1. どうなる！？中国シャドウバンキング
1月26日/Good News and Companies
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2. プロフィール
Good News and Companies代表/日経CNBC経済解説委員
崔 真淑 /さいますみ
1983年1月17日生。マクロエコノミスト。
神戸大学経済学部卒業。専攻は計量経済学。 20歳から企業分析、トレーディン
グを始める。在学中に起業をするも、経済のプロの世界を見たいとの思いから
、大和証券SMBC金融証券研究所（現：大和証券）に入社。アナリストとして資
本市場分析に携わる。当時最年少女性アナリストとしてNHK など主要メディア
経済解説者に抜擢される。債券トレーダーも経験した後に 日本の経済リテラシ
ー向上に貢献したいとの思いから29歳で独立。経済学を軸にしたニュース解説
や、マクロ経済、資本市場分析を得意とする。若年層の経済/金融リテラシー向
上のために、証券取引所などへのPRコンサルも行う。2013年４月に日経CNBC
経済解説委員に最年少女性解説者として抜擢。
各種メディアで活動中。
【レギュラー出演】ＣＳ放送日経ＣＮＢＣ「昼エクスプレス「後場ＮＯＷ！」
ラジオＮＩＫＫＥＩ 「マネー女子会」「マーケットプレス」
【連載】日経ＢＰ社/産経新聞出版社/ＡＬＬＡＢＯＵＴ
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3. これって本当！？
中国理財商品（シャドーバンキング）デフォルトで世界経済失速！？
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4. 先進国経済優位の動きが続いている
リーマンショック後の株価推移（２００８年９月を１００とする）
（出所）QUICK
背景）欧米は超金融緩和により景気は回復基調をたどる。中国はリー
マンショック後の回復は早かったものの、過剰投資の反動を嫌気し
安定成長路線を辿り始めた。
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5. 現在は、そもそも経済成長を最大目標としていない…
２０１３年１２月６日
中国共産党中央組織部は地方政府指
導グループの評価制度の変更を発表
①経済成長項目の扱いを低下
域内総生産と、その伸び率だけで功
績を評価してはいけない。以前は上
位項目だった。
②農業地域は環境保護状況が最優先
工業生産は評価対象外へ
③債務管理への評価強化
大規模プロジェクトを闇雲に行うこ
とを是正は。深刻な不良債権を残せ
ば処分対象へ！
（出所：大和総研一部改編）
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6. 中国のシャドーバンキング比率は小さい
＊２０１２年時点比率、米国のみ２０１０年時点
（出所）FSB
背景）
中国のシャドーバンキングの規模は統計機関によって違う。しか
し大きく見積もっても対GDP比率で７０%以下で収まる。世界水準
では極めて低い水準。
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7. 自己資本比率は海外に比べて劣らない
＊JPと三菱は、普通株等のTIRE1比率
（出所）企業資料,東京財団
背景）
中国大手行の自己資本比率は国際的に見ても高い水準。中国人民銀
行のストレステストでは理財商品3割がデフォルトし、銀行が被っ
た場合も自己資本比率は８％以上は維持すると試算。
「2013年中国金融隠定報告」より
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8. コアTIRE１比率でも見ても劣らない
（出所）
背景）
資本の質が高い普通株と内部留保で構成された安全性の高い資産
比率でみても見劣らない。同じ自己資本でも優先株や優先出資証券
は、配当などで資金が外部に流出してしまう性質のため、コアＴｉ
ｅｒ１とは見なされない。
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9. シャドーバンキングリスクのまとめ
• 人民銀行ストレステストでは理財商品3割デフォルトに中国国
内銀行は耐えれると試算（ただし、通常は保障なし）
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ニューエネルギー分野で過剰生産続き、周辺領域のデフォルト及び関
連株への影響が懸念される（2009年11月9日 中国経済観察報よ
り）
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本当の問題は政府がどうせ保障してくれるというモラルハザード
→今後の資本市場の焦点は、中国政府が本当に
理財商品を保障してくれるかで大きく乱高下す
ると予想
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