Division of estates services from interview to preparation of consultation document.

1. 遺産分割業務
面談から協議書の作成まで
新米行政書士オンラインゼミ 2024年4月9日
発表者：ならざき
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2. 目次
１．自己紹介、はじめに
２．行政書士の遺産分割業務
３．ロードマップ
４．面談
５．基礎調査
６．遺産分割協議書の作成
７．まとめ
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3. １．自己紹介、はじめに
◎自己紹介：ならざき
・愛知県名古屋市に在住
・前職：公立学校教員（高等学校教諭）
・令和５年度行政書士試験に合格
・令和６年１０月に開業の予定
・主な取扱い業務（案）
相続・後見、外国人在留、障害福祉サービス
◎はじめに
（１）民事法務といえば
・遺言書の作成、だけだとスポット業務なので、
・遺言執行業務、でも遺言書がなかったら、
・遺産分割業務・・・ポイントや注意事項がたくさんある
（２）今回の発表では
・【面談→調査→作成→提出】の流れの中で
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4. ２．行政書士の遺産分割業務
○権利義務に関する書類の作成（行書１の２①）
・遺産分割協議書
・遺言執行者就職通知書
○事実証明に関する書類の作成（行書１の２①）
・相続関係説明図
・財産目録 等
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5. ３．ロードマップ
面談
（１）説明
（２）聴き取り
（３）ロードマップの提示
（４）手数料の説明
（５）受任
（６）提出書類の指示
基礎調査
（１）相続人調査（相続人の範囲の確定）
（２）相続財産調査（相続財産の範囲と評価の確定）
（３）遺言調査（遺言の有無）
業務完了
銀行の手続き
遺産分割協議書の作成
（１）財産目録の作成
（２）相続関係説明図の作成
（３）遺産分割協議書の文案の作成
（４）調査報告・遺産分割協議書（文案）の説明
（５）相続人で協議（合意）
（６）遺言分割協議書の作成
（７）遺産分割協議書の完成
（８）相続手続の必要書類を回収
他士業との連携
○司法書士（相続登記）
○税理士（相続税）
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6. ４．面談
（１）説明
①相続の基本原則
②相続の選択：単純承認、限定承認、相続放棄
・相続選択の自由
・熟慮期間
③遺産分割：現物分割、換価分割、代償分割、共有
・遺産分割の意義
・遺産分割の対象
・遺産分割の方法
・遺産分割自由の原則
・遺産分割の時期
・特別受益・持戻し免除の意思表示の推定
・寄与分・特別寄与者
・遺産分割の効果
④預金の凍結、遺産分割前の払戻制度
⑤業際
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7. ４．面談
④相続財産
・不動産
・金融資産
・その他
⑤遺産分割協議の進捗状況
⑥遺産分割の予定
（２）聴き取り
①遺言書の有無
②被相続人
③相続人
※家庭裁判所への申立てが必要な場合
・判断能力が精神上の障害により不十分な者
・被後見人 ・未成年者 ・行方不明者
・海外に居住している者 ・見知らぬ相続人
・代襲相続人 ・印鑑登録をしていない者
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8. ４．面談
（５）受任
（６）提出書類の指示
①相続財産に関する書類
・不動産：固定資産税納税通知書、登記済権利証
・金融資産：通帳、カード、金融機関からの通知書
・その他：被相続人の財産関係のすべての書類、
相続人が立て替えた葬儀費用・入院費の領収書・メモ
②相続人全員の印鑑登録証明書
⇒依頼人に「預り証」を発行する
（３）ロードマップの提示
①本日：受任する
②約１か月後：書類を提示する
③約１か月半後：遺産分割協議が成立
④約３か月半後：相続手続が完了
（４）手数料の説明
①手数料：相談料、書類作成、証明書収集、手続き
②経費：証明書発行手数料、交通費、送料、複写
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9. ５．基礎調査
（１）相続人調査（相続人の範囲の確定）
①被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本等
②相続人の戸籍謄本等
※注意事項
・同時死亡の推定 ・二重の親子関係の成立
・代襲原因 ・代襲相続人の要件
・被代襲者が養子の場合 ・再代襲
・再転相続 ・胎児の権利能力
・相続人の欠格 ・相続人の廃除 ・相続放棄
（２）相続財産調査（相続財産の範囲と評価の
確定）
①不動産：固定資産税評価通知書、固定資産税課
税台帳、履歴事項全部証明書
②金融資産：残高証明書、経過利息計算書
（３）遺言調査（遺言の有無）
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10. ６．遺産分割協議書の作成①
（１）財産目録の作成 （２）相続関係説明図の作成
（３）遺産分割協議書の文案の作成
①「だれが」「どの財産を」「どれだけ」取得する
のか明記する
②現在判明していない相続財産が今後発見さ
れた場合、だれが取得するのか。ただし、依頼者
が記載しないことを望む場合、その意思を優先す
る
③住所は印鑑登録証明書の通りに記載する
④相続人の人数分の協議書を用意する
作成年月日：令和 年 月 日
財産目録
１．不動産
（１）土地
（２）建物
２．金融資産
（１）現金
（２）預貯金
（３）有価証券
３．自動車
４．その他
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11. ６．遺産分割協議書の作成②
遺産分割協議書
令和○年○月○日 □□瑛士の死亡により開始し
た相続につき、共同相続人□□和津、□□サクラ、
□□桃子の遺産を次の通り分割することに合意する。
１．相続人□□瑛士は次の遺産を取得する。
（１）宅地・・・・・・
（２）建物・・・・・・
２．相続人□□サクラは次の遺産を取得する。
（１）預金債権・・・・・・
（２）自動車・・・・・・
３．相続人□□桃子は次の遺産を取得する。
株式・・・・・・
４．本協議書に記載なき遺産および後日判明した遺
産は、相続人□□和津がこれを取得する。
上記の通り協議が真正に成立したことを証するため、
この協議書３通を作成して各自署名押印し、各１通を
所持するものとする。
令和○年○月○日
住所 ・・・・・・
相続人（亡□□瑛士の妻）
（昭和○年○月○日生）
住所 ・・・・・・
相続人（亡□□瑛士の長女）
（昭和○年○月○日生）
住所 ・・・・・・
相続人（亡□□瑛士の次女）
（昭和○年○月○日生）
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12. ６．遺産分割協議書の作成③
（４）調査報告・遺産分割協議書（文
案）の説明
（５）相続人で協議（合意）
（６）遺産分割協議書の作成
（７）遺産分割協議書の完成
①署名・押印する箇所が分かるように、その
箇所を赤文字で記入した「見本」を付ける
②「捨印」を押印してもらう
③２枚以上になった場合、「契印」も忘れず
に押印してもらう
（８）相続手続の必要書類を回収
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13. ７．まとめ
◎業務に臨むうえでの３つの心得
①スピードを重視する
☞「職務上請求書」を活用して、業務が短期間で完了するよう努める。
②業際に注意する
☞「もめたら辞任する」とはっきりと宣言しておく。
③依頼者に経過を適宜報告する
☞依頼者を「放置しない」
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14. 参考文献等
竹内豊『行政書士のための遺言・相続 実務家養成講座〔新訂第３版〕』（2022年、税務経理協
会）133-202頁
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