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レビュー支援ツール
(C-Review Support)
2013年06月06日
株式会社クライム
ソリューションビジネス本部
八木 基
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目 次
1
C-Review Support(CRS)とは
レビューって?
現場で行われているレビュー
各レビューがどのように変わるのか
費用対効果
数値では表せない費用対効果
欠陥指摘数の遷移
CRS操作の流れ
遠隔地・複数拠点での活用事例
オフショアでの活用事例
レビューの活用事例
COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
C-Review Support(CRS)とは
C-Review Support(CRS)は、開発現場で日々作成されるド
キュメント・ソースコードに対するレビュー作業をデジ
タル化し、レビュー資産を一元共有化するものです。
2
レビュー参加者
レビュー参加者
レビュー参加者 レビュー参加者
レビュー参加者
レビュー主催者
CRSサーバ
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レビューって?
作成者または複数の担当者が見直しを行い、改善を提示
する作業になります。
個人、複数の回覧、または会議形式などが考えられます。
3
【レビューの効果】
・進捗状況の把握をするための情報を得ることができます。
・欠陥を早期に発見することにより、後戻り工数の削減
を図れます。
・品質状況を分析し、今後の改善施策へのフィードバックが
可能になります。
品質の向上
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レビューって?
ソフトウェアの開発において、欠陥を除去するプロセスは、
2つしか存在しません。
1つはテスト工程です。もう1つがレビューになります。
4
ですが、テスト工程では、全体の欠陥の
30%程しか除去できないとも言われてい
ます。
テストは、非常に管理された工程になっています。
エビデンスもしっかりしたものが記録として残されています。
残りの70%の欠陥を除去するプロセスがレビューになる
のです。
しかし、レビューのプロセスは、テストに比べエビデンスが
しっかりと管理されていないのが現状です。
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形骸化
現場で行われているレビュー
自己レビュー(セルフレビュー)
5
・自分で作成したものを個人で見直す作業です。
このレビューが不十分だと!
その後のチームレビューの指摘が、誤字や脱字が多くなり、軽
微のものに集中してしまいます。
重大欠陥を見つけるためのレビューが、ただ時間が長くなるだけ
の実りの少ないレビューとなってしまいます。
記録を残さず、または曖昧な記録となってしまいます。
忘却、無視、簡略化してしまう傾向にあります。
COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
現場で行われているレビュー
6
回覧レビュー(パスアラウンド)
・レビュー対象物をメール等で送信し、指摘を回収します。
指摘をする側(レビューア)は、他のレビューアの指
摘を見ることができません。
・他の人の指摘から新たな指摘を気付くことができません。
レビュー対象物を回収した後、指摘内容をまとめるのが
非常に大変で時間が必要になってしまいます。
・順番に指摘添付での回覧を行うと、レビュー完了までに
時間が掛かってしまいます。
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現場で行われているレビュー
7
会議形式レビュー(チームレビュー等)
・資料を手元に置き、赤ペンにてチェックをします。
・プロジェクターに資料を映し出し、レビューイが説明をします。
指摘した内容は、全員で共有できていますか?
各自でメモした内容は、メモした本人のフィルターが掛って
しまいます。また、全てメモできているとは限りません。
参加者全員が、本当に参加している状態ですか?
発言する人が固定化されてしまうようなレビューで
あってはいけません。
とは言え、なかなか手を上げ意見を言うことにストレスを感じ
てしまい指摘をすることが出来ない人が多いのも事実です。
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各レビューがどのように変わるか
8
自己レビュー(セルフレビュー)
・どのくらいの時間をかけたのか
上司は、以下のような情報を得ることができます。
指摘をすると自動に記録され、結果はボタン1つで出力するこ
とができます。付帯作業の軽減!
個人の意識レベルのアップ
時間の有効利用
修正が納得いくか再度検討改善ができます。
・どのようなミスを事前に見つけられたのか
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各レビューがどのように変わるか
9
回覧レビュー(パスアラウンド)
他の人の指摘に啓発され、新たな指摘が生まれます。
資料を配布する必要が無い為、メール誤送信
のようなセキュリティリスクが無くなります。
指摘レベルのアップ
手間と時間の掛かった指摘をまとめる作業が自動になります。
時間の有効利用
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各レビューがどのように変わるか
10
会議形式レビュー(チームレビュー等)
指摘することへのストレスが軽減され、気軽に気が付いた指摘を
入れることが出来ます。
事前に行った回覧レビューの内容をもとに準備なく会議形式
レビューの実施が可能となります。
レビュー参加への促進
指摘内容が共有化されるため、聞き違い、勘違いなどの
コミュニケーションロスによるミスが軽減されます。
指摘内容の共通意識
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CRSの費用対効果
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費用対効果
12
プロジェクトにおけるレビュー工数は、一般的に平均として
20%と言われています。
【レビュー作業の軽減による費用対効果】
要求定義 基本設計 詳細設計
プログラム設
計
コーディン
グ
単体テスト 結合テスト 運用テスト
レ
ビ
ュ
ー
レ
ビ
ュ
ー
レ
ビ
ュ
ー
レ
ビ
ュ
ー
レ
ビ
ュ
ー
レ
ビ
ュ
ー
レ
ビ
ュ
ー
レ
ビ
ュ
ー
合計で20%
個々のレビュー
事
前
準
備
レ
ビ
ュ
ー
帳
票
作
成
修
正
作
業
効率をあげる
ポイントは?
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費用対効果
13
CRSを使用することにより、
○事前準備:レビュー計画の登録のみで -
2.5%
○レビュー:指摘作業の効率化、既出指摘の横
展開
の簡略化、指摘箇所の検索機能などで -10%
○レビュー結果報告書の作成:自動化で -10%
○修正作業:修正箇所が明確になるので -2.5%
個々のレビュー
事
前
準
備
レ
ビ
ュ
ー
帳
票
作
成
修
正
作
業
CRSは個々のレビューの25%削減を実現
個々のレビュー
事
前
準
備
レ
ビ
ュ
ー
帳
票
作
成
修
正
作
業
約25%
削減!!
CRS使用前
CRS使用後
レビュー工数内の割合は、概ね
○事前準備(資料の印刷等) : 5%
○レビュー:65%
○レビュー後の結果報告書の作成 : 約10%
○修正作業 : 約20%
です。
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数値では表せない効果
 レビューの質が向上
作業軽減
指摘件
数UP
やる気
以下の効果により、作業が軽減し、指摘件数がUPし、やる気が向上
し、結果としてレビューの質の向上が図れます
 BBS型レビューでは、自分の時間で参加できます
 会議では発言しにくい人でも指摘が可能です
 報告書作成の負担が軽減されます
 指摘内容・対処方法を全員で共有できるので、誤解を生じ難くな
ります
 指摘の分類を全員で確認できるので、主観を排した適切な品質分
析につながります
 レビュー時に他人の指摘に惹起された新規指摘が増加します
14
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欠陥指摘数の遷移
単体テスト
CRS使用
CRS未使用
結合テスト 総合テスト
45.7
60.5
108.2
124
223.8
255.5
90.8
62.0
基本設計 詳細設計 PG工程
48.4
39.4
5.5
3.8
欠陥検出数を工程ごとに比較
CRSを使用することで、欠陥の
早期発見ができており、後工
程に持ち越すことが少なく
なっています。
CRS未使用の場合、テスト工程
以降での検出が多く後戻り作
業が多くなっています。
15
※ 約10KStep規模のプロジェクトの平均
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CRSデモンストレーション
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プロジェクトの作成
レビュー計画の作成
レビュー実施
レビュー結果の出力
Step1.プロジェクトの作成
レビューを実施するプロジエクトの概要を入力します。
設定内容は、プロジェクト名、プロジェクトメンバー、
パスワード、 各種分類、及びデータの格納先です。
レビュー結果の確認
Step2.レビュー計画の作成
レビュー内容を1レビュー(実施単位)ごとに設定します。
設定内容は、レビュー名、対象の設計ドキュメントやソースコード
、レビュー参加者を設定しておきます。
Step3.レビュー実施
実際にレビューを行います。
指摘内容は自動的に格納され、レビュー結果に反映されます。
Step5.レビュー結果の出力
レビュー結果を出力し、修正作業を行います。
また、CSVファイルに出力することも可能なため、分析データ
としても活用することができます。
Step4.レビュー結果の確認
実施したレビュー結果に基づいて、レビュー内容を分析し評価し
ます。
17
CRS操作の流れ
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CRS活用事例
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遠隔地・複数拠点でのレビュー
CRSを導入した場合
19
拠点A
拠点B
拠点C
遠隔地で開催されるレビューでも
レビュー資産を一元管理でき、課
題/障害に対する指摘情報を参加
者全員で共有すること可能となり
ます。
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オフショアでの活用事例
インプットとなる設計書をCRS
を使用し開発請負元へ説明するこ
とで、確認漏れ、仕様認識の齟齬
が発生することを防止します。
遠隔地においてもCR
Sを用いて開発拠点と
厳密なレビューを実施
することができます。
20
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レビューの活用事例
インスペクションレビューをより充実させ、かつ効率
的に行えます。
21
事前に行う回覧レビューはBBS機能を使用し、他のメンバーが
どのような指摘をしているかを確認しながら自身の指摘を入れる
ことができます。
また、レビューイとなる依頼者は、回覧レビュー中でもどのよう
な指摘が入っているかを確認でき、会議体でのレビューで説明す
る内容を事前に余裕をもって用意しておくことが可能になります。
BBS 会議体
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ありがとうございました

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  • 1. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. レビュー支援ツール (C-Review Support) 2013年06月06日 株式会社クライム ソリューションビジネス本部 八木 基
  • 2. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. 目 次 1 C-Review Support(CRS)とは レビューって? 現場で行われているレビュー 各レビューがどのように変わるのか 費用対効果 数値では表せない費用対効果 欠陥指摘数の遷移 CRS操作の流れ 遠隔地・複数拠点での活用事例 オフショアでの活用事例 レビューの活用事例
  • 3. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. C-Review Support(CRS)とは C-Review Support(CRS)は、開発現場で日々作成されるド キュメント・ソースコードに対するレビュー作業をデジ タル化し、レビュー資産を一元共有化するものです。 2 レビュー参加者 レビュー参加者 レビュー参加者 レビュー参加者 レビュー参加者 レビュー主催者 CRSサーバ
  • 4. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. レビューって? 作成者または複数の担当者が見直しを行い、改善を提示 する作業になります。 個人、複数の回覧、または会議形式などが考えられます。 3 【レビューの効果】 ・進捗状況の把握をするための情報を得ることができます。 ・欠陥を早期に発見することにより、後戻り工数の削減 を図れます。 ・品質状況を分析し、今後の改善施策へのフィードバックが 可能になります。 品質の向上
  • 5. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. レビューって? ソフトウェアの開発において、欠陥を除去するプロセスは、 2つしか存在しません。 1つはテスト工程です。もう1つがレビューになります。 4 ですが、テスト工程では、全体の欠陥の 30%程しか除去できないとも言われてい ます。 テストは、非常に管理された工程になっています。 エビデンスもしっかりしたものが記録として残されています。 残りの70%の欠陥を除去するプロセスがレビューになる のです。 しかし、レビューのプロセスは、テストに比べエビデンスが しっかりと管理されていないのが現状です。
  • 6. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. 形骸化 現場で行われているレビュー 自己レビュー(セルフレビュー) 5 ・自分で作成したものを個人で見直す作業です。 このレビューが不十分だと! その後のチームレビューの指摘が、誤字や脱字が多くなり、軽 微のものに集中してしまいます。 重大欠陥を見つけるためのレビューが、ただ時間が長くなるだけ の実りの少ないレビューとなってしまいます。 記録を残さず、または曖昧な記録となってしまいます。 忘却、無視、簡略化してしまう傾向にあります。
  • 7. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. 現場で行われているレビュー 6 回覧レビュー(パスアラウンド) ・レビュー対象物をメール等で送信し、指摘を回収します。 指摘をする側(レビューア)は、他のレビューアの指 摘を見ることができません。 ・他の人の指摘から新たな指摘を気付くことができません。 レビュー対象物を回収した後、指摘内容をまとめるのが 非常に大変で時間が必要になってしまいます。 ・順番に指摘添付での回覧を行うと、レビュー完了までに 時間が掛かってしまいます。
  • 8. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. 現場で行われているレビュー 7 会議形式レビュー(チームレビュー等) ・資料を手元に置き、赤ペンにてチェックをします。 ・プロジェクターに資料を映し出し、レビューイが説明をします。 指摘した内容は、全員で共有できていますか? 各自でメモした内容は、メモした本人のフィルターが掛って しまいます。また、全てメモできているとは限りません。 参加者全員が、本当に参加している状態ですか? 発言する人が固定化されてしまうようなレビューで あってはいけません。 とは言え、なかなか手を上げ意見を言うことにストレスを感じ てしまい指摘をすることが出来ない人が多いのも事実です。
  • 9. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. 各レビューがどのように変わるか 8 自己レビュー(セルフレビュー) ・どのくらいの時間をかけたのか 上司は、以下のような情報を得ることができます。 指摘をすると自動に記録され、結果はボタン1つで出力するこ とができます。付帯作業の軽減! 個人の意識レベルのアップ 時間の有効利用 修正が納得いくか再度検討改善ができます。 ・どのようなミスを事前に見つけられたのか
  • 10. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. 各レビューがどのように変わるか 9 回覧レビュー(パスアラウンド) 他の人の指摘に啓発され、新たな指摘が生まれます。 資料を配布する必要が無い為、メール誤送信 のようなセキュリティリスクが無くなります。 指摘レベルのアップ 手間と時間の掛かった指摘をまとめる作業が自動になります。 時間の有効利用
  • 11. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. 各レビューがどのように変わるか 10 会議形式レビュー(チームレビュー等) 指摘することへのストレスが軽減され、気軽に気が付いた指摘を 入れることが出来ます。 事前に行った回覧レビューの内容をもとに準備なく会議形式 レビューの実施が可能となります。 レビュー参加への促進 指摘内容が共有化されるため、聞き違い、勘違いなどの コミュニケーションロスによるミスが軽減されます。 指摘内容の共通意識
  • 12. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. CRSの費用対効果
  • 13. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. 費用対効果 12 プロジェクトにおけるレビュー工数は、一般的に平均として 20%と言われています。 【レビュー作業の軽減による費用対効果】 要求定義 基本設計 詳細設計 プログラム設 計 コーディン グ 単体テスト 結合テスト 運用テスト レ ビ ュ ー レ ビ ュ ー レ ビ ュ ー レ ビ ュ ー レ ビ ュ ー レ ビ ュ ー レ ビ ュ ー レ ビ ュ ー 合計で20% 個々のレビュー 事 前 準 備 レ ビ ュ ー 帳 票 作 成 修 正 作 業 効率をあげる ポイントは?
  • 14. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. 費用対効果 13 CRSを使用することにより、 ○事前準備:レビュー計画の登録のみで - 2.5% ○レビュー:指摘作業の効率化、既出指摘の横 展開 の簡略化、指摘箇所の検索機能などで -10% ○レビュー結果報告書の作成:自動化で -10% ○修正作業:修正箇所が明確になるので -2.5% 個々のレビュー 事 前 準 備 レ ビ ュ ー 帳 票 作 成 修 正 作 業 CRSは個々のレビューの25%削減を実現 個々のレビュー 事 前 準 備 レ ビ ュ ー 帳 票 作 成 修 正 作 業 約25% 削減!! CRS使用前 CRS使用後 レビュー工数内の割合は、概ね ○事前準備(資料の印刷等) : 5% ○レビュー:65% ○レビュー後の結果報告書の作成 : 約10% ○修正作業 : 約20% です。
  • 15. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. 数値では表せない効果  レビューの質が向上 作業軽減 指摘件 数UP やる気 以下の効果により、作業が軽減し、指摘件数がUPし、やる気が向上 し、結果としてレビューの質の向上が図れます  BBS型レビューでは、自分の時間で参加できます  会議では発言しにくい人でも指摘が可能です  報告書作成の負担が軽減されます  指摘内容・対処方法を全員で共有できるので、誤解を生じ難くな ります  指摘の分類を全員で確認できるので、主観を排した適切な品質分 析につながります  レビュー時に他人の指摘に惹起された新規指摘が増加します 14
  • 16. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. 欠陥指摘数の遷移 単体テスト CRS使用 CRS未使用 結合テスト 総合テスト 45.7 60.5 108.2 124 223.8 255.5 90.8 62.0 基本設計 詳細設計 PG工程 48.4 39.4 5.5 3.8 欠陥検出数を工程ごとに比較 CRSを使用することで、欠陥の 早期発見ができており、後工 程に持ち越すことが少なく なっています。 CRS未使用の場合、テスト工程 以降での検出が多く後戻り作 業が多くなっています。 15 ※ 約10KStep規模のプロジェクトの平均
  • 17. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. CRSデモンストレーション
  • 18. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. プロジェクトの作成 レビュー計画の作成 レビュー実施 レビュー結果の出力 Step1.プロジェクトの作成 レビューを実施するプロジエクトの概要を入力します。 設定内容は、プロジェクト名、プロジェクトメンバー、 パスワード、 各種分類、及びデータの格納先です。 レビュー結果の確認 Step2.レビュー計画の作成 レビュー内容を1レビュー(実施単位)ごとに設定します。 設定内容は、レビュー名、対象の設計ドキュメントやソースコード 、レビュー参加者を設定しておきます。 Step3.レビュー実施 実際にレビューを行います。 指摘内容は自動的に格納され、レビュー結果に反映されます。 Step5.レビュー結果の出力 レビュー結果を出力し、修正作業を行います。 また、CSVファイルに出力することも可能なため、分析データ としても活用することができます。 Step4.レビュー結果の確認 実施したレビュー結果に基づいて、レビュー内容を分析し評価し ます。 17 CRS操作の流れ
  • 19. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. CRS活用事例
  • 20. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. 遠隔地・複数拠点でのレビュー CRSを導入した場合 19 拠点A 拠点B 拠点C 遠隔地で開催されるレビューでも レビュー資産を一元管理でき、課 題/障害に対する指摘情報を参加 者全員で共有すること可能となり ます。
  • 21. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. オフショアでの活用事例 インプットとなる設計書をCRS を使用し開発請負元へ説明するこ とで、確認漏れ、仕様認識の齟齬 が発生することを防止します。 遠隔地においてもCR Sを用いて開発拠点と 厳密なレビューを実施 することができます。 20
  • 22. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. レビューの活用事例 インスペクションレビューをより充実させ、かつ効率 的に行えます。 21 事前に行う回覧レビューはBBS機能を使用し、他のメンバーが どのような指摘をしているかを確認しながら自身の指摘を入れる ことができます。 また、レビューイとなる依頼者は、回覧レビュー中でもどのよう な指摘が入っているかを確認でき、会議体でのレビューで説明す る内容を事前に余裕をもって用意しておくことが可能になります。 BBS 会議体
  • 23. COPYRIGHT © 2013 CLIMB CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. ありがとうございました