LTSpiral #1 用。 IT系新人に「ドラッカー読んでみようぜ」と呼びかけたくて。

1. 技術じゃないお話=>ドラッカーの読み方 By Shizuto (Nagai Ryo) For LTSpiral #1 on 2010/07/24

2. Introduction 『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』がミリオンセラーに！ IT系勉強会、というところであえてマネジメントのお話をしてみようという試みです。

3. まずは自己紹介 数学やさんです。数論幾何やってました。 好きな言語はRuby。 仕事は今のところ組み込みです。C中心。 続きはWebで！@shizuto_a

4. 技術者にとってのマネジメント 目の前の仕事や技術の向上に専念すれば成果が出る環境というのはほとんどない。 技術者もチームで仕事をする。 つまり、技術者にもマネジメントが必要。

5. 基本が大事、本質が大事 マネジメントはHow Toではうまくいかない。 基本・本質と言われる部分を押さえることが肝要。 技術者がマネジメントの専門家である必要は必ずしもないので、枝葉の部分に気を取られすぎないように読みましょう。

6. ドラッカーについて 現代社会の組織・経営について、いち早く転換を知り、分析し、経営手法を作ってきた人。 How To、べき論、万能薬とは違い、一貫して問題を分析して本質を探ります。 特効薬ではありませんが、生き生きと仕事をし、成果を上げるための助けとなってくれるはずです。

7. ドラッカーの読み方 (1) 『プロフェッショナルの原点』おそらく最初に読むといい。読みやすいし、非常に実践的な「使う本」。 『マネジメント』(エッセンシャル版)深く知りたくなったらこのあたり。知識労働者として組織にかかわるすべての人に。

8. ドラッカーの読み方 (2) 『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(岩崎夏海)ミーハーな方(?)はこちらも。意外とエッセンスを噛み砕いてあるので、まじめに取り組もうという人がここから入るのも悪くなさそう。

9. Fin. C’estfinit. Taposna. 時間が余っていれば、いくつか好きなテーマを紹介します。 (『プロフェッショナルの原点』を読めば、すぐに載っていることです)

10. 強み 会社(組織)がその人を必要とするのは、その人の弱みではなく、強みのため。 強みに焦点を当てる。自分の強みを生かす、部下の強みを生かす、そして上司の強みを生かすことを考える。 組織は、個人の弱みを隠すことができる。 「三流を二流にするほうが、一流を超一流にするより難しい」

11. 貢献 貢献には「成果」「価値」「教育」といくつかの分類がある。 組織が個人に求め、報いるのは貢献(特に成果)だけであって、知識や能力・技術そのものではない。 貢献に焦点をあてる。（会社への貢献、社会への貢献）

12. 真摯さ 組織が補えない唯一の弱みが、真摯さの欠如。 真摯さの欠如はすべての強みを破壊する。 真摯さの欠けた人間を役職に就けてはいけない、権限を与えてはいけない。

13. 時間 時間をマネジメントすることがマネジメントの始まり。そして、大部分。 時間以外はなんとかなる。 重要だと思っていること、必要だと思っていることだけでも、時間は全く足らない。 優先度の低いものを後に回すのではなく、劣後順位の高いものをやめる決断をする。