感染症教育
「適切な抗菌薬使用」は 「感染防御・感染
事故防止」などとともに患者安全の意味にお
いて非常に重要であり、それを推進するため
院内教育は非常に大きな意味を持つ。
実情
しかし、抗菌薬についての教育効果をあげる
事は、非常に難しく、カークパトリックの成
人学習効果レベルのレベル3(行動変容)ど
ころか、レベル1さえも難しいケースも多
い。
実際、当院でも過去に何度か院内で抗菌薬の
勉強会を開催しているが、アンケート結果
(看護師96名対象)をみても、「抗菌薬の適
正使用の知識」について、ほとんどの看護師
が「自信が無い(苦手)」と回答している。
医師においても院内の抗菌薬の使用法を見る
と、きちんとした知識をもってるとは言い難
く、「今までの経験則」から使用している例
が散見された。
しかし、一方で学習意欲がないかと言えばそ
うでもなく、今までの学習デザインに問題が
あると思われた。
また、当院では「抗菌薬の適正使用マニュア
ル」を数年前に作製しているが、その認知た
るや散々たるものであった。
開発背景
MMIInnddMMaappの導入�
「感染症教育」へのMidMapの導入
マインドマップは、英国の教育者トニー・ブザンが開発した自然な形で脳の力を引き出す思考技術で
あり、複雑に同時進行する思考・行動を「見える化」するのに役立つ。これは、「熟練者が、どのよ
うに考えて抗菌薬使用を行ってるか?」を知るのに役立ち、初学者が「どのように抗菌薬使用を考え
ていくか?」を整理するのに有用であった。
また、マインドマップは、俯瞰で全体像を見るのに適していることから、初学者に「この部分の学習
が臨床現場全体にどう関連するか?」というのを示すことができ、動機付けにも有用であった。
まとめ・行き先
当院では、3年前よりNST教育においてもMindMapを導入して
おり、「学習の動機付け」や「多職種の多視点を
活かした連携」の点において有効なツールとして活用して
いる。今回、感染症における「抗菌薬の適正使用」の院内教育
ツールとして導入した。まだ、導入したばかりで教育効果を判
定する必要はあるが、今後、学習ツールだけでなく、ICT回診時
のチェックリストとしてなど、幅広く活用していきたいと思っ
ている。
COI開示:
演題発表に関連し、開示すべきCOI
関係にある企業などはありません。
「MMiinnddMMaappを用いた
    院内感染症教育およびIICCTT活動」
埼玉成恵会病院 外科 清水広久
           

感染症学会ポスター