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Germany’s International competitive power
- 3. ドイツ概観
- 4. 日本との共通点 ドイツ 日本 国土面積世界61位 国土面積世界60位 名目GDP世界4位 名目世界3位 真面目な国民性 少子高齢化社会 製造業が大きな割合を占める
- 7. ドイツの特徴・分権制
- 8. ドイツ輸出競争力拡大
- 14. １イノベーション
- 17. 地域産業クラスターとは
- 28. 3高度外国人材の活用
Editor's Notes
- プレゼン全体フロー
- 4枚目補足内容
- 4枚目補足内容
- ドイツにおいては連邦制がとられており、これは国家制度のレベルにとどまりません。ドイツの文化と経済の地方分権的な構造を体現していて、伝統に深く根ざしています。よって政治的機能を超えて州は各地域の特色あるアイデンティティを体現する事が可能となっています。また、1949年に制定された基本法では、州の強い立場が規定されていて、具体的な州ごとの違いとして、教育制度・文化政策・地方自治制度などが異なってきます。例としては16の州ごとに祝日が異なっていたりします。一方で州間の教育の格差（全国統一試験なのに州間で難易度が違う事例）も出てくるというデメリットも存在するようです。
- 経済白書の内容に入っていきます。
- 備考：ユーロ安はギリシャ危機などによるユーロ売り基調によるところが大きい 実効為替レートは、外国為替市場において、ある通貨の総合的な価値を示す合成レートのことをいいます。これは、ドル／円、ユーロ／円、ポンド／円、スイスフラン／円、豪ドル／円、カナダドル／円、人民元／円などのように、一つの国に関して複数の為替レートが存在していることを踏まえ、特定の二通貨間の為替レートを見ているだけでは分からない「一国の通貨の対外競争力（強さ）」を、単一の指標で総合的に捉えようとするものです。
- 9枚目説明細補足内容
- 9枚目補足内容
- また、製造業の就労者伸び率（雇用）を見ると全体的に低迷していることが分かるが、サービス業を含めた産業全体の就労者伸び率はすべての州で雇用の増加が確認できる。 ⇒雇用が製造業からサービス業にシフトすることで地域経済が維持発展したといえる。
- さて、一般に輸出する際の強みとなる主な要因として１、労働コストや法人税などビジネスコストが低いといったコスト競争力がある事、２、差別化された製品を生み出すためのイノベーションが起こる事、３、効率的な販売経路確保の取り組みがなされていることなどが挙げられる。 しかし先に述べたように、ドイツの労働コストは高いことからドイツの輸出の大きな伸びの背景にはコスト競争力以外の要素が大きくかかわっていることが示唆されます。 また、ドイツにおいては他にもこのイノベーション、販路確保以外に、高度外国人材の確保という要素がありますが、後述します。
- ドイツは今話した、輸出競争力を高める要素の一つであるイノベーションという項目においてイギリス、アメリカには劣るものの比較的高い水準にある事が分かります。 イノベーションを支える項目としてここでは、クラスターの広がり、外国資金によるR&D、などが挙げられている。 また、ドイツはイノベーションにおける地域格差の抑制が強く働いているといわれており、その理由としてフラウンホーファー研究機構や工科大学等が各地に分散し立地しており、産業界との人的つながりを背景として地域輸出に貢献している背景がある。
- 【特許申請と製造業の付加価値成長率に相関関係がある事の示唆】 ドイツは特許申請数が非常に多く、また、特許申請数が多いほど製造業の付加価値成長が高く出ていることから、特許申請と製造業の付加価値成長率に相関関係がある事が示唆されています。 この特許の取得の裏には研究開発があると考えられることから研究開発が製造業の付加価値上昇に結び付いているともいえるのではないか。
- イノベーションに関して事例を見ていく。 アーヘン工科大学は学内にクラスターを有し、また注力すべき分野の一つとして人工心臓が部門を有している。同大学が研究の最先端の知見を有しているという強みを生かし、研究者のほか、製造技術担当者、品質管理担当者、血液ラボなども周辺におき、より実用的な研究が行われています。大学の研究をもとに事業化を図るベンチャー企業の職員とともに博士課程の学生はプロジェクトを進めていきます。また、プロジェクトの過程で工学部のスタッフが大学と企業を行き来し情報が流動的に保たれることでプロジェクトの内容がビジネスにニーズを踏まえたものとなるようになっており効率的なイノベーションが起こる事例の一つとなっています。 アーヘン工科大学を中心として形成された産業クラスターの営業拠点の位置付けでもあるのです。研究を研究だけで終わらせるのではなく、製品化、事業化に結びつけるために、外部に研究成果をアピールしビジネスパートナーを獲得することが、この施設の狙いなのです。
- ドイツでは、特定の地域だけでなく各地に異業種の 集積が見られるが、異業種、あるいは多様な国籍の企 業集積の一部は、各地に広く立地する大学や研究機関 が起点となっていると考えられる。 一般に、企業の立地は、労働 コストや法人税等ビジネスコストの低さといったイン センティブの他に、①大学や研究所からの技術移転に 期待が持てること、②市場があること、③労働力が確 保されていること、が前提となる。その後、当該地域 で成功事例が現れれば、他の企業がイノベーションを 期待して立地することで、徐々に企業が集積していく。 ドイツにおいては、各地域に一定水準以上の大学や 研究所が立地し、またそれらの多くが産業界に貢献し ようとする姿勢を明確に打ち出しており、企業の立地 を後押ししている。 クラスターの定義：「特定分野における関連企業、専門性の高い供給業 者、サービス提供者、関連業界に属する企業、関連機関（大学、規格団体、 業界団体など）が地理的に集中し、競争しつつ同時に協力している状態」として定義されている。
- 補足スライド
- NRW州：ノルトラインヴェストファーレン州の略 2000 年代には 州経済に寄与すると考えられる重点 8 分野が決定された。各分野については、競争的資金プロジェクトによって、よりイノベーティブな プロジェクトが選定、実施される仕組みとなっている。 州としてのクラスター9は重点 8 分野を中心に 16あり活発な取り組みが行われている。 重点 8 分野の中でも特に健康関連分野については、 高齢化によりニーズが高まる中でコンピテンシー（能 力）強化を図ることが重要課題の一つに掲げられ、州 内各地でクラスターが活発に活動している。 そのうち高齢化が進むルール地域に位置するボーフ ムの医療クラスターでは、ルール大学ボーフム校を中 心として、中小企業等のためのラボや、医療関連企業 を対象とした施設が設けられているほか、2009 年よ り「ボーフムヘルスケアキャンパス」として、大学、 研究機関、ヘルスケアに関する行政機関、及び企業が 立地するキャンパスの設立が開始された。 ヘルスケアと医療の研究開発で国際レベルのイノ ベーションを達成するために、企業のみならず行政庁 も近くに立地させており、行政上の許可や制度上の問 題の調整などがスムーズに行われ、研究からビジネス 展開までのスピードが加速することが期待されている。 また、同ヘルスケアキャンパス内に 2010 年に開校 したヘルスケア大学 92 では、作業療法、言語治療、 介護等の分野で職業資格と学位を共に取得できるコー スが設けられていることが特徴で、高齢化社会を背景 に需要が高まる職業人材を輩出している。
- 補足スライド：ルール大学構内
- 補足資料：NRW州内において活発な医療分野クラスター活動が行われている図、また、それに伴う医療市場の拡大の図
- 次に輸出する際の強みとして販路確保の取り組みというのを前述したが、これについてみていく。 ドイツの地域における輸出支援は、その多くがビジ ネスマッチングを図るものとなっている。 国外のビジ ネスパートナー確保については、国外 90 か国に駐在するドイツ在外商工会議所が個々の企業ごとにサポー トを行っているほか、地域企業の国外販路確保を具体的に支援 している。 また、州レベルの取り組みとして、バイエルン州経済省では、中小企業の輸出を促進するため 10 を超える様々な取り組みを行っていて、多くは国内外の見本市への出展支援や企業のビジネスマッチ ングを支援するものである。 日本での見本市の意味合いは新商品宣伝や発表の場、あるいは競合他社の動向を探るという目的のものが多い一方で、ドイツにおいて見本市の意味合いは商談の場であり、ドイツでは世界中から業界関係者やバイヤーがその見本市に的を絞って訪れ、その場で商談をして契約までまとめるというケースが少なくない。もちろん出展企業同士での制約のケースも見られる。 また、中小企業が見本市の重要性を認識していることもあり、この国内外の見本市（メッセ）への地域による出展の支援は、ビジネスパートナーの構築・販路確保という観点から中小企業にとって大きな輸出支援になっているといえます。
- 補足スライド：バイエルン州経済省による中小企業輸出促進具体策
- 補足スライド：メッセ（見本市）の写真
- ドイツでは地域クラスターもビジネスマッチングの機能を果たしています。 その中でも クラスターにおけるビジネスマッチングに関して は、クラスターの運営責任者であり、かつ当該地域・ 当該業種の企業を広く把握するクラスターマネジャーが、ニーズに応じてクラスター内外のコンタクトポイ ントを効率的につなぐことが評価されている。クラス ターマネジャーは、内外のネットワークの要として企業のビジネス展開を加速するほか、積極的に域外や国外に出かけてネットワーク作りとともに情報収集を行い、会員企業に最新の情報を提供する。（次の次のスライド） こうした役割を担うクラスターマネジャーは、個人 の場合もあれば組織である場合もあるものの、産業界 と学術界の経験を有し、中立の立場で、当該業種に関する知見に加えて経営に関する知識も備え、高い営業 能力を持つ場合が多いようである。（次スライド）なお、州政府が、 クラスターマネジャーの選定や評価を重視する一方 で、クラスター運営はクラスターマネジャーに一任されるという例が見られており、クラスターマネジャー の重要性がうかがえる。 クラスター 企業が海外へ輸出・進出する際に必要となるパート ナーや顧客へのリーチと、現地の情報取得のための ネットワークを構築しているケースもあり、それを活用することにより販路が確保されるケースも存在します。 ⇒
- 補足スライド
- 補足スライド
- これまではイノベーションや販路確保などを地域経済の輸出を支える要因として挙げた。 以上の要素に加えてドイツの産業を支える大きな要素に「産業における高度外国人材の獲得」がある。 ここ約20年、ドイツは世界の国際化により人材のグローバル化の必要性が出てきたとの認識を強めてきています。 その背景にある考え方としては、多数の高度外国人材を呼び込むこと は、彼らの出身国とのビジネスを円滑にしたり、多様 な人材の交わりを創出し、今後のグローバル競争に勝ちゆくイノベーションのきっかけとなる可能性もある という考えである。 具体的取組 移民法 グリーンカード省令
- 結論から言うと、ドイツは高度外国人人材の獲得が進んでいる。 人材獲得の例を2つ紹介する。 まずは留学生の呼び込み。
- 休職期間：１２⇒１８か月 副業日数：90⇒120日