5. 「A COMMON BEAT」ミュージカルプロジェクトとは
上演数
約100回
観客
約15万人
キャスト
約4000人
アメリカ発のエンターテイメントショーで「異文化理解」や「平和へのメッセージ」をテーマ
とするミュージカル「A
COMMON
BEAT」を多様な参加者によってつくりあげることを通し
て、自分らしく・たくましい人を増やし、多様な個性を認めあえる社会の実現を目指すプ
ロジェクト。コモンビートの主事業で発足当初から続いています。
学生・社会人からなる100人のキャストが100日間でミュージカルをつくりあげる。
地域ごとにキャストは異なり、プログラム終了後に解散して、また集め直すのが特徴
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8. 事例①「ニックネーム」
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NPOには様々な年齢・職業、異なるバックグラウンドを持つ多様な方々が参加されます。でき
るだけお互いの肩書を取り外し、ビジョンやミッションに共感して集まってきてる仲間であるこ
とで関係性をつくるために、「ニックネーム」で呼び合うことを推奨しています。こうすることで、
年齢や職業などを越えて、人間関係が構築されていきます。
私自身も代表でありますが、メンバーからは「りょう」「りょうちゃん」と気さくに読んでもらって
います。
9. 事例②「近況報告」
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ミーティング開始時には必ず「近況報告タイム」を入れています。参加しているメンバーのプ
ライベートな一面をこの時間に入れ込んでもらい、お互いの関係性を築いていきます。議事
に対してはあまり発言しないメンバーもここで発言することで、「居場所」「居ていい安心感」を
生み出すことができます。盛り上がりすぎて時間超過するのが難点です(笑)。
ボランタリーで関わっているのであるからこそ、互いの状況・環境を知り、それを一緒に支え
ながら活動を進めていくことはとても大切なことです。
10. 事例③「サシメシ、サシノミ、お茶べり」
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一緒に活動を進める仲間とは、お互いのことをどんどん話して仲良くなってほしいと思います。
大人数でのミーティングやイベント運営ではわかりえないことが、1対1であれば見えてきま
す。お互いがお互いに全ての時間を割くことができる環境を生み出して、いろいろなことを離
しています。私は事務局スタッフと3カ月に1度は「お茶べり」というカフェでサシでラフに話す
時間を作るようにしています。業務のことだけでなく、お互いの人生のことも話しながら、互い
の関係性やコミットメントを生み出していきます。
11. 事例④「こっそりバディ」
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ミュージカルプログラムの名物アクティビティです。キャスト同士でくじ引きをして、こっそり「見
る」「見られる」、「応援する」「応援される」関係性(バディ)をつくることで、大所帯でも相互に
きめ細かい絆づくりになります。相手は公演の前に発表して、ステージに上がる際の勇気を
生み出します。プロジェクトやイベントのスタッフ同士で、ペアを組んでやっていくことで、孤軍
奮闘にならず、仲間と一緒にやっている感覚をつくる効果があるのではないかと思います。
12. まとめ
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マギル大学 クレグホーン寄付講座教授
ヘンリー・ミンツバーグ
いま、リーダーシップより
「コミュニティシップ」が重要である
2016/1/26
DIAMOND
ハーバード・ビジネス・レビュー 記事より引用
・ネットワークは人をつなぐためのもの、コミュニティはメンバーをケアするためのものである。
・優れた企業は「人的資源の集合体」ではなく「人間のコミュニティ」として機能している。
・新しいデジタル技術はコミュニケーション強化には有効である半面、取り扱いに注意しな
いとコラボレーションに悪影響を及ぼしかねない。人間が電子機器を通して触れるのは、
キーボードだけなのだから。
13. まとめ
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リアル・アナログ・泥臭さ
NPOは多様な「ひと」が関わる組織体です。関わる人と人の関係性をしっかりと構築していく
ことはとても大切です。多くの出会いが生まれ、相互研鑽、共成長しながら、団体のビジョン
と人生のビジョンが重なっていくほうが楽しいはずです。
「ノウハウ」をただ導入しても効果はでません。それよりも、自分の目の前の人を思いやるこ
とが一番なのではないでしょうか。