1. ファランステリーとファミリステール
12N1047 小林はるか

2. ファランステリー
完成予想図

3. ファランステリーとは
フーリエが提唱した共同体住居。1800人が理想
収容人数。４階建てで、周辺には農園、作業所、
教会、劇場、学校などが配置されている。これ
を設置することでユートピア社会の実現を目指
した。

4. シャルル・フーリエ(1772-­‐18737)
・『空想的社会主義』を提唱。
・社会主義的な共同体に意義を説
き、住宅は蜂の巣のような機能を持
つべきだと述べ、「ファランステー
ル」を構想。
・共同体成立の基盤は、自然の欲
望を抑制しない「情念引力」だと主
張した。(物質的世界でいうところの
万有引力)

5. 空想的社会主義
歴史・社会による支配や階級闘争の理論に基
づかず、教育による倫理の向上や人間性の変
革を見込んで、理想的未来社会の実現を目指
した思想。オーウェン、サン＝シモン、フーリエ
らの社会主義思想。ユートピア社会主義とも言
う。
⇔科学的社会主義

6. ファランステリー平面図
上部が住宅区域で下部が作業場

7. ファランステリー断面図
人々は主にこの渡り廊下(８)を使って住居間の
移動をする。

8. ファミリステール

9. ファミリステールとは
・ゴダンが試みた社会主義的ユートピア。集合
住宅、学校、劇場、食堂、プールなどから成る。

10. ファミリステールとは
・約6000㎡、ゴダン社の労働者約1000人のため
の共同住宅。フランス・ギースに現存。
・設計には兵舎や病院の機能が参考とされた。

11. ファミリステールとは
• フーリエの社会主義思想に深く影響を受け、
労働者とその家族が人間的に生活を営める
理想環境を作ろうとした。『ファミリステール』
は『ファランステール』のもじり。
• ゴダンはブルジョワジーなど富民階級の家族
が受けるサービスが労働階級の人々も享受
出来るように、公共サービスに変えるべきだ
と考えた。

12. ジャン=バティスト・アンドレ・ゴダン
(1817-­‐1888)
• ギーズの鍵職人の家に生ま
れた。劣悪な環境と待遇で毎
日12時間以上働くなどの経験
をし、フーリエの提唱したファ
ランステールを実現させようと
した。
• ファミリステールの運営、会社
経営は住民の共同組合に委
ねた。

13. ファミリステール平面図
中庭の四隅に螺旋階段があり、各フロアへ行く
ことが出来る。 中庭では住人たちによる劇な
ども行われていた。

14. ファミリステール断面図
中庭の屋根はガラスになっているので、中庭は
光であふれている。地下もある。

15. ファミリステール完成予想図

16. 上空から見たファミリステール
Googleのmapで見た現在のファミリステール

17. 完成当時と現在

18. 作業場の様子

19. 室内の様子

20. ファミリステールの子供達

21. 共通点と相違点
<共通点>
・労働者のための共同住宅。労働者の負担を少し
でも軽くしようと目論まれている。
<相違点>
・ファランステリーは存在していないが、ファミリス
テールは現存している。
・ファランステリーと違い、ファミリステールには住
人間の交流を深める場がある。
・ファミリステールは規模が小さめだったため、実
現させる事が出来たのではないだろうか。