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Similar to GRA 'Beyond Corona Dialogue' 2020 KIBOW Presentation (20) GRA 'Beyond Corona Dialogue' 2020 KIBOW Presentation2. 山中礼二 自己紹介
-1-
• KIBOW社会投資(ディレクター)
• グロービス経営大学院(教員)
• エス・エム・エス(事業開発)
• ヘルス・ソリューション(COO)
• グロービス・キャピタル・パートナーズ
• キヤノン株式会社
<その他>
• 愛さんさん宅食 (取締役)
• NPO法人STORIA(理事)
職歴 その他
• 川崎市在住(妻と娘2人)
• 地元の公立小学校の元PTA代表
3. KIBOW社会投資のミッション
-2- © KIBOW All rights reserved.
<ミッション>
社会課題を解決し希望を生みだす
起業家とともに、
事業を創造し社会を変革する
具体的には、以下の3つの流れを創ることで社会の「創造と変革」を加速します。
(カネの流れ)インパクト投資を通じて資金の新しい流れを創る
(ヒトの流れ)投資先に多くの人材が集まり成長する流れを創る
(チエの流れ)社会を変えるベストプラクティスを集積し展開する流れを創る
<KIBOW社会投資の投資先企業の経営陣>
5. 社会的インパクト投資とは
-4- © KIBOW All rights reserved.
ソーシャル目的
社会的
インパクト
投資
× =
財務的
リターンも
期待
社会的インパクト投資は、「社会課題を解決しながら、利益も同時に産み出す投資活動」。
KIBOW社会投資は、この「インパクト投資」をベンチャー企業向けに行っています。
(このプレゼンでは、「社会的」を付けずに単純に「インパクト投資」と
表現しますが、同義で使っています)
6. • 名称:KIBOW社会投資ファンド2号
• 運営者:一般財団法人KIBOW(代表理事:堀義人)
• ファンド総額:5億円
• 出資者:寺田倉庫、グロービス経営大学院、株式会社グロービス、堀義人
KIBOW社会投資ファンド概要(1/2)
-5- © KIBOW All rights reserved.
社会的インパクト投資を日本国内に広め、起業家の社会変革を支援するために、ファンドを設立し投資
活動を行っています。
ファンドの目的
投資分野
• 社会課題の解決に寄与する起業家に対して投資し、成長を支援し、
社会の変革を加速する。
• 国内の民間資金が上記の目的のために使われる、新たな資金還流の
仕組みを作る
ファンドの概要
• 地方創生(被災地を含む)
• 医療・介護・高齢者
• 育児・子育て支援
• 貧困問題
• 環境保護
• ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)
• 海外支援・協力(国内団体に限定。ファンド総額の10%まで)
11. 投資先事例:株式会社ラポールヘア・グループ
-10- © GLOBIS All rights reserved.
「石巻市に本社を構え、被災地を中心に美容室18店舗を展開する
ラポールヘア・グループ。各店舗には、従業員も客も無料で利用できる託
児室がある。(中略)
早瀬社長は被災地で、業界の課題に向き合った。美容師の女性は結
婚や出産を機に辞めるケースが多い。美容師の資格を持つ人は約12
0万人で、現役は50万人弱。残る70万人の半数は働きたくても働
けない子育てママと言われる。(中略)
宮城県の沿岸被災地の有効求人倍率は2倍前後で推移する。人手
不足の一方、雇用のミスマッチから潜在的な求職者は多い。県内の待機
児童は638人に上り、女性の労働力をどう生かすかが喫緊の課題だっ
た。」
(出典:河北新報2017年3月16日)
様々なライフステージに応じて柔軟に働ける
女性の職場を増やしています。
12. 投資先事例:株式会社manaby
-11- © GLOBIS All rights reserved.
< Web系コンテンツ > < デザイン系コンテンツ >
< 一般事務系コンテンツ >
< その他のスキル >
障害者向けの就労支援事業(e-Learningを使ったIT関連スキル教育)を行っています。
16. KIBOW Counter-COVID Online Pitch
~災い転じてイノベーション~ (キボテン)
-15- © GLOBIS All rights reserved.
コロナショックを乗り越えようとする実践者たちによるオンラインピッチイベント(キボテン)を開催しています。
目的
コロナショックで深刻な被害を受ける
方々を助け、日本が疫病等の災害
を乗り越えるためのソーシャルイノベ
ーションを促進する
対象
コロナショックにより顕在化・深刻化し
た社会課題の解決を目指す、又は
そのような社会課題に対して、解決
することを越えて新しい価値を創るこ
とを目指す取り組み
例
・遠隔医療
・オンライン教育
・新しい働き方 など
17. キボテンでピッチをしていただいた方々
• (株)Connect Afya 嶋田庸一さん(ケニアの臨床検査受託)
• (一・社)ビーンズ 坂野拓海さん(障害者向けの就労継続支援事業)
• (株)ベンナーズ 井口剛志さん(海産物流通)
• (認NPO)PIECES 小澤いぶきさん(子どもたちのためのトラウマケア)
• (株)コラボプラネット 西原申敏さん(過疎地のための学習塾)
• (認NPO)育て上げネット 工藤啓さん(職を失った若者のための小商い)
• (認NPO)マドレボニータ 吉岡マコさん(産前産後の女性向け教室)
• (株)エーテンラボ 長坂剛さん(運動などの習慣化を促進するアプリ)
• 県立浦和高校(教員)森川大地さん(ネット環境のない高校生向けサービス)
• (株)cotree 櫻本真理さん(オンラインでのメンタルサポートプログラム)
• (一・社)kuriya 海老原周子さん(外国ルーツの若者向け情報提供)
• RadarLab(株)片山玲文さん(寄付プラットフォーム)
• (一・社)新公益連盟 白井智子さん、藤沢烈さん(新型コロナ緊急対策基金)
• Community Nurse Company(株)矢田明子さん(「ナスくる」事業)
• (株)プラスロボ 鈴木亮平さん(介護スキルシェア「スケッター」)
• (NPO)eboard 中村孝一さん(オンライン学習用教材の無償提供)
• (株)Compass 大津愛さん(誰でも使えるオンラインキャリアカウンセリング)
• (一・財)リープ共創基金(コロナ危機下のCash for Work事業)
-16- © GLOBIS All rights reserved.
18. Counter-COVIDリサーチ・レポート
-17- © GLOBIS All rights reserved.
https://note.com/chikenroku/n/n8b2767fc6910
https://note.com/chikenroku/n/ne1c58039feef https://note.com/chikenroku/n/n62046c3be4ed
Covid-19をどう乗り越えることで、より良い社会を築けるのか。
国内・海外の事例を研究し、事例を発表しています。
19. R3 COALITIONに加盟
-18- © GLOBIS All rights reserved.
第1次産業の投資案件の例:
・魚の養殖のためのSaaS + Marketplace (インド)
・穀物の保管ソリューション(インド)
・食料向けのValue-chainファンド(中小事業者向けの貸付)
21. 参考資料
-20- © GLOBIS All rights reserved.
資本↑
サービス↑
資本の
拡大再生産
< ベンチャー >
資本↑
サービス↑
資本の
拡大再生産
投資家は、資本の拡大再生産メカニズムが良く働くところに投資をする。しかし資本主義の中身が少しずつ
変わり、「リスク・リターン・インパクト」を尺度に投資先が決まる時代が来つつある。
22. ゼブラ企業とは
-21- © KIBOW All rights reserved.
ユニコーン(上場前時価総額1000億円超)を求める社会経済の動きに反対する
動き。米Zebra Uniteが主導。日本支部も立ち上がっている。
(出典:米Zebras UniteのWebサイトより、山中が抜粋・翻訳)
23. 参考資料)資金調達方法
社会課題を解決する起業家の資金調達方法は、
その事業の発展段階(ステージ)に応じて変化します。
-22- © KIBOW All rights reserved.
計画 価値検証 収益モデル化
インパクト
最大化
• 家族、友人
• クラウド
ファンディング
• 公的機関
• 民間財団
• エンジェル投資家
• 政府系金融機関
• 非営利金融機関
• インパクト投資
ファンド
• インパクト投資
ファンド
• ベンチャーキャピタル
• 事業会社
例
• READY FOR • ソーシャル
アントレプレナーズ
アソシエーション
(SEA)
• 日本政策金融公庫
• 信用金庫、信用組合
• 社会変革推進財団
(SIIF)
• 新生企業投資
顧客ヒアリングに基づき
製品・サービスを開発・
改善する段階事業着手前のアイデア段階
ビジネスモデルを構築し、
収益化を目指す段階
規模を拡大し、
インパクトと利益最大化の
両立を目指す段階
25. 日本におけるインパクト投資残高の伸長
-24- © KIBOW All rights reserved.
(出典:「日本における社会的インパクト投資の現状 2019」GSG国内諮問委員会 2020年3月)
337
718
3440
4480
0
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1500
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3000
3500
4000
4500
5000
2016年 2017年 2018年 2019年
GSG国内諮問委員会による2019年度のアンケート調査の結果、日本におけるインパクト投資市場は、
少なくとも4,480億円のインパクト投資残高があることが確認された。
単位:億円
27. 日本のインパクト投資(投資者1/2)
-26- © KIBOW All rights reserved.
GSG国内諮問委員会は、①投資判断時の社会的インパクト評価の実施、②投資後の社会的インパ
クト評価の実施、の2点を要件として、以下の団体を「インパクト投資機関」としてピックアップした。
出典:「日本における社会的インパクト投資の現状2019」 GSG国内諮問委員会2020年3月
29. © KIBOW All rights reserved.
日本国内のインパクト投資
20152011
日本におけるインパクト投資は、東日本大震災が契機となって、2017年に新規参入が相次いだ。
東日本大震災
三菱商事
興支援財団
設立
G8インパクト投資
タスクフォース
国内諮問委員会
発足
KIBOW
社会投資
1号ファンド
設立
新生企業投資
日本インパクト
投資ファンド1号
(子育て支援
ファンド)
設立
フューチャーVC
おおさか社会課題
解決ファンド
設立
第一生命
インパクト投資
開始
社会的投資
推進財団
SIB開始
デジサーチ
黒越氏
ソーシャル
エンジェル
投資
開始
MAKOTO
インパクト投資
開始
2019
Project
KIBOW
発足
2012 2014
KIBOW財団
設立
2017 2018
KIBOW
社会投資
2号ファンド
設立
新生企業投資
日本インパクト
投資ファンド2号
設立
五常・アンド・
カンパニー
設立
2009
ARUN
合同会社
設立
2016
プラス
ソーシャル
インベストメント
株式会社
設立
日本政策投資銀行
英Bridges組成の
SIBファンドへ
投資