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図書館だけど、図書館じゃない未来の大学図書館(舘野資料)
- 2. 自己紹介
• 舘野泰一(たてのよしかず) 29歳
• 東京大学大学院学際情報学府博士課程
– 中原淳研究室(教育工学・経営学習論)
– 専修大学非常勤講師(リテラシー演習)
• 研究キーワード
– 文章を書くことの支援、ワークショップ、越境学
習、キャリア教育、創造、内省
– 対象:大学生・社会人
• 共著
– 『職場学習の探究』『ワークショップと学び』『プ
レイフル・ラーニング』『知がめぐり人がつながる
場のデザイン』
- 3. 今日のポイント
• 「聞くだけ」の研修ではない
– みなさんの持っているイメージの共有
– イメージをもとに新たな図書館像をつくる
• 素朴な考えが大事
– 正解があるわけではない
– よいことを言おうとしなくてよい
• 違いを楽しむこと
– 多様なアイデアを楽しんでください
– 笑えるようなアイデアは大歓迎です
- 6. 理想の 静かに読む場所
図書館観
おしゃべりが
方法 しにくい
場のデザイン
- 7. 理想の
図書館観
もし共有されていれば・・・・
方法A 方法B
どっちのほうが「静かに勉強できるかな」
という話になる
- 8. 理想の
図書館観
もし共有されていないと・・・・
静かな場所としての図書館 交流の場としての図書館
方法A 方法B
もっと机をこうしたら いや私は机の配置はこっち
いいと思うんですよね のほうがいいと思う
そもそもお互いの前提が異なっている
可能性があるためかみ合わない
- 9. 1.イメージの共有
• 午前中の目標
– 理想の図書館観としてどのようなイメージを持って
いるのかを共有する
• イメージを共有する方法
– 比喩(メタファー)
– ○○のような場所
• カフェ、市役所、ファミレス、メイドカフェ
• メタファーの持つ強さ
– 学習観などの捉えにくい知識を捉える一つの方法
– 教師の「教育観」を捉える方法
– 「教育とは○○のようなものである。なぜなら○○だか
らだ」
- 10. 普段はあまり
理想の この部分は 理想の
お互い見えて
図書館観 いない
図書館観
方法 方法
方法の話ばかりをしてしまう
→机を買う、iPadを買おう
電子書籍にしよう
- 11. 理想の ここを 理想の
見えるように
図書館観 していく! 図書館観
方法 方法
イメージをまずはすり合わせる
イメージの違いをアイデアに
活かしていく
- 12. 2.メタファーから発想を広げる
• 午後の目標
– メタファーから発想をひろげて未来の図書館
を妄想する
– 発想をひろげるために講演を素材とする
• メタファーには情報量がたくさん
– メイドカフェには○○がある
– そのエッセンスを抽出すると○○だ
– よって、こういう図書館あったらいいかも
- 13. 理想の メイドカフェ
図書館観
メイドカフェには何があるだろう?
どんなエッセンスがあるだろうか?
方法 「オムレツにケチャップで名前を
書いてくれる」
これを図書館に応用すると…!!!
創造のタネは
・「組み合わせの新しさ」
・「ある分野で当たり前のことを他の分野に移動する」
- 14. メイドカフェ 全然違う! ビジネスホテル
方法 方法
違うものや矛盾しているものを
ひとつの要素に落とし込んでいく
「手厚くサービスしてほしいけど、
ほっといてもらいたくもある」
- 15. 今日のゴール
• みなさんが持っている「図書館観」をま
ず把握してほしい
– 自分も持っている暗黙の前提とは?
• 他者の「図書館観」を理解してほしい
– どんな考えがほかにあるのかを知る
• 「図書館観」を更新してほしい
– 図書館が指す意味は今後どうなるだろうか
- 16. 出てきた意見
• 全体の傾向として
– 東京駅
– 控え室・倉庫系
– 健康ランド系
– カフェ系
– 百貨店系
– そのほかいろいろ
• 意見のポイント
– ディテールが大事です!違いは?
• 伊勢丹とイオン
• ドトールと上島珈琲
– 他の観点からもみることができる
• ドトールの「雰囲気」なのか「価格」なのか「場所」なのか
- 17. 図書館観を広げよう!
• ゲストのお二人の講演
– 講師:中村 真広 (なかむら まさひろ) 氏
• 人と人とがつながる場を来館者自らがつくってい
く「図書館」を実現したco-ba libraryを運営
– 講師:地藏 真作 (ちくら しんさく) 氏
• 建物にとらわれないどこでも「図書館」の夢を実
現したリブライズを運営お二人は「図書館」をメ
タファーとしてつかっている
• プレゼンへの依頼
– 図書館とメタファーに関する3つの質問
- 20. リブライズ地藏さんのポイント
• メタファー
– 病院
– 給本
– Wifi spot
• 図書館とはなにか?
– 開かれた本のある場所
• 図書館というかブックスポット
• 人が先か、本が先か
• インターネットによって小さい図書館の集まりとして
表現できるようになった
• もっと有機的につながる
• 何をつなげていくのか
- 21. 未来の図書館案を考える
• 発表形式
– 未来の図書館のキャッチコピー
• 例「○○な図書館」
– 具体的なサービスの例を2、3示す
• 「ルームサービスがある」
– 象徴的なひとつのサービスを実演
• ルームサービスを呼ぶワンシーンなど(約1分)
- 23. まとめ
• 今日の目的
– 図書館観の把握・理解
– 他者の図書館観の理解(多様性の理解)
– 図書館観を更新していく
• 少しずつ見えてきたこと
– 図書館の持つ強み・弱み
– ストックとフロー
- 24. 発表のポイント(1)
• 主催側・参加側の垣根をなくす
– マーキングによってみせる(服)
• ハコに徹する?フローの部分をつくる
– ストックのよさをいかしつつフローをとりい
れる
• 司書の人の専門性を活かして出張してい
く
– 図書館以外の場にもでていく
• 知のマッチングサービス
– 外から人がやってくる