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同志社大学文化情報学部
                 矢野 環

     今は 文献学 芸道 等であるが、
      昔の理学部的な話となります
  泉先生は Typology のはずであった。
 私も実は、縄文土器のフーリエ記述子
関連のことを指導したこともあるが・・1
 時計の原器    sheets 2-5

 体内時計     7-15

 分子時計   17-51
   タイムリーな企画なのです
   2011年だとまだはっきりしない

 終章   53-56


                        2
 時間は何で測る?      時計
 いわゆる 時間      原子時計 セシウム
 2012年10月 イッテルビウム光格子時計(日
  本)が、国際規格の参考にされた
 細かい時間が解る ⇒ 相対論効果確認

 相対論は様々な実験で裏付けされているが、
  なお仮説である。「時計」で確認できるか?
 確かに、原子時計を置く場所で異なるとか


 本日は、この方向は無し

                      3
 2011年11月 昇格
 137億年(宇宙の年齢)で1秒の誤差程度
 誤差 1秒/300億年 にできるとか


 セシウム原子時計 3000万年に1秒
 8000万年で一秒 にもできるとか

 光格子時計は8月に、6500万年に1秒と
  いう精度を確認したとされる(詳細をしらな
  い)
 香取秀俊氏は、准教授のときに開発した

                   4
 今、太陽電池電波時計は1万円もしない
 1969年に、セイコーが腕時計アストロン
  を発表した時、45万円だったという。現物
  を見た記憶がある。スマートなものだった。
 そのあとでどこだったか(といっても、シチ
  ズンしかないが)、液晶表示(多分水晶振動
  子だが、音叉かもしれない)の腕時計が25
  万円ほどだった。更に、バカでかい(縦方向
  に)不細工なデザインだった。それを、私の
  目の前で本当に買って行った人がいた。四条
  河原町の寺内時計店だが、その場所に今店は
  無い。

                   5
6
藻




                藍藻


    大腸菌など
            7
 体内時計
 (人間やネズミでも)視交叉上核にあり(主時
  計)、松果体からメラトニン で眠りへ 目に光で
  reset etc.というのが古典的 but盲人が時差ボケ
 某実験(サイエンスに出たレベルだが)
  目ではなく、膝の裏に光センサーがある?
 最近の説 すべての細胞が体内時計を持つ
 2012年 理研 細胞内体内時計は、3種類の物質
  から構成できると、スパコンシミュレーション
  タンパク+結合酵素+解除酵素
 上田 泰己 (東大、理研)37 血液から時計のズ
  レを検出 http://www.riken.jp/r-world/info/
  release/press/2012/120828/detail.html
                                   8
 昔は   藻      今は 細菌
 葉緑体の本家。植物の元祖ではない。
 光合成 遺伝子の水平移動 Horizontal
  transmission があったか?
   文献学 混態! 系統の混雑

体内時計 で著名
 Trackingand Visualizing the Circadian Ticking
 of the Cyanobacterial Clock Protein KaiC in
 Solution これは名大 近藤孝男教授代表グ
 ループ The EMBO Journal 速報 2010.11.26
                                         9
10
   最後の秋山修志氏(当時名大講師。京大分子工学出身。
    現:分子科学研究所教授)が、問い合わせの場合の筆
    頭代表です。実際の研究の中心でもある。
   一般向けの書籍  秋山 修志, ”タンパク質によって
    操られている体内時計” 「放射光が解き明かす驚異の
    ナノ世界」,講談社ブルーバックス(2011) もあり。
   大学病院では、手術は教授よりも講師にお願いするの
    が良いという場合も多いとされる。
   私立大学で、助教 講師 准教授 教授 という布陣
    にしているところはよくある。例えば、武庫川女子大
    学。
   同志社の多くの学部は、講師 は実質なくて、全部准
    教授にしてしまうので、他大学の 講師 を軽視する
    人も現れる。遺憾なこと。

                          11
Takeya Kasukawa, Masahiro Sugimoto, Akiko Hida, Yoichi Minami, Masayo
Mori, Sato Honma, Ken-ichi Honma, Kazuo Mishima, Tomoyoshi Soga, and
Hiroki R. Ueda: “Human blood metabolite timetable indicates internal
body time”. PNAS, 2012,doi/10.1073/pnas.1207768109




                                                           12
 用いた    SPring-8 は、世界最高輝度 大型放射
  光施設 (播磨科学公園都市) 光速に近い電
  子を磁界で曲げたときに生じる電磁波を観測
 世界最高です 二位じゃだめなんですか?
 http://www.youtube.com/watch?v=d_MTjeK
  6d2c
 2004年にKaiABC(=回)の基礎研究がある。
 周期の様子 は次のシートに 下記URLより
 左は24hではない。
 www.jst.go.jp/pr/announce/20101127/
  index.html

                                   13
14
15
16
 分子時計
 1962     Emile Zuckerkandl and Linus
  Pauling(この年、ノーベル平和賞。1954年に
  ノーベル化学賞 <DNA三重螺旋説も>)
 ヘモグロビンのα鎖の、動物間の転移座を数
  えた <相違度 というわけです>。それと、
  化石での分岐年代を比較。
 その後、DNAの安定性を見る手法<混合し
  たとき、どの程度の熱で分解するか>など、
  さまざまに精密化されてきた
 しかし・ 問題点も様々露わになり・・・

                                17
 4部分で構成       α鎖、β鎖 2個づつ
 http://en.wikipedia.org/wiki/Hemoglobin

 このαには    141個のアミノ酸、βは146個
 動物によって、構成は異なるが、長さは同じ
 であるという性質がある。このαの部分を、
 色々な動物で比較します

 もうちょっとよく見てみましょう。
 ヘモグロビンに限らず、分子構造をみるソフ
 トウェアを使いましょう。フリーです。
 <画面変更> Cn3D
                                      18
19
 1968     木村資生(京大理学部)1924-94
   Evolutionary rate at the molecular level.
  Nature 217:624-6.
 1969 Jack L. King & Thomas H. Jukes
   “Non-Darwinian Evolution”
 ダーウィンの自然淘汰説への対立仮説と理解
  されたが、本人はそうではないとする。
 木村はダーウィンメダル 日本人で一人1992
 遺伝子レベルの突然変異は、自然選択に対し
  て中立(有利でも不利でもない)。たまたま
  突然変異体が固定されたもの。適者生存は
  あってよいが、たまたま残ったものも多い。
                                        20
21
 数学的原理に裏打ちされていた
 中立説は、分子時計の成立基盤でもある。

 中立説のエビデンス(いくつかの分野では、
  このカタカナ表記が好まれる。生物学でそう
  だということではありません)
 ヘモグロビン偽遺伝子 何らかの原因で重複
  したが、遺伝子機能を失い、形質として発現
  した表現型(phenotype)に効果がない。その部
  分の突然変異は中立。かつ、進化速度は非常
  に速い。

                        22
 1962       Emile Zuckerkandl and Linus
    Pauling(この年、ノーベル平和賞。1954年に
    ノーベル化学賞 <DNA三重螺旋説も>)

 クラスター分析
       &       ⇒ 分子時計
     線形回帰

 文化情報学部学生ならできる??



                                   23
ハツ
                           ニワ    イモ
         ヒト    カネ    ウマ                コイ    サメ
                           トリ    リ
               ズミ
ヒト         0    16    18    36    62    68    79
ハツカネズミ    16     0    22    39    63    68    79
ウマ        18    22     0    40    64    67    77
ニワトリ      36    39    40     0    63    72    83
イモリ       62    63    64    63     0    74    84
コイ        68    68    67    72    74     0    85
サメ        79    79    77    83    84    85     0
                                        24
 相違点が多いほど、昔に分岐したのだ。

 では、どうやって、いまの相違点から分岐の
  時期を推定するのか。
 相違点データから、分岐するダイアグラムを
  作ろう。その他との分岐タイミングは、その
  他との相違点数の平均でいいだろう。つまり
          ヒト    ハツ ウ
                  カネズミ ニワ リ モリ コ
                     マ   トイ     イ サメ     average
ヒト          0     16  18 36  62  68 79
ハツ カネズミ    16      0  22 39  63  68 79            16
ウマ         18     22   0 40  64  67 77            20
ニワ リ
  ト        36     39  40  0  63  72 83        38.333
イモリ        62     63  64 63   0  74 84            63
コイ         68     68  67 72  74   0 85          69.8
サメ         79     79  77 83  84  85  0        81.167
                                         25
Cluster Dendrogram


 実は、相違


                    80
点数を距離
とした、                70
                    60

averageによ
                    50



るクラスタ
                    40
           Height




分析に他な
                    30




らない。
                    20
                    10




      16
      20
                                    モリ



                                                 リ




                                                                        ハツ ネズミ
                         サメ



                               イ




                                                                    ト
                                                         ウマ
                                              ニワト




                                                                   ヒ
                              コ



                                   イ



  38.333




                                                                          カ
      63
    69.8
                                             dhem
  81.167                             hclust (*, "average")    26
 今、理論生物学でクラスタ分析を使うのは、
  例外的です。1970年代の論争により、1
  980年代にはすでにクラスタ分析は理論生
  物学から排除されていた。
 しかし、1962年頃なら、使います。


 ともかく、相違個数と「線形」に時間が経過
  したという暗黙の仮説をおいている。
 さて、問題はこれをどういう実年代と当ては
  めるかですが・・・
 証拠は化石しかないな・・・
                   27
 分岐が明確なもの、といっても、意見は様々
  別れるでしょう。合意の出来る範囲で、分岐
  の明確なのと、相違個数との比較をおこない、
  実年代あたりの相違個数を考える。
 おおざっぱに言って、550万年くらいで、
  1箇所の相違となる。ここでは、線形回帰を
  用いて法則を決める(原点を通る)

 ヒトと ゴリラ は1つの相違だから、5
 50万年くらい前かな、ということになる。
 超大雑把だが、結構あたっている。
                   28
 http://ksgeo.kj.yamagata-
 u.ac.jp/~kazsan/class/chronology/biomolecu
 lar_clock.html
                                     29
サメ



     コイ



     イモリ



     ニワトリ



     ウマ



30
     ヒト



       カ
     ハツ ネズミ
 瀬名秀明 東北大学大学院薬学研究科博士課
  程(今でいう後期課程)在籍中に
 1995 パラサイト イブ 日本ホラー小説
  大賞
 1997 映画化  葉月里緒奈
 つまりは、ドーキンス の利己的な遺伝子へ
  の実質的反論のようにもみえる。

 尚、父はインフルエンザ研究者   鈴木康夫(中
 部大学)

                      31
 mtDNA    Eve
 Y-MRCA

 ミトコンドリアDNAは、基本的に母系遺伝
  する。ただし、父系から入り込む部分がある
  ことも確認されている。最終的に起源を求め
  ると、16±4万年前のイブを見出す。
 Y-染色体の特異領域にある遺伝子変異からさ
  かのぼると、アダムが求まる。男子は6万年
  くらい前までしか行けない。



                    32
33
 Rebecca  L. Cann; Mark Stoneking & Allan C.
  Wilson (1987). “Mitochondrial DNA and
  human evolution”. Nature 325: 31 - 36.
 147人の各国人を調べたというが、実はア
  フリカ人とした殆どが、アフリカ系アメリカ
  人であった。
 また、提示された系統樹よりも総長の短い系
  統樹があることが指摘された。
 専門的にはそういうことを考慮せねばならな
  いが、大筋ではあっているとみなされる。
 別の確認でも、18万年ほど前に先祖がいる。

                                      34
 Peter A. Underhill; et al. (2000). “Y
  chromosome sequence variation and the
  history of human populations”. Nature
  Genetics 26: 358 - 361.
 男性は6万年まえくらい、という事ではない。

 しかし、とかくY染色体(男系にのみ伝わ
  る)は途切れやすい。




                                 35
36
 オスの生殖細胞形成の際の分裂回数がメスに
  比べてはるかに多く、その結果複製ミスによ
  る塩基の置換が発生しやすい
 つまりは、精子の染色体には、その人の遺伝
  子とは異なる部分が十分に生じる。
 しかも、20歳男性の精子に比較して、36
  歳男性の場合、その「異なる部分」は2倍に
  なる、という報告もある。
 しかし、個人差はあるでしょう。




                   37
 当初からかなり最近までは全くの線形理論
 これまで、おかしいとされたことも順次解決。
 しかし、どうにも矛盾が激しい部分が出る。

 結局、非線形、もしくは、区分線形で考える
  べきではないのか。種(その概念が何かはま
  た議論の的)が成立したら、以前の先祖とは
  異なる分子時計が刻まれてもよい。
 また、モンテカルロシミュレーションも極度
  に発達してきた。焼き入れ1万回、本番5万
  回など日常茶飯事。
 ともかく、イベントは古い方向に動いている
                   38
 1st MC マルコフチェイン
 2nd MC モンテカルロ
 BayesPhylogenies
 枝による進化速度の違いの問題が軽減される。と
  はいえ、すごい計算量。
 (WinBugs+R2WinBUGS -->) OpenBugs+Brugs or
  R2OpenBUGS, jags+rjags という組み合わせもRで
  可能
 R 独自に MCMCpack をはじめとして、いろいろあ
  る。一番最初の 説明はR News, 6(1):2-7, March
  2006
 語呂合わせで MCmcmc もある


                                     39
 実際にどう遺伝するのか

 新生児と親を比べればよい。いままで、なか
  なかできなかった。
 病気の遺伝子の追跡は2003から


 また、David Reich に注目を
 衝撃的な論文も出している
 また、yuihaga.blog.fc2.com にも引用あり




                              40
41
 ネアンデルタールと現人類の分岐は
 70万年から17万年前
 この程度の誤差はしかたない。




 なお、Reich
       は現代のヒトに、ネアンデル
 タール人の痕跡があるという論文も。




                     42
 確実なオランウータン 1300万年前にあ
  る。また、その先祖系統かと思われるのが、
  ラマピテクス(かつて人類の祖先とおもわれ
  ていた)で、1400万年前。
 なお、チンパンジーやゴリラの古い化石は見
  つかっていない。
 これまで、オランウータンの分岐は1100
  から900万年前とされていた。それ以前と
  すべきなのでしょう。



                   43
 分岐は600-400万年前とされる。
 700-600万年前   Sahelanthropus
 600万年前    Orrorin
 580-440万年前 Ardeipithecus

 などと、ピッタリ合っている。2002年に
  はそれで確証となっていた。だが・・・




                            44
45
 2012年8月  アイスランド
 78組での変異率は完全なゲノム解読

 すべての新生児に36か所の自然な変異があ
  る。30億塩基対からいうと微細。

 その他すべて
 任意の塩基部位で   1.2x10^-8 変異
 年に部位あたり 24億分の1
 (但し、世代間隔を29年とする)



                            46
   出アフリカ
    9-13万年前
    以前は 7万年前以前。すると、中東や北米の10
    万年前のものは、「出アフリカの失敗」

   Human – Neandertal 分岐
    40-60万年前
   35-60万年前とするハイデルベルゲンシスの化石
    (先の頭蓋骨)とよく合う。それはネアンデルタール
    の祖先。
   昔は 27.2-43.5万年前

   しかしながら、これらも異論はあり、さらに合わなく
    なったものもある

                         47
 Human
     – オランウータン 34-46百万年前
 昔の説では 13-14百万年前
 オランウータンの化石は 900-1390万年前まで


 Human
      – チンパンジー 8-10百万年前
 (細かく言うと 830-1010万年前)
 これは早すぎるとされる
 昔の説では 4-7百万年前




                          48
 変異率は進化の最初には早く
 アフリカ類人猿で遅くなり
 人類進化でさらに遅くなった
     という説は30年前にあった

 Linda
     Visilant はそれを採用
 人間ーチンパンジー
 700-1300万年前


 世代間隔の問題

                       49
 マイクロサテライトの変異をみる
 12億分の1から20億分の1


 人間ーチンパンジー
   370-660万年前
   よさそうだが、サヘラントロプスは?




                    50
 大きなゲノム、大きな個体数は、変異率を遅
くする

 あれやこれやで、いまは混乱状態


 しかし、分子時計の考え方、中立説   は正し
いと認められている。




                     51
52
 生物的な   中立説 はあ
  るいみ正しいが、平行し
  た議論は到底できない気
  配もある。
 全然 写本クロック が進
  まないこともある。また、
  発現する部分と、内部徴
  証とが整合する訳ではな
  い。
 つまり、江戸写本でも、
  為家(1198-1275)の写
  本そっくりのこともある。
  右は定家本人の臨書。
                    53
 大阪   青山大学




              54
55
56

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Clocks 2013.2.22

  • 1. 同志社大学文化情報学部 矢野 環 今は 文献学 芸道 等であるが、 昔の理学部的な話となります 泉先生は Typology のはずであった。 私も実は、縄文土器のフーリエ記述子 関連のことを指導したこともあるが・・1
  • 2.  時計の原器 sheets 2-5  体内時計 7-15  分子時計 17-51  タイムリーな企画なのです  2011年だとまだはっきりしない  終章 53-56 2
  • 3.  時間は何で測る? 時計  いわゆる 時間 原子時計 セシウム  2012年10月 イッテルビウム光格子時計(日 本)が、国際規格の参考にされた  細かい時間が解る ⇒ 相対論効果確認  相対論は様々な実験で裏付けされているが、 なお仮説である。「時計」で確認できるか?  確かに、原子時計を置く場所で異なるとか  本日は、この方向は無し 3
  • 4.  2011年11月 昇格  137億年(宇宙の年齢)で1秒の誤差程度  誤差 1秒/300億年 にできるとか  セシウム原子時計 3000万年に1秒  8000万年で一秒 にもできるとか  光格子時計は8月に、6500万年に1秒と いう精度を確認したとされる(詳細をしらな い)  香取秀俊氏は、准教授のときに開発した 4
  • 5.  今、太陽電池電波時計は1万円もしない  1969年に、セイコーが腕時計アストロン を発表した時、45万円だったという。現物 を見た記憶がある。スマートなものだった。  そのあとでどこだったか(といっても、シチ ズンしかないが)、液晶表示(多分水晶振動 子だが、音叉かもしれない)の腕時計が25 万円ほどだった。更に、バカでかい(縦方向 に)不細工なデザインだった。それを、私の 目の前で本当に買って行った人がいた。四条 河原町の寺内時計店だが、その場所に今店は 無い。 5
  • 6. 6
  • 7. 藍藻 大腸菌など 7
  • 8.  体内時計  (人間やネズミでも)視交叉上核にあり(主時 計)、松果体からメラトニン で眠りへ 目に光で reset etc.というのが古典的 but盲人が時差ボケ  某実験(サイエンスに出たレベルだが) 目ではなく、膝の裏に光センサーがある?  最近の説 すべての細胞が体内時計を持つ  2012年 理研 細胞内体内時計は、3種類の物質 から構成できると、スパコンシミュレーション タンパク+結合酵素+解除酵素  上田 泰己 (東大、理研)37 血液から時計のズ レを検出 http://www.riken.jp/r-world/info/ release/press/2012/120828/detail.html 8
  • 9.  昔は 藻 今は 細菌  葉緑体の本家。植物の元祖ではない。  光合成 遺伝子の水平移動 Horizontal transmission があったか?  文献学 混態! 系統の混雑 体内時計 で著名  Trackingand Visualizing the Circadian Ticking of the Cyanobacterial Clock Protein KaiC in Solution これは名大 近藤孝男教授代表グ ループ The EMBO Journal 速報 2010.11.26 9
  • 10. 10
  • 11. 最後の秋山修志氏(当時名大講師。京大分子工学出身。 現:分子科学研究所教授)が、問い合わせの場合の筆 頭代表です。実際の研究の中心でもある。  一般向けの書籍 秋山 修志, ”タンパク質によって 操られている体内時計” 「放射光が解き明かす驚異の ナノ世界」,講談社ブルーバックス(2011) もあり。  大学病院では、手術は教授よりも講師にお願いするの が良いという場合も多いとされる。  私立大学で、助教 講師 准教授 教授 という布陣 にしているところはよくある。例えば、武庫川女子大 学。  同志社の多くの学部は、講師 は実質なくて、全部准 教授にしてしまうので、他大学の 講師 を軽視する 人も現れる。遺憾なこと。 11
  • 12. Takeya Kasukawa, Masahiro Sugimoto, Akiko Hida, Yoichi Minami, Masayo Mori, Sato Honma, Ken-ichi Honma, Kazuo Mishima, Tomoyoshi Soga, and Hiroki R. Ueda: “Human blood metabolite timetable indicates internal body time”. PNAS, 2012,doi/10.1073/pnas.1207768109 12
  • 13.  用いた SPring-8 は、世界最高輝度 大型放射 光施設 (播磨科学公園都市) 光速に近い電 子を磁界で曲げたときに生じる電磁波を観測  世界最高です 二位じゃだめなんですか?  http://www.youtube.com/watch?v=d_MTjeK 6d2c  2004年にKaiABC(=回)の基礎研究がある。  周期の様子 は次のシートに 下記URLより  左は24hではない。  www.jst.go.jp/pr/announce/20101127/ index.html 13
  • 14. 14
  • 15. 15
  • 16. 16
  • 17.  分子時計  1962 Emile Zuckerkandl and Linus Pauling(この年、ノーベル平和賞。1954年に ノーベル化学賞 <DNA三重螺旋説も>)  ヘモグロビンのα鎖の、動物間の転移座を数 えた <相違度 というわけです>。それと、 化石での分岐年代を比較。  その後、DNAの安定性を見る手法<混合し たとき、どの程度の熱で分解するか>など、 さまざまに精密化されてきた  しかし・ 問題点も様々露わになり・・・ 17
  • 18.  4部分で構成 α鎖、β鎖 2個づつ  http://en.wikipedia.org/wiki/Hemoglobin  このαには 141個のアミノ酸、βは146個  動物によって、構成は異なるが、長さは同じ であるという性質がある。このαの部分を、 色々な動物で比較します  もうちょっとよく見てみましょう。  ヘモグロビンに限らず、分子構造をみるソフ トウェアを使いましょう。フリーです。 <画面変更> Cn3D 18
  • 19. 19
  • 20.  1968 木村資生(京大理学部)1924-94  Evolutionary rate at the molecular level. Nature 217:624-6.  1969 Jack L. King & Thomas H. Jukes  “Non-Darwinian Evolution”  ダーウィンの自然淘汰説への対立仮説と理解 されたが、本人はそうではないとする。  木村はダーウィンメダル 日本人で一人1992  遺伝子レベルの突然変異は、自然選択に対し て中立(有利でも不利でもない)。たまたま 突然変異体が固定されたもの。適者生存は あってよいが、たまたま残ったものも多い。 20
  • 21. 21
  • 22.  数学的原理に裏打ちされていた  中立説は、分子時計の成立基盤でもある。  中立説のエビデンス(いくつかの分野では、 このカタカナ表記が好まれる。生物学でそう だということではありません)  ヘモグロビン偽遺伝子 何らかの原因で重複 したが、遺伝子機能を失い、形質として発現 した表現型(phenotype)に効果がない。その部 分の突然変異は中立。かつ、進化速度は非常 に速い。 22
  • 23.  1962 Emile Zuckerkandl and Linus Pauling(この年、ノーベル平和賞。1954年に ノーベル化学賞 <DNA三重螺旋説も>)  クラスター分析  & ⇒ 分子時計  線形回帰  文化情報学部学生ならできる?? 23
  • 24. ハツ ニワ イモ ヒト カネ ウマ コイ サメ トリ リ ズミ ヒト 0 16 18 36 62 68 79 ハツカネズミ 16 0 22 39 63 68 79 ウマ 18 22 0 40 64 67 77 ニワトリ 36 39 40 0 63 72 83 イモリ 62 63 64 63 0 74 84 コイ 68 68 67 72 74 0 85 サメ 79 79 77 83 84 85 0 24
  • 25.  相違点が多いほど、昔に分岐したのだ。  では、どうやって、いまの相違点から分岐の 時期を推定するのか。  相違点データから、分岐するダイアグラムを 作ろう。その他との分岐タイミングは、その 他との相違点数の平均でいいだろう。つまり ヒト ハツ ウ カネズミ ニワ リ モリ コ マ トイ イ サメ average ヒト 0 16 18 36 62 68 79 ハツ カネズミ 16 0 22 39 63 68 79 16 ウマ 18 22 0 40 64 67 77 20 ニワ リ ト 36 39 40 0 63 72 83 38.333 イモリ 62 63 64 63 0 74 84 63 コイ 68 68 67 72 74 0 85 69.8 サメ 79 79 77 83 84 85 0 81.167 25
  • 26. Cluster Dendrogram  実は、相違 80 点数を距離 とした、 70 60 averageによ 50 るクラスタ 40 Height 分析に他な 30 らない。 20 10 16 20 モリ リ ハツ ネズミ サメ イ ト ウマ ニワト ヒ コ イ 38.333 カ 63 69.8 dhem 81.167 hclust (*, "average") 26
  • 27.  今、理論生物学でクラスタ分析を使うのは、 例外的です。1970年代の論争により、1 980年代にはすでにクラスタ分析は理論生 物学から排除されていた。  しかし、1962年頃なら、使います。  ともかく、相違個数と「線形」に時間が経過 したという暗黙の仮説をおいている。  さて、問題はこれをどういう実年代と当ては めるかですが・・・  証拠は化石しかないな・・・ 27
  • 28.  分岐が明確なもの、といっても、意見は様々 別れるでしょう。合意の出来る範囲で、分岐 の明確なのと、相違個数との比較をおこない、 実年代あたりの相違個数を考える。  おおざっぱに言って、550万年くらいで、 1箇所の相違となる。ここでは、線形回帰を 用いて法則を決める(原点を通る)  ヒトと ゴリラ は1つの相違だから、5 50万年くらい前かな、ということになる。 超大雑把だが、結構あたっている。 28
  • 30. サメ コイ イモリ ニワトリ ウマ 30 ヒト カ ハツ ネズミ
  • 31.  瀬名秀明 東北大学大学院薬学研究科博士課 程(今でいう後期課程)在籍中に  1995 パラサイト イブ 日本ホラー小説 大賞  1997 映画化 葉月里緒奈  つまりは、ドーキンス の利己的な遺伝子へ の実質的反論のようにもみえる。  尚、父はインフルエンザ研究者 鈴木康夫(中 部大学) 31
  • 32.  mtDNA Eve  Y-MRCA  ミトコンドリアDNAは、基本的に母系遺伝 する。ただし、父系から入り込む部分がある ことも確認されている。最終的に起源を求め ると、16±4万年前のイブを見出す。  Y-染色体の特異領域にある遺伝子変異からさ かのぼると、アダムが求まる。男子は6万年 くらい前までしか行けない。 32
  • 33. 33
  • 34.  Rebecca L. Cann; Mark Stoneking & Allan C. Wilson (1987). “Mitochondrial DNA and human evolution”. Nature 325: 31 - 36.  147人の各国人を調べたというが、実はア フリカ人とした殆どが、アフリカ系アメリカ 人であった。  また、提示された系統樹よりも総長の短い系 統樹があることが指摘された。  専門的にはそういうことを考慮せねばならな いが、大筋ではあっているとみなされる。  別の確認でも、18万年ほど前に先祖がいる。 34
  • 35.  Peter A. Underhill; et al. (2000). “Y chromosome sequence variation and the history of human populations”. Nature Genetics 26: 358 - 361.  男性は6万年まえくらい、という事ではない。  しかし、とかくY染色体(男系にのみ伝わ る)は途切れやすい。 35
  • 36. 36
  • 37.  オスの生殖細胞形成の際の分裂回数がメスに 比べてはるかに多く、その結果複製ミスによ る塩基の置換が発生しやすい  つまりは、精子の染色体には、その人の遺伝 子とは異なる部分が十分に生じる。  しかも、20歳男性の精子に比較して、36 歳男性の場合、その「異なる部分」は2倍に なる、という報告もある。  しかし、個人差はあるでしょう。 37
  • 38.  当初からかなり最近までは全くの線形理論  これまで、おかしいとされたことも順次解決。  しかし、どうにも矛盾が激しい部分が出る。  結局、非線形、もしくは、区分線形で考える べきではないのか。種(その概念が何かはま た議論の的)が成立したら、以前の先祖とは 異なる分子時計が刻まれてもよい。  また、モンテカルロシミュレーションも極度 に発達してきた。焼き入れ1万回、本番5万 回など日常茶飯事。  ともかく、イベントは古い方向に動いている 38
  • 39.  1st MC マルコフチェイン  2nd MC モンテカルロ  BayesPhylogenies  枝による進化速度の違いの問題が軽減される。と はいえ、すごい計算量。  (WinBugs+R2WinBUGS -->) OpenBugs+Brugs or R2OpenBUGS, jags+rjags という組み合わせもRで 可能  R 独自に MCMCpack をはじめとして、いろいろあ る。一番最初の 説明はR News, 6(1):2-7, March 2006  語呂合わせで MCmcmc もある 39
  • 40.  実際にどう遺伝するのか  新生児と親を比べればよい。いままで、なか なかできなかった。  病気の遺伝子の追跡は2003から  また、David Reich に注目を  衝撃的な論文も出している  また、yuihaga.blog.fc2.com にも引用あり 40
  • 41. 41
  • 42.  ネアンデルタールと現人類の分岐は  70万年から17万年前  この程度の誤差はしかたない。  なお、Reich は現代のヒトに、ネアンデル タール人の痕跡があるという論文も。 42
  • 43.  確実なオランウータン 1300万年前にあ る。また、その先祖系統かと思われるのが、 ラマピテクス(かつて人類の祖先とおもわれ ていた)で、1400万年前。  なお、チンパンジーやゴリラの古い化石は見 つかっていない。  これまで、オランウータンの分岐は1100 から900万年前とされていた。それ以前と すべきなのでしょう。 43
  • 44.  分岐は600-400万年前とされる。  700-600万年前 Sahelanthropus  600万年前 Orrorin  580-440万年前 Ardeipithecus  などと、ピッタリ合っている。2002年に はそれで確証となっていた。だが・・・ 44
  • 45. 45
  • 46.  2012年8月 アイスランド  78組での変異率は完全なゲノム解読  すべての新生児に36か所の自然な変異があ る。30億塩基対からいうと微細。  その他すべて  任意の塩基部位で 1.2x10^-8 変異  年に部位あたり 24億分の1  (但し、世代間隔を29年とする) 46
  • 47. 出アフリカ  9-13万年前  以前は 7万年前以前。すると、中東や北米の10 万年前のものは、「出アフリカの失敗」  Human – Neandertal 分岐  40-60万年前  35-60万年前とするハイデルベルゲンシスの化石 (先の頭蓋骨)とよく合う。それはネアンデルタール の祖先。  昔は 27.2-43.5万年前  しかしながら、これらも異論はあり、さらに合わなく なったものもある 47
  • 48.  Human – オランウータン 34-46百万年前  昔の説では 13-14百万年前  オランウータンの化石は 900-1390万年前まで  Human – チンパンジー 8-10百万年前  (細かく言うと 830-1010万年前)  これは早すぎるとされる  昔の説では 4-7百万年前 48
  • 49.  変異率は進化の最初には早く  アフリカ類人猿で遅くなり  人類進化でさらに遅くなった  という説は30年前にあった  Linda Visilant はそれを採用  人間ーチンパンジー  700-1300万年前  世代間隔の問題 49
  • 50.  マイクロサテライトの変異をみる  12億分の1から20億分の1  人間ーチンパンジー  370-660万年前  よさそうだが、サヘラントロプスは? 50
  • 51.  大きなゲノム、大きな個体数は、変異率を遅 くする  あれやこれやで、いまは混乱状態  しかし、分子時計の考え方、中立説 は正し いと認められている。 51
  • 52. 52
  • 53.  生物的な 中立説 はあ るいみ正しいが、平行し た議論は到底できない気 配もある。  全然 写本クロック が進 まないこともある。また、 発現する部分と、内部徴 証とが整合する訳ではな い。  つまり、江戸写本でも、 為家(1198-1275)の写 本そっくりのこともある。 右は定家本人の臨書。 53
  • 54.  大阪 青山大学 54
  • 55. 55
  • 56. 56