昔の作品を恥ずかしげもなく晒してみるテスト

2. Concept
日常空間の延長に茶室空間を導き出す。
「お茶を飲む」
これは日本人であるならほぼ毎日のように繰り返す行為である。
しかしこれを「茶室」という場所で行うことで普段と同じ行為が特別な行為に変わる。
あくまで日常的な行為を場を与えることで特別な意味を与える。
現代、私たちは特別な空間よりも日常の連続の中から癒しを見出していると考える。
日常の要素を借景にし普段の何気ない場所を少し特別な空間に変える。
この場所が日常空間の一部であると共に茶室空間が日常空間と連続していると感じる。
こうした日常の延長上で茶をし、日常を癒しに変える空間を現代の茶室と言えないだろうか。

3. そ そ 世 そ 従 閉
う れ 界 う 来 鎖
し は と し の 系
た 、 の た 茶 か
ア 予 連 閉 室 ら
ド 期 続 鎖 空 開
リ せ の 系 間 放
ブ ぬ 中 の に 系
性 事 で 空 お へ
と 態 茶 間 い
い な の で て
う ど 動 は は
も も 作 な 閉
の 含 が く じ
に め 行 開 た
新 て わ 放 空
た 身 れ 系 間
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茶 回 。 空 中
室 り 間 に
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あ
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。

4. 境界
限りなく弱い境界を設ける。
遠くから見ると何があるか分からないだろう。
「通常の日常空間」で人はなぜか「通常では無い振舞い」を行う。
何か違う空間が現れているということを外から見る人は感じるだろう。
近づくと同じ視点の中に徐々に物質が見えてくる。
そうした連続空間の一部に溶け込む空間を考える。

5. 線材による構成
日本建築の構成は柱・梁等の線材による構成である。
線材による空間の構成には日本らしさを醸し出す要素がある。
日本の伝統的な寸法体型を土台にしながらこれまでにない素材で茶室を作る。
「日本的な空間」を踏襲しながらも現代における癒としての茶室。

6. 如庵のトレース
図面を作成するにあたり織田有楽の如庵のトレースを試みた。
空間をワイヤーフレームとして抽出する。
そこで現れたディティールを参考にし通常、面として現れるものを線材化することで新たな空間が生まれるのではないかと考える。
有楽の茶室 如庵トレース図面
院
書
付
水
屋
板 東 北
屋 間
一根
帖裏
板
間 床 洞
板 庫
一 間 大
帖
目
天
井
屋
根 屋
裏 根
裏
西 南

7. 素材
限りなく薄い境界と人が安全に使える空間を同時に満たすように様々な素材を考慮した結果、
新たな茶室の素材としてφ10mm のアルミ無垢材を線材とする。

8. 軸組図
Y4
Y4
Y4
Y4
床間
450
450
450
450
Y3
Y3
Y3
Y3
650
650
吊棚
1800
1800
650
650
1800
1800
Y2
Y2
Y2
Y2
700
700
700
700
Y1
Y1
1200 800 330 370 1200 800 330 370
Y1
Y1
2700 2700 1200 800 330 370 1200 800 330 370
X1 X2 X3 X4 X5 X1 X2 X3 X4 X5 2700 2700
X1 X2 X3 X4 X5 X1 X2 X3 X4 X5
GL+100 GL+640
GL+1000 GL+1900
300
300
300
300
300
600
600
600
600
600
1900
1900
1900
1900
1900
240 120
240 120
240 120
240 120
240 120
にじり口
540
540
540
540
540
100
100
100
100
100
450 480 870 1350 450 700 300 800 700 1100
1800 1800 1800 1800 1800
X1 通り軸組 X2 通り軸組 X3 通り軸組 X4 通り軸組 X5 通り軸組
300
300
300
300
欄間
600
600
600
600
1900
1900
1900
1900
貴人口
240 120
240 120
240 120
240 120
540
540
540
540
100
100
100
100
700 800 1200 1200 1500 1800 900 1350 450 900
2700 2700 2700 2700
Y1 通り軸組 Y2 通り軸組 Y3 通り軸組 Y4 通り軸組

9. 構造形式 数値解析モデル
STRUCTURAL SYSTEM ANALYSIS MODEL
鉛直荷重
ANALYSIS MODEL : GNCHA_VER.13 GIRDER φ10mm
COLUMN MNAME ALUMINUM
水平力 NODE 218 HIJU 2.700
梁材の曲げたわみ E 7050000
ELEM 333
POI 0.33333
細い骨組では、水平方向に不安定 PROP 4
SLAB T=5mm
SECTS 5 MNAME ACRYL
HIJU 1.200
X : PUSHOVER (BASE=1.0) E 150000
POI 0.4
Y : PUSHOVER (BASE=1.0)
BRACE φ0.45mm
Z : DL+LL MNAME STEEL
ワイヤー補強 ワイヤー補強 HIJU 0.000
E 21000000
POI 0.33333
鉛直荷重
水平力
張弦によるたわみ軽減
ブレースによる水平剛性の確保
ラーメン架構による全体構造の安定