シグナルハンドラーの使い方

1. シグナルハンドラーで
そんなことをするな！

2. libedit に bug があったけ
ど、よく考えたらシグナ
ルハンドラでそんなこと
しちゃいけないよね！

3. シグナルハンドラの話
は終わりの方で

4. OpenBSD

5. ftp (client) が SEGV で
落ちる

6. SEGV 発生の経緯

7. ftp 起動直後の操作で発生

8. ftp> deb[TAB]
で SEGV 発生

9. /usr/lib/libedit で SEGV

10. libedit はGNU Readline
のようなもの

11. NetBSD 起源

12. char *el_display[]
EditLine
“ftp> 0”
行末に nul
初期状態
“0”
el_line
char *buffer
行末まで空白

13. char *el_display[]
EditLine
“ftp> deb 0”
行末に nul
入力
“deb0”
el_line
char *buffer

14. tmux 上でペインサイズ
を変更で SIGWINCH

15. char *el_display[]
EditLine
シグナルハンドラーで実行
el_line
char *buffer
“0”
“0”
“deb0”
行頭に nul
ウインドウサイズ変更のため
free/malloc

16. char *el_display[]
EditLine
“0”
“0”
行頭に nul
SIGWINCH直後
el_line
char *buffer “deb0”

17. char *el_display[]
EditLine
“0”
TABキーで補完
el_line
char *buffer “debug0”
この文字列の文字数を記憶しているので、
“0” を除く“debug” の五文字を el_display にコピー
コピー
“0”
行頭に nul

18. char *el_display[]
EditLine
“debug”
“0”
行末の nul が無い！
TABキーで補完
el_line
char *buffer “debug0”
この文字列の文字数を記憶しているので、
“0” を除く“debug” の五文字を el_display にコピー
コピー

19. char *el_display[]
EditLine
“0”
行末の nul が無い！
TABキーで補完
el_line
char *buffer
re_refresh() で el_display を el_vdisplay にコピーする際に
“debug”
“debug0”

20. static void
re_update_line(EditLine *el, wchar_t *old, wchar_t *new, int i)
{
</snip>
/*
* Find the end of both old and new
*/
while (*o)
o++;

21. SEGV は el_display の
再設定ミス

22. NetBSD だと発生しな
いかも？

23. NetBSD
malloc によるメモリーの割り当て
OpenBSD
不連続の空間連続した空間

24. SEGV 発生の経緯は以上

25. シグナルハンドラーで
そんなことをするな！

26. char *el_display[]
EditLine
シグナルハンドラーで実行
el_line
char *buffer ウインドウサイズ変更のため
free/malloc

27. multi thread で共有資源をロ
ックしないで free/malloc と
同じ状況

28. シグナルハンドラでは最低限
のことだけを行いましょう！

29. volatile sig_atomic_t
flag; 使いましょう

30. OpenBSD に報告したけ
ど誰も反応してくれない

31. 以上