骨折は予防できる2. 試験開始時椎体骨折を有する患者 全例 n=5,445 n=1,703 HIP; the Hip Intervention Program プラセボ群 リセドロネート群 検定方法 ; プラセボ群に対する log-rank 検定 * Cox 回帰モデルにより算出 4 割減 ! 6 割減 ! 大腿骨頚部骨折発生率 3. 股関節骨折は毎年 12 万人 1 年以内に 9% が死亡 股関節骨折推計発生数 朝日新聞 2005/7/19 大腿骨頸部・転子部骨折診療ガイドラインより 今後も年々増えていく 6. 骨粗鬆症の疫学 (骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2006 年版による) 1997 年名古屋市ねたきり・痴呆基礎集計表集計 (n=9772) 2001 年「国民衛生の動向」より 頻度(%) 40 歳代 50 歳代 60 歳代 70 歳代 80 歳代 股関節骨折の発生率(女性) 骨粗鬆症の患者数は約 780-1100 万人 股関節骨折の発生は推計 12 万人 年齢 「寝たきり」の原因になる 高齢になるほど多い 年々増えている 8. 致命的な出来事を予防しよう 骨粗鬆症 高血圧 骨吸収抑制剤など 降圧剤など お薬 カルシウムとビタミンDの摂取、アルコール制限、バランス能力アップ・下肢筋力強化など 塩分・カロリー制限、 持久性運動、減量など 生活改善 骨密度 血圧 検査 骨折の予防 脳卒中の予防 治療の目的 9. 久山町研究:「血圧管理」で脳卒中激減 九州大学大学院医学研究院環境医学分野の有馬久富氏 久山町研究における剖検に基づく調査から、 1960 ~ 2000 年の 40 年間に脳卒中による突然死が約 7 分の 1 に激減し、代わって心疾患による突然死が急増していることが分かった。降圧薬による高血圧管理が進んだ一方で、生活習慣の変化で肥満や糖尿病などの代謝性疾患が増えつつあることが背景にあるようだ。 ( 中略 ) しかし、死因別に見ると、脳卒中は 60 年代に剖検例の 6.8 %を占めていたが、 70 年代 4.7 %、 80 年代 2.4 %、 90 年代 1.0 %と 40 年間に約 7 分の 1 と有意に減少した。突然死に占める比率は 60 年代には約 67 %と 3 分の 2 だったが、 90 年代には約 9 %と 1 割を切った。(中略 ) 有馬氏は 脳卒中死減少の背景として、高血圧管理の普及 を指摘した。 40 ~ 79 歳の高血圧患者(血圧 140/90mmHg 以上、または降圧薬服用)のうち、降圧薬を服用している割合は、 1961 年の調査では男性 5 %、女性 6 %程度だったが、 2002 年には、男性 40 %、女性 50 %と大幅に増えた。これに伴って、 40 ~ 79 歳の高血圧患者の収縮期血圧の平均値は、 61 年には男性 161mmHg 、女性 163mmHg だったが、 02 年には男性 148mmHg 、女性 149mmHg と有意に減少した。 ( 後略 ) [ 日経メディカル・オンライン 2007/10/29] 「骨粗鬆管理」で、 骨折寝たきり・死亡を減らそう !! 13. 骨の健康度チェック! -60 歳以上の方 骨粗鬆症と関節痛の総合情報サイト リッチボーン http://www. richbone .com/ より ◯ が付いた項目の合計点数を記入しましょう 10 ちょっとしたことで骨折したことがある 6 若いころに比べて身長が 3cm 以上低くなった 6 背中や腰が曲がってきた 4 腰や背中に痛みがある 2 定期的な散歩やウォーキングなどをしていない 2 タバコは吸う 2 大量のアルコールを毎日飲む 1 豆腐や納豆など大豆食品をあまり食べない 1 丸ごと食べられる小魚類・海草をあまり食べない 2 牛乳・チーズ・ヨーグルトなど乳製品をあまり取らない 14. アドバイス -60 歳以上の方 骨粗鬆症と関節痛の総合情報サイト リッチボーン http://www. richbone .com/ より 骨量が減っている可能性があります。 10~36点 ちょっと心配です。もしかしたら大事な骨量が減っているかも 4~9点 今のところ骨量は大丈夫そう 0~3点 アドバイス 合計点 17. ステロイドを 5mg 以上 3 ヶ月以上服用(予定)の方は、予防薬をいただきましょう。 経口ステロイドを3ヶ月以上使用中 または使用予定 すでに脆弱性骨折がある、または治療中に骨折 骨密度測定 YAM80% 以上 骨密度測定 YAM80% 以下 PSL 換算 <5mg/ 日 一般的指導と 経過観察 一般的指導と 治療 あり なし PSL 換算 ≧ 5mg/ 日 18. 各種治療薬の おすすめ 度 注:勤医協中央病院の採用薬のみを掲示しています。 A A B B C C 総合評価 DVT↑(?) 乳がん↓ 週 1 回投与の製剤あり 3ヶ月ごと 2 週間服用 転倒予防の効果あり 基礎的治療 備考 防止する B 防止する A 報告あり B 報告あり B 報告あり C 防止しない C 非椎体骨折 防止する A 増加する A アレンドロネート ボナロン 防止する A 増加する A SERM エビスタ 報告あり B 増加する A エチドロネート ダイドロネル 報告あり B 僅かな増加 B ビタミン K2 グラケー 報告あり C 僅かな増加 C ビタミン D アルファロール 防止しない C 僅かな増加 C カルシウム アスパラ Ca 椎体骨折 骨密度