統検勉強会20210808(第3章)
- 3. ※2項係数について、以下3つの関係式が成り立つ。
①
これは、2項定理において
とすることで、成立が確かめられる。
②
人から 人を選ぶのと、 人から 人を選ばない(選ばない 人を選ぶ)のは同じこと。
証明は演習問題2で行う。
③
人の会社から、 人のプロジェクトメンバーを選ぶ状況を考える。
このとき、自分がメンバーに入る場合、あるいは入らない場合に分けて考える。
(A) 自分がメンバーに入る場合
自分が選ばれたうえで、自分以外の 人から残りの 人を選ぶ。
(B) 自分がメンバーに入らない場合
自分以外の 人から 人(必要メンバー数のすべて)を選ぶ。
(A)と(B)は排反だから、2つの場合の数は足すことができ、
となるため、与式が成り立つ。
こちらについても、証明は演習問題2で行う。
3.1.3 ポアソン分布
ポアソン分布:(単位時間あたり)平均λ回発生する希な現象が、k回発生する分布
(例. 交通事故の件数、肺がんの死亡数)
統計検定ー第3章 - 3 ページ
- 6. 3.1.4 幾何分布
幾何分布:ベルヌーイ試行を独立に 回行ったときに、
初めて成功( )するまでに失敗( )した回数の分布
分布関数は、
命題3.5 幾何分布の確率母関数・期待値・分散
※質問があった箇所について
等 数の が求まるのは、 が となる場合のみなので、
そのためには という条件が必要とありました。
しかし、確率母関数の定義より 、
また、 は失敗確率なので を満たします。
統計検定ー第3章 - 6 ページ
- 7. また、 は失敗確率なので を満たします。
よって、 は自然と満たされます。
わざわざ という条件を課す必要はないように思えますが、
どなたかご存知の方がいらっしゃれば教えてください。
幾何分布は、 記憶性をもつ。
まず、 回までの試行において成功しない確率は、
回までの試行において成功していないという条件のもとで、
次の 回までの試行で成功しない確率は、条件付き確率の定義より、
統計検定ー第3章 - 7 ページ
- 9. 3.1.6 超幾何分布
超幾何分布: 個の赤ボール、 個の白ボールから、
一度取ったボールを壺に戻さずに(非復元抽出) 個取るとき、
赤玉の個数についての分布
命題3.8 超幾何分布の期待値・分散
超幾何分布の確率母関数は形が複雑で微分しづらいため、
期待値の定義から期待値・分散を求める。(演習問題3)
3.2.1(連続)一様分布
(連続)一様分布: の範囲を等確率でとる
統計検定ー第3章 - 9 ページ
- 14. だったので、
と べると、 、 になっていることが分かる。
3.2.3 ガンマ分布とカイ2乗分布
ガンマ分布:非負の実数に対し定義される連続確率分布
特殊形として、指数分布・カイ2乗分布がある
ただし、
尺度変換 を行う。まず、変換後の についての分布関数は、
となるから、両辺を で微分すると、
にガンマ分布の密度関数を代入すると、
統計検定ー第3章 - 14 ページ
- 18. 指数分布は、 記憶性をもつ。
まず、時間 を超えて生存する確率は、
となる。同様に、 時間生存したという条件のもとで、
さらに 時間を超えて生存する確率は、条件付き期待値の定義より、
となるので、 時間生存したという条件があろうがなかろうが、
時間生存する確率は同じということが分かる。
次に、ある時間まで生存(動作)した後に死亡(故障)する確率を考える。
時間まで生存(動作)し、次の時間 までに死亡(故障)する条件付き確率は、
両辺を で割って、 を小さくすると、
ハザード関数(故障率関数)が導かれる。
統計検定ー第3章 - 18 ページ