Iugonet 20120810-mddb

IUGONETメタデータ・データベース
の使い方
地上多点観測データの総合解析による超高層大気研究会
平成24年8月10日
場所：国立極地研究所

梅村宜生（名大STE研）

2012/8/10 地上多点観測データの総合解析による超高層大気研究会国立極地研究所 1

アジェンダと目的

本スライドでは、メタデータ・データベースを
アジェンダメタデータDBと略記します。

1. メタデータDBについて（説明、約5分）
2. メタデータDBを使う（実習、約25分）
3. メタデータDBのその他の使い方について（説明、約2分）
4. 質疑応答

目的
・メタデータDBの仕組みについて理解する
・メタデータDBの基本的な使い方について理解する
・メタデータDBを使って様々な地上観測データにたどりつく
・メタデータDBと他システムの連携など、取り巻く環境について知っておく


1.1. メタデータDBの外観
URL: http://search.iugonet.org/iugonet/


1.2. メタデータDBが取り扱う観測データ

地上観測機器によって得られた超高層大気のデータと太陽画像のデータ


1.3(a) メタデータ、メタデータDBとは？

・メタデータ
観測データそのものではなく、観測データに付帯した情報
e.g. 観測場所、観測機器、観測開始・終了日時、観測データの所在情報

地上観測
メタデータ
データ
e.g.
観測場所、観測機器 e.g.
観測開始・終了日時数字の羅列
観測データの所在情報画像

・メタデータDB
メタデータを集めてデータベース化したもの

メタデータメタデータ
メタデータ
データベースメタデータ


1.3(b) IUGONETメタデータDBとは？

検索、リスト表示など
の機能を実装
検索結果 or
リスト表示結果
POINT

IUGONET参画機関と協力機関が所有する観測データに関するメタデー
タを、1度の問い合わせ（1クエリー）で横断的に検索可能！
様々な観測データを使った総合的な解析を推進！


1.4. IUGONETメタデータDBを使うにあたり

POINT
ユーザ登録は不要
誰でも自由に、メタデータDBを使い、メタデータを検索・参照すること
ができる。

地上観測データを使う場合は、その提供機関の指示に従う
メタデータの Acknowledgement 欄に記載されている事項を守る
（例）・事前にコンタクトをください
・論文のリファレンスあるいは謝辞に記述してください
・非営利の研究目的に限りますなど


IUGONETメタデータDBへの接続

インターネットブラウザを起動して、
下記のURLにアクセスしてください。

http://search.iugonet.org/iugonet/


2. IUGONETメタデータDBの外観の変化

タブが加わりました！

All すべてのメタデータに対して、シンプルなフォームで検索する
Earth 超高層大気データのメタデータに対して、詳細なフォームで検索する
Sun 太陽画像のメタデータに対して、詳細なフォームで検索する
Spatial 観測ネットワークの図から、メタデータを直感的に得る


2.1(a) フリーワード検索
まずは検索してみる

「All」タブを選択

EISCAT

ワード例「EISCAT」を入力

「Search」ボタンを押す


2.1(b) 検索結果一覧画面

POINT

分野や機関を横断して、該当
するメタデータを一覧表示

他のワードも試してみましょう。

2.1(c) メタデータ表示画面

Acknowledgement やコンタクト先、実際の
データの所在情報などを記載している。

関連するメタデータを、同じ画面に表示。
必要な情報が一目瞭然！

2.2. Data Type とは？

[▼] アイコンをクリック
POINT Data Type とは、メタデータの種類。(別名： Resource Type)
◎印はよく使うもの
Numerical 数値データのデータセット ◎ Person 研究者、コンタクト先などの「人」 ◎
Plot / Movie 画像・映像データのデータセット◎ Service タスクの実施場所（仕事場所）
Data File / Plot 観測データ（そのもの） ◎ Document ドキュメント類
Instrument 観測機器 ◎ Annotation 注釈事項
Observatory 観測場所 ◎ Repository 実データDB
Catalog 観測におけるメモ等 Registry リソースが作成された場所


参考. メタデータのオントロジ

Reference: SPASE Data Model, http://www.spase-group.org/data/

実践1. データセットを調べる

ワード例「MF Radar」を入力

MF Radar

～
～～
～

Data Set (Numerical と Plot/Movie) を指定
・数値データのデータセットのみを得たい場合は、NumericalData のみをチェック
・画像、映像データのデータセットのみを得たい場合は、Plot/Movie のみをチェック

検索したデータセットから実際の観測データ
のメタデータへたどることも可能。

実践1. データセットの検索例

URL項目のリンクを
実際の地上観測データの
クリックすると…
在り処にたどりつく

実践2. 実際の観測データを調べる

ワード例「MF Radar」を入力

MF Radar

～
～～
～

Data File / Plot を指定

検索した実際の観測データのメタデータから
データセットへたどることも可能。


実践3. 太陽画像データを調べる

ワード例「SMART jpeg」を入力「Sun」タブを選択

SMART jpeg

～
～～
～

Data File / Plot を指定

今回は、インターネットブラウザで見ることができるように、検索条件にJPEGを指定
しました。FITS画像のメタデータを多く集約しています。


実践3. 太陽画像データの検索例

このリンクをクリックすると…
メタデータDB内でのシームレスな
画像閲覧も可能に！

2.3. 観測開始・終了日時を指定した詳細検索
（「All」タブ、「Earth」タブ、「Sun」タブ共通）

観測開始日時(from)と、観測終了日時(to)を入力
[?] アイコンをクリックすると、入力書式の説明が出ます。

【参考】入力値とメタデータにおける観測開始・終了日時の関係について
from to
t
メタデータ A
B
C
D
メタデータB～Eを該当結果 E
としてリストアップする F


2.4. 緯度・経度を指定した詳細検索 (Earthタブ)

～
～～
～

観測地の緯度と経度を指定
[view map] アンカーを押すと、地図を表示して視覚的に緯度と経度を指定できます。


2.5. 画像種別と緯度・経度を指定した詳細検索 (Sunタブ)

～
～～
～

画像種別(Region)と、観測地の緯度と経度を指定

「Sun」タブでは、
・FullDisk（全面画像）、PartialRegion（部分画像）を指定した検索も可能
( FullDisk/PartialRegion のどちらも選択しなかった場合は両者有効)
・画像の左端がEast, 右端がWest であるのに合わせ、視覚的に分かり
やすいように、フォームの位置を反転

2.6. リストから参照

Entire
Data / Resource
をクリック

メタデータの一覧を見たい
ときに便利！

2.7. 観測ネットワークの図から参照
「Spatial」タブを選択

図中の観測機器名称をクリックメタデータを直感的に知りたい
ときに便利！

2.8. ヘルプ動画

使い方を動画で紹介！


3.1. メタデータDBの高度な検索
検索方式フォームへの入力例説明
magnetogram kyoto または単語の間に半角スペースを入れるまたは
AND検索
magnetogram AND kyoto 単語の間に半角大文字で AND を入れる
OR検索 magnetogram OR kyoto 単語の間に半角大文字で OR を入れる
ANDとORの EISCAT (NIPR OR STEL) または
半角カッコを付けて入れ子にする
組み合わせ EISCAT AND (NIPR OR STEL) など
固定文字列検索 “magnetogram kyoto” 固定文字列を半角ダブルクォート(“)で囲む
特定ワードの除外 STEL -EISCAT 除外する単語の前に半角マイナス(-)を付ける

検索方式フォームへの入力例／説明
ResourceID:spase¥://IUGONET/Granule/STEL/Induction/ATH/induction/64hz_ergsc_cdf/stel
一意検索
_induction_ath_2010032623_cdf
ResourceID: に続けてResourceIDを入力する。このとき、spase:// の部分は¥マークを入れて
（説明）
spase¥:// のようにする。
ツリー検索 ResourceID:spase¥://IUGONET/Granule/STEL/Induction/ATH/induction
（説明）このResourceIDを含むメタデータをすべて表示する。

ResourceIDとは、メタデータを一意に識別するためのキー。
あたかもディレクトリを指定して検索のような使い方もできる。


3.2. メタデータDBと他システムとの連携

(HTML)

メタデータ
メタデータ
(XML)

Case. インターネットブラウザで閲覧
超高層大気データ

メタデータ
Case. 解析ソフトと連携
実データ
他システム
(XML) e.g.
プログラム衛星データ、気象データ、
(XML) 論文データ、…
Case. 様々なデータを結合
学際的な研究のさらなる発展を期待できる

さいごに

メタデータDBに関するご意見をお待ちしています。

・こういう機能が欲しいなあ・・・
・使い方が分からないところがあり、教えて欲しいなあ・・・
・あれ？このメタデータ間違っている気がするなあ・・・

など、メタデータDBトップ画面の「feedback」からお寄せください。


参考. メタデータDBの意義
Q. TDAS/UDASによってデータ取得・解析がシームレスにできるのに、
なぜデータベースは必要か？

？

メタデータ
メタデータ

A. IUGONETメタデータDBは、望遠鏡により撮影された画像データや、
マイクロフィルムや印画紙などのアナログデータをスキャンした画像
データも取り扱う。（IUGONETは「超高層大気長期変動の～」）

長期変動を知るには、過去のデータが貴重！
定量的に評価することが難しいデータであっても、
定性的に眺めることができる！


参考. 太陽画像(FITS画像)の表示例

ご協力： NAOJ すばる画像解析ソフト－Makali`i－

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