20200606 covid19 to_japan_consumer_statistics

CREMU は CREMU DESIGNの事業ブランドです。CREMU は CREATIVE MUTATION（創造的突然変異）の略称です。
クリエイティブチームの集合知で、未来の主流となる事業・トレンド・習慣の変異体を生み出し、わくわくする社会を目指します。
コロナウィルスによる消費活動への影響
2020/06/06
CREMU DESIGN 株式会社

1. コロナウィルスによる消費活動への影響
① 実質GDP
② 2人以上の世帯: 月別消費支出
③ 2人以上の世帯: インターネットを利用した月別消費支出
2. コロナウィルスの影響を強く受けた商品やサービス
① マスク
② うがい薬
③ 調理品
④ 口紅
⑤ ファンデーション
3. 今後需要が増えそうな商品やサービス (アイデア例)
① 自宅でできるエクセサイズグッズ
② 園芸グッズ
③ 「おうちバー」関連グッズ
4. サマリー
- 2 -
目次
2017 CREMU DESIGN.Inc
当資料の無断転載・無断利用を禁じます。
また御社御関係者への共有はご遠慮ください。©️

- 4 -
①実質GDP(連鎖方式で算出)
2020年1Qの日本の実質GDPは524兆8550億円で、前年比97.8%(-2.2%)と減少。
出所: 国民経済計算 (内閣府)
536,543
539,402 539,436
529,375
524,855
500,000
510,000
520,000
530,000
540,000
550,000
2019 1Q 2019 2Q 2019 3Q 2019 4Q 2020 1Q
実質GDP (単位: 10億円)
実質GDP
前年比97.8%

- 5 -
②2人以上の世帯: 月別消費支出
3月以降の消費支出は、コロナウィルス対策の特別措置法成立が影響し、3月は前年比
で94.5%、4月は前年比89%と減少した。
出所: 家計調査 (総務省統計局)
296,345
271,232
309,274
301,136
300,901
276,882
288,026
296,327
300,609
279,671
278,765
321,380
287,173
271,735
292,214
267,922
96.9%
100.2%
94.5%
89.0%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
120%
140%
200,000
250,000
300,000
350,000
月別消費支出 (2人以上の世帯単位: 円)
1世帯当たり消費支出前年比
新型コロナウイルス対策
の特別措置法成立
(3/13)
売上額前年比(%)

- 6 -
③ 2人以上の世帯: インターネットを利用した月別消費支出
2020年1月～4月のインターネットを利用した消費支出は、前ページの消費支出全体
と比較すると前年比での減少幅は小さく、4月は前年比で約6%増加した。
4月の売上前年比増加は、外出自粛の影響があったと考えられる。
出所:家計消費状況調査(総務省統計局)
13,164
12,974
14,060
13,810
13,625
14,34514,523
15,143
15,581
12,967
14,335
17,459
14,336
12,847
13,412
14,622
108.9%
99.0%
95.4%
105.9%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
120%
140%
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
20,000
インターネットを利用した月別消費支出 (2人以上の世帯単位: 円)
インターネットを利用した1世帯当たり消費支出前年比
(3/13)

2. コロナウィルスの影響を強く受けた商品や
サービス

- 8 -
①マスク
マスクはコロナウィルスの感染防止に有効という報道を機に、2020年1月の売上は
5億4800万円で前年比206%と大幅増。その影響でマスクの供給が追い付かず、3月
は前年比大幅減となった。 (注:売上額はEagle Eye集計データより参照)
出所: Eagle Eye ドラッグストア版 (株式会社True Data)
朝日新聞デジタル
26,482
21,950
19,103
10,834
5,731
4,303 3,823
2,850
6,736
8,827
15,586
21,287
54,800
24,219
10,773
13,038
206.9%
110.3%
56.4%
120.3%
50%
100%
150%
200%
250%
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
マスク売上額 (単位: 10,000円)
購入額前年比
(3/13)
朝日新聞デジタル
(2020年1月24日)

- 9 -
②うがい薬
感染防止策の１つとしてうがいが奨励された影響で、うがい薬の売上は2020年2月の
3668万円をピークに、4月まで2000万円以上を記録した。前年比では、2月～4月に
前年比2倍以上と大幅増。 (注:売上額はEagle Eye集計データより参照)
1,790
1,223
1,054 965 926 861 894 813
1,3601,317
1,675
1,836
1,974
3,668
2,387
2,707
110.3%
299.9%
226.5%
280.5%
0%
50%
100%
150%
200%
250%
300%
0
1,000
2,000
3,000
4,000
うがい薬売上額 (単位: 10,000円)
購入額前年比
(3/13)

- 10 -
③調理品(レトルト食品など)
レトルトカレーなどの調理品は、外出自粛や学校休校で家で食事をする機会が増えた
ことが影響し、2020年2月～4月の各月は前年比110%と増加した。
出所: Eagle Eye スーパーマーケット版 (株式会社True Data)
山陽新聞デジタル
98.6%
116.1%
118.5%
118.5%
-50%
0%
50%
100%
150%
200%
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
調理品購入額 (単位: 10,000円)
購入額前年比
(3/13)
山陽新聞デジタル(さんデジ)
(2020年3月11日)

- 11 -
④口紅
コロナウィルスの感染防止策としてマスクを着用する人が増えた影響で、1月から
口紅の売上は前年比で減少し、その後3月の特別措置法成立によって外出を自粛する
人が増えたことで、口紅の売上は著しく減少した。
87.5%
79.9%
51.0%
32.0%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
口紅売上額 (単位: 10,000円)
購入額前年比
(3/13)
毎日新聞
毎日新聞
(2020年5月16日)

- 12 -
⑤ファンデーション
コロナウィルスの感染防止策としてマスクを着用する人が増えた影響で、口紅と同様
に1月から使用する人が前年比で減少した。その後、3月の特別措置法成立によって
外出を自粛する人が増えたことで、ファンデーションの売上は更に減少した。
89.5%
91.0%
69.8%
54.5%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
30,000
35,000
40,000
45,000
ファンデーション売上額 (単位: 10,000円)
購入額前年比
(3/13)
日経ビジネス
(2020年3月13日)
日経ビジネス (日本経済新聞社)

- 13 -
まとめ
コロナウィルスの影響を受け、売上を伸ばした商品と売上が減少した商品の特徴を
それぞれまとめました。
売上を伸ばした
商品と特徴
売上を減らした
商品と特徴
 感染防止に直接役立つ商品
(マスク、うがい薬、殺菌消毒剤など)
 マスクとの併用が難しい商品
(口紅やファンデーションなどの化粧品)
 外出や旅行時に使用する商品
(酔い止め薬、日焼け止めなど)
 巣ごもり生活で増える家での食事を楽しむための商品
(調理品、ケーキミックスなどプレミックス商品)

3. 今後需要が増えそうな商品やサービス
(アイデア例)

- 15 -
①自宅でできるエクセサイズグッズ
今後もジムなど人が密集・密閉する場所へのアクセスが制限されることが想定される
ため、自宅でできるエクセサイズグッズ、特に狭いスペースでも楽しめるグッズへの
需要が増えると考えられる。
EMSグッズ腹筋ローラーヨガマット
Ferret 社「コロナの影響で需要が高まる事業は? (2020/4/6)」より参照。

- 16 -
②園芸グッズ
今後も仕事やプライベートを自宅で過ごす機会が多くなることを想定して、
自宅のリノベーションへの需要が増えると考えられる。
植木鉢・プランターガーデニング手袋土・肥料

- 17 -
③「おうちバー」関連グッズ
「三密」の条件を充たすことが多いバーに代わり、家で自らカクテルを作り「おうち
バー」を楽しむお酒好きが増えてくると予想される。
シェーカーセットリキュールヨガマット

1. 実質GDPは前年比約98%と減少しており、コロナウィルスによる経済自粛が影響
していると言える。
2. 2人以上の世帯を対象とした消費支出は、3月のコロナウィルス対策の特別措置法
成立以降大きく減少している。外出自粛による経済活動の停滞や所得に関する不
安が、消費への意欲を減退させたと考えられる。
3. インターネットを利用した2人以上世帯の消費支出は、消費支出全体と比べると
減少幅は小さい。外出を控えた代わりに、インターネットの利用頻度が増えた人
が増加したことが原因と考えられる。
4. コロナウィルスの影響を受けて売上が伸びた商品カテゴリーは、以下の2つに
分類される。
① マスクやうがい薬など感染防止に直接役立つ商品
② 巣ごもり生活で増える家での食事を楽しむための商品
5. 今後需要が増えそうなサービスとして考えられるのは、今後も制限が掛かると
想定される三密に該当する箇所での活動、家で代わりに行うためのグッズ。
- 19 -
3. サマリー

20200606 covid19 to_japan_consumer_statistics

Recommended

Recommended

More Related Content

Recently uploaded

Recently uploaded (10)

Featured

Featured (20)

20200606 covid19 to_japan_consumer_statistics