新しい投資指標のCSVについて

1. ESG投資と企業価値：CSR to CSVの観点から

2. Pitch
はじめに
マイケル・ポーターが2011年にCreating Shared Value（CSV）を発表したこ
とで始まった。
GPIFもPRIに署名して、ESG指標を選定するとのことで、注⽬を集めている
⼀⽅、ESGが独り歩きしている⾵潮もある
* マイケル・ポーター：競争戦略や5 Forceで有名

3. Pitch
CSVとは
本業において社会価値と経済価値の創出を同
時に達成すること
例）
・プリウス：環境に優しく、販売で利益をあ
げる
・ディズニー：素晴らしい接客と⾼単価のチ
ケットやグッズ

4. Pitch
CSRとCSVの違い
CSR：⾃動⾞会社がアフリカに寄付し、製造業にはさほど貢献しない
CSV：会社の本業でも実⾏されるので、社会価値の創出も⼤きい

5. Pitch
CSVの様々な側⾯
1.イノベーション：ソーシャルビジネス（NPOかつ利益を出すので、⼯夫とイノベが⽣まれる）
2.共感：プリウスは環境にやさしくかっこいいいと共感を呼んだ、従業員の共感も上がり、価値増⼤
3.コミュニケーション：どのように社会貢献しているかをしっかりステークホルダに伝えれる
4.従業員の満⾜と幸福：ドラッカーの知識労働者、従業員の満⾜は企業の成⻑に関わる
5.健全なリスクテイキング：安全だけの会社にとって、CSVはイノベを⽣むきっかけ
6.企業⽂化：いい企業⽂化（⾵通し・相互コミュ・失敗を許す・オーナーシップ・教育へのリソース）
7.強いリーダーとトップのCSVに対するコミット（CSVを実現するにはトップの相当な実⾏と意思が必要）
8.マテリアリティ（⾞なら環境、銀⾏なら従業員の満⾜など3∼5つに集中してKPIにすべき）

6. Pitch
資本市場のサポート
・企業の市場への開⺬とコミュニケーション：
CSVを3∼5項⽬に絞って、社⻑が熱意を持って、⼀貫してコミュニケーションをとる
・⻑期投資の促進：
企業は投資家にどうしたら⻑期投資してもらえるかを考える、
投資側も短期の利益だけでなく、⻑期的に⾒るべき

7. Pitch
ESG投資とCSV投資
・ESGとは、企業に社会貢献活動と企業価値を増⼤させていくこと
しかし、ESG指標に合わせる会社が出てきて、これでは社会貢献も企業価値も上がら
ない
・SRI（社会貢献している企業投資するファンド）は運⽤成績が出てない
・CSVは、ESGに注⼒している企業に投資しつつ、リターンも同時に追求すべき

8. Pitch
投資評価⼿法
・ネガティブスクリーニング：ESGの低い企業には投資しない
→ネガティブニュースが株価に響くため
・ポジティブスクリーニング：
→ESG投資は成果がでないが
・インテグレーション：通常の⼿法にESGも混ぜる⼿法
→投資家が独⾃に企業のESGを調べ、評価に組み込むべき
・エンゲージメント：ESGをもとに投資した後、積極的に企業にヒアリングし、リター
ンを⾼める、企業にESGを⾼めるように改善させるのも重要

9. Pitch
おわりに
「CSVは⻑期の努⼒なしにはなりえない」
よって、企業はトップの強いコミットが必要
また、投資家も企業を⻑く⾒守り、ESGを織り交ぜた評価とファンドの仕組みをつく
る必要がある
最終的に、社会全体の発展と住みやすい社会の創造にとって必要だ！