寄付ツール研究所 151226

その寄付、
どれぐらい意味があるの？
共創研究所くも
-対立を整理する-
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-NPOの成果の評価方法を考える-

目次
• 普段の活動紹介
• NPOの評価方法について

・普段の活動紹介

「くも」の活動内容
• 活動の目的
“二面性”を使って対立点を整理し、
対立を減らす。
• 活動の手段
1、ネット記事の製作(言語)
2、アート展示会への出展(非言語)
3、定期的なイベントの開催(双方向)

活動の様子

・NPOの評価方法について

寄付の意味とは？
• 慈善的な見え方がされがち。
• 税金の少ない自由経済の公共サービスの役割。
• 「自分達のことは自分達でなんとかする」
国民
税金を払う
行政
サービス提供
国民
寄付をする
NPO
サービス提供

評価の意味とは？
• 学びのため
• 実績を知るため。
• 仮定を検証するため。
• 行動のため
• 行動を導くため。
• 価値を伝えるため。
• 説明責任のため
• 実績を報告するため。
• 関係を構築するため。
出典:「社会的インパクトとは何か」

有名なNPOの寄付金推移
• 有名なところは1千万円規模。それはすごいのか？

ネット広告の評価方法を参考にしてみる(1)
• CPM：1000回の表示でいくらお金がかかったか。
• CTR：表示された内どれぐらいクリックされたか。
• CVR：クリックされた内どれぐらい成約したか。
• CPA：1成約あたりいくらお金がかかったか。
広告出稿費
表示(impression)
クリック
成約(conversion)
例：購買、会員登録、
問合せなど

ネット広告の評価方法を参考にしてみる(2)
• すべては目標次第。毎月の売上目標100万円だとする。
• 広告費200万円かけて、成約300万円なら「良い」
• 広告費1000万円かけて、成約1200万円なら「すごく良い」
• 広告費1000万円かけて、成約900万円なら「悪い」
広告出稿費
表示(impression)
クリック
成約(conversion)
例：購買、会員登録、
問合せなど

NPOの評価方法を考える前に(1)
• 寄付を価値を測るには外部要因を除いた団体成果を見ると団体
の強さが分かるかも。
外部要因
(NPOと業界外)
周辺要因(業界周辺)
PEST：
政治、経済、社会、技術
他団体と支援者(寄付者、助成者、ボラン
ティアなど)
内部要因(自団体)
団体成果(output)
社会的変化(impact)
例：貧困削減や震災復
興など
例：ホームレス削減、
病気感染者数削減
など

NPOの評価方法を考える前に(2)
• 以下、注意点
• 資源(寄付金、助成金、ボランティアなど)は一つの
成果のために使われているわけではない。
• 一つの成果は他の資源からも影響を受け生まれて
いる。
• 他の資源は外部要因＝NPO以外の影響もある。

ちなみに「社会的インパクト」では
• 「健全な子どもたち」を目指した場合、以下のように並べるこ
とができる。成果を測定できる。
投入(input)：寄付など
活動(activity)：遊び場建設
結果(output)：遊び場完成
成果(outcome)：遊ぶ子ども
社会経済的変化
(impact)：
健全な子どもたち
出典:「社会的インパクトとは何か」

試しにNPOを評価してみる(1)
ここではいったんあえて無理やり考えてみる。
収入
(寄付金等)
支出
(事業費等)
成果

フローレンスの成果を見てみると、成果の種類が
色々あることに注意。
出典: http://www.florence.or.jp/datas/about/annualreport_2014.pdf

• 単純に計算すると、成果にかかった費用÷成果。
• 病児保育事業費3.7億円÷病児保育件数6803件
• 病児保育1件あたり5.5万円かかる。
収益全体8.6億円(うち寄付1億円)
事業費のみ(管理費なし)7.7億円
病児保育事業費3.7億円
病児保育件数
6803件

• 今度は寄付ベースで計算する。
• 寄付金は収入全体の11％。
• 収入≒支出だとすると支出(8.8億)の11％は寄付
(9600万円)によるもの。
• 管理費と事業費の割合はだいたい1:9なので、寄付
による事業費は8640万。
• 事業費全体のうち病児保育事業費は48％なので、
寄付による病児保育事業費は4152万。
• 4152万÷6803件＝6103円(1件あたりに寄付がどれぐ
らい貢献しているか)

ちなみに目標は？(1)
• 待機児童数は2万人を前後する。
※待機児童数(病気になっても面倒を見てもらいづらい人数)
出典: http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h23honpenhtml/html/zuhyo/zu2405.html

• 母子のみの世帯：76万世帯
• 父子のみの世帯：9万世帯
※ひとり親世帯の世帯数。年齢が高い子どももいる。
(子どもが病気になっても面倒を見づらい世帯数)
出典: http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/shien.pdf

• 面倒を見づらい子どもとその家庭のために、現状
では、1件5.5万円必要。
• 寄付で支援するには1件約6000円必要。
• 待機児童数2万人×5.5万円＝11億円
• 待機児童数2万人×6000円＝1.2億円
• これが高すぎる費用なのか、少ない費用なのかは
経済の状態や個人の価値観次第。
※GDPの何割？価値観は自由主義？

意外と評価しづらい、、
• 分かりやすい団体の例：国境なき医師団

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