Abenomics & local esnomics

1. アベノミクスで地方経済が回復しているって本当！？
Good News and Companies 崔真淑/Sai Masumi
2014/01/06
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2. プロフィール
日経CNBC経済解説員/ Good News and Companies代表
崔 真淑 /さいますみ
1983年1月17日生。マクロエコノミスト。
神戸大学経済学部卒業。専攻は計量経済学。 20歳から企業分析、トレーディン
グを始める。在学中に起業をするも、経済のプロの世界を見たいとの思いから
、大和証券SMBC金融証券研究所（現：大和証券）に入社。アナリストとして資
本市場分析に携わる。当時最年少女性アナリストとしてNHK など主要メディア
経済解説者に抜擢される。債券トレーダーも経験した後に 日本の経済リテラシ
ー向上に貢献したいとの思いから29歳で独立。経済学を軸にしたニュース解説
や、マクロ経済、資本市場分析を得意とする。若年層の経済/金融リテラシー向
上のために、証券取引所などへのPRコンサルも行う。2013年４月に日経CNBC
経済解説委員に最年少女性解説者として抜擢。
各種メディアで活動中。
【レギュラー出演】ＣＳ放送日経ＣＮＢＣ「昼エクスプレス「後場ＮＯＷ！」
ラジオＮＩＫＫＥＩ 「マネー女子会」「マーケットプレス」
【連載】日経ＢＰ社/産経新聞出版社/ＡＬＬＡＢＯＵＴ
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3. これって本当！？
アベノミクスって東京だけが恩恵を受けているでしょ
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4. （参考）日銀短観とは？
“正式名称を「全国企業短期経済観測調査」といいます。統計法に基
づいて日本銀行が行う統計調査であり、全国の企業動向を的確に把
握し、金融政策の適切な運営に資することを目的としています。全国
の約1万社の企業を対象に、四半期ごとに実施しています。
短観では、企業が自社の業況や経済環境の現状・先行きについてど
うみているか、といった項目に加え、売上高や収益、設備投資額と
いった事業計画の実績・予測値など、企業活動全般にわたる項目に
ついて調査しています。
短観は、国内外で利用されており、海外でも“TANKAN”の名称で広く
知られています。“
（教えて！にちぎん より引用）
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5. 首都圏経済回復→地方経済回復が通常パター
ン
（図１）2007年6月日銀短観調査 全産業業況判断DI
15
10
5
0
陰
-5 山
道
北
海
東
北
四
国
陸
む
北
国
縄
・沖
含
陰
-10
）
（山
国
全
畿
越
信
近
甲
九
州
海
東
東
関
中
-15
-20
背景)
（出所）日銀
従来、日本経済が回復する場合は、大企業が集中している首都圏経済回復→中小
企業が集中している地方経済回復となることが多い。小泉内閣が発足し、日経平均
株価が18000円の高値を付けた2007年6月時は、同様のパターンになっている。
5

6. 通常パターンと逆の動きが起こっている
（図2）2013年6~12月日銀短観調査 全産業業況判断DI
15
10
5
Jun-13
Sep-13
Dec-13
0
越
畿
近
-5
関
東
甲
信
四
国
国
全
海
東
）
縄
む
含
・沖
陰
州
九
（山
国
中
陸
北
北
東
道
陰
山
海
北
-10
背景)
（出所）日銀
従来の日本経済回復パターンと逆の動きをしている。6月以降、北海道、山陰、東北、
九州/沖縄（図の赤色の地域）、中国地域と、2007年時には比較的経済回復が遅れ
ている地域の改善が続いている。
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7. 小泉内閣時の最終需要動向
（図3）2002年9月～2006年9月の最終需要動向
170
160
150
140
130
国内総生産(支出側)
民間最終消費支出
財貨・サービス純輸出
民間企業設備
総固定資本形成
120
110
100
90
背景)
6.
4-
10
-1
2.
6.
4-
10
-1
2.
6.
4-
10
-1
2.
6.
4-
10
-1
2.
6.
4-
20
01
/4
-6
.
10
-1
2.
80
（出所）内閣府
小泉政権下では、構造改革推進で財政出動は抑制された。一方で、米国経済の改善
等により輸出が堅調に。結果、製造業や大企業が集中している首都圏、関西、東海
地区が景気改善を牽引した。
7

8. 2012年からの最終需要動向
（図4）2012年1月～2013年9月の最終需要動向
104
102
100
98
96
94
92
国内総生産(支出側)
民間最終消費支出
財貨・サービス純輸出
民間企業設備
総固定資本形成
90
2012/
1- 3.
4- 6.
7-9.
10-12.
2013/
1- 3.
4- 6.
7- 9.
（出所）内閣府
背景)
安倍政権発足（2012年9月～）から、固定資本形成（設備投資と建設投
資との合計を）が増加している。民間設備投資が弱いことから、第二の矢である財政
政策による公共投資が増加していることがわかる。
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9. アベノミクスは内需＝非製造業主導の回復
（図4） 2013年6~12月日銀短観調査 非製造業業況判断DI
20
15
10
Jun-13
Sep-13
Dec-13
5
背景)
陰
山
北
東
海
道
北
・沖
縄
）
九
州
含
む
陸
海
東
国
全
国
北
（山
陰
国
-10
中
関
東
-5
四
越
甲
信
近
畿
0
（出所）日銀
①公共投資の影響を受けやすい東北2円安により外国人旅行者増が顕著な北海道、
九州と③式年遷宮特需で潤っている山陰の経済回復が著しい。東海地区も製造業の
改善が弱いが、式年遷宮特需の影響もあってか非製造業は全国平均を上回る。
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