2016 #miyagisap - 宮城大学事業構想学部BPM講義「Digital Transformation」

© 2016 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. 1Miyagi Univ. Only
事前に… 本日の講義の進め方
講義はTwitter連動とします
• ハッシュタグ #miyagisap で投稿願います。
• ご意見や質問など、講義前でも、どんどん投稿を。
• 後ほど、つぶやきから質問を拾って、Q&Aを行います。
• 講義スライドは後程共有されますしつぶやきも
まとめられますので、特にノートを取る必要はありませ
ん。
挙手による発言、twitter発言、大いに歓迎。
• 双方向にやりましょう。
他のメディアで実況してくださっても構いません
• 後で教えてくださいね。
で
リアルタイム
フィードバック
ハッシュタグは
#miyagisap

宮城大学事業構想学部
ビジネスプロセス・マネジメント（BPM）
『Digital Transformation – デジタル変革によりビジネスが変化』
SAPジャパン株式会社古澤昌宏
2016年11月7日 Miyagi Univ. Only

講義予定
2016年11月7日 @宮城大学
16:10~16:15
SAP Overview
16:15~16:30
SAP 2017/2018 春・秋入社新卒募集について
• Skypeにて、VP小山が説明
16:30~17:40
デザインの話
システムデザインの話
ビジネスプロセスデザインの話
ビジネスモデルデザインの話
「デジタル」によってビジネスモデルやビジネス
プロセスに変化を起こすことが容易になる
Q&A

SAP Overview http://go.sap.com/corporate/en/company.html
顧客
190か国
33万5千社
44年間
事業継続
従業員数
130か国+
開発拠点
昨年売上
2.3兆円
パートナー
企業数
Forbes Global 2000
企業のうち、
SAPの顧客割合
87%
SAPのクラウドのサブスクライブ数
1.1億人
Facebook 16.5億人
Instagram 5億人
Twitter 3.2億人
LINE 2.1億人

講義予定
16:10~16:15
SAP Overview
16:15~16:30
16:30~17:40
デザインの話
Q&A

2017/2018 春・秋入社新卒募集について
SAPジャパン VP & Head of Sales Development, 小山弘樹

講義予定
16:10~16:15
SAP Overview
16:15~16:30
16:30~17:40
デザインの話
Q&A

© 2016 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
古澤昌宏 (Masahiro Furusawa)
Value Engineer, Automotive Competency Center, SAP Japan
SAPジャパン 1995.4~ 21年余
野村総研 1989.4~1995.3 6年
システム開発 → 問題解決 → 問題発見
趣味 : 長唄三味線

講義前課題について
事前調査項目 1
Internet of Things, Industry 4.0 (第4次産業革命)
について
 IoT (Internet of Things), I40 (Industry 4.0) について、
それらの概要、および、それぞれの異なる点につ
いて、事前調査願います。
 ただ、残念なことに、IoTもI40も、「Wikipedia日
本語版」の記述はまったくもって使い物になりま
せん。ほかの文献を当たるようにしてください。
 事前調査の方向性は、技術論ではなく、それがビ
ジネスにどのようなインパクトを及ぼそうとして
いるのか、ということです。
事前調査項目 2
ビジネスモデル、ビジネスプロセスモデルの違い
について
 余力のある方は、これら二つの「本質的な違い」
について確認しておいてください。
 ビジネスモデル
 ビジネスプロセス
本日の講義を通して、これらの回答
(の一部)を提示できればと思います。

本講義の要点
 デジタル変革

先日、この国に遊びに行ってきました

自転車レーンがきれいに整備されてました

ヒースロー空港(T2)では「ロンドンタクシーの彫刻」が
‘London Taxi’ created by London artist Benedict Radcliffe

タクシーといえば、ロンドンのタクシー、実用的です

こんなのもありました

トイレといえば….ビクトリア駅の公衆トイレのデザインが….

システム… ソフトウェア+ハードウェア…だけじゃない
JIS Z 8115
システム
所定の任務を達成するために, 選定され, 配列され,
互いに連係して動作する一連のアイテム
(ハードウェア, ソフトウェア, 人間要素) の組合せ.

普段から、システムデザインについて考えています

小学生とプロトタイピング

UXに腹が立ったこと@チューリッヒ空港

1999年、初めてベルリンを訪れたとき…
性善説に基づくシステム?
or
性悪説に基づくシステム?
いずれにしても、
コスト最小を追求すべし。
特に人的コスト。

製造業の調達部へ行くと、こんな仕入れ先評価一覧が壁に貼ってあります
「こういった統計表を作るだけに、1人月かけてます」
「QCDで評価部署は異なるので、それぞれに聞き取りに行きますから」
× 集める
○ 集まる
・日本語だけで作成
・そこに行かないと見られない
・VE貢献度等プラス評価も併せて貼ってあるところも
仕入れ先営業担当が
調達部へ「顔を出す」
ことが当たり前
・英語併記で
・サプライヤポータルに
・リアルタイムに
・人手をかけずに

ビジネスプロセスデザイン
の話
SAPジャパン
Automotive Competency Center
バリューエンジニア古澤昌宏

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カウンター係
お客様
(誘導) 注文取注文請配膳伝票確認支払請下げ膳
ファストフードのビジネスモデル … 吉野家・すき屋
商品のロジスティクス
商品製造
原材料のロジスティクス
制度会計
管理会計
情報系、経営管理
入店 (席待ち) 着席注文食す支払い退店
ストック
ストック
調理
発注入庫
売上・入金
Make to stock
Stock to order
レジスターUI

カウンター係
お客様
ファストフードのビジネスモデル … 松屋
商品製造
制度会計
管理会計
入店食券購入 (席待ち) 着席食す退店
ストック
ストック
調理
発注入庫
前受け
券売機UI
Make to stock
Stock to order
売上・入金
バッチ
(誘導) 注文請配膳下げ膳

ビジネスモデル変化の可能性と対応
商品製造
制度会計
管理会計
ストック
ストック
調理
発注入庫
セルフサー
ビス化
顧客接点の
変化
Make to stock
Stock to order
券売機UI
前受け
売上・入金
バッチ
バックの
プロセスは
変化してい
るか?
カウンター係のス
テップ数が短く
なっていることに
注目
カウンター係
お客様

参照モデル:
普通のレストラン vs バイキング形式のレストラン
お客様
ウェイター
ウェイトレス
入店支払食べる
配膳下げ膳
注文
注文請け
退店
支払請け
食べるの
を視る
着席退席
キャッシャー
お客様入店支払
支払請けキャッシャー
ホール係
食べる配膳
下げ膳
退店退席
アルコールがオーダー制の場合、ホール係の手間があまり減らないことに注意
繰返し
また、キャッシャーの手間が二倍になることにも注意

参照モデル:
普通のレストラン vs テイクアウェイ専門
お客様
ウェイター
ウェイトレス
入店
支払
食べる
配膳下げ膳
注文
注文請け
退店
支払請け
食べるの
を視る
着席退席
キャッシャー
お客様
カウンター係
食べる手渡し注文
注文請け手渡し
支払
支払請け

課題2 : あたらしい「食に関する場」をモデリングできるか!?
要領 : 自チームのモデルを見直して、イノベーションを起こすことはできるか
 自チームのプロセスモデルをベースに、違うプロセスモデルを作ってみよう
1. プロセスステップの順序を変更してみる。前後関係が動かせないものは何と何か?
2. そのプロセスモデル上、必要不可欠なプロセスステップは何か。無くてもよいものはないか?
3. そのプロセスステップは、本当にその人が行わなければならないか?
 更に、プロセスを洗練させることで、イノベーションを起こせるか?
– 複雑なプロセスはコストを増大させる。プロセスを Simpleにできないか?
– 強制的に、そのプロセスステップに障害/制約を加えてみてほしい。対処できるか?
o 障害の例 : 伝染病で材料の肉が手に入らない。
o 制約の例 : ブラック企業だという風評がたち、アルバイトが集まらない。
– 顧客接点に、企業としての新しいポリシーは見いだせるか?
– そのプロセスは Sustainable(持続的に成長可能) であるか?
課題 : ビジネスプロセスモデリングからイノベーション

参照モデル:
バイキング形式のレストラン → 思い切って○○を無くす！
お客様入店食べる配膳下げ膳退店
繰返し
立食?
完全セルフサービス給与から定額天引き
ホール係
食べる配膳
下げ膳
退店退席
繰返し
元
改1

参照モデル:
思い切って○○を無くす！→ 不可能(と思われること)に挑戦
ホール係
食べる配膳
下げ膳
退店退席
繰返し
元
改2
お客様入店食べる配膳下げ膳退店
繰返し
立食?
完全セルフサービス給与から定額天引き
食べる誰が!?

例2:
「トヨタの社食」のビジネスプロセスモデル
入店支払食べる退店
支払請け
推奨・
盛付
退席従業員
カウンター係
レジ係
従業員
取引先
カウンター係
選ぶ着席
(行列)
入店 ICカード食べる退店
支払請け
推奨・
盛付
退席選ぶ着席
オートレジ

カウンター係
お客様
ファストフードのビジネスモデル … 松屋
商品製造
制度会計
管理会計
ストック
ストック
調理
発注入庫
前受け
券売機UI
Make to stock
Stock to order
売上・入金
バッチ

よりよい『原材料のロジスティクス』を求めて
• When（いつ）
• Where（どこで）
• From where, to where
• Who（誰が）
• What（何を）
• Why（なぜ）
• How（どのように）
ニュース記事の最初の段落はリードと呼ばれる。
ニューススタイルの規則では、リードには以下の
「5W」の多くを含むべきとされている。
• When（いつ）
• Where（どこで）
• Who（誰が）
• What（何を）
• Why（なぜ）
しかし日本においては、「5W」にさらに下記の
「1H」を含む「5W1H」であるべきであるとされる。
• How（どのように）
https://ja.wikipedia.org/wiki/5W1H

ビジネスモデルデザイン
の話
SAPジャパン
Automotive Competency Center
バリューエンジニア古澤昌宏

Business Model Canvas – フロントステージとバックステージをバランスさせる
• Business Model Canvas
– “フロントステージ”
 顧客セグメント
 チャネル
 関係性
 バリュープロポジション
 リベニューストリーム
– “バックステージ”
 主要アクティビティ
 主要リソース
 主要パートナー
 コスト構造
フロントステージバックステージ

44
Business Model Canvas – 顧客セグメント
顧客セグメント
誰のためにバリューを産みだしていますか？
最も重要な顧客は誰ですか？
マスマーケット（顧客を分類せず全体としてとらえる）
ニッチマーケット（下請企業のような、特定のニーズに特化して顧客を捉える）
セグメント別（属性やニーズで顧客を分類してとらえる）
マルチサイドプラットフォーム（参加者同士の売買、コミュニケーションを促進）
男性
若者
ビジネスマン

45
Business Model Canvas – Value Propositions
バリュープロポジション
どのようなモノ・サービスをそれぞれの顧客セグメントに提案しますか？
どんな顧客ニーズを満たしていますか？
どのようなバリューを顧客に提供しますか？
顧客のどんな課題を解決しますか？
特徴
新規性（他に類を見ない新しい価値。携帯の普及によりモバイル市場が生まれた例など）
高性能（例：パソコンのスペック競争）
カスタマイズ
“代わりにやります”（ロールスロイス社がジェットエンジン部分の製造とメンテナンスを請け負い）
設計（主にアパレル産業などの一般/耐久消費財業界で顕著）
ブランド/ステータス
低価格
コスト削減
リスク軽減
アクセスの良さ（いつでも使える/どこからでも使える価値）
利便性・使い勝手の良さ（iTunesのように、音楽の購買プロセス全体を変えるような価値）
牛丼
美味い
早い
安い

46
Business Model Canvas – Channels
チャネル
チャネルのフェーズ
１．アウェアネス：わたしたちのモノ・サービスに対し、どのような手段で気づいてもらうか
２．評価：顧客がわたしたちのバリュープロポジションを評価する際、わたしたちはどのように支援できるか
３．購買：私たちのモノやサービスの買い方の選択肢にはどんなものがあるか？
４．価値の提供：わたしたちのバリュープロポジションをどのように顧客に届けているか
５．アフターセールス：購買後、どのようにして顧客サポートを行っているか
私たちの顧客セグメントはどのチャネルを通じて取引したいか？
現在どのようにして顧客との取引を行っているか？
どのように私たちのチャネルは統合されているか？
どのチャネルが最もよく機能しているか？
どのチャネルが最もコスト効率がよいか？
どのように顧客の日々の業務にどのように統合されているか？
カウンター主体の
店舗

47
Business Model Canvas – Customer Relationships
関係性
例
パーソナルアシスタンス（人間がプロセスをサポートする）
専任のパーソナルアシスタンス（特定の顧客担当の人間がプロセスをサポートする）
セルフサービス
自動サービス（セルフサービスに対する＋αであることが多い。オススメ商品の提案など）
コミュニティ（例：ユーザー同士が問題解決を行うサイトを提供）
共創（例：アマゾンのカスタマーレビューの仕組み、youtube のようにコンテンツはユーザー主導にする、など）
どのようなタイプの関係性を構築し、保つことを各顧客セグメント
は望んでいるか？
それは私たちのビジネスモデル全体にどのように統合されるか？
どれぐらいコストがかかるか？
家に居るように

48
Business Model Canvas – Revenue Streams
リベニューの流れ
どのような価値に対して、顧客はお金を払いたいと考えているか
現時点で何に対してお金を払っているか？
どのような支払方法があるか？
望まれている支払方法は？
利益全体に対して、それぞれのリベニューの流れがどれだけ貢献しているか？
タイプ
権利やモノの対価
サービス利用料
購読/会員料
レンタル・リース
ライセンス
手数料
広告宣伝
価格設定（固定）
定価
モノ/サービスの品質・数に応じた課金
顧客セグメントごとの価格
従量課金
価格設定（変動）
ネゴシエーション
供給量や時期に連動（航空券・ホテ
ル等）
相場連動
オークション
食べ終わったら
現金払い
定価

49
Business Model Canvas – Key Resources
主要リソース
リソースのタイプ
物理的リソース（例：運搬車両、生産機械、工場、POSシステムなど。たとえばAmazonは物流網に多大な投資を実施）
知的財産（ブランドパテント、著作権、データ、ソフトウェア等。クアルコム社はマイクロチップの設計にパテントを設定）
人材（例えば知的産業では人材がキーリソース。また製薬業界でも訓練されたMRと研究者の活動が必須）
資金（金融機関など、カネ自体がリソースになるケース。また資金をベースに取引先に施設を供給して行うビジネス形態など）
バリュープロポジションのために必要な主要リソースとは？
販売チャネルは？顧客との関係性はどのように保っている？
リベニューストリームを支えているのは？
立地の良い店舗
店長とスタッフ
調理器具・食器
原材料
需要予測

50
Business Model Canvas – Key Activities
キーアクティビティ
カテゴリー
生産
問題解決（コンサルティング会社、病院などで必要となるアクティビティ。ナレッジマネージンメントや継続的なトレーニング等）
プラットフォーム/ネットワーク（ユーザー同士の売買サイト運営者、ソフトウェア等。eBayは出品者・購買者のために継続的に
サイトをメンテナンスする必要がある。マイクロソフト社は他社製のソフトウェアとの相互可用性を保つためのインタフェースを提供
する必要がある、等）。
バリュープロポジションのために必要なアクティビティとは？
販売チャネルとは？
顧客との関係性を保っているのは？
リベニューストリームを支えているのは？
本部一括仕入れ
店舗への配送
本部での調理
店舗での調理
接客
カネの流れ

51
Business Model Canvas – Key Partners
主要パートナー
パートナーシップを結ぶ理由とは
最適化、規模の経済性
リスクの軽減（例：ブルーレイ規格の成立において、コンペ同士が協働してその作成にあたるなど）
パートナーの持つリソースやアクティビティの利用（ナレッジ、ライセンス、顧客ベースの共有などを目的にした協業等）
主要パートナーは誰か？
主要なサプライヤーは誰か？
どの主要リソースを、どのパートナーから調達しているか？
主要アクティビティを行っているパートナーは誰か？
CIデザイナー
仕入れ先
一括調理
デリバリー
情報システム

52
Business Model Canvas – Cost Structure
コスト構造
あなたのビジネスモデルはどちらに近いか？
コスト主導（非常にリーンなコスト構造、バリュープロポジションは低価格、自動化を最大限、アウトソース割合が高い等）
バリュー主導（バリュー創出、プレミアムなバリュープロポジションにフォーカス）
私たちのビジネスモデルにおいて、もっとも重要なコストは何か？
どの主要リソースが最もカネがかかっているか？
どの主要アクティビティにもっともカネがかかっているか？
特徴の例
固定費（給与、賃貸料、水道光熱費）・・・製造業は人件費の割合が高いため、この部分の割合が高い
変動費・・・音楽フェスなど、サービスやモノの規模の連動して増えていくコスト
規模の経済・・・増えれば増えるほどコストメリットが生じるもの
範囲の経済・・・複数の製品を一つの販売チャネルで担当する等、範囲をひろげればコストメリットが生ずるもの
COGS
SG&A
他

吉野家のビジネスモデル
家に居るように
牛丼
カウンター主体の
店舗
男性
食べ終わったら
現金払い
本部一括仕入れ
店舗への配送
本部での調理
店舗での調理
接客
カネの流れ
立地の良い店舗
店長とスタッフ
調理器具・食器
原材料
需要予測
COGS
SG&A
他
CIデザイナー
仕入れ先
一括調理
デリバリー
情報システム
美味い
早い
安い
若者
ビジネスマン
定価

「デジタル」によって
ビジネスモデルやビジネス
プロセスに変化を
起こすことが容易になる

ディジタル化 (Digitization) から生まれる新しい課題
81%
Of executives surveyed believe simplification is
important for their organization and 88% admit IT
investment is important to achieve simplification
Source: SAP benchmarking
36
Enterprise apps per billion US dollars in revenue
for the average company. This is driving most of
the technical complexity.
Source: SAP benchmarking
In a digital economy, speed and agility matter more than ever. While standardization remains a key pillar to successful use of
technology, simplification and business innovation need to be added to the business agenda.
$50 billion
Incremental revenue available through simplification
in the United States, United Kingdom, and Germany
combined.
Source: S+G Global Brand Simplicity Index 2013
徹底した標準化単純化しイノベーションを起こす
ディジタル経済下では、スピードとアジリティがこれまで以上に重要。標準化は技術をうまく利用するためのカギであることは
変わりないが、単純化すること、ビジネスイノベーションを生み出すことがビジネス課題として加わってきた。

SAPのデジタル変革に対する見解
業種別のデジタル変革度合デジタル化によるビジネスモデル変革 (6種)
大嵐
消費者によるデジタル
ユーザ経験の高度化に
より、一刻も早くデジ
タル化に対して手を打
つべき業種
熱帯低気圧
IoTによってすべて(ク
ルマ、家屋、土地、患
者、ロジスティクス等)
が繋がることにより、
保守的傾向の強い製造
業も変化せざるを得な
い
参照すべきビジネスモデル
は、ここにある
1.成果ベースの課金
2.他の業種・業界への進出
3.製品やサービスのデジタル化
4.複数企業がデジタルで結びつく
5.所有から共有へ
6.デジタルプラットフォーム
• ケーザーコンプレッサー、コマツUS
• アンダーアーマー “Connected Fitness”
• アップル、UPS (3D Printing)
• Shell & Volswagen (connected fueling)、カールスルーエ市
• TwoGo by SAP、EasyPark (SAP Vehicles Network)
• SAP Ariba、Siemens MindSphere
SAP references

最近、目についた動き 1/2

最近、目についた動き 2/2
[概要]
新型イグニスの商品コンセプトは、「スタイリッシュで使
い勝手の良いコンパクトクロスオーバー」。コンパクト
カーとＳＵＶを融合させて、日常の利便性と、余暇の行動
範囲を広げる、多様化するお客様のニーズに応える新ジャ
ンルのコンパクトクロスオーバーです。主な特徴は、「ア
イコニックなスタイリング」「運転しやすいコンパクトな
ボディーサイズ」「高めのアイポイントによる見晴らしの
良いパッケージング」「余裕のロードクリアランス」。
「4WD」仕様も設定し、荒れた道や雪道でも安心して走
ることができる性能を備えた、世界中の多くのお客様にご
満足頂くことを目指した商品です。
[審査委員の評価]
経済性のみが重視され、クルマとしての魅力が二の次にさ
れがちなコンパクトカー。そういうクルマがあってもいい
が、所有する悦びを感じられるものが少ないのは寂しい。
イグニスはコンパクトでありながら個性のあるデザインを
もつ。流行のSUVテイストを採り入れながらも、各部に初
代エスクードやフロンテクーペ、セルボといった、過去の
スズキ車へのオマージュを散りばめているのも興味深い。
欧州のプレミアムメーカーがよく使う手法だが、それは彼
らがそうした取り組みがブランドイメージの強化につなが
ることを知っているから。過去の自社製品へのリスペクト
は、新しいデザインを創りあげる上での強力なエネルギー
になることをイグニスは示している。
イグニスのデザインがカッコいい理由とは？それはスズキの結晶

Industrie 4.0 / Internet of Things
 Industrie 4.0 (I40) とSAPの立ち位置
 事例を通してI40の「考え方」や「適用法」を理解する

© 2016 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. 60Miyagi Univ. Only 60
Unprecedented change fueled by hyper-connectivity by 2020
ハイパー・コネクティビティによって、前例のない大きな変化が2020年までに起きる
$65 trillion Global Networked
Economy
65兆ドルのグローバルネットワーク経済
8 billion Connected people on
the web
80億人のWebにつながったヒト
75 billion Connected devices
750億台のつながったデバイス
“The Internet of Things”

Internet of
content
コンテンツの
インターネット
Internet of
people
ヒトの
Internet of
things
モノの
Connecting information, people, and things is greatest
resource ever to drive insightful action
情報、ヒト、モノをつなげると、洞察に基づいたアクションのためのかつてない武器になる

Opportunity for Industrie 4.0 & The Internet of Things
インダストリー4.0とIoT がもたらす機会
Internet of
Things
Industrie
4.0
Industrie 4.0 represents the
opportunity for manufacturing
businesses to reinvent their
processes by leveraging a
confluence of new technologies in
the process of building their
products – it specifically has its
roots in a reference to the 4th
industrial revolution
インダストリー4.0 は製造業にとっ
て、製造プロセスを飛躍的に変革す
る機会である－“第四次産業革命”
Internet of Things represents
the opportunity available to
companies in leveraging smart,
connected, devices in building,
distributing, and managing their
products and services for
customers – it will deliver both
efficiency and new methods of
creating value for customers
IoTはスマートでコネクテッドなデバ
イスを用いて、製品・サービスを造
り、流通し、管理することによって、
すべての業界において効率性を高め
る・新しい顧客価値を創造する機会
である－
Industrial Automation  “Industrial Internet” / Industry 4.0
製造の自動化→“インダストリアル・インターネット”／インダストリー4.0
“Internet of Things”  Smart Devices, Personal Area Networks
“Internet of Things” ←スマートデバイス、パーソナル・エリア・ネットワーク
Connected Family
コネクテッド・ファミリー
Connected Car
コネクテッド・カー
Connected Health
コネクテッド・ヘルス

Industrie 4.0 (I40) 概要
Industrie 4.0の狙い
Cyber-Physical Systemsの実現
あらゆるモノやヒトが繋がることで、情報が縦横無尽に
行き交う結果、バリューチェーン全体のシステムエンジ
ニアリング促進
リソースやエネルギーの効率的消費
Smart Factories
顧客の個別ニーズに対処
大量生産から、多数のオプションからなる個別生産へ
優れた意思決定の実施
社内情報に加え、バリューチェーンやそれ以外の情報も
意思決定に用いることが可能に
ワークライフバランスに配慮
機会に使われる人間、ではなく、効率の良い労働により
プライベートに配慮した労働環境の獲得
高賃金かつ、対外(米国・中国・インド)
競争力を生み出す
ご参考
I40の原典
 Recommendations for implementing
the strategic initiative INDUSTRIE
4.0
 原典執筆陣
 座長 : Prof. Dr. Henning
Kagermann
 Acatech (ドイツ工学アカデミー)の
Executive Board Member
 参画企業 : BOSCH, DAIMLER,
SIEMENS, SAP, 加えてBMW,
Festo, Deutsch Telekom, ABB,
Deutsch Postなど
SAPはドイツの第4次産業革命の中心に
Prof. Dr. H. Kagermann
NIKKEI Inc.
Smart Factory
個別生産対応

インダストリー4.0のキーワード
「インダストリー4.0」
 CPS（Cyber-Physical-System)
 つながる工場
 Time-to-Marketの短縮
 マスカスタマイゼーション
 モノからサービスへ
 労働者をITが支援
 ・・・

CPS（Cyber-Physical-System）とは?
○ モノの「デジタル・ツイン」を作ること。
× FA（ファクトリー・オートメーション）のこと
ではありません。

ではデジタル・ツインとは?
モノ(Physical)の“双子”をデジタル(Cyber)側にほぼリアルタイムに再現し、モノの状態をデジタル側
で把握できるようにしたもの。
垂直統合とも呼ぶ

ではデジタル・ツインとは?
モノ(Physical)の“双子”をデジタル(Cyber)側にほぼリアルタイムに再現し、モノの状態をデジタル側
で把握できるようにしたもの。
垂直統合とも呼ぶ
モノ(Physical)
デジタル(Cyber)
リアルタイム
に“再現”

CPSはプロセスごとに作り（垂直統合）バリューチェーンに沿って組み
合わせる（水平統合）⇒Internet of Processes

CPSで垂直・水平統合が実現すると？
⇒Internet of Processes
R&D Sales Manufacturing
Aftermarket
Service
Supply Chain
Smart Data
Track &
Trace
Adaptive
Logistics
Performance based
Contracting
Smart
Products
Digital
Product Memory
Resilient
Production
Energy
Management
Remote Service
Management
Predictive
Maintenance
垂
直
統
合
垂
直
統
合
垂
直
統
合
垂
直
統
合
垂
直
統
合
水平統合

Industrial Internet Consortium（IIC）とは
米GEが主導する、IoTの普及促進のためのコンソーシアム
創立メンバーはGE、Cisco、Intel、IBM、AT&T
–「アメリカ連合」のように扱われることもあるが、
–日立、富士通、東芝、NEC、三菱電機などの日本勢、
–ABB、Bosch、Siemens、SAPなど欧州勢も参加している
アメリカ政府も支援しているが、あくまで主導はGE
GEは予知保全のプラットフォーム「Predix」を公開し普及を狙う
→ GE主導であることから、むしろ動きが早い

https://www.youtube.com/watch?v=wa9mJL-ShBE
Warehouse Picking
(Vision Video)
SAP AR Warehouse Picker
Augmented Reality (AR) を用いた倉庫作業の将来
Future Version
of

注目すべき点
両手が塞がっていない
モノ(Physical)
デジタル(Cyber)
リアルタイム
に“再現”

他にも…
行先指示
高所作業の安全性
庫内での危険性察知

他にも

Source: Hagleitner presentation at SAP Executive
Summit – Industrie 4.0 - October 23/24th 2014
Hagleitner社
欧州(本社オーストリア)の
Hygiene (衛生)サービス企業

Hagleitner社
が提供している代表的な商品群

タオル提供マシンに、これだ
けのセンサーを内蔵し、
IP接続可能

重要ポイント – IoT の成熟度モデル
成熟度
ネットワーキングと単純なレポーティング
外部からコントロール可能なデバイスと機器
条件を設定してモニタリングを実施
分析と事前予知
企業プロセスとの統合
新しいサービスやビジネ
スモデルの考案・実装
ベーシック
中間
先進的取組み
リーダー
エキスパート
経験済み
その企業における
付加価値知識ベースの社会
Source: Accenture
必要となる技術:
 ビッグデータ
 Internet of Things
 クラウド
 モバイル
 アナリティクス
 統合

現状
ネットワーク
化された自動
販売機
ネットワーク
化されたデバ
イス・機器
サービス会社
ネットワーク
との統合
メーカーネッ
トワークとも
統合

最適化:
小さいループのサプライチェーンと大きなループのサプライチェーン

コネクテッド価値マトリックス©
ハグレイトナー Sense Management
おもな受益者 0. 現状
1. Connect
現状を把握
2. Predict
将来を予測
3. Reimagine
あらたな価値創出
そのバリュー
トイレはあらゆる事
業者にとって重要
だが非コア業務
ディスペンサーの稼
働状況をリアルタ
イムに把握
利用者数を予測
モノ売りからサービ
スへ
観客
スタジアム運営者
スタジアムのトイレは限
られた時間帯に人が
殺到、いつも汚れてお
り、評判が悪い
ペーパータオル・泡せっ
けんが切れかけたらア
ラートし、切れを防止
観客
スタジアム運営者
各トイレ混雑度マップおよび混雑度予想をスマ
ホアプリで提供。比較的空いているトイレに客
を誘導し、利用を平準化→満足度向上
スタジアム運営者「1時間に一回」など
定期巡回させているが、
利用者数が少ない場
合はムダも多い
トイレの利用者数をモ
ニタリングし、清掃/補
充スタッフ数を適正化
→コスト削減
利用者数が多くない
時間帯は個室を半分
ロックし、清掃箇所を
減らす→コスト削減
スタジアム運営者過剰在庫を押さえ、
在庫コストを抑制
トイレ運営者トイレ運営はあらゆる
事業者にとって、重要
だが非コア業務
トイレ用品納入業者
からトイレ運営全体を
請け負う「清潔ソリュー
ション」ベンダーへ。
Pay per use/entry
などの課金体系
多くのトイレを受託し
利用状況を把握する
ことで平準化・効率化

Kaeser Compressors – reimagining customer service
ケーザー・コンプレッサー－顧客サービスを再創造
“Our predictive maintenance solution has enabled us to
proactively attend to maintenance needs and increase service
levels for customers“
“我々の予測保守ソリューションはメンテナンスのニーズ
を事前に察知し、サービスレベルを向上させている“

コネクテッド価値マトリックス©
ケーザー・コンプレッサー
おもな受益者 0. 現状
1. Connect
現状を把握
2. Predict
将来を予測
3. Reimagine
あらたな価値創出
そのバリュー
故障したら直す
故障の前兆をリー
モート検知し、事
前に修理
故障の発生パター
ン、頻度を予測
あらたな付加価値
を創出
顧客（工場）コンプレッサが故障する
と工場が止まる／事
故の危険も
稼働率が上がり大き
なメリット
予測保守によりさらに
確実な稼働保証
保守部門緊急修理に対応せね
ばならずコスト高
修理/メンテを計画的
に行うことができ低コス
ト
同上
顧客（工場）コンプレッサは電力消
費が非常に大きい。ま
た運転パターンによって
も変わる
利用状況が把握でき
るので、低コストな利
用パターンを提案でき
る
ハードを売るのでなく、
利用した圧縮空気の
量に対して課金するモ
デルを提供
・固定費→変動費
・初期費用不要
・電気料金もケーザー
一括契約で節減
・燃費のよい運転をプ
ロであるケーザーが実
施
・燃費のよい新製品が
出たら導入しやすい
R&D部門故障の発生パターンを
把握
→製品品質向上に
顧客 (コンプレッサは工場設
備として固定資産に)

本講義の要点
 デジタルが
ビジネスモデルに
変革をもたらす

Q&A
Contact information:
古澤昌宏 (Masahiro Furusawa)
Value Engineer, Automotive Competency Center, SAP Japan
mailto:masahiro.furusawa@sap.com
Facebook: https://www.facebook.com/furusawa2
Twitter: https://twitter.com/furusawa2

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2016 #miyagisap - 宮城大学事業構想学部BPM講義「Digital Transformation」

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