25. 「おそらく世界ではじめてユースワーク
それ⾃体について 記述した⽂書」
欧州評議会⺠主参画総局若者局の局⻑ Antje Rothemund
• なぜユースワークが⼤事で
• なぜユースワークが⽀援されるべきで
• どのような⽀援や政策が必要かを綴っている
Council of Europe. Youth Work: Recommendation CM/Rec(2017)4 and
Explanatory Memorandum. Council of Europe, 2017 年 .
32. ユースワークとは︖⑦ B. 原理
• 本勧告は、上⽂に明記されているように、ユースワークの既存の価値観、原理、
利点を基にしている。ユースワークの設計と実施は、⾃発的かつ積極的な参加、
アクセスの平等、開放性、柔軟性の原理に⽀えられている。それは権利に基づい
たものであり、包括的であり、若者のニーズと能⼒を中⼼としたものでなければなら
ない。
• 参加はユースワークの重要な原則の⼀つであるため、若者、ユースワーカー、ユー
スワークを提供する若者および組織は、ユースワークの⽅針と実践の開発、実施、
評価における積極的なパートナーとして認識されている。
• 加盟国は、勧告および以下の措置を推進する際には、これらすべての利害関係
者の積極的な参加を確保するよう奨励される。
Council of Europe. Youth Work: Recommendation CM/Rec(2017)4 and Explanatory Memorandum. Council of Europe, 2017 年 .
33. ユースワークとは︖⑧ C. ⽅法
あらゆるレベルでのユースワークの形成と更なる発展を保障し、積極的に⽀援する政策を確⽴するにあたり、加盟国には
以下の⼿⽴てを講じることを求める。
i. ユースワークが地域、国、国際的な機会と協⼒の恩恵を受けていることを認めながらも、実績のある⾰新的なユー
スワークの実践(例えば、持続可能な構造と資源など)を可能にする環境と条件を提供(特に地⽅レベルで)
すること
ii. 提供主体が、公共機関、⺠間セクター、市⺠社会であるかにかかわらず、ユースワークと他のセクター(例えば、社
会的ケア(social care)、保険、スポーツ、⽂化、公教育、雇⽤サービス、刑事司法など)との領域横断的な
協⼒を促進するために、ユースワークの役割と⽴場を強化すること
iii. ユースワークの地⽅レベル、地域レベル、国レベル、欧州レベルでの協調を奨励し、⽀援することで、ネットワーク形
成、協⼒、相互学習、交流を促進すること
iv. ユースワークへの参加と実施により培われる価値観の認識、態度、技能、知識、批判的理解を促すこと
v. ユースワークへの平等なアクセスを推進すること
Council of Europe. Youth Work: Recommendation CM/Rec(2017)4 and Explanatory Memorandum. Council of Europe, 2017 年 .
34. ユースワークとは︖⑨ C. ⽅法
ⅵ.次のような⽅法でユースワークの役割を推進すること
- 若者の権利、利⽤可能な機会やサービスについて若者に知らせる
- すべての若者、特に危険にさらされ、疎外されている若者の積極的なシティズンシップ、参
画、社会的包摂を堅強にする
- 若者の異⽂化理解、ヨーロッパのアイデンティティ、国際理解の資質の拡張
- 若者が、⽣活環境で持続可能な開発⽬標(SDG)に取り組むことを勧める
- 差別、不寛容、社会的排除に対処し、防⽌する
- ノンフォーマルおよびインフォーマル学習を推進する
vii. 若者団体(youth organizations)およびユースワークを⾏う⾮政府組織(NGO)の
⾃由と⾃治を尊重すること
ⅷ. 知識に基づいた質の⾼いユースワークを開発するために、研究、評価、継続的なフォロー
アップの利⽤を奨励し、その成果と影響を測るための仕組みの整備を保障すること
Council of Europe. Youth Work: Recommendation CM/Rec(2017)4 and Explanatory Memorandum. Council of Europe, 2017 年 .
35. ユースワークとは︖⑩ C. ⽅法
有償およびボランティアのユースワーカーの教育および訓練のための、体系化された柔軟なコンピ
テンス基盤型の枠組みを確⽴するにあたり、加盟国には以下の⼿⽴てを講じることを求める。
i. ユースワーカーに期待される核となるコンピテンシー(例えば、価値観、態度、技能、知識、
批判的理解など)を開発するために、ユースワークの実践者や利害関係者と連携すること
ii. 合意を得たコンピテンシーに基づき、ユースワーカーの教育、研修、能⼒形成、専⾨能⼒
開発のための枠組み、戦略、プログラム、道筋を確⽴すること
iii. 有給およびボランティアのユースワークが実践を通じて獲得したコンピテンシーを⽂書化し、
妥当性を検証し、認証し、認知度を⾼めるための新たなメカニズムを確⽴するか、または既
存のメカニズムを改善すること
iv. 既存の、あるいは未来のノンフォーマル・インフォーマル学習の認証に関する欧州の枠組み、
アジェンダの実施に対しての⽀援を強化すること
Council of Europe. Youth Work: Recommendation CM/Rec(2017)4 and Explanatory Memorandum. Council of Europe, 2017 年 .