かつての鉱山・製錬業を基盤とする非鉄金属リサイクルのインフラを活用し、廃棄物の広域収集が可能となる特例措置等を設けることにより、レアメタル等の資源リサイクル基地の形成を目指す取り組みを紹介する。

1. 〔地域活性化総合特区〕 レアメタル等リサイクル資源特区 【秋田県】
地域活性化総合特区〕 レアメタル等リサイクル資源特区 秋田県】
資源特区
～使用済電気電子機器等からレアメタル等金属資源を回収し､国内市場へ資源を供給 ～
～使用済電気電子機器等からレアメタル等金属資源を回収し ､国内市場へ資源を 供給 ～
使用済電気電子機器等からレアメタル等金属資源 を回収し 国内市場へ資源を
使用済電気電子機器等からレアメタル等金属資源 回収し 国内市場へ資源を
からレアメタル等金属資源を
からレアメタル等金属資源
本特区は、かつての鉱山・製錬業を基盤とする非鉄金属リサイクルのインフラを活用し、廃棄
物の広域収集が可能となる特例措置等を設けることにより、レアメタル等の資源リサイクル基
地の形成を目指すもの
５年後の資源物回収量の目標 ６００ﾄﾝ／年
秋田県内 （現状は３０ﾄﾝ／年） 特区地域（大館市など４市町）
特区地域（大館市など４市町）
など
特 区（大館市、小坂町、能代市、秋田市）
大館市、小坂町、能代市、秋田市）
能代市
・プラスチック 小坂町
製品製造工場
秋田県 ③特定再資源化等事業者 ・銅製錬施設
市町村・
市町村・企業 指定 指定
意見
使用済家電 特定収集
等 運搬事業者 ○家電リサイクル工場 大館市
地域協議会
○レアメタル精製工場 ・家電リサイクル施設
④資源や
資源や
・総合特区計画の策定 ・焼却施設など
○非鉄製錬所 製品を
製品を国
と評価
○プラスチックリサイ 内市場へ
内市場へ
②リサイクル原料
リサイクル原料 ・コスト、品質に係る クル工場 秋田市
現在よりも安価で引取予定
基準の検討 ・亜鉛製錬施設
・レアメタル精製工場など
①契 約
⑥回収資源量報告 ⑤処理量等の報告
処理量等の
※小坂町には、人材育成機関の国際資源大学校や
小坂町には、人材育成機関の国際資源大学校や
には
JOGMEC金属資源技術研究所がある
JOGMEC金属資源技術研究所がある
JOGMEC金属資源技術研究所
新たな規制の特例措置（特区要求）
①収集運搬業による広域回収の許可手続きの原則廃止 期待される効果》
される効果
《期待される効果》
②一般廃棄物の処分の委託基準に必要な市町村間の手続きの緩和 ○５年後の経済効果・・ １５億円
③マニフェストの送付期限の緩和、リサイクル原料の保管期限の緩和 ○５年後の新たな雇用 ・・ １０名程度
※規制制度改革実現（１万トン回収／年）の場合
政策課題 解決策と効果
①レアメタル等金属資源の安定確保 ①広域処理の推進と処理コストの削減
②有害物質の拡散防止
③最終処分場の減容化 ②消費者、事業者の意識向上
地域独自の取組 地域協議会参画団体
使用済小型家電の回収試験
〔自治体関係者〕 大館市､小坂町､能代市､秋田市､秋田県
○全国に先駈け大館市で開始（H18～）
○経済産業省、環境省のモデル事業として 〔民間企業・団体〕 DOWAｴｺｼｽﾃﾑ(株)､小坂製錬(株)､(株)ｴｺﾘｻｲｸﾙ、
全市町村で実施 （H20～） ﾏﾃﾘｱﾙｴｺﾘﾌｧｲﾝ(株)､(株)ﾃﾞﾝｺｰﾄﾞｰ､(財)秋田県鉱
○環境省の小型電気電子機器リサイクル
業会、日本政策投資銀行、大館商工会議所
システム構築社会実験に参加（H23）
〔大学・研究機関〕 東北大学
回収から処理の流れ 金・銀等の貴金属、
銀等の貴金属、
解体し 銅、鉛、レアメタル
入れる 運 ぶ 集めて ｱﾝﾁﾓﾝ、ﾆｯｹﾙ、
（ｱﾝﾁﾓﾝ、ﾆｯｹﾙ、
有用金属部品 リサイクル！
ためる ﾀﾝｸﾞｽﾃﾝ、ﾀﾝﾀﾙ）
ﾀﾝｸﾞｽﾃﾝ、ﾀﾝﾀﾙ）
を選別する などを回収
などを回収
使用済小型家電
ボックス回収
ボックス回収 収集運搬 解体工場 蓄 積 製錬所 金 属
※ 不燃ごみ、粗大ごみからのピックアップ回収も実施