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20131021 01shiryo 01
- 5. 2.基準津波に対する対策(1/2)
実用発電用原子炉及びその附属施設の位置、構造及び設備の基準に関する規則の解釈 別記3 (抜粋)
3 第5条の「安全機能が損なわれるおそれがないものでなければならない」を満たすために、基準津波に
対する設計基準対象施設の設計に当たっては、以下の方針によること。
一 Sクラスに属する施設の設置された敷地において、基準津波による遡上波を地上部から到達又は流入さ
せないこと。また、取水路及び排水路等の経路から流入させないこと。そのため、以下の方針によること。
柏崎刈羽原子力発電所 6、7号炉における対応
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1.敷地への浸水防止(外郭防護1)
①Sクラスに属する設備(浸水防止設備及び津波監視設備を除く。)を内包する建屋及びSクラスに属
する設備(屋外に設置するものに限る。)は、基準津波による遡上波が到達しない十分高い場所に
設置すること。なお、基準津波による遡上波が到達する高さにある場合には、・・・(以下、省略・・・)
A)遡上波の地上部からの到達、流入の防止
Sクラスに属する施設を設置する敷地高さは基準津波による最
大遡上高さよりも高いため、基準津波による遡上波が地上部から
到達、流入することはない
・・・高さにより外郭防護1を実現
③取水路又は放水路等の経路から、津波が流入する可能性について検討した上で、流入の可能性の
ある経路(扉、開口部及び貫通口等)を特定し、それらに対して浸水対策を施すことにより、津波の
流入を防止すること。
B)取水路、放水路等の経路からの津波の流入防止
取水路、放水路等から津波が流入する可能性がある経路として
特定したタービン建屋海水熱交換器区域の取水設備開口部に、
浸水防止設備を設置することにより、津波の流入を防止
・・・外郭防護1として浸水防止設備を設置
二 取水・放水施設及び地下部等において、漏水する可能性を考慮の上、漏水による浸水範囲を限定して、
重要な安全機能への影響を防止すること。そのため、以下の方針によること。
①取水・放水設備の構造上の特徴等を考慮して、取水・放水施設及び地下部等における漏水の可能
性を検討した上で、漏水が継続することによる浸水範囲を想定(以下「浸水想定範囲」という。)する
とともに、同範囲の境界において浸水の可能性のある経路及び浸水口(扉、開口部及び貫通口等)
を特定し、それらに対して浸水対策を施すことにより浸水範囲を限定すること。
②浸水想定範囲の周辺にSクラスに属する設備がある場合は、・・・(以下、省略) ・・・
2.漏水による重要な安全機能への影響防止(外郭防護2)
取水路・取水設備等には、構造上の特徴として隙間部等は設けら
れていないため、漏水の可能性はない
三 上記の前二号に規定するものの他、Sクラスに属する施設については、浸水防護をすることにより津波
による影響等から隔離すること。そのため、Sクラスに属する設備を内包する建屋及び区画については、
浸水防護重点化範囲として明確化するとともに、津波による溢水を考慮した浸水範囲及び浸水量を保守
的に想定した上で、浸水防護重点化範囲への浸水の可能性のある経路及び浸水口(扉、開口部及び貫
通口等)を特定し、それらに対して浸水対策を施すこと。
3.重要な安全機能を有する施設の隔離(内郭防護)
タービン建屋内で地震により循環水系配管が破損し津波が流入す
ることを想定し、浸水防護重点化範囲への浸水の可能性がある経路
、浸水口に浸水防止設備を設置することにより、Sクラスに属する施
設を津波による影響から隔離
・・・内郭防護として浸水防止設備を設置
<基準津波及び耐津波設計方針に係る審査ガイド(抜粋)>
(2)津波による溢水を考慮した浸水範囲、浸水量については、地震による溢水の影響も含めて、以下
の例のように安全側の想定を実施する方針であることを確認する。
① 地震・津波による建屋内の循環水系等の機器・配管の損傷による建屋内への津波及び系統
設備保有水の溢水、下位クラス建屋における地震時のドレン系ポンプの停止による地下水
の流入等の事象が想定されていること。・・・(以下、省略)・・・
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
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- 30. 内部溢水防護(蒸気影響評価)の概要
防護対象設備及び溢水源(蒸気源)の設置・敷設状況
K6 海水熱交換器区域
・防護対象設備有り
・溢水源無し
K7 海水熱交換器区域
・防護対象設備有り
・溢水源無し
K7 タービン区域(廃棄
物処理建屋含む)
・防護対象設備無し
・溢水源有り
MS,HS,高温系統
K6 タービン区域(廃棄
物処理建屋含む)
・防護対象設備無し
・溢水源有り
MS,HS,高温系統
K7 二次格納施設
・防護対象設備有り
・溢水源有り
MS,高温系統
(HSは隔離)
K6 二次格納施設
・防護対象設備有り
・溢水源有り
MS,高温系統
(HSは隔離)
K7 原子炉建屋付属区域
・防護対象設備有り
・溢水源無し
(HSは隔離)
コントロール建屋
・防護対象設備有り
・溢水源無し
K6 原子炉建屋付属区域
・防護対象設備有り
・溢水源無し
(HSは隔離)
黒枠囲みの内容は機密事項に属しますので公開できません
サービス建屋
・防護対象設備無し
・溢水源無し
赤色:防護対象設備及び溢水源(蒸気源)を含む区域
黄色:防護対象設備を含み,溢水源(蒸気源)を含まない区域
灰色:防護対象設備を含まない区域
青線:気密性を考慮した設計の境界(蒸気の伝播なし)
無断複製・転載禁止 東京電力株式会社
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