AzureのIaaSとかの話

1. AzureのIaaSとかの話

2. 本日の内容
• 最近のAzureのIaaSの動きについて
• ネットワークも少し

3. Azureの動向
毎月の新規Azure契約数
90,000 20%
VM内のLinuxの割合
50兆
ストレージオブジェクト数
4億2,500万
VSO登録者数
300万
Azure ADユーザ数
1,400万
SQL Databases
インスタンス数

4. Azureの歴史おさらい
• 2010/2/1課金開始
• 当時は、Windows Azure
• 当時IaaSはなかった
• これからはPaaSの時代、IaaSはいらない
• そのとおり

5. Azureの歴史おさらい
• 幻のVM Role
• IaaSのようなIaaSじゃないような
• 結局プレビュー状態でディスコン
• 2013/4 IaaSがGA
• Windows Server 2008 R2 / 2012
• Ubuntu, CentOS(OpenLogic), SUSE
• などを当時からサポート

6. Azureの歴史おさらい
• 2014/2 日本リージョン開設
• 東日本
• 西日本
• 2015/5 Azure VM v2 GA
• VMをARMで管理するサービス

7. Azureのスタンス
• 本来はPaaSがメイン
• IaaSはメインではなかった

8. Azureの仮想マシン
Cloud Service
• Cloud Serviceの中にVMが作られる
• Cloud Serviceには必ずLBが付属
VNET
LB

9. VM v1
• 色々自由度が低い
• 必ずVMとセットでCloud Serviceが作られる
• 必ずLBが作られる
• 管理できないリソースが多い
• NIC等は、ユーザが管理できる範囲ではない
• 暗黙的にいっぱいついてくる

10. VM v1
スケールアップ
• フェイルオーバーすると新しいマシンにインスタンスが移動
• NICの管理ができない
• 新しいマシンでNICも全く違う新しいNIC
• NICをいじっていた場合の復旧方法を仕込む必要有

11. v1の構成要素
要素 役割
Cloud Service 仮想マシンのコンテナ
IPなどでアクセスするとこいつが応対
暗黙的なLBもこいつに付属
ストレージ VHDの保存場所
Blobストレージが使われている
アフィニティグループ DC内でVMを近い位置に配置して
高速アクセスしようみたいなやつ
現状いらない子
仮想ネットワーク 通称VNET
構成しなくてもOK
構成するとDC内で通信できるからVM間
通信が超速い
仮想マシン 普通に仮想マシン
Persistent vm role的な感じのもの

12. VM v2
• 新しいAPI
• Azure Resource Manager = ARM
• V1とは全く異なり、従来のAPIからは作成、参照できない
• クラシックポータルから見えない
• ポータルから作る場合は新ポータルへ
• VMの構成コンポーネントをそれぞれリソースという単位で管理

13. VM v2
• 各コンポーネントを組み合わせて構成
• NIC, LB, VNETなど
• Cloud Service が必要なくなる
• LBもリソース扱いなのであってもなくてもOK

14. v2の構成要素
要素 役割
パブリックIP IPアドレスを提供してくれるリソース
NIC VMにくっつけるNIC
仮想ネットワーク V1と違い必須
ストレージ Blobストレージ
ARM管理下なのでクラシックポータルか
らは見れないけどBlob用のツールとかで
見れる
仮想マシン 普通の仮想マシン
ロードバランサー 普通のロードバランサー
必須ではない
用意しないとNIC to Internetになって怖い

15. VM v2の作り方
• 新ポータル
• PowerShell
• JSONデプロイから
• Visual Studio
• GitHubにデプロイボタンを配置可能

16. v1とv2比較
• VM全体の管理の切り分けが可能
• テンプレートを作成して同じVMを立ち上げる等が簡単
• DevOps的な観点でとてもうれしい
• デプロイの並列化
• v1では、並列デプロイができなかったができるようになる

17. ARMで変わること
• リソース管理が楽になる
• リソースのタグ付けが可能
• LBにIP割り当てが可能になる
• ロール制御によるアクセス権限の設定が可能になる
• リソースのグルーピング管理が可能

18. ARMの管理
• ARM Explorer
• ARMのJSONテンプレートの作成などに便利
• https://resources.azure.com/

19. Azure PowerShellのAPIが変わりました
• 2015/9/25
• Switch-AzureModeが廃止
• ASM/ARMでモードを切り替えて似た体系のコマンドではなくなる
• ASMは、今のまま
• ARMのコマンドが専用のものに変更
• 調べる際は日付に気を付けよう

20. VMのプラン
• v1とv2でプランの違いはなし
プラン CPU 備考
A(Basic) Intel Atomシリーズ テスト・検証用に使う
A(Standard) Intel iシリーズ 通常の運用に使う
D Intel iシリーズ ストレージがSSD
D v2 Intel iシリーズ 通常のDシリーズより35%ス
トレージ等が速い
G Intel Xeon 大規模なコンピューティング
リソースが必要な人向け
N(年内プレビュー予定) Intel iシリーズ GPU搭載インスタンス
GPGPUとかやりたい人向け

21. ネットワークの話(おまけ)
• Azure DNS
• Azure Application Gateway
• Azure Virtual Network
• Azure Traffic Manager
• Express Route

22. Azure DNS
• Azure版Route53
• レコード更新が数秒から数十秒
• 全世界のDCで冗長されるので可用性も高い

23. Application Gateway
• L7ロードバランサー
• SSLオフロード
• セッションアフィニティ
• HTTP負荷分散など

24. Virtual Network
• AzureのDC内でインスタンス間通信をするためのサービス
• 通称VNET
• DC間をVNET接続は不可
• これがないと何かと面倒なのでぜひ構築しよう

25. Traffic Manager
• トラフィック分散用のルータ的なサービス
• 全世界に展開している複数のインスタンスから
最短経路でアドレス解決
• 越境ECで日本からのアクセスは日本、シンガポールからのアクセス
はシンガポールのインスタンスへ

26. Express Route
• 専用線通信サービス
• かなり高額、でも安全
• Express Route + VNETでエンタープライズ向け超セキュア通信が可能

27. AzureのIPアドレス
• IPの予約が可能
• サービス間でのIPの移動も数秒

28. まとめ
• Azureで何かするときは極力ARMを使おう
• v1を使うときは、いろいろと挙動に注意
• できるだけPaaSに切り分ければ配布、管理も楽になる

29. 最後に
• 現在Azureはポータルが2つあるので注意
• 新ポータル
• https://portal.azure.com
• クラシックポータル
• https://manage.windowsazure.com
• バグ報告、フィードバックはここから
• https://feedback.azure.com

30. 参考文献
• https://buchizo.wordpress.com/
• http://statemachine.hatenablog.com/
• https://docs.com/user767890/1017/2015-10-05azure-deep-dive
• http://www.buildinsider.net/web/azuretips/0007