大学は早期からインターネットに接続されていることもあり、自由なインターネット環境が提供され続けてきました。一方、情報セキュリティ確保は後手に回り続けており、セキュリティポリシーの実効性が担保されているか、ウィルス感染や不正アクセスが防げているかは大いに疑問があります。
一方、外的環境の変化は早いため、大学が確保するべき情報セキュリティの重点項目も変化し続けているのではないでしょうか。
特に、事務部門が扱う情報の資産価値はますます上昇し、情報セキュリティ上のリスクは増していますが、それに対応出来ているのか、ネットワーク研究が深化し、大学にはむしろより自由なネットワーク環境の提供が求められる中で、どのようにシステムを守って行くのかは大きな課題です。
本講演ではこのような問題意識の上に、現在の大学の情報セキュリティ上の課題を挙げ、目指すべき姿に対する私見を述べたいと思います。