製造業の受注生産プロセス: プログラマの思索 http://forza.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-d37b.html

1. 製造業の
受注生産プロセス
受注設計生産(ETO)
繰返し受注生産(MTO)
受注組⽴生産(ATO)
⾒込生産(MTS)

2. 受注設計生産(ETO)
【業界】造船、製鉄、⾦型
【リードタイム】3〜6ヶ月
【在庫】仕掛品在庫が予測しにくいので増加しやす
い
【特徴】
・特注品を作る受注生産。
・顧客の満⾜度は⾼いが、待たされる納期が⻑い。
・納期調整が難しく、仕掛品在庫が増加しやすい。

3. 繰返し受注生産(MTO)
【業界】機械
【リードタイム】1〜2ヶ月
【在庫】仕掛品在庫は少ない。
【特徴】
・あらかじめ設計済みの製品を受注後に生産開始する。
・日本の中小企業は、繰り返し性の強いMTOを主体にして
いる。
・注文または内示情報をトリガーに生産を開始するので、生
産計画を事前に⽴てにくい。
・生産調整が難しいので、⼯場の操業度が変動しやすい。
⾚字と⿊字を繰り返しやすい。

4. 受注組⽴生産(ATO)
【業界】PC組⽴、⾃動⾞
【リードタイム】短い
【在庫】在庫が増えやすい
【特徴】
・部品は先⾏⼿配または⾒込生産で在庫しておき、受注後
にその部品を組み⽴てて製品を出荷する。
・MTOではリードタイムが⻑すぎ、MTSでは製品在庫が膨れ
上がるような製品が多い。
・多品種少量生産プロセスでよく使われる。
・欠点は、在庫が増えやすい(MTSの欠点)。⼯場の操業度
変動が発生しやすい(MTOの欠点)の両方を持つ。

5. ⾒込生産(MTS)
【業界】家電製品
【リードタイム】一番短い
【在庫】在庫が増えやすい
【特徴】
・先⾏生産した製品在庫を出荷倉庫に積んでおく。
・製品在庫があるので顧客の要求納期に素早く対応
できる。
・受注生産メーカーであっても、保守部品だけはMTS
で製品在庫として持つ会社もある。
・欠点は、在庫が増えやすい。

6. 参考文献
Amazon.co.jp： 受注生産に徹すれば利益はついてくる! -取引先に信頼で応
える“おもてなし"経営-: 本間 峰一: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4526072281