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2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 22](https://image.slidesharecdn.com/matrix-measurement-analyticsv120140909-140909184550-phpapp02/75/slide-22-2048.jpg)
![編集操作の送信
(3) (3)
(2) (1)
(2)
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2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 23](https://image.slidesharecdn.com/matrix-measurement-analyticsv120140909-140909184550-phpapp02/75/slide-23-2048.jpg)
分析・モニタリングのために作文活動を測定するシステムの設計
- 1. 分析・モニタリングのために 作文活動を測定するシステムの設計 v12014-09-09 ポスター ◎山口琢(研究生)、大場みち子、高橋修 公立はこだて未来大学 http://www.slideshare.net/yamahige 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 1
- 2. 概要 • 背景 大規模・長期間のデータ収集と活用 – EDUPUB、IMS/GLC Caliper – メタ研究 • 概念: 先行研究、着眼点、提案 – 編集操作の測定(記録) – 作文情報モデルの設計 – 相互運用性・標準化 – マトリックス型編集操作モデル • アプローチと評価方法 – シーズ指向 • 結果・評価・今後 • 考察: FAQ 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 2
- 3.
- 4. § 大規模・長期間のデータ収集と活用 •標準化・相互運用性による実現 – 囲い込みから連携へ(*) • EDUPUB、IMS/GLC Caliper: – EDUPUB Tokyo 2014, 2014/9/16(火)～18(木), ＠東京 – 研究者こそ関心を持つべき • メタ研究 – さまざまな研究・実践・指導法・学習法・レビュー法 – 結果・成果の総合 – それぞれの特徴の定量化、相互比較 (*) 山田恒夫、MOOCとは何か ポストMOOCを見据えた次世代プラット フォームの課題、情報管理 Vol. 57 (2014) No. 6 pp. 367-375 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 4
- 5. 概念: 先行研究、着眼点、提案 2014-09-09、JSSST2014山口琢@はこだて未来大学 5
- 6. § 編集操作の測定(記録) measurementof activities 作文 テキスト編集システム 文章 xxx xxxx xxx xxx xx xx xxxx 指導者 研究者 書き手 他の書き手 モニタ・分析 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 6
- 7. 着眼点: 編集操作 テキスト編集システム 入力: 編集操作 文章 xxx xxxx xxx xxx xx xx xxxx 測定 出力: 編集操作ログ ログ 書き手 指導者 他の書き手 研究者 出力: 傾向など ▲▲ ▲ ▲ ▲▲▲ ▲ ▲▲▲▲▲▲ モニタ・分析 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 7
- 8. 参考) 他の着眼点の例: 文章 作文 テキスト編集システム 文章 xxx xxxx xxx xxx xx xx xxxx 形態素解析 コーパス など 書き手 指導者 他の書き手 研究者 出力: 傾向など 自然言語処理 ▲▲ ▲ ▲ ▲▲▲ ▲ ▲▲▲▲▲▲ モニタ・分析 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 8
- 9. Digital Humanities テキスト編集システム 編集操作 文章 xxx xxxx xxx xxx xx xx xxxx 測定機能 編集操作ログ ログ 書き手 Humani)es 作文プロセスの 認知心理学的研究 研究者 傾向など ▲▲ ▲ ▲ ▲▲▲ ▲ ▲▲▲▲▲▲ モニタ・分析 Digital コンピュータ・ システムの設計 貢献 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 9
- 10. 本研究と先行研究 テキスト編集システム 入力: 編集操作 文章 xxx xxxx xxx xxx xx xx xxxx 測測定定機機能能 測定機能 マトリックス型 編集操作ログ 書き手 指導者 他の書き手 研究者 出力: 傾向など 操作の種類・箇所 ▲▲ ▲ ▲ ▲▲▲ ▲ ▲▲▲▲▲▲ キーストローク ログ 記録 時刻 文章中の文字数 時刻 … 入力操作の 再生 先行研究 本研究 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 10
- 11. § 作文情報モデルの設計 informationmodel • 人文学・社会科学 • 作文指導 • 作文学習 • 文書の品質管理・向上 (2) 編集操作ログの分 析が、役に立ち… (1) どのようなモデルであれば… モデル = • 編集操作(activity) • それが前提とする概念的な データ構造(information model) どんな実装でも かまわない。フル実 装でなくてもよい。 むしろ実装によって 傾向が変わるのか？ (3) かつ、実装・対応 可能であるか。 x x x x x 新規や、既存のシステム・研究への適用 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 11
- 12. 作文情報モデルの設計 information model • 人文学・社会科学 • 作文指導 • 作文学習 • 文書の品質管理・向上 (2) 編集操作ログの分 析が、役に立ち… (1) どのようなモデルであれば… (3) かつ、実装・対応 可能であるか。 x x x x x ここを設計・論じている 新規や、既存のシステム・研究への適用 ここについては、 既存の研究による 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 12
- 13. サーバB クラウド・ストレージ 文書Y xxxxxxxx xxxxxxxx 文書X xxx xxxxxxxx xxxxxxxx xxx スマホ、タブレット、PC 文書Y xxxxxxxx xxxxxxxx xxx § 相互運用性・標準化 interoperability by standard 相互運用性がないと… スマホ、タブレット、PC 編集操作ログ サーバ サーバ処理 サーバA 文書Yの ログ 編集操作ログ 書き手B 書き手A 処理 サーバ 処理 サーバ処理 モニター モニター 文書Xの ログ 書き手Bのグラフ 書き手Aのグラフ (なし) 書き手Bのグラフ (なし) 書き手Aのグラフ 文書X xxxxxxxx xxxxxxxx xxx 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 13
- 14. サーバB クラウド・ストレージ 文書Y xxxxxxxx xxxxxxxx 文書X xxx xxxxxxxx xxxxxxxx xxx スマホ、タブレット、PC 文書Y xxxxxxxx xxxxxxxx xxx 相互運用性 相互運用性があると スマホ、タブレット、PC 編集操作ログ サーバ サーバ処理 サーバA 文書Yの ログ 編集操作ログ 書き手B 書き手A 処理 サーバ 処理 サーバ処理 文書Xの ログ 書き手Bのグラフ 書き手Aのグラフ モニター 文書X xxxxxxxx xxxxxxxx xxx 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 14
- 15. § マトリックス型編集操作モデル matrixtype information model for "writing" 文章の設計(planning)を指導・支 援するワークシート操作の一般型 • 多次元の考慮点 + 記述内容 • 既定の考慮点の理解と、自発 的な発見 マトリックス型モデル 1) 複数の見出しと関連づけられ たセルへの記入 2) マトリックスの行・列の編集 自分 エントリー 科目 性格 卒研 志望動機 力を注いだ科目 は、xxxです。そこ で、志望動機yyy です。 希望職種 2) 列追加 = 「自分」軸に「卒研」視点を追加 aaaな性格なので、 bbb職を希望しま す． 1) 記入 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 15
- 16.
- 17. § シーズ指向 -アプローチ シーズ指向 ニーズ指向 モデル 指導・研究 モデル 指導・研究 仮説・提案 評価・次の仮説 ニーズ・要求 ソリューション (…繰り返し) (…繰り返し) Proof of concept: 最初の一歩 #1 使える #2 実装可能である #3 モニター・分析結果からなんらかの解釈が得られる 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 17
- 18. 評価方法: 最初の一歩 Proofof concept: 最初の一歩 #1 使える – モデルを知っている人ならば。使いやすさは 問わない。 #2 実装可能である – on Open Web Platform + 性能 – 「画に描いた餅」ではない。 #3 モニター・分析結果からなんらかの解釈 が得られる 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 18
- 19.
- 20. #2の結果: リファレンス実装 referenceimplementation "ハードウェアやソフトウェアの仕様…。リファレンス実装の一般的な 目的は、開発者に対してその仕様を少しでも知ってもらうことである。 純粋に学究的目的で提供されることもある…" from ウィキペディア マトリックス型 文章の設計図 (planning) 実際の文章 (produced text) 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 20
- 21. 書き手は、 (1) 文章のこの部分を、 (2) 「各自が端末を…」という前提を念頭に研究「結果」として書き、 (3) 「各自が端末を」は「Call for Paper」、「結果」は「論文の構 成」という軸にそれぞれ分類して考えている。 (3) (3) (2) (1) マトリックス型 文章の設計図 (planning) 実際の文章 (produced text) (2) 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 21
- 22. 編集操作の送信・保存 Request Method:POST … Request Payload … Content-Disposition: form-data; name="edit_log" {"vr":"0.7","level":"detail","console":false,"save Clear":"true","log":[{"op":"cc_cellText","cnt": {"element": {"id":"cc_764","tagName":"P"},"matrix": {"id":"cc_705","tagName":"TABLE"},"td": {"id":"cc_725","tagName":"TD"},"axes": [{"axis":"cc_743","item":"cc_720"}, {"axis":"cc_744","item":"cc_749"}]},"dt":"2014- 09-09T04:42:16.736Z"}]} "op": "cc_cellText", "cnt": { "td": { "id": "cc_725", "tagName": "TD" }, "axes": [ { "axis": "cc_743", "item": "cc_720" }, { "axis": "cc_744", "item": "cc_749" } ] }, 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 22
- 23. 編集操作の送信 (3) (3) (2) (1) (2) "op": "cc_cellText", "cnt": { "td": { "id": "cc_725", ← (1) "tagName": "TD" }, "axes": [ { "axis": "cc_743", ← (3) "item": "cc_720" ← (2) }, { "axis": "cc_744", ← (3) "item": "cc_749" ← (2) } ] }, 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 23
- 24. #3の結果: パターン#1 マトリックス編集編集修了、投稿 編集操作の種類 全体並べ 替えなど マトリックス 編集 段落・ テキスト編集 時間軸 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 24
- 25. #3の結果: パターン#2 •マトリックス編集が少 ないか、全くない。 ↑ • 文章(の骨格)を 流用した場合、など マトリックス編集 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 25
- 26. 某シンポジウム原稿の場合 6/9 〆査読原稿 7/4 査読結果通知 7/16 〆最終稿 マトリックス 編集 (この4スライドは、 色が違います) 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 26
- 27. 査読原稿の投稿まで 6/9 〆査読原稿 マトリックス編集をしてる。 構成を考えてる。 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 27
- 28. 結果通知～最終稿 マトリックス編集がない。 つまり、 査読コメントを受けても、 構成を変えてない。 7/16 〆最終稿 マトリックス 編集 (この4スライドは、 色が違います) 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 28
- 29. 分析と大規模化・機密性 マトリックス編集がない。 つまり、 査読コメントを受けても、 構成を変えてない。 …ということは: • 査読コメントの趣旨が 伝わってるのか？ • リファレンス実装のUI が、後から構成を変更 するのに向いてないの か？ …という気づき・懸念を、 原稿やコメントの 中身を見なくても得られる • 大規模化対応 • 機密性対応 ↓ 生涯学習・長期持続 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 29
- 30. 評価 Proof ofconcept: 最初の一歩 #1 使える: モデルを知っている人ならば。使いやすさは問わない。 • この1年半、論文や予稿の投稿に使えた。 #2 実装可能である = on Open Web Platform + 性能 • HTML5 + JavaScriptで実装できた。 • 応答速度・メモリ所要量は普通のアプリ程度 #3 モニター・分析結果からなんらかの解釈が得られる • 前述の結果のように、解釈が可能である。 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 30
- 31. 今後: 傾向の発見・活用方法 モデルへのフィードバック • 人文学・社会科学 • 作文指導 • 作文学習 • 文書の品質管理・向上 (2) どのようなモデルであれば… (3) かつ、実装・対応 可能であるか。 x x x x x 新規・既存のシステム 傾向#2 ▲▲ ▲ ▲ ▲▲▲ ▲ ▲▲▲▲▲▲ (1) 役に立つ編集操 作ログの分析… 傾向#1、#２、… 傾向#3 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 31
- 32. 活用例1) レビューの時期 構成のレビューには遅い。 「それ、早く言ってよ。」 表現のレビューにはよい、かも。 従来の校正支援ツールの出番 レビューには早い、 まだ何も考えてない。 レビューにはいい タイミング、構成に ついてレビューしよう。 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 32
- 33. 活用例2) レビューの効果 整合性を見直してるようだ… …もちろん、作業があった、 というだけのことだが。 レビュー実施 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 33
- 34. 考察: FAQ 2014-09-09、JSSST2014山口琢@はこだて未来大学 34
- 35. Q1: 形態素解析を使うものとどう違う？ A1:形態素解析のアプローチでは、"現に書 かれた内容"が出発点になるので: • "書き間違い"が分からない。 – what to sayの間違い、スペルミスではなく • "書かれていない"ことが分からない。 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 35
- 36. Q2: キーストロークやワープロのアウ トライン編集のログとの違いは？ A2: キーストロークや従来のワープロの操作ログで は、"○○を考慮して"書いていることを検出できない。 この前提となるのは、作文指導や作文法や"○○申請ハン ドブック"での、次のような指導に役立てること: – ○○と、△△を考慮して、◇◇欄に記入しなさい。 – 何を考慮して、何を書けばよいのか、自分で考えなさい。 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 36
- 37. Q3: 見出し・印をつけるという点で、 従来の構造化との違いは？ • 見出しの意味 – この提案: 見出しの意味に中立 「見出しの意味の了解に問題あり」を示唆できれば、それはシステム の成果 – ある種の従来: 見出しの意味がシステムの前提 見出しの了解に曖昧さ・揺れ・誤りがあれば、それは実験の不具合 • データ構造 – マトリックス: 内容は、軸・項目の多変数関数 – ある種の従来: 1変数関数。 章節のレベルが深くても、 下位の見出しは上位に従属。 • 分析対象 – マトリックス: 編集操作 – ある種の従来: 文章 マトリックスモデル 従来の方式 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 37
- 38. Q4: 思考を支援するアプリの要件を提 案しているのか？ A4: NO。そのような研究に寄与するビッグ データを獲得する方法を論じている。 A4: YES。測定可能性は、これからの「オ フィス&仕事効率化」アプリの要件である。 さまざまなシステムや研究からデータを取 得・分析することで、研究が進み、アプリ も進化するだろう。 2014-09-09、JSSST2014 山口琢@はこだて未来大学 38