nii.ac.jp/~takeda#me> foaf:gender “male” .
<http://www-kasm.nii.ac.jp/~takeda#me> foaf:knows
<http://southampton.rkbexplorer.com/id/person07113> .
http://www-kasm.nii.ac.jp/
~takeda#me
http://southampton.rkbexplorer.com
/id/person07113
foaf:knows
foaf:Person
rdfs:type
“武田英明” “male”
foaf:name foaf:gender
“1955-06-08”
Linked Dataの記述
http://www-kasm.nii.ac.jp/
~takeda#me
http://southampton.rkbexplorer.com/
id/person-07113
foaf:knows
foaf:Person
rdfs:type
foaf:name foaf:gender
<http://dbpedia.org/resource/Tim_Berners-Lee>
owl:sameAs
dbpprop:birthDatedbpprop:birthPlacedbpprop:name
dbpedia:Computer_scientist
dbpprop:occupation
“武田英明” “male”
“London, England”“Sir Tim Berners-Lee”
LOD Cloud
(Linking Open Data)
日本のLinked Data Cloud
施 設
ユーザ
Yokohama Art Spot
RDF
ストア
SPARQL
エンドポイント
RDF
ストア
SPARQL
エンドポイント
LODAC Museum
横浜LOD
作品
所蔵館
アーティスト
アーティス
ト
施設
イベント
Yokohama Art Spot の構成
全体マップ表示における処理
施設
イベント
HTML
JavaScript
Python
SPARQLWrapper
OWLIM SE
ARC2
RDF
ストア
SPARQL
エンドポイント
PinQA
質問
回答
ユーザ
SPARQL
JSON
D2R
スポット
施設情報ページにおける情報取得と表示
標準化された形式で記述
ユーザに適した表示が
簡単に実現可能
利用
X
EU35カ 国の文化情報資源ポータ ル europeana
約4000万(39,276,880)のデータ
EU各国地域の図書館, 博物館・ 美術館, 文書館, 大学
X
X
育なび.net
育なび.netのシステム
育なび.net
保育園
データ
保育所
空き状況
データ
医療機関
データ
防災・減災
データ
他
元データはExcel
RDFに変換
RDFストア
データ格納
SPARQLを発行
レスポンス
Webサーバ ブラウザ
育なび.net
公園データ
広域避難場所データ 駐車場データ
健康遊具データ
ではどうしたらよいか
組織の中で…
• 小さいことから始めよう
– どうでもよいデータからオープン化
– 初めから難しいことに取り組まない
• 見てもらい、反応をもらい、仲間をつくろう
組織の外で…
• 様々なイベントがあるので、それに参加する
– ハッカソン
• プログラマーが集まって集中的作業をする。プロジェク
トのように組織的にするのではなくて、自発的に集まり、
自発的に作業をする。
• 元々は1週間とか、最近は1日とか短いものも
– アイデアソン
• みんなが集まって、アイデアを出し合う。プログラムを
作るところまで行かなくてもいい。
– アンカンファレンス
• 話題を決めずに発表した人が発表する
まとめ
• オープン化はInternet/Web時代の避けらないな道
• オープンデータの5つのステップ
– オープンライセンス
– 機械可読フォーマット
• 様々なオープンデータ
– ガバメント・データ
• 政府標準利用規約
• 共通語彙基盤
– 研究データ
– …
• Linked Open Data (LOD)
– “データのWeb”、つながるデータ
– データの再利用性を高める
• オープンデータは
データ供給者⇔サードパーティー⇔データ利用者
で育てていくもの
• オープンデータへ道
– 小さく初めて大きく育てる
– 市民が参加できる多くのイベント
さあ、皆さんもご一緒に

"オープン"を文化に ~インターネットがつくる新しいデータの世界~

Editor's Notes

  • #12 You may think Internet is jus a tool. No It is more than tools.